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キングダムネタバレ第810話 南陽の民 考察 我呂のアシストは一言足りない。

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(  李信 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第810話)



今回の話、一体、どうやって受け止めたらいいのか??

李信が困惑するのもよく分かりますし、指示を託した騰もまた、南陽を統治するにおいて、明確なやり方を見出しているわけではありません。

思考錯誤する中で、河了貂らが言うように、いささか気早いようにも感じるのですが、メシ会を実施することにした李信と飛信隊。

そこで、思わぬハプニングを迎えた飛信隊一同。

李信に刃を向けた、住民代表の温形さん。

コレは李信もどうするのか?

ぶっちゃけ、正論で考えたら、明らかな加害行為を見せた以上、温形さんはココで処分しなくちゃ秦軍としてケジメにならんでしょう。

飛信隊側としては兎も角、ここで李信が温形さんを見逃したら、その後、剛京さんらだけで無しに、騰軍が治安管理している区域からも住民に舐められないとも限りません。

恐らく温形さんとしても、なんら合理的な理由があった行為では無しに、極度の緊張のあまり、頭脳がイカレてガンギマリになり、テンパってしまっただけなのだと思います。

温形『フー!フー!!』

しかしながら、流石に武人として完成度を誇る李信。

表情一つ変えず、左て片手で、コレを制した李信。

禍を転じて福と為すとばかりに、逆上した、温形をココからどう扱うかによって、見事に南陽住民の人身掌握ッ!!とはならないでしょうか??

案外、暗い結果ばかりが待っているワケでもないかもしれません。

騰に協力をお願いされた、剛京さんや龍安さんもまた、まだ、何か引出を残している可能性もあります。

先のことが非常に気になってくる今回の第810話ですが、先ずは今回もキングダム本編について振り返っていきたいと思います。

キングダムネタバレー秦軍の南陽統治スタート

龍安さん、先ずは一命を取り留め無事に住民たちと安堵を得ます。

さて、梯子を外された形になった剛京さんですが、、当面は、将軍騰が根を上げるまで、静観、、。

というわけにはいきません。

咸陽からのお達しで、立場上、六将騰の権限が勝っただけの話であって、文官,長官としての責務が無いわけではありません。

騰『其方たちもこの地で責務を果たしてもらう。』と協力を要求する騰。

剛京さん『この状況でどうしろと?』

騰曰く、『前城主龍安達と協力しあって、道を探り全力で道を邁進せよ。其方らの力が必要なのだ。頼む。』

文官達『え…、あ…。。』

征服した直後の地、南陽を、秦韓双方の理想郷に作り替えるという前代未聞の取り組みに、困惑しているのは、剛京さんとその配下の文官達も一緒なのですが、“至難に過ぎる”と吐露する剛京さん。

ややもすれば、随伴した秦軍の文官達側の身を危うくさせかねない騰の試みにかんして、苦言を呈します。

騰『分かっている。軍も当然協力する。』

騰とて、ココから先、如何なる具体的手段をもって、南陽の統治を実施すればいいのか、定かではありませんが。

文官、武官も総出で南陽統治に関わっていかねばならない点について、剛京さんに共有を求めます。

ここら辺、変な話かもしれませんが、剛京さん達にとってみても、ある意味で、大出世のチャンスなんじゃないでしょうか?

このタイミングで、南陽統治に関しまして、占領直後の状態の極めて早い段階で、物心両面から、占領地の融和と服属を実現する手法を、ここでスキーム化できましたら、それって、もう文官として余裕で、昌文君と李斯を超えるキャラクターとしてキングダムに残ると思います。

剛京さん言うことの『綺麗ごとでは落とした城は治まらん。』という話は事実でしょうし、怒りを抱える“侵略された側の心理”についても、剛京さんの言っていることは間違いではありません。

剛京さんの言う通り、〆るところは〆るべきですし、住民に対する治安維持、特に、南陽住民が本当に、秦の文官・武官を問わず、実際に、刃を向ける等の加害行為に出たら、それは流石に罰しなければならんでしょう。

剛京さん『圧を嫌うという中で軍人に一体何ができると?』

この問いかけに、明確な解をもちえない、六将騰ですが、なんとかヒントになる部分は感じ取っているのは、流石です。

その解を求めて、既に、我らが主人公、李信に『南陽の民との関わり方』について、一緒に考えるよう打診をしていたのでした。

一方、その李信、飛信隊の様子はどうでしょう?

早速、新兵たちの訓練を開始しています。

田有『やっぱり思った通り、体力づくりからの練兵がほとんどだぞ。』

河了貂『いいよ分かっている。』

彼女としても、南陽攻城戦を回避できた以上、ここで一から新兵の訓練をする心算です。

ただ、どうやらほとんどが素人の集まりのような集団であるにもかかわらず、少数ながら、特殊な能力をもった連中もいるみたいです。

竜有らが確認したところによると、異常に背の高い山民族ややたら騎馬の早い連中のいるようです。

それらに関して、もれなく記録する旨を指示する河了貂。

しかしながらコレは、恐らく、今後活躍しそうなユニットとかでは無しに、神(作者)様が、何の為に描いたのか? いつもの、お忘れになられてしまう、未回収伏線の一種だと思われます。

神(作者)様が、コイツ等を活躍させるのを忘れてしまえば、河了貂も何のために、特記戦力として彼らを色分けしたのか意味が乏しくなってしまうので、ちょっと可哀そうな気がします。

しかし、訓練には一定の時間がかかるので、飛信隊の各将校としても、先ずは目の前の訓練実施に取り掛かり続けるしかありません。

我呂や羌礼など、一部の上位将校に関しては、訓練が初段階すぎて、今はやる事がない者もいるようです。

李信もどうやら、訓練には参加していません。

一人、物思いにふける李信。。

どうやら、訓練の開始、騰に言われた事を反芻しているようです。

騰『信、お前も考えろ。飛信隊なりの南陽の民との考え方を。本来、軍の人間が考える事ではないが、南陽では考えて実戦しろ。意外と、南陽のカギはお前たちが握っているような気がしている。』

李信『それってどういう?』

騰『分からん、そう思っただけだ。』

李信『なんだよそれ!』

騰『ただ、我々、騰軍よりも、お前達飛信隊の方が南陽の民に近い気がするのだ。。』

李信『(...んだよ、それ。)』

李信が戸惑うのも無理はありません。

しかし、騰が語った、“お前達飛信隊の方が南陽の民に近い気がする”と云うのは、何か分かる気がしますね。。

単純な理由として、もともとが下僕出身の李信を始め、飛信隊のベテランを含めて農業や大工など民業出身者も非常に多いのが飛信隊です。

そして、なにより昂クンが居ます。

ただ、冷静に考えてみれば、今の時点で、騰が昂クンを知らないのは無理もない話です。

昂クンが、その持っている圧倒的な“雄度”を開放さえすれば、人口の半数はいる南陽の女性層全員を、自分から服従させることなど極めて容易いのですが、それだと南陽統治の攻略が余りに簡単になりすぎてしまい、騰の苦悩だけでなく、折角登場した、剛京さんと龍安さん等の文官人の活躍する場面まで奪いかねません。

上記のような合理性の観点から、これまで昂クンを起用した場合に於ける、南陽統治方法を、数千回に渡り予想シュミレートしてきましたが…、

どうやら今回の文脈を読み取る限り、昂クンによるチン圧場面や性圧シーンが描かれる可能性はかなり乏しくなってきたかのように読み取れます。

神(作者)様としても、恐らく、ここは昂クンよりも、騰と龍安さんらに、活躍の場を譲らざるを得なかったものと解釈することが可能です。

非常に残念ですが、致し方ありません。。。。

キングダムネタバレ-恐怖の李信

さて、訓練には交わらずに、天幕付近で待機していた李信ですが、ここで南陽城から李信に面会を求める伝令が下されます。

城のほうで、隊長格の面子が寝る場所の手配が終わったために、元の住民代表から挨拶を乞われているようです。

李信『今すぐ行く。』

我呂『(俺も行こ、暇だし。)』

羌礼『(!)』

何故か、暇だからと我呂と羌礼もついて行くことになりました。

行った先での、南陽城でのある区画。

ここでは、飛信隊が入城を任された区域のようで、温形なる責任者が、飛信隊の受け入れ準備を進めていたことが分かります。

温形『我々は李信将軍の寝食のお世話をさせていただく者です、どうぞ何なりとお申し付けください。』

丁重なもてなしを挨拶を受けると同時に、区画内で最も大きな屋敷が用意された事を知らされる李信。

李信『え?じゃあ、もともと住んでた連中は? 俺達はいつも通り外でいいよ。住人を戻してやってくれ。』

温形『いえ!そこは本当にお気遣いなく、もし戻ったらその者達が咎められますッ!!』

遠慮した李信ですが、却ってビビる住民たち。。

南陽の住民たちを、普段の暮らしから、追いやる形を取りたくない李信ですが…、ここからは全く嚙み合わない会話を李信は住民たちに重ねて行きます。

『じゃあ、せめて屋敷で一緒に住もうぜ、俺達は廊下や中庭でイイから。』などと、住民たちに距離を詰める李信。

更にビビる一方の温形たち住民。。

ここで、李信の後ろから見かねた我呂がようやく声をかけます。。。

①我呂『いい加減にしろよ信。じーさん含め、ここの住民達が飛信隊にどれだけビビって気を遣っているのかわかんねーのか?』

②李信『???』

④我呂『あのな、、暴れようが暴れまいが、近くにいるだけで俺達は怖いんだよ。自分じゃ気付いてねーみたいだが、お前も普通の人間から見りゃあ、モノすげえ血の匂いがしみ込んでて、桓騎らと変わんねーぐらいおっかねえんだよ。』

⑤めちゃクチャビビる住民たち。。

⑥李信『(え……??)』

我呂『とにかく、ごちゃごちゃ言わず素直に受け取っとけ。じゃないとジーさんたち、余計寝られなくなるぞ。(;一_一)』

 

ウーーーーーーむ!?

こ、これは…、今までのキングダムで語られてきた、数々の台詞の中でも、極めて重要な一言なんじゃないでしょうか??

何度も読み返してしまいましたね。。

しかも…、ここに来て、神(作者)様の画力が発揮された、血も心も通わぬような、敵キャラ然とした驚強い李信の姿。

読者ではなく、何より南陽住民から見た李信の姿が描かれた事で…、

先々週から、剛京さんが語って来ていた被征服者の視点について、一気に解像度が高まったような体感が、読者に突き付けられたように感じます。

いや、、。

今回は、正味冗談抜きで、漫画家としての原先生の底力を垣間見た思いがしますね。。

 

しかし、、、。

 

これは我呂も人が悪い。。

桓騎の名を出して、余計に南陽の住民たちを怖がらせる必要はなかったかのようにも思います。

今回は、非常に驚きましたが、実はこの場面、、。

我呂としては、李信についてビビらすだけじゃなくて…、

温形ら住民たちに、もう一言、それも、❝たった一つの事実❞について、説明を加えてやれば、一気に、李信と飛信隊の恐怖が和らいで、騰が目標として掲げる秦韓両民の融和が実現したのですが…、

その事に、我呂が気づいて提言してやれなかった事が、私としては最大限悔やまれる所です。

コレはあまりにも、、ニアミス極まる事態です。。。

では??

その一言、たった一つの事実とは、一体なんだったのか??

気になる方もおられるとは思いますが、実は、もう分かっておられる読者諸兄の方も多いはずです。

 

 

その答えは、そう…、、、

 

 

どんなに恐ろしい男に見えても、李信は20代半ばにして童貞だと云う事実です

 

 

その証拠に、今回本編に於ける、我呂の李信の会話、そして恐怖に怯える住民たちの姿に付して、もしも、我呂が、この場面で❝李信童貞❞の事実開示を暴露してみたらどうなったか??

 

早速、シュミレートして見ましょう。

スタート!!

 

①我呂『いい加減にしろよ信。じーさん含め、ここの住民達が飛信隊にどれだけビビって気を遣っているのかわかんねーのか?』

②李信『???』

④我呂『あのな、、暴れようが暴れまいが、近くにいるだけで俺達は怖いんだよ。自分じゃ気付いてねーみたいだが、お前も普通の人間から見りゃあ、モノすげえ血の匂いがしみ込んでて、桓騎らと変わんねーぐらいおっかねえんだよ。』

⑤めちゃクチャビビる住民たち。。

⑥李信『(え……??)』

⓻我呂『ま、でもコイツ(李信)。どんなに怖そうに見えても童貞やけどな。』

李信&南陽住民『 え? 』

羌礼『ククク、プーーーwwww』

李信『が、我呂?お…お前…。一体何を??』(ガクガクブルブル汗)

温形『は、はァ?? こっ、この方(李信)は、童貞なんですか??』

我呂『うん、そうだよ。』

南陽住民A『え、そうなの?』

南陽住民B『あり得なくない? あ!だから飛信隊って、女性を襲わないの?』

南陽住民C『そうか! 自分が女とヤレないから部下にも禁欲強いている訳か。これなら女子供は絶対に安心じゃーん♪』

李信『ち、違う!おれは童貞じゃねェ!!(アセアセ汗)』

南陽住民D『いやいや、いいですてww 確かに李信はん、血の匂いはめちゃクチャしますが、女の匂いは全然しませんもん。』

南陽住民E『なんや、李信はんも、結局は人の子でんな。よっしゃw ワイらが人肌脱ぎましょ。ええ店紹介しますわ。』

李信『いいいいい、イイよ!俺、そんな最初が風俗とか絶対に嫌だし!つーか俺、童貞じゃないし!全然モテモテで女になんか不自由してねーし!(アセアセアセアセ汗)』

南陽住民全員『(なにコイツ?めちゃクチャ分かりやすい。つーかチョロすぎるやろww)』

温形『ほな、スグに案内しまっせ♪』

我呂『とにかく、ごちゃごちゃ言わず素直に受け取っとけ。じゃないとジーさんたち、余計寝られなくなるぞ(*´Д`)ゲラゲラゲラww』

ギャップ効果で一気に緊張感から解放される南陽住民。。

正しく歴史が動いた瞬間、そして其れを実現した者として、人類史上最高のネゴシエーター(交渉人)として、我呂が、歴史にその名を残し得ることが出来た最大のチャンスだったのですが…、

あまりにも残念ながら、我呂がたった一つの“真実”を申し添えるのを忘れてしまったが為に…、

秦韓融和の機会は、次回以降に持ち越される事になってしまいました。。

キングダムネタバレ-飯に誘う李信

はい。

そして、残念ながら、自分達に対して、住民たちの恐怖が予想異常に露わになってしまった李信。

非常に悩みます。

悩んだ結果、、地域住民たちと親睦を深めるために食事会を開くことにした李信。

強制参加では無いモノの、武器の所持を禁止した上で、有志を募て実行。

武器を所持しない飛信隊の姿を見て、食事会に参加する住民達。

女子供まで参加します。

秦の食材を使い、竜有と河了貂が料理するメシなので、めちゃクチャ上手いです。

一部、秦に親を殺された若者が凶行に出ますが、コレも南陽住民自らの手で見事に制止。

 

そろそろ、メシ会のお開きを期待する我呂たちですが、、。

 

何を思ったか?

ここで、登場してから一番ヘコヘコしてやがった温形が李信に短刀を突き付けます。

しかし、難なく片手でこれを制する李信。

素人相手とは言え、刃物を向ける相手に、一切動じる事のない李信は流石です。

これで、童貞じゃなかったら。。

南陽住民『ああ!温形様ッ』

クッソ、これじゃ秦韓融和はどうなるのかマジで心配や。。

夜もこれでは、8時間くらいしか寝られへん。。

しかも来週、、休載やないかーーーーー!!!!

- キングダムネタバレ最新810話 以上

次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。

皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。

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