( ザ・老害 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第813話)
今回のキングダム本編でも、絶賛老害進行中の韓の張宰相なのですが、この老害のリアクションも完全に騰の計算の内であることは間違いなありません。
何故ならば、敵の無能なリーダーの存在こそ、秦軍の戦争にとって非常に有利に働くからです。
このまま、彼をブイブイ言わせておくことで、洛亜完や博王谷らの足をドゥンドゥン引っ張ってもらえる事、間違いありません。
王都への実質的な、降伏勧告が、旧南陽城の重臣であり、尚且つ、新鄭朝廷でも顔の利く優秀な官僚であった条世さんなる人物から、真正面から進言されたにも拘わらず、半ば暴力でコレに言論封殺。
一見、張宰相の示した態度は、韓の宰相として、通常取るべき反応の様に見受けられるかもしれませんが、コレって、実際には最悪のリアクションでしかありません。
騰が、韓臣としての龍安さんや、今回で登場した条世さんを、活かしおいていた事で、結果的に、新鄭朝廷内で、韓臣同士で仲間割れを起こさせたも同然の事態が発生したと取ることが出来るからです。
また、今回の老害張宰相が示した態度は、そもそもからして先に南陽を切捨てる判断を下したのは、張宰相なのに、その南陽で生き延びた条世さんの身柄の安堵についての幸甚や、何故、彼が無事であったかを問う前に、裏切り者呼ばわりするとはどういう了見でしょう?
他に、南陽から逃れてきた韓臣たちも、沢山いるんでしょ??(汗)
更に言うと、次に新鄭から切捨てられる恐怖に苛まれている、他の都市からの廷臣だって、王宮である其処には沢山いるハズじゃない??
張宰相は、自分がどう見られているか程度の事を、鑑みる知能すらないのでしょうか??
宰相であるにもかかわらず、秦軍騰からの使者である、関孫さんと、あくまでも南陽代表として参内した、条世さんに対して、精々、一般人の域を出ないリアクションを示してしまった、老・害・張・宰・相!
今一番、韓臣同士が結束し合わなければならないタイミングで、なんで、自分から完全明確な対立軸を作るような発言をしちまうんだよ。
先ずは、条世さんに、南陽を見捨てた事を謝れよ。
その、一節一言が在るだけで、全然、廷臣の印象が全然違うのに、そんなことも分からねーのか?このジジイは。
ホント、一番ダメな上司の典型だな、コイツは。
ではでは、今回もキングダム本編について振り返っていきやす。
キングダムネタバレ-韓軍の出陣
韓軍、洛亜完軍と博王谷軍の両軍が出陣。
全軍16万なのですが、今回、両将軍の副将格なのでしょうか?
将軍である眉景、沛曇と呼ばれる武将が随伴している様が描かれます。
コレで一応は、、
秦軍:騰、李信、羌瘣、録嗚未、隆国、干央らの六枚の面子に対して。。
韓軍:洛亜完、博王谷、ヨコヨコ、眉景、沛曇と言った様で、各マッチアップユニットの纏まりが示されましたね。
眉景さんと沛曇さん、まあ、一応は投げ捨てキャラクターなのでしょうが、今のところ、そこまで急造感丸出しで無いのが、どこか好感を覚えます。。
それこそコチョウ軍の三白公とか酷かったですからねェ。。(笑)
アノ時は、何で、肉饅頭なんかに、ホウケン斃した李信が苦戦させられてるのか、意味が分からない読者も多かったんじゃないでしょうか。
して、忘れてはならないのが、こちらの本軍16万人だけではなく、ここから更に結集してくる各地方都市から援軍もあります。
前回のラストで、南陽周辺からの援軍が大きく減ったとの状態で、話が終わりましたが、今現在、どのような顛末なのでしょうか?
どうやら、援軍減少の規模は、南陽周辺の城を総計すると約2万にも上るとのことです。
しかし―、
洛亜完曰く、それでも3万が確定していると断言できる上に、博王谷将軍もまた、実質的には急造軍である秦軍と比べたら錬成軍である韓は負けないと断言している事からも、戦闘の当事者である本軍にとってみれば、3万での援軍でも十分に心強いといったところでしょう。
出陣前の彼らに対して、張宰相も、コチラの両将軍と意見を一致にしていると語っています。
この点、洛亜完らの上位武将がこのように、強気に判じるのは理解できるのですが、彼ら以下の中規模武官、小隊長、それこそ兵卒がどのように受け取るかは気になるところですね。
五万来るはずの援軍が三万に減った。
それは『どう言う訳か?』
普通の兵士なら、動揺が走りそうな気もしてきます。
もしかしたら、この点は、洛亜完が情報封鎖しているのか?
最初から、配下には援軍の在る無しを伝えていない等の芸の細かさが隠れているのかもしれません。
ただし、この局面…。
博王谷将軍も張宰相も、自軍の援軍の多寡などよりも、遥かに重要な問題を見落としている点に、注目したいです。
それは、博王谷将軍も張宰相も、未だに秦軍が訓練未満の寄せ集めと考えている点ですね。。
いや??
流石に、自分達から、南陽を無血で差し出して置いて、さらに、半年以上の準備期間を秦軍に与えておいて、そんな風に考えるのはお花畑が過ぎるでしょう。(笑)
最終の王宮の会議でも、さらに張宰相は、黙っていたら良いモノの、愚にもつかぬ意見を放言しています。
主力の洛亜完軍の出陣をを心配する脇役の廷臣に対して、以下のような発言をする張宰相。
張宰相『既に20万近くもの軍の出陣準備が完了している、敵前で出陣を取りやめて城に籠れば、中華に対して韓の武は大いに失墜し、全韓人の士気が下がる。それよりも外で真向勝負に出て国民を振るわせるる事が上策。。』
いや?
あの??
それ云ったら、もう手遅れですよ張宰相??
既に新鄭以外の多くの韓の城が見ている前で、訓練未満のしかも僅か6万程度に過ぎなかった飛信隊が迫る中で南陽放棄を宣言して、しかもその秦軍に南陽の全住民を養わせている訳じゃないですか??
それこそですよ?
士気高揚のために出陣をするのであれば、最初から、洛亜完が主張していたように、南陽で主力戦隊に依る迎撃を飛信隊に施していたら、秦軍は単なる戦力の逐次投入になって、完全に秦軍の韓攻めは失敗していた訳です。(汗)
なので―、
マジで今回は、敵の参謀がアホで、本当に秦軍が助かっている様子が伺えます。
しかも張宰相。。
張宰相『(韓軍が)圧倒的に強いと見る。』
いや??
これも、問題なのは、数値上の根拠ですよ。。
確かに、秦軍はその大半が、新造の募兵部隊なのは間違いなのですが、、それでも今ままでの戦闘を生き残ってきた、歴戦の部隊や中核人員が、本軍主力の中に配備されているワケでしょう??
まさか、この老宰相。。
秦軍の16万全軍が、端から端まで兵卒の全員が新兵だとでも思っているのでしょうか??
せめて最低でも、秦軍16万の内、一体どの程度の割合規模の兵力が新造戦力なのか??
その位の積算は立てているのでしょうか?
断言します。
絶対に、張宰相は、数的処理を放置しているに違いありません。(汗)
例えば、飛信隊一つとってもその軍団構成の中に、全軍六万に対して騎馬軍一万五千が配備されているワケですが、何処の国でも大変貴重な戦力である騎馬を宛がわれる部隊や兵士が、本当に全員が新兵相当の兵だと考えていたとしたら、張宰相、マジでヤバくないですか??
秦軍歩兵団に対しても同じことが言えます。
何故なら、とりわけ飛信隊は、番吾の戦闘で、❝李牧さんかくれんぼ❞でメイン戦力はロクに戦闘もせず、他の主軍もまた、袁環さんを相手にした持久戦で、且つ、王賁にバックアップしてもらい、実はそんなに激しい損耗も無しに、撤収してきている訳です。
しかも―、本軍の騰軍に至っては更にどうでしょう?
合唱軍(合従軍)編から汁粉(什虎)編まで、彼らは完全に負け無しの上に、それこそ、その中核部隊に関して言えば実戦に実戦を重ねて来て、めちゃクチャに仕上がって来ている連中です。
というか??
今回の本軍である騰軍の彼らこそが!
王騎将軍たちが現役であった、旧六将時代から、君達韓軍を一番ボコボコにしてきた連中だった事を、張宰相はもう忘れてしまったのでしょうか??
それこそ張宰相は、当時の旧六将時代の当事者ですよね??
それでいて、今回、韓は魏と趙の援軍も呼ばずに、何で、彼がこんなに楽観的でいられるのか、本当に意味が分かりません。。
こうして…、、
張宰相による、入念な敗北準備によって、戦地に送り出される、洛亜完以下の四将軍。。。
最早、心配しかありません。
キングダムネタバレ-秦軍使者の到着
さて、洛亜完たちが戦場に出向いた矢先。。
突然、白旗を掲げた一団が、新鄭の城壁に迫ってきます。
南陽からの使者、関孫なる人物が代表です。
して、早速、宮廷に案内される秦国使一団。
神妙な面持ちで、韓王の参内する秦国使節ですが、その中に、一名。。
どうやら、韓の重臣であった者が随伴しているようです。
スグに寧公主を始めとして、その存在に気が付いていく、韓廷臣の面々たち。
モブ韓臣『条世さま!? 南陽の条世さまではございませんか!?』
寧公主『やはり!良かったご無事で!!しかし、どうして条世さまが南陽の使者として??』
この条世なる人物。
モブ韓臣や寧公主の反応から、明らかなように、龍安のように普段から、韓の上位層から人心厚い人物であることが伺えます。
モブ韓臣『もしや、条世様を人質に!?』
憶測も飛び交いますが、、
先ずは、使者の筆頭である関孫が開口します。
関孫『此度は』秦六将騰の代理として来させていただきました。
彼らが来た理由、それは。。
無血開城後の南陽の実態を報告する為であったと語ります。
その実態とは、曰く―、
『南陽は韓秦双方の理想郷になっている―。』
関孫の言葉では信じられぬ韓臣たち。。
されど―、
ここで、随伴した条世さんが、韓の人間の立場として口を開きます。。
条世さん『関孫殿いった通りだ―、』
南陽では一切秦軍の凌辱が発生せぬこと。
秦韓の双方の者の努力により、生活共存が実現している事。
ココ、宮廷に居ながらにして、止む無く南陽に家族を残してきた者達に対しても、その家族の生存どころか安堵された待遇まで、条世さんから伝えられ、延いては、旧城主龍安の戴冠さえ許されたまま、韓の官職についていた者も、官位・役職さえ変わらず、新統治の執務に取り組んでいることが明かされます。
財産没収が無い。
官位もそのまま。
そして、南陽に残された家族も全員無事。。
寧公主『条世様、本当のことですか!?ソレ。』
全て真実であり、そのことを伝えるためにやって来たと語る条世さん。
さらに―、
語るだけでは、信じて貰いにくいのであれば、既に、周囲の城からの使者まで、南陽の視察に訪れていて、南陽の実態が広く知られるとなった結果、此度の決戦に対して南陽周辺の城々から出兵が悉く取りやめになった事が語られます。
条世『もう、気づいておられるでしょう。』
何より、それは、龍安から始めとして、南陽の側から無血開城をしたことで、最初から怨みが発生しなかったことが大きいと条世から語られます。
故に、周囲の城が韓軍への援軍を減らす働きかけも、韓人の龍安や条世から、願い出られたことも明かされます。
これは、『秦と戦いたくない』という韓人が、既に数万単位で現れ出したことを、意味するのは、最早額面通りの現象なのですが…、
コレを冷やかに見つめる張宰相。。
ここで、寧公主が『それでは、韓が破れる前提の話しじゃ…』と遮ろうとしますが、、、。
驚くことに、切り出した寧公主に対して、早々と、条世は、『であれば、この新鄭も無血開城し、今の南陽の姿を目指す事を進言致します。』と、
うおおおおおおお!?
この人、勧告同然のメッセージを云い切りましたよ!!
無益な流血なく。
地位も財産も今のままに活躍できる。。
引いては、それが韓の為…、と、云いかけたその時です。
『黙れ。』
条世さんに対して、掴みかかり、半ば暴力で発現を封印した、張宰相。。
条世の発言を、全て六将騰のによる、策略と言い放ち、虚言とまで言い切ります。
張宰相『全ては、戦わずして勝つための戦略じゃ!』と。
しかし―、
使者に対して、暴行とも取れる態度を取った張宰相に、驚きを隠せない韓重臣たちですが。。。
当の条世だけは、何も動じておりません。
寧ろ、極めてこの老宰相に対して、より冷やか目でその発言を伺い見ます。
南陽が無事だからと言って、新鄭でも秦が親切にしてくれると思うなよ!!
趙で大敗を喫した秦は、新鄭を落としが最後、そこから韓の全てを奪い去るぞ!!
と言った趣旨で、張宰相は反論します。
張宰相『騙されるものか!!』
そしてなんと―、
ここで、この老宰相は、一番言っちゃいけない台詞を口にしてしまいます。
張宰相『韓の民を守るのはこの王都新鄭だけじゃ!!』
ェエエエエーーーーー!?
ちょッ、お前、、オイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイ!?
いや、それさ??
つい半年前に、家族全員が新鄭に見捨てられた南陽の臣がたくさんいる、その宮廷で言っちゃいますか!?(汗)
これは、本当に信じられない発言です。
韓にとっての特大ブーメランになりそうな予感がします。(泣)
なんか、もう。。
あの王騎やキョウが、こんなバカな連中に撃退され続けてきた理由が、完全に分からなくなってきました。。(大汗)
例えば、趙の藺相如や廉頗が、国を跨いで、この老人の尻拭いをし続けていたとしか考えられないのですが、もしかしたら、それを自分の手柄と勘違いしているのでしょうか?張宰相は、、、。
なんか、アホすぎて、凄いモノを読んでしまった今回のキングダムです。
この老人のおかげで、マジで面白過ぎですよ、最近のキングダム。(大爆笑)
しかもさ?
この老宰相と王様、今まで新鄭を守るために、これまでもたくさんの城を切捨てて来たとか言ってなかったっけ??
それも考えたら、、その判断に巻き込まれてきた、いままの重臣たち。。
一体、どんな気持ちになるのか、予想もできないのか?この老人は。。
韓の宰相がアホすぎて、、これは、騰が目論んだ以上の分断が韓に発生しそうな予感が致します。
で、まあ、この老人の事は、これくらいでイイでしょう。
こうなる事、張宰相のリアクションは、当然に予想していた、条世さん。
結果、張宰相の指事で牢につながれるのですが、寧公主に目配せをして、何か気付かせます。
寧公主『??』
その夜。
条世さんの収監施設に訪れる寧公主。
看守に賄賂を掴ませて、難なく、条世さんに接触。。
そこでヤハリの条世さん。
彼がやって来た本当の理由を、寧公主に明かします。
条世さん『私が新鄭にやって来た本当の理由は、寧公主に会う為です。秦六将騰から、アナタ様への伝言を伝えに来ました!』
寧公主『え?』
- キングダムネタバレ最新814話 以上
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。