( 洛亜完将軍 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第815話)
これまで長かった、準備期間を経て、ようやく開戦の英呈平原戦。
洛亜完将軍の堂に入った声明から、開戦宣言されたワケですが、以外にも、この洛亜完将軍、隣国の魏軍からも未知数とかいわれてしまうほど、大将軍ではあるものの、あまりその経歴が明かされていない設定のようですね。。
韓軍は、今まで何かと、最小国と軽んじて来られた経緯があるものの、作中、最初の陥落国となることは、間違いないので、相当のレギュレーションが加えられている事もまた間違い無いでしょう。
神(作者)様的にも、読者的にもソコは同じで、頼むから、難敵として相応しい存在で在ってほしいという部分が大きく作用してる軍だと思えます。
とは言えですよ??
何で韓軍は、ワザワザ騎馬軍を多数保有する秦軍にとって、明らか有利な平原で、開戦することになってしまったのでしょう?
洛紫城で戦況報告を受け取っている王賁陣営でも、王賁のモブ側近が『くッ、やはり地の利は奴らの方に!』と、何か残念がっている様子の台詞が書かれていましたが、どう考えても、韓軍の方に不利なんじゃないでしょうか?
兵力について、そこまで圧倒的でもありませんし、秦軍よりも高速戦闘が展開できるほど、騎馬軍の数と割合で有利だともか書かれていません。
兵総数で韓軍が秦軍に勝っていたとしても、騎馬兵種の割合と数で、秦が韓に勝っていたら、韓は兵の練度以前に、根本的なハードリソースが劣後していることで、なんぼ兵が優秀でも、大したことが出来ないまま負けます。
更に言うと、平原ど真ん中の韓の国が、辺境国家である秦や趙に勝っているなどと結論付けることは、通常、考えられることではありません。
また、今回キングダム本編にて明かされた、魏趙韓との援軍スケジュールにも関連するのですが、この英呈平原での会戦前提で計画を進めるのであれば、趙魏韓にとって、戦力の逐次投入化を防ぐうえで物凄く障害になってきます。
何故なら、韓本軍を最終工程で、魏と趙の援軍に少しでも多くの数を残して合流させるという、最大戦力化が必須になってくるためです。
仮に、英呈平原戦で、不利を見た洛亜完将軍が、援軍をアテにした新鄭迎撃戦に望みを託そうとしても、そこからの撤退が平原から撤退であれば、バンバンに秦軍に背中を討たれて間違いなく戦力は半減します。
何なら、蒙恬も王賁も、趙と魏が英呈平原撤退後に動くことが分かり次第、黄都と洛紫なんか、放っといてもいいワケです。
彼らもサッサと韓王都圏に移動して、敵陣営が分断したままの状態で、先に、最速かつ最大級に戦力結集を新鄭の目前で図り、秒で陥落させればいいだけの結果に変わってくるからです。
ま、コレはどちらかというと、昌平君の側の采配ミスなので、韓の落度にはならないのですが、それを度外視したとしても、今の秦軍は、魏と趙の援軍が来る前に、新鄭の内部に仕込むことが出来た、内部分裂やら、調略方法のカードの仕込みも十分に達成しているので、どちらにしても、趙と魏が援軍を先送りにしているのは、デメリットにしか働かないんですよね。。
新鄭内部は新鄭内部で、龍安さんを投入して、さらに理不尽に条世さんが投獄された、張宰相の極悪専横の事実を、喧伝して、寧公主を主犯とする韓非子派扇動による分断工作を行い、最終チン圧兵器“昂クン”の挿入、あ、いや(汗)、挿入じゃなかった投入です。
これは大変失礼いたしました。
絶倫性圧兵器“昂クン”の投入を見るまでもなく、無事に韓平定は成る事間違い無いでしょう。
要は、単に、李牧さんも呉鳳明さんも、援軍出すのが遅すぎるだけの話しで、肝心の韓の側からの打診も、アホの張宰相が、『英呈平原戦が負けてからでOKよ。』などと、愚にもつかぬ、問題の先送り判断をしてしまっているのが秦軍にとっては有難い。
ではでは、今週もキングダム本編について振り返っていきましょう。
キングダムネタバレ-魏、趙の遅すぎる援軍
英呈平原の着陣模様は、咸陽にも伝わります。
恐らく同程度のタイミングだと読み取れますが、魏にもその情報、秦韓両軍の数などの報告が寄せられています。
韓は魏にとって、秦軍を食い止める貯めの防波堤。。
なのですが、まるで焦っている様子はありませんね。
特に、非常に人の良さそうな、月宰相さんは、絶対に秦軍が負けると断言。
何故なら、急遽徴兵された秦軍と違い、兵の質で韓軍は精鋭ぞろいだからとう事で、一応はもっともらしい見通しを立てています。
しかし、これまで何度も秦軍と戦って来た呉鳳明は、六将騰と李信が率いている以上、そう簡単に韓軍が打倒せるとも考えていません。
韓軍、洛亜完将軍の実力も未知数ということで、至極、読みづらいと語っています。
いや??
それじゃあ、結局、何か神妙な顔しているだけで、これは義軍の連中も、肝心な事は何も分かってないし、具体策も明確になっていないワケですよね??
韓軍もですが、秦軍が南陽に留まっている間、この半年、彼は一体何をしていたのでしょう??
それこそ、趙などよりも秦軍との物理的距離が近い魏なのに、何故か、韓側との予定調整を含めて、これまで何か対応策、出撃準備を進めて来ていなかったことに、違和感を覚えます。。
全然やる気ないだろ、、魏軍。。(笑)
そして、ここで驚くべきことが明らかになります。
秦軍の意図を見越した、魏の軍師ハリー(ハ璃)・〇ッター。
軍師ハリー(ハ璃)・〇ッター『秦軍の絵図通りに進むのは面白くないですわー。』
呉鳳明『その通りだ、だから騰軍が英呈で勝利して新鄭攻めに入った時は、軍を興し洛紫の玉鳳を抜き、騰軍を討つ。』と語り合う二人。。
いや?あの??
どう考えても、それ、援軍手遅れしょう。。(汗)
それ、本当に意味がありますか??
呉鳳明は、韓に先んじて、玉鳳と戦闘をして、魏軍の血が流れるのを嫌っていますが、後手に援軍を発して、玉鳳と戦って血を流して、結局、新鄭を守れない顛末になる方が、どう考えても損ですよね??
というか、玉鳳軍5万は洛紫だけでなく、沿岸部補給線を守ったり、渭水(黄河)の制水権を保持したりと、占領地洛紫そのものの鎮撫を始めとして、普通に飛び地の防衛ラインを維持するだけで精一杯なのですから、魏軍から見て、練兵と南陽掌握に秦軍が半年も時間を費やしていたこのリードタイムの間に、焦らずとも時間を掛けて玉鳳軍をボコボコに消耗させる事も可能だったハズです。
魏軍だけの損耗が嫌なら、韓軍から、2万程度も出させて、先に洛紫の玉鳳を叩いて置けば、戦力を逐次投入したのは秦軍の側になって、盤面を圧倒的優位に塗り替える事も可能だったのに、彼らは一体、この半年もの間何をしていたのでしょう??
最前線のガイモウや、韓の龍安さんや、剛京さんらとも違い、呉鳳明もハリー(ハ璃)・〇ッター、当然、月宰相も、魏軍は国家中枢の三人が揃って、性欲薄そうなので、魏国首都の大梁の風俗店街で遊んでいた訳でもなさそうなのです。
もう、単にやる気が無いだけの連中でしかなかったくらいにしか、分析の仕様が在りません。
そして、今頃になって、残りの魏火龍ガイモウさんに、出陣準備の指令を出す呉鳳明さん。。
え?ガイモウさんの出撃準備、それ、まだやってなかったの??
そうこうしているうちに、魏軍と相対してる玉鳳軍とて、準備を更に進めてしまいます。
同時期の玉鳳、洛紫ではどうでしょう―??
魏軍が全然動いこないモノだから、今現在は平和なもんです。
とりあえずと云っては何ですが、英呈平原開戦に合わせて、魏軍の突入を警戒する王賁。
沿岸部を始め、外周の防衛に張っている、関常達を洛紫本営に呼び寄せます。
これは、細かい描写ですが、戦力の集中化という意味で、魏軍に先んじる判断を下した王賁に好感が持てますね。。
また、時折、外部展開している最中、魏軍との抗戦を重ねていたと書かれていますが、この点でも、魏軍の後手が垣間見えます。
飛び地で数の限られている玉鳳軍が、廣く散開していたのが、これだけでも分かっており、魏軍の損耗を最小限に各個撃破できる機会が在ったのを、呉鳳明は丸っきりスルーしていたわけですよね、、。
うーん、この点でも完全に魏軍の手抜き対応が分かります。
分かっててワザと、手を抜いている様に見えません。。
その原因も、おそらく、それだけ韓の張宰相が嫌われてるのかもしれません。
これは間違いなく、魏国首都である大梁に、外交にやってきた際の張宰相が、大梁の風俗店街で大いに不祥事をやらかした等が原因と考えられます。。
他国の宰相の地位に在る事を笠に着た張宰相。。
強要した事のある数々の変態プレイが、冒頭でも書いた通り、性欲の少なそうな、呉鳳明ら魏国首脳に伝わる事で、外交関係に亀裂が入ったとしか考えようが在りません…。。
いや、韓にとって実に残念だ。。
一方、趙方面はどうでしょう?
久々登場の蒙恬一味。
黄都の北部平原に横陣を展開。
防衛範囲が広いので、もしかしたら、陸仙や他の部隊長も趙軍進行ルート予想地域に展開しているかもしれない。。
蒙恬『ちゃんとやり遂げろよ、信。』
英呈平原展開の報を聞く蒙恬ですが、同じく、趙も両軍展開の報を得ているものと想定。
もっとも流動的な戦闘に備えます。
実際の趙陣営はどうでしょう?
李牧さんは、宜安に引き続き待機していますが、、。
援軍の中心を務めるのは、舜水樹が武安に待機。
英呈平原の情報と、李牧さんからの伝令を元に、魏軍と同じく、秦軍の英呈突破を条件に出陣のタイミングを推し量ります。。
うーん、魏よりもさらに韓と飛び地の趙が慎重になるのは分かるのですが、、それだったら、猶更の事、秦軍が新鄭を射程に入れてから行動しても、完全に、趙の援軍は手遅れになることが明白です。。
というか…、
今更の話しながら、李牧さんに関して言えば、軍略どうこう以前に、自国の赤麗や狼孟を犠牲にして、青果全軍をペテンにかけた詐欺師李牧さんが、韓の国を助ける心算などサラサラ無いのは、読者にも明白です。(笑)
で、も一つ特段大きな情報が、この趙軍サイドの描写で開示されたワケですが…、
どうやら、趙の援軍のタイミング、何故こんなに遅いのか?気になっていたところ、、どうやら、この援軍出動タイミングそのものが、李牧さんと、韓の張宰相との調整にて決定された事が明かされました。。
伝令『韓の張宰相とは既に話が付いている。』
いや? むしろ、相談して置いてコレかですか??(汗)
というか、韓自ら、自軍と援軍の逐次投入を施していたとは驚きです。。(爆笑)
ただしかし―、
魏軍とは違い、趙軍には、彼らにとって非常に優位にはたらく強力な味方がいる事を忘れてはなりません。
それが、楊端和と王翦です。
普通に考えて、距離と地形の上で、魏軍等よりも遥かに援軍動員が難しい趙軍なのですが、本来、蒙恬の要撃作戦に合わせて、兵を動かせば容易に趙軍援軍の妨害に出る事が可能な、楊端和軍と王翦軍が、またまた今回も何故か“何も行動を起こさない”という、作戦行動のボイコットをし始めるに間違いないためです。
どう考えても、可哀そうな蒙恬。。
少なくとも、楊端和が遼陽軍を動員したら、黄河沿岸に到着して渡河作戦に乗り出した舜水樹軍を、一番無防備なタイミングで、蒙恬軍と連合して全滅させる事すら可能なのですが、今回もそうはならんでしょう。。
うーん、、これは舜水樹がドレだけポンコツでも、楊端和と王翦達が全く動かない事で、蒙恬はめちゃクチャキツイ戦いになりそうです。
キングダムネタバレ-檄をとばす洛亜完将軍
そして、結局、英呈平原の何が韓軍にとって優位なのか分からないまま、会戦を迎えた秦韓両軍。。
洛亜完将軍が、先に開戦の檄を宣言。
先に軍の士気を上げたのは、やはり守側の韓軍でした。
- キングダムネタバレ最新815話 以上
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。