( 信、羌瘣 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第620話 )
連日続いた戦いの負傷と体力消耗を抱えた信。
そして、胡漸副長の刺突+対羌瘣との前哨戦で消耗した武神。
神(作者)による直前のダメージ調整によって、ほぼほぼメインイベントのコンディション設定が整い、信とまみえる距離まで接近を果たしました。
にしても神(作者)??
羌瘣をなんて目に遭わせてくれたんだ!と言いたくなるほどの痛ましいキングダム621話でしたよ。(泣)
短期的にはここからの羌瘣自身のバイタルが気になると同時に、長期的には左足を粉砕された彼女の戦士としての復帰について危惧されるところです。
この点、これから先のキングダム連載内容と、飛信隊の軍編成に大きな影響が出てくるコト必至です。
我ブは再登場してから李牧を相手にする時を除いて、なにやら知性をロストしたみたいに叫びまくっていたワケですが、羌瘣との戦闘を経てやっとまともなセリフが吐けるまで人格を取り戻した模様です。
そして、矛を手放してしまったがためか、戦った後の羌瘣にトドメを刺すでもなく、乱暴に放り投げたのは、そこに龐煖が標的とする信が到着したからにほかなりません。
我ブは手負いになっていますが戦意の衰えは全くなさそうです。
この点、羌瘣の置き土産となった龐煖の左手第4、第5指欠損が信の有利につながるコトを祈らんばかりです。
実質的に片手で矛を支えるだけの膂力はあるでしょうが、所詮、片手が物理的にかつ身体構造上において支障がある状態で、王騎の矛の一閃を身に着けた信にどこまで通用するのか?
また、羌瘣との前哨戦で我ブの負傷を見て取った李牧が、ここから観戦した結果としてどのように信と龐煖の勝負を見て取るのかも非常に気になるトコロです。
密かにここから我ブが敗北してしまったトキの為のバックアッププランを、観戦しながら構築しているかもしれません。
期せずして現れた龐煖に朱海平原の戦闘の結果の全てを預けてしまっている李牧なだけに、このまま龐煖の負傷を見落としていて、頼みの武神様が負けてしまう想定も全くしていないとは流石に考えにくいです。
いくらなんでも「信じられません。武神に戻った彼が負けるとは思いませんでした。」
「信は私の予想を遥かに上回る速度で成長してしまったようですね…。」などと今までと同じようなコトを言い出すことは流石に無いと思うのですが、
いずれにせよただ単に突っ立って一騎打ちを観戦しているだけで何も手を打っていませんでした…。なんてことにはならないと信じたいです。
11月21日ヤングジャンプ掲載予定、キングダム第622話について予想。
ここから発生可能なネタバレを検証します。
キングダムファンの皆様、今週もよろしくお願いします。
キングダムネタバレ-第621話のおさらい
第621話の予想⇒【キングダムネタバレ621 龐煖、真の武神として信と対戦】
第621話本編の考察⇒【キングダムネタバレ最新621話 堕とす者 考察】
ネタバレ考察-過去最深の巫舞
羌瘣本人と緑穂が認める過去最深の巫舞。
その結果、羌瘣は非常に強引な形で生体時間の強制加速を体現し始めます。
ここからの龐煖の攻撃である“フォン”は空振りというか、ほとんど羌瘣の動きについてこれずに、一方的に彼女の斬撃を喰らい続ける描写が増えていきます。
ただし、コレだけの斬撃を喰らってにも関わらず、全く致命傷を喰らっている様にも見えないのが龐煖の体の不思議なトコロです。
羌瘣が切りつけるたびに、肩や背中、首回りから相当の出血が伴っており、致命傷ほどではないにせよ相応のダメ―ジが有ってもよさそうなのにもどかしいトコロです。
この、マントだかケープだか知りませんが、彼のこのいつも来ている衣装に、何かしら異様なまでの防御機能が付与されているのでしょうか?
それに引き換え、優勢であるハズの羌瘣の方の消耗が早くも深刻化してきています。
多くのキングダムファンにとっては周知の事実なのですが、巫舞に深く落とした分だけ、その消耗はと疲労の反動は大きく深い。
彼女自身「血が逆巻く」と表現しているコトの反面として、巫舞で強制的に生体反応を加速させた反作用として筋肉の損傷以上に、深刻なレベルで血管と心臓に負担が発生している様が見て取れます。
殆ど合従軍編の成カイの血管みたいになっとるやんけ!と驚いた方もいたかもしれません。
仮に、このまま羌瘣が勝負をモノにしたとしても、その代償は決して小さくなかったハズです。
キングダム考察-身体欠損で本気出す。
緑穂が龐煖の左手の小指、くすり指を切り落とします。
これは身体としては非常に小さな部位ですが、テコの原理が伴う矛などの長物武器をホールドする重要な支点であるため、決して小さなダメージではありません。
むしろ達人同士の戦いであれば致命的といってもいいほどの一撃だったと思います。
語らずとも戦士である以上、そのことをわかっている渕さんや楚水さんたち、彼女の戦いをみている仲間は、その様を見て俄かに勝利の可能性を垣間見たかのような反応を見せ始めます。
あと一息と感じたのか、口々に「いけ!」と応援の声が飛び出します。
しかし、ここで追い込まれた我ブが、やっと本来の自分の姿を取り戻したかのように、一度は羌瘣の攻撃に体をグラつかせながら、正気に戻った目で羌瘣の動きを捉えて反撃に出ます。
かつての馬陽編の最終局面で見せた、対王騎将軍との戦いのように、王騎に力を出させてから本気を見せた龐煖のように、突如として、完全に羌瘣の動きにを合わせた矛撃をくりだして、彼女をリーチの遠くに弾き出します。
ココからは、先週の我ブとは違い、羌瘣という実力者が登場しためなのか?
いつもの「我武神龐煖也」の名乗りをあげた瞬間から、互いの動きと速度に合わせた打撃の応酬が始まります。
そして、徐々に彼の矛は羌瘣に斬撃を当て出血を伴うダメージを与えてるようになってきました。
キングダム考察-掴んで叩きつける。
ってゆうーか、武道家として実質的に左手を失ってしまう前に、キチンと最初から本気出せる状態で戦ってたら勝てたのにと思えてきます。
このムラっ気が我ブの弱点でもあり、強みでもあるのですが。
逆に言えば龐煖のメンタルって、この様に相手の強さや状況でグラグラ変化するような代物であるコトを考えたら、ホントに求道者といっても一体何の修行してきたんだろうと疑問を抱かざるを得ません。
とは言え、ここで彼が恐ろしいのは、途中から羌瘣の強さを再確認して、一応、斬り合いのスピードで同等の動きで戦えるほどギアを上げることに成功しただけでなく、それでもスピード勝負では小柄な羌瘣に分があると判断したためでしょう。
彼女の動きに順応できた瞬間、斬撃の応酬を一気に放棄して、膂力で掴んで動きを封じてから確実に相手を倒す動きに変更しているのに凄みを感じます。
また、腕を緑穂に突きさされ、獲物を矛を手放してしまうほどの状況だったので、そうするしかなかっただけの状況かもしれません。
握撃で骨が砕けてしまった羌瘣。ここで完全に龐煖に対して有利だった空間機動力が封殺されてしまいます。
何度も羌瘣を頭上の高さにまで、放り上げて地面に叩きつける荒業が繰り返えされているおり、ここからの羌瘣はほぼ戦闘不能の状態まで追い込まれてしまいます。
それまで武神と羌瘣の凄み飲まれて動けなかった渕さんや田永が、たまらず駆け寄ります。
そこに無造作に意識喪失した羌瘣の身体を投げつける我ブ。
怒りを噛みしめた信が、そこには立っていました。
キングダムネタバレ-龐煖は信の心に残る敵になるか?
いま私が心配しているのがコレです。
このまま信と龐煖の決着がついてしまえば、龐煖は武将として、満極や輪虎のように戦った相手としての想いを信の心の中に何も残さないまま、ただ死んでいったオッサンになりはしないか??という点です。
たとえ単に戦闘力で、輪虎や満極が龐煖よりも強くはないというのは、もう別に問題にはならないんですよね。
李牧を始め信と戦ってきた相手は“戦争は辛い”でも“自分の国や仲間を守りたい“という思いがあったから、河了貂が金毛に反論したように『敵の想いも背負っていく。』と言う高みとテーマに辿り付くワケですから…。
もちろん、信が王騎の矛を心技体の実力を兼ねて、名実揃った状態で王騎の矛を承継したという象徴的出来事としての武神撃破が重要であることは私にも分かります。
しかしながら、それだけだと有体に言えば、もうほとんど“マサイ族の若者がライオンを狩ってきたら立派な戦士として認められる儀式“って程度の話でしかありません。
王騎が16巻で信に伝えた“大将軍の見る景色“だとか、武神では絶対に到達できない“大将軍の双肩に宿る力“って、決して別にそういう話ではないハズなのですが。
この点、龐煖の持つキャラとしての性質を考えてみたら、武将としての信の成長材料として、残せる要素って一体なにがあるのだろう??と心配になってきた次第であるのです。
このまま我ブが敵として単に戦闘力が強いヤツで終わってしまうなら、もうほとんどキングダムの連載初期で戦った、ムタとかランカイに頑張って勝ったトキのような感動しか残っていないのではないか??
ココからのキングダムの信にとって必要なものは武将としての成長であって、戦士としての成長ではないよな?という点で龐煖というキャラの希薄が際立ってくるようです。
キングダム予想-龐煖最後の戦いとしてのテーマは何か?
ここで我ブが退場するという前提の話になってしまいますが…、
考えてみたら武神としての龐煖に打ち勝つという意味での戦闘は、蕞攻防戦の終局での信と龐煖の一騎打ちで十分な表現が出来ていたと思います。
なので、そこからさらに踏み込んだ上で、“武神”という存在に、敵キャラとしての付加価値を高めようとするならば…、
今一度、王騎や麃公、さらに一度自分を退けた信の強さを目の当たりにしておきながらも、それでもヤハリ武神としての自分に拘りを持つ龐煖という男の戦う理由というか、
バックグラウンドのいようなモノを描いてあげて、読者に『大将軍の生き方もいいけれど、実は武神として生きていく人生も悪くないんだよ♪』的な説得力が対偶として必要だと思ったりもします。
そして、その背景を決定付けるのが、李牧がもったいぶって語っていた“20年前”の約束という部分に係ってくるのだと考えられます。
そこで読者を前に武神を最大限にサポートするのが李牧の今の役目になるでしょう。
つーか、今の李牧は喋ることしか仕事ないでしょうから…。
キングダムネタバレ-20年前の過去設定
さらに論考すると…、
前項の意味合いに重ねて、おそらく神(作者)も我ブの薄っぺらいキャラ設定について、多くの読者から辛口批判が頻出していたコトに苦慮されていたのかもしれません。
なので、この点から考えてみても、神(作者)としても、我ブの人生の根底にあるものが何なのかについて? 急遽、多少無理スジがあったとしても、“20年前の約束”とやらを提示して、読者に対して龐煖が武神として戦う理由を提示したかったのかも?と、私などは考えてしまいます。
ネタバレ予想-20年前の二人
先ず、李牧自身が20年前の時点で何をしていたのか?
この点、スグに想起できるのは李牧はもともと軍師や宰相の立場に突く以前は自ら戦闘の役目も担う武将であったことが思い出されます。
なので、私などはこの点シンプルに、当時の二人は立場は違えど、武人という点では一致した立場で出会ったと考えます。
また、若き紀彗のいた離眼城に善満という将軍ととも派遣されていたりもしたので、必ずしも駐屯先が雁門だけであったというワケでもなさそうです。
龐煖はどうだったのでしょうか?
この点で先ず思い当たる情報と言えば、羌瘣が武神と呼ばれる求道者を語っていた際に(参照:149話)、印象的だったのは、武神の一族は血縁集団ではなく、素質ある子どもが攫われて業が継承されるという点と、
滅多に武神の一族は滅多に人前に現れないが、道の極みに達したことを確認するためにごくまれに姿を現す。という二つの点です。
また、劇辛が言い残しているように、どうやら武神の一族は複数名で馬陽周辺に生息しているコトが判明しているので、もともと龐煖は馬陽一帯で出生し、前世代の武神に育成されてきたのかもしれません。
単純に摺合せると、修行を一通り終えた龐煖が(例えば自分を育てた武神を龐煖が修行の末、倒したとか?)、まだ武将だった頃の李牧と遭遇したという情景が想起できます。
出会った場所について先ず疑うべきやはり馬陽周辺なのでしょうか?
そして、この二人…、論拠は無いので何となくですが、恐らくこの最初の遭遇の時点で、お互いに戦闘に及んだ可能性も非常に高いです。
また、強さの極みを求める武神同士が遭遇した場合、一体どうなるのかについても謎です。蚩尤のように最強を決める為に互いに潰し合ったり、時には師弟であっても戦うとかはあるかもしれません。
そう考えると、例えば馬陽周辺で武神同士の競争で最強の結果を出した、龐煖が「他の武神ってこんなものなのか?」などと思っていたトコロに、李牧が現れて、「武神以外にも強い奴らがたくさんいるぞ!」的なコトを吹き込んで今に至ると言ったところが穏当な予想でしょうか?
まあ、20年前の敵同士の約束なんて、いまさら信にとっては何の関係もない話なのですがネ。
― キングダムネタバレ最新622話予想 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。
Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)
第621話の予想⇒【キングダムネタバレ621 龐煖、真の武神として信と対戦】
第621話本編の考察⇒【キングダムネタバレ621話 堕とす者 考察】
第622話本編考察⇒【キングダムネタバレ最新622話 龐煖とは 考察】
第623話予想⇒【キングダムネタバレ最新623話予想 李牧の追加設定で龐煖頑張る】