( 項翼と白麗 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第651話 )
次回のキングダムはピンチ回ですかね。
ぶっちゃけキングダム的にはあんまり兵数の差って、現実ほど決定的な勝敗要因にならない事が多いんですが、651話で秦から謄が参戦して、楚からは項翼と白麗がテンポよく参戦を果たしました。
兵力差だけで見ると楚軍11万VS秦軍5万ってコトになります。
主要な武将を改めて整理すると、楚軍が満羽、千斗雲、玄右、寿胡王ときて項翼、白麗。
秦軍は蒙武と謄と録嗚未…。
最前線こそ満羽と蒙武、千斗雲に謄、玄右に録嗚未とマッチアップが完成していますが、項翼と白麗が完全フリーで、秦側としては蒙毅も軍師として武将の数に加えてやりたいトコロなんだけど、どう見てもそんな感じじゃないですよね…。
ってゆーかそれこそ蒙毅を蒙武軍の軍師にしたところで、蒙武自信が子供の意見なんか聞かなさそうな気がします。
何気に気になるのは、蒙毅だけじゃなくて、蒙武のいなくなった蒙武軍本陣って一体何をしているんでしょうかね。やっぱ驚くのが仕事?
で、話をもとに戻すと、後々に魏軍が参戦すると軍力の差は縮まるのは分かるんですが、神(作者)が魏軍投入をもったいぶっている間の話として描かれる可能性が高い次回の652話で、項翼と白麗がどんだけブイブイ言わせられるかが楚軍にとっての勝負所でしょうね。
項翼と白麗が登場した傍から蒙武を標的に狙っているのは、項翼本人が語っている様子から分かるのですが、満羽に項翼に白麗が蒙武に向かって相対するとなると、手数の上での不利というか、なんとも武将としての相性が悪そうです。
まぁ、これから先に登場する鳳明たちのために秦将が、どうにも引き立て役に徹しなければならない戦というのはわかるのですがね。
しかしこれは逆にいうと、これだけ蒙武を補足包囲して、なんでここまでお手盛り満載の楚軍が、完全不利の蒙武一人をどうして討てないないんだ?という不条理ギャグマンガになる可能性も捨てきれません。
白麗にしてもアレだけ的としても大きな蒙武を打ち抜けなかったら、全国のキングダム読者から「あれ?お前、自分で中華十弓って言ってなかったっけ?」とか言われるぞ?
それでは、各予想論点に分けて来週のキングダムを予想してみましょう。
キングダムネタバレ‐蒙武軍本陣の仕事
少し振り返ると第643話で登場した、蒙恬軍に加入した愛閃なる軍師キャラが居ましたが、蒙恬曰く、この愛閃という軍師はもともと蒙武軍に所属していたキャラクターであるコトが分かっています。
蒙武軍自体は全体で既に15万の規模を超える対楚軍の主要軍隊ですから、統括上の話で考えると、蒙武という男のキャラクター性は別として、軍師ポジションのキャラクターが居てもおかしくありません。
ってゆーか、普通いるだろうって話なんですが、現状、全軍の中から恐らく精鋭の3万を引き連れて構成される什虎攻略軍の本陣を見ていると、別段、蒙武を有効に補佐できる地位にあたるキャラクターが皆無であるのが分かります。
軍師が居ないなら居ないで、副官らしき人物もいないようです。
急造キャラの満羽ですら、651話では迅戈なる名前付きの側近も出てきたのですが、それに比べて蒙武軍のこの扱い…、もう軍ってゆうか単なるイチ部隊に近いですよね。
651話を見ている限り、敵が出てきたら出てきたで、驚いて実況役しているだけで、蒙武が攻めている最中の支援オプションとか何も想定してないのでしょうか?
逆に、それとも何か勝手に判断したら、後で蒙武にメッチャクチャ怒られるとかなのでしょうか?
蒙毅はじめ、蒙武軍本陣の誰一人として、謄軍の秦軍を予期していなかった辺りの様子も見ていると、ホントに基本的な情報伝達とか作戦方針の共有とかも出来ていなさそうです。
合従軍編のトキや、ややもすれば馬陽編のトキに比べると、蒙武本人までバカに戻ってしまっているような気がします。
実際のトコロ、そうではなくて蒙武だけは昌平君から直接的に今作戦の全体像が伝えられていて、敢えて自分の役目に徹しているとかならスゴイのですがね。
とは言え、楚軍には満羽軍の本陣だけでは無しに、戦場全体を掌握して支援策を実施してくる寿胡王という総監督ポジションの人間がいるのに対して、秦軍側は明確な意味で本陣に相当する部門が全く存在しないのは秦軍の弱みです。
寿胡王VS蒙毅…。
すいません、とりあえず書いてみましたが無理っすよね。
蒙毅自信も昌平君から周辺情報を何も知らされていないまま派遣されているようですし、彼自身の下に情報収集に動くための部下らしき部隊員も存在しません。
ホント、蒙武が『貴様、一体何しに来た!?』とかよく怒り出さなかったな。それだけでも全然救いじゃん。
でなんで、第一陣が止められたとは言え、敵の総大将である満羽が出てきたという好機にも反応せず、第二陣の稼働も恐らくスルーするでしょう。
項翼と白麗の軍が出てきたことに対しても、蒙毅を始めとする本陣は…、またしても驚く&実況に徹するだけで蒙武のピンチに拍車をかけてくれるでしょう。
キングダムネタバレ‐蒙武の苦戦と楚軍の弱点
謄と長時間斬り合いを演じても競り負けなかった男、項翼。
合従軍戦の終盤で、戦果こそ残さなかったものの、底力だけは示していった奴なだけに、蒙武キャラ秦兵を相手にしたら無双を演じることは間違いないでしょう。
ただ、問題として一点気になる部分がありまして、項翼と白麗をどのように什虎4将の戦いの中に介入させるかです。
寿胡王曰く―、『やれやれ大人気じゃの什虎はー。』
などと語っている651話での彼の反応を見ている限り、禍燐が寄越した援軍である項翼と白麗の軍3万の存在については、什虎4将自身が要請したものでも無いことは確かな上に、もしかしたら何も王都から連絡を受けた状態でもない可能性があります。
普通に考えて、蒙武は多少なりとも苦戦するでしょうが、この点で楚軍の連携の悪さは、秦軍が魏軍の到着まで持ちこたえる為の要因にもなりそうです。
どうにも楚軍らしいと言えばそうなのですが、什虎4将自身が、殆ど寄せ集めの客将と言ってよい武将たちであるという点と、王都の大本営と極めて親和性が低いという点…、
しかも、何の根回しもなく送られてきた増援軍という部分が仇となって、項翼も白麗も実力を発揮しきれないとうコトはないでしょうかね…。
まず、満羽軍がここまで展開してしまっていては、項翼軍と白麗軍が彼らを押しのけてまで、蒙武軍の前にまで自軍展開するのは難しいですよね。
割って入りたければ、既に蒙武軍を半包囲している千斗雲や玄右の軍に、 『ちょっと俺らの入るスペースどいてね~?』とお願いする必要が出てきます。
しかも、什虎軍から見れば、頼んでもないどころか嫌っている相手連中からです。
寿胡王が意地悪してきて、『楚に敗れた我らと言え、ココは自分たちが守る城だ、貴殿らは手出し無用に願おう…。』とか云っちゃったりしませんかね?
項翼は激昂しそうですが、白麗は『あの?ですから我々は、今度は仲間として貴方がたの為に…。』とか真面目に対応しそうです。
既に秦将である謄の口から語られているコトなのですが、楚に忠誠心が無い武将をひと纏まりに結集した挙句、それも預けている城が国境の重要拠点でもあるって、もう敵国からしたら付け込む隙だらけの城ってコトになりゃしませんかね?
いや?神(作者)が何を思いついたのかは分かりませんが、既に現時点で什虎4将の間同士でも、本営寿胡王の指示を守ってない満羽、千斗雲が居るワケです。
後述しますが、寿胡王の意図と確率から言って玄右よりも千斗雲が先に騰に狩られそうです。
コレで千斗雲から予期せぬ戦線の綻びが発生してきたと仮定すれば、寿胡王が内心『見ろよ、あのクッソ野郎~。やっぱり俺の指示守んねーからこうなったじゃねェか!』とか思うかもしれません。
神(作者)の期待に順じて“楚に吸収された国々の大将軍”という存在を読み込んでみればどうなるでしょう…?
“吸収された国とは言え、そこで大将軍やっていた人達なんだから相当強いのね。”という解釈になるハズなのですが、このブログは根性が捻くれているのでそうは読み取りません。
“そもそも負けて吸収されたような国の軍隊の大将軍と、列国として存立している国の大将軍を同等に考えるほうがおかしい“なとと考えてしまいます。
結果は来週の以降の顛末を覗いてみなければ分かりませんが、同じ亡国の将とは言っても、個人的には、先ず什虎4将をこれまでのキングダムで活躍した、姜燕や呉慶さんと同列に考えるのは早計だと考えています。
現段階で評価しても、いいトコロ、戎テキ公のワテギとドッコイくらいではないでしょうか?
仲間同士のコンセンサスが取れず、勝てる戦で敗戦するって、いかにも楚軍にお似合いのお粗末の展開です。
思い返すと合従軍でも隠密裏に南道に下った李牧軍に、送る必要の無い各国軍を各千人ずつ派遣したがために、麃公将軍に南道作戦を見抜かれてしまった事になり、李牧たちは咸陽に迫るドコロか死にかける羽目にもなったワケですが…、
個人的には、あの作戦で麃公軍の前を通るトキに、思っクソ目立つ砂煙をあげて麃公にバラシてしまった連中は楚軍だと思っています。(参照:322話)
また、今回の戦の勝敗から全く飛躍した視点などですが、秦などは徹底した法治国家制度のもと、住民自治を禁止しており、被支配人民は親兄弟であっても家族単位で住居を切り離されて、文化も徹底して秦人化政策がなされていましたが…、
この点、本作品の楚においては、もしかしたらこれからも極めて史実に近い形で、多民族化で地域内施策を施さぬままの楚を演じさせるのが神(作者)の狙いなのかもしれません。
これはこれからの作品の中で楚という勢力を吟味していく上で重要な視点になるでしょう。
これまでの予想に反して、満羽軍が想起に項翼と白麗の軍を受け入れて、項翼が「うっひょ~!」とか言いながら、莫邪刀をブンブン高速で振り回し、白麗が十弓として蒙武を遠距離射撃しながら三対一で戦うとかいう無理ゲーも無いでは無いかもしれません。
とりわけ、スピード戦闘という視点で見たら、パワータイプの戦士である蒙武はカナリ不利な状況に追い込まれるハズです。
しかし、決定的に蒙武は史実バリアがある点と、僅か五千しかいない什虎城という2点を踏まえると、逆にそこまで状況を逼迫させてしまったならば、魏軍が投入される頃合いとも考えられそうです。
なので、この場合ではれば、単純に鄴攻めと違って本戦があっさりと終わるスジで物語を楽しめばよいかと考えます。
キングダムネタバレ‐騰軍から戦端が変化、隆国が魏軍を先導
以前から記述しているとおり、蒙毅の懸念に反して蒙武軍を一気に包囲しなかった寿胡王。
什虎軍8万に対する蒙武軍3万という規模の小ささを垣間見て、寿胡王は他軍の参戦を警戒して、蒙武軍包囲のタイミングを遅らせていたのではないかと考えました
この点で、明確に寿胡王の意図を裏切ったのが千斗雲です。
既に蒙武軍に接敵を開始した千斗雲軍は数の優位さこそ在れ、騰軍には背面を見せる状況に近いと思われます。
よしんば、騰軍の接近に気が付いたとしても、蒙武軍に迫る直前で進軍を停止して、至急謄軍への迎撃態勢を整えるのは至難の業でしょう。
この点、兵数で二万であるという規模もかえって反応が遅れる要因になるかと思われます。
大体、ロン毛の戦闘狂って時点で、千斗雲と項翼のキャラ被りが酷くないですかね?
ぶっちゃけホンマに、今一番最初に要らんキャラクターちゃいます?(すまん言い過ぎた。)
さらに、上述の通り寿胡王は他軍の出現を危惧していた可能性はありますが、
そこを差し引いても、本編では千斗雲も玄右も既に開戦以前から、蒙武に対する包囲陣形を取っていたわけで、既に現時点で、騰と録嗚未に自軍両翼の側面背後を見せているという状態であるコトにも変わりありません。(まあ、原先生のコトですから、この程度の状態設定なら、痴れっと何故か真正面から録嗚未たちが噛み合っている体に描き直す可能性が高いですが。)
録嗚未としては列尾戦で不発に終わった“馬叫の陣“とやらをココで炸裂させて欲しいのですが、この点残念ながら、どちらかと言えばこの“馬叫の陣“なる戦法…、これもキングダム名物である“名前だけの陣形”の一つで終わってしまう可能性のほうがやはり高いのではないかと予想…。
ネタバレ予想‐隆国が魏軍を先導
次回の予想としてはタイミングは早いのですが、謄が僅か二万しか援軍を連れてくることが出来なかったのは、同盟締結における魏軍との武装解除に時間がかかったコトが原因ではないかと予想しています。
まあ、これが正解だとすると、逆に言ってしまえば、昌平君の段取りが悪いだけの話なのですが、
昨日まで殺し合いをしていた連中が、最前線での秦側からの譲歩が無い状態で、魏がすんなり同盟締結の条件受入れの決定するとは思えません。
また、秦側も魏が秦魏の最前線から決定的に接触不可能のラインまで撤退しない事には、軍を完全に魏との国境ラインから、さらに大きく後退ないし南下させることも不可能です。
神(作者)が単なる秦軍サゲの為だけに、騰&録嗚未軍の兵力を絞っていたなら、相変わらず読者を舐めてんのか?ってだけの話に過ぎなくなるのですが…、
昌平君直下の軍事官僚のハズの蒙毅が、秦魏同盟に関して全く事情を聴かされていない辺りの現状を踏まえれば、同盟による秦魏連合軍の主導運営は、どちらかというと、本営直下の動きではなく、もっと現場的な当局レベルの実務でコトが進んでいるのかもしれません。
少なくとも魏側では王宮に打診がでてはいたのですが、先ず、この時点で魏の側で王から鳳明に同盟に関する全権の代理権が授与されていたと仮定すれば、王宮での防諜も兼ねて(文官や他の政治家たちからの漏洩)、鳳明から秘密裏に咸陽の昌平君への返信が行われていると考えることも可能です。
現場でもどうでしょう?距離的に騰が鳳明の返信を受け取ることは可能です。
事前に秦魏同盟の話を謄が知らされていたどうかは別として、昌平君への照会が同時進行で行たと仮定すれば、最終的な秦魏間の国境臨戦の処置を騰から託される隆国を残さざると得なかったというのが落としドコロではないしょうか?
また、隆国であれば、軍属という専門家の立場から、魏の鳳明たちに秦軍から什虎城の攻略プランを提案して戦力上の妥当な派兵分担を説明するだけの説得力を持たせられます。
それこそ魏にとっては蒙毅などを派遣されるよりも、なお信頼できる相手に映るかもしれません。
什虎の西方から出現する予定の魏が、ワザワザ将来的には敵に戻る隆国を魏国ルートで従軍させるかどうかは難しいトコロですが…、
同盟締結における履行状態確認の為の軍艦に類する立場で両軍から、それに相当する人物を派遣するのであれば、実現するのも無理スジではないかと思われ。
― キングダムネタバレ最新651話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。