( おそらく竜川?? 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第811.話)
休載明けのキングダム。
ようやく読む事ができました。
この二週間、李信と温形さんがどうなることやら、いろいろ心配で、顛末等予想をすすめてきたことでしたが、いろいろ考えを巡らせても、まあ、やっぱり李信は李信でした。
李斯や剛京さんらが事の次第を知ったら、決して、こんなもんじゃ済まさないでろうという、温形さんの行動ですが…。
んー、李信ならやっぱりこうするよね。。という感じでしょうか?
ただ、個人的な気持ち的には、僕は我呂と一緒です。
我呂『信、お前少し考えが甘すぎるぞ…。』と。
法治国家として天下を主導していく秦の立場はどうなるねん??という面で、当初私もいろいろ考えていたのですが…、
ただ、やはり李信が軍法、行政法に温形さん当事者を手続き的に、引き渡す事など、やはりあり得ず、しかし、それと同時に、騰もそういった李信の行動規範の程度を理解した上で、現場を任せているのだとも思います。
あと、気づいたのですが、李信はヤハリ肝心なところで、"運”がイイ。という点も改めて語るべきなのではないか?(もちろんご都合主義という事も出来ますが。)とも感じましたね。。
入念な準備も、深い考えもなしに実施したメシ会ですが、我呂たちの言う通り、尾平などが、コレでもし刺されて、さらに死んでしまったら、本当に取り返しのつかない事になったでしょう。
事実、不意打ちを喰らっても未然に防げる李信相手だったから良かっただけの側面は否めませんし…、秦軍に対して、激情を隠している住民と、統治を受け入れている住民の割合が、少しでも違えば、李信が温形さん刃を止めたとしても、触発された他の南陽の住民何人か、さらに暴走した危険性もありました。
しかし、その上で、結果的に飛信隊と南陽の住民との緊張感を短期間で解放しつつあるのも事実になってきたワケです。
“運”という要素で物事を語り出したら、キリがないのですが、これはこれで物事の成否や顛末を問う上で、非常に重要なテーマです。
すこし言葉を選ぶと、やはり李信と飛信隊の強みは、王賁や蒙恬、河了貂らがやる情報収集の積み重ねや計算・計画で導き出す強みとは違って、この"意外性”とでも言い換えればいいのか?
李信に現場を任せた騰も、言語化こそはできないまでも、『李信たちと住民らを引き合わせたら、悪い結果にはならんでしょ。』的な何かがあったのかもしれません。
ではでは、今回もキングダム本編を振り返っていきましょう。
キングダムネタバレ-温形さんと李信
李信に短刀を突き立てようとした温形さん。
それを止める李信。
李信は冷静ですが、事を目撃した一堂には、緊張感が高まります。
南陽の住民の反応は、その殆どが温形さんの行動を暴挙として捉える、反応が中心ですが…、
飛信隊ではどうでしょう?
田永『何やってやがるクソジジイ!短刀離せって言ってんだ!ぶち殺すぞ!!』
当然のことながら、我呂や河了貂らの表情を見ても、予想を上回る状況に対して当然強く反応を示しています。
南陽の住民『温形様、止めて下さい!!』
ここから、飛信隊と住民の反応が過激化する局面になる危険性が垣間見えるのですが…、
ここで最初から冷静であった李信が、田永を制します。
李信『口出しすんな田永。お前らは全員だまってろ。。』
李信『この状況で俺を狙うのは相当の覚悟が必要だ。自分の命だけじゃなく、周りの人間まで巻き込む覚悟だ。』
この部分、李信こそ、相当、温形の心象を深く捉えている様子が読み取れて良い部分です。
李信『何で俺の命を狙った、じーさん?』
誰よりも興奮の渦中にある温形さん。
ここで、ヤハリというか、今回で及んだ凶行に相応しい規模の強力な動機背景を開示し始めます。
曰く―、
秦兵に何度も犯されて後に、腹を裂かれて殺されてしまた娘と孫娘の復讐がそれであったと。
しかも、孫はまだ12歳であったと。
ここで住民らからは、『それはもう20年も前の話しだ。』との意見も出てきたのですが…、
だからと言って、当事者の温形さんにして、そんな記憶が簡単に忘れられるわけがありません。
田永『じーさん、同情はするが、やったのは飛信隊じゃねえだろ。さっさと短刀すてろ!』
田永からも、李信を襲撃する動機足り得ない旨を突き付けられて、南陽の住民からも、古い話と非難を受け始め、仲間からも孤立をし始める温形さん。
多分…!
ですよ??
今回のお話の急所は、ココなんですよ。。
前回の話の後半、メシ会が始まった直後に、親の仇で飛信隊を襲おうとした若者が居ましたが、即座に、南陽の住民自身から取り押さえられた事とも同じなのですが…。
恐らく南陽住民の大半…、少なくとも飛信隊の所在管轄の住民に関しては、その殆どが、秦の支配を受け入れていて、もう少し言語化すれば『現状利益の有難みを十分に理解しきっている。』という状態であるのが、大きなポイントなんだと考えます。
そしてその上で…、李信は次の様に語ります。
『(短刀を)捨てなくていい。じーさんは何も間違っちゃいねえ。』
この状況に於いて、このこの言葉は何を意味するのか??
それは、住民達からも孤立をし始めた温形さんに対して、李信だけが擁護している事を意味します。
そうでも無かったら、そもそも住民のウチから更に数名すらが、温形に触発されて、ダメもと同然に連鎖で無茶な行動を起こしたかもしれませんからね。。
最初から、殆どの住民が、現状利益を受け入れて優先している、状況だったから、李信にとって有利に作用したのでは??という風に思えてきます。
そして李信は―、
人の痛みが消えるのは人それぞれ。
じーさんの痛みはじーさんのダケのモノだ。
とも語ります。
勿論、李信が温形さんに寄り添っているからと言って、これは決して“正しい”事を言っている訳ではりません。
事実、温形さん。
上記に示した『秦統治による現状利益』を受け入れている仲間で在るハズの住民を危険に陥れているワケですから、同じく李信がここで語る『他の住民まで巻き込むから我慢しろってのは乱暴だ。』という言動は、ここだけ切り取ると、“公共の福祉”から見れば、これはカナリ危険な考え方だからです。
もう少し言い換えれば…、
温形さんが怒りを爆発させるにしても、それは他の住民たちを巻き込まない時と場面で、爆発させるべきであり、李信の意見は、温形さん以外の南陽の住民の立場を相対的に軽んじているとも言えます。
ただ、この期に及んだ以上、
最早、神(作者)様も、南陽住民にとってみても…。
別段、今は“正しさ”を求めているワケではないのも、李信が作り出す空気からは、読み取れてしまうんですよねェ。。
なので―、
これは今回、李信の対応はやはり見事だったのだと思います。
うんうん。
我ながら、ようやく言語化できました。
そしてまた、ココで我呂が一区切りして、ツッコむタイミングがまたいいです。
我呂『信、お前少し甘いぞ。今のがお前じゃなく尾平だったら殺されていたかもしれねえ。戦場でも無いところで尾平が殺されていたら、村で帰りを待っている嫁の東美に、お前なんていうんだよ?』
李信『…それは、そうならないように気を付けるしかねえ。』
我呂『はァ!?何言ってんだお前。そんな事してたら、そのウチ取返しの付かねェことが起きるぞ。』
ここで、我呂が言っていることも当然、正論なので、僕は否定できないのですが…、しかし、ココに関してみても、李信が見事なのは、仲間の意見を我呂の意見を否定する訳でもなく…、
そのままスルーして、、
李信『力で制圧したらそれは支配だ。』と語り。。
我呂が話を遮ったこのタイミングで…、
李信『秦王は中華統一を目指しているが、秦王は別に全土支配がしたい分けじゃない。』と、秦王の立場を借りて発言しだしている点です。
南陽の住民『???』
遥か上位の存在である、秦王の名が出た事で、意識が事件と乖離しだした、南陽住民と飛信隊。
ここからは完全に李信のペースになって行きます。
その秦王が、、『温形のような悲劇が起きない世界を作りたがっている秦人だ、韓人じゃなくて、秦出身の信だ。韓出身の何とかだって言って、交ざり合って、いつか痛みも喜びも共有して生きていく。きっと、そんな世界をつくりたいんだ。』
李信の言に聞き入る一同。。
そして、李信は秦王の名を借りた後に、再び、自分達のやっている事に、話を移します。
李信『そのために今の俺達は難しいことをやらなくちゃならねえ。戦場の外でも秦兵は相手の事を思いやる必要があって。痛みを持つ者達はその怒りと怨みを抱えたまま前に進む必要がある。そして、それはきっと秦兵よりも難しいことだ。』
故に李信は、温形の刃を無料ヤリ取り上げず…、
更に。。
李信『温形、俺はアンタが痛みを抱えたまま前に進めるようになるまで待つぞ。それまで何度も刺しにきていい。俺はそれを静かに止めるだけだ。アンタが自分で刃を置けるようになるまでずっと。』
最後に、※亡くなった娘と孫に付いて触れる李信。。
短刀を落として泣き崩れる温形。
【※ここはチョットですね、、、。李信も自分でも“俺なんかに言われたくないだろうが”とは断わっているのですが、『娘と孫が前に進めって応援してる。』の台詞はカナリ余計だったんじゃないかと感じます。
うーん??
多分、賛否が分かれるかもしれません。
むしろ、李信が他人の家族に関してどうこう語るより、カナリ後の後日談(キングダムの連載終盤)になって温形さんに再出してもらい、ご本人が、自分で気づいて自分で言いだすのが一番美しい言い方になったのでは??と、私こそ余計なお世話であることを踏まえながら、どうしても感想を残さずにはいられませんでした。。】
そして、李信の意図を汲み取った我呂の宣言で、メシ会は御開き。。
で、結果として、全員お咎め無しと来た結果に、それとなく安堵した住民と共時が流れて。。
飛信隊、見事に住民と打ち解けが成功し始めました。。
多分、コレ竜川ですよね??
( おそらく竜川?? 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第811.話)
本編のナレーションで書かれているような、『距離が少し近づいた』だけとかじゃなくて、もう子供たちとベタベタじゃないですか?(笑)
尾平たちも住民から食べ物分けてもらうとか好待遇を受けてるし。。
この好感変化の“事実”から推察するに…、
他の場面を“推察”すると、、、。
こんなんだったら、もうとっくに昂クンなんて…、女性器ジュルジュルに滴らせてしまった区画全員の妊娠適齢女性全員が、彼のチンポ目掛けて全力疾走の入れ食い状態なのは絶対に間違いがありません。。
ブリンバンバン、ブリンバンバン、ブリンバンバン晃!!
ブリンバンバン、ブリンバンバン、ブリンバンバン晃!!(マッ○ュルのアレ。)
あ、あああ、
ブリンバンバン、、。。
ああああ、、、、
ああ、、ああ、あ、あ、俺もうだめだ。。
前半から中盤まで、真面目に考察と読み込みを進めてきたので、反動でアホなってきました。
で、結局のところ李信はメシ会以降も、いろいろ悩んでいたのですが、羌瘣に総括してもらって納得した様子が描かれます。
そして結局、羌瘣自身から『この問題はお前の頭で答えが出るならとっくの昔に解決してるから、あまり真面目に悩むな。王様らに任せとけ。』などと、“じゃあ今回の話は一体何の為だったのか?”というレベルで最後の最後に見後なまでな“ちゃぶ台返し”を神(作者)様は敢行。
これでは、騰も“あくまで王や政治家の仕事と分かった上で、それでも李信に考える事を求めたのか?”意味が分からなくなってしまいます。(笑)
はい、途中まで真剣に来たのですがもう疲れました。
後半、飛信隊。。
強化訓練が続行されます。
前回に引き続き全員高身長の邪毛族の皆さん。
そして、誰よりも馬と仲良しのケン馬族の皆さんも登場。
ボンヂ『ケン馬族族長のボンヂだ。よろしく頼む隊長。』
どう考えても、この名前は、チンポを弄り直しただけの原先生。。
久々の変形チンポネタを再確認した思いが致します。
もうーー、本当は原先生??
先生、本当は、もっとチンポネタ下ネタ沢山描きたいですよね??
お願いですから、素直に仰ってください。(笑)
そして、最後の最後。。
西の無国籍地帯出身の凡冥の一団が、その戦闘の腕前から、特別戦力として作中で紹介。
どうやら、既にその粗暴さから、干斗たちと乱闘を繰り広げてきたことも説明されます。
コレには、李信自らが直接指導。。
ボコボコに吹き飛ばさされる凡冥の一団。。
いや、この連中のビジュアルよ。(笑)
これだったらさ??
いっそ、自作自演同然に、最初から凡冥の連中を南陽の住民たちに絡ませて、李信やらが見せしめにボコボコするとかやれば良かったんじゃないのか??
凡冥の一団『グへへへーw 女、女、女~~~www』
南陽の住民『きゃー!』
李信登場でドゴーン!!
凡冥の一団『ぶぎゃーーー!!』
南陽の住民『ありがとうございますッ!!』
そして―、
李信『よし、お前ら。さっきの演技良かったぞ。』
凡冥の一団『へ、へい!💦』
李信『次の街角に移動して、また繰り返すぞ!!』
凡冥の一団『へ、へい!💦』
李信『よし、これでいい! 開いていく…、、南陽のみんなの心が開いていくッ!』
飛信隊一同『…あ、アイツ、何をやって………。』
李信が自らのバカを活かすなら、これくらいの勢いが在っても良かったかもしれない。。
まあ、李信も凡冥の一団を知ったのは、コレが初めてだし仕方が無いか。。
- キングダムネタバレ最新811話 以上
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。