( 渕さん 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム802話)
前回に続き、作戦フェーズの秦軍。
今回のお話は、王宮で活躍する文官連中から、閼与で待機する王翦軍、そして、最前線に戻った李信が、昌平君からの辞令を、楚水さんと渕さん、羌瘣に伝える場面と多岐にわたります。
それぞれ、李斯、王翦、渕さんに李信らと、今回の話の主軸を担った面々、昌平君が発した戦争改革の号令に対して、それぞれ受けて立つ思いや思考を巡らせていますが…、
個人的には、王翦が、秦国が狙う次の攻略目標について、何も意見を発しないのが気になります。
また、王翦と相対している李牧と司馬尚とて、あれだけ秦軍に圧勝したのに、閼与等、既に秦軍に落とされた拠点を奪還する動きを見せていないなど…、
戦勝後の趙軍の動きが、今のところ何も秦軍にもたらされていない点も、気にかかります。
李牧的には、壊滅レベルで王翦軍を損耗させたのですから、せめて、その大勝利をより優位に活用すべく、戦略の次工程に取り掛かるべきなのですが…、
今のところ、最前線の王翦にすら、趙軍の動きが何も持たらされていないのが不気味です。
趙軍としては、ここは派閥の利害関係を抜きにして、邯鄲王都圏を半包囲する、閼与はなんとか奪還したいところです。
李牧さん…、
まさか、ここで王翦軍が復活するまで、趙軍ターンで何もせずに過ごす心算なのでしょうか??
どうやら、このまま李牧さんが何もして来ないようなら、このまま昌平君&李斯の戸籍作りが完成しまして、王翦軍が何事も無かったかのように、シレっと復活なんて事になってしまいます。(笑)
しかして、それを実現できるか否かは、その戸籍づくりを担う、李斯を始めとする、文官連中一同の活躍次第!
彼らによる人口再調査の土台が無くしては、秦軍全軍の再構成も、絵にかいたモチに終わります。
そして、めちゃクチャ難しいであろう、秦国全員戸籍作りと、それを土台にした軍編成が終わるまで、李牧さん始め、列国連中、ホントなら秦国攻めるのは今が最後のチャンスだぞ??
李牧さんが、今、秦国攻めるどころじゃなくて、カイネで中年童貞を捨てるのに、必死になるのは分かりますが…、
他の国もサッサと秦国攻めたらどうなのよ??
秦国大負けしたの知っているのに、ここで動かなかったら、禍燐も鳳明も、李牧さんと同じになってしまうぞ!?
ではでは、今週もキングダム本編を振り却ってまいりましょい。
キングダムネタバレ-戸籍作りは翌年の夏
昌平君の発した、秦人全員の戸籍作り。
早速、李斯を筆頭に文官全員に総動員の号令がかかりました。
当然です、ただでさえ、地道な作業量が計り知れないほど大がかりな仕事なのに、その期限が僅か、一年しかないからです。
一年と言っても、来年の夏までという括りで、発令された、戸籍作り改革。
番号戦でこそ負けた秦国ですが、それ以前に、鄴攻めで趙の国土の西半分を獲得しているなど、連載当初の秦国とは違い、国、ひいては人口自体が、とてつもなく増えているハズなので、文官の仕事量は、とてつもない調査範囲が求められることになります。。
国土と人口が急激に増えたところで、李斯が率いるクラスの優秀な官僚となる人員が、秦の拡大と同じ速度で、登用できるかと云えば、難しいでしょうからね。。
それが、自分達のリソース限界がどれほどか分からないまま、翌年夏の期限を、昌平君から要求される李斯。
咸陽では文官を中心に、蜂の巣をつついたような騒ぎで、動き出した形になります。
ココで一つ気になる事が在るのですが…、
そんなに、全国的な規模で、派手に文官が動いているなら、李牧さんやら、列国の上層部は、当然、諜報ルートを活用して、昌平君が“何をやろうとしているのか?”掴んでしまうのではないでしょうか?
李牧さんの事ですから…、
李牧さん『昌平君が全秦人の戸籍を作ろうとしているですって? はて…、昌平君は一体何をしたいのでしょうか?』などと、一般人みたいなリアクションをしてくれるかもしれませんが、これは、趙だけで無しに、他の列国でも秦国の動きを掴むのは必至であって、まさか、過燐や鳳明らの軍上層部も、指をくわえて傍観しているとか、有り得ないのではないかと心配になります。
趙にて、李牧さん側にもカクカイ側にも通じる、姚賈等は、この秦国の、大規模な内政事業について、どのように李牧さん達にリークするのか? しないのか??
李牧さん達は、秦国の中の出来事なので、戸籍作りを邪魔出来ないなら、せめて、秦軍が弱っているウチに、列国と共謀して、秦に追加ダメージを与える為に策動すべきトコロを、いかがお過ごしになられるか非常に強い興味を抱いてしまいます。。
まあ、でも。。
心配だとか書きましたが、嘘ですw
どうせ、李牧さん達は、秦軍が一番弱っている時期を、何もせずにこのままスルーするに決まってますww
だって、秦軍の敵。その筆頭があの李牧さんなのですから。
そして―、
各地域ごとに文官団を割当、既存の帳簿との照合を進める文官達。
昌文君『大変な国策をやる羽目になったが、数日前まで葬式のようだった我々に一気に活気が戻ってきたの、李斯。』
しかし―、
この戸籍作りを昌平君から受けて立った李斯は…、『次の夏までに戸籍作りを完成させる計画を作った。作業量を逆算するとここから一年、俺もお前もマトモにねる日は無いと思え!』と語ります。
ビビる昌文君w
しかし、李斯は嬉しそうです。
李斯『昌平君が考えた三本柱は、二本が軍のもので、一本が文官のものだった。ならば我々はその一本を命懸けで立ててやるまでだ。』
ちな、李斯に関しては、戸籍作りだけで無しに、その後の、強制徴兵に関する法令作りにも着手しなければなりません。。
うーん??
せっかく、韓非子先生が、テキスト版"韓非子"を残して下さったのですが、秦国では、李斯以外の人材として、法家となる者たちを、育てるにまで至っていないのが残念な所です。
いっそ、嬴政などは、自ら韓非子講義を直接受けていたのだから、もう李斯たちと一緒になって、働いてやればいいのにと思います。
いや?ごめんなさい、逆ですな。
嬴政がいたら、全員が彼に気を使って仕事になりませんね。(笑)
うん、ヤッパリ法律事務は、李斯が頑張るしか無いか。
頑張れ李斯。
あ、あと。秦に人質扱いとして出向していた燕の太子が、勝手に燕に戻って行ったエピソードが、本編で紹介されていましたが、この燕の太子、 嬴政を狙った暗殺者 荊軻を遣わした太子丹の事で間違いないでしょう。
確か、燕の滅亡時に、李信によって、取っ捕まるんじゃなかったでしたっけ?
ロウアイ編で呂不韋陣営で戦い、その後、姿をくらました樊於期と、連載が進んだ遠い将来に絡みだす事が待ち遠しいです。
“数年後に秦と燕の両国で大きな出来事に繋がる小字”などと、伏線感出してきた、神(作者)様ですが…、史実的には、秦の中華征服戦もほぼ後半の頃の出来事。。
キングダムの連載ペースで云えば、どうなる事やら??
何年後、十何年後の、伏線回収となること間違いないでしょう。
いや??
そもそも、読者の大半が、その頃には、伏線だったなんて、絶対に覚えてないでしょうね。苦笑
キングダムネタバレ-倉央、山秀の帰還と王翦軍のこれから
閼与まで無事に撤退を果たした王翦。
一度は脱走しました倉央さんと面会します。
軍を無断で脱した倉央さん。王翦に処罰を請求しましたが…、
番吾でボロ負けしたしたことを気にしているのか?
王翦からは、何もお咎めなしでした。
ちなみに田里弥三将が一人、山秀さんもいつの間にか帰還しています。
ヤハリ生きていたかww
王翦の側には、辛勝なる5千将が待機しています。
一応、史記には登場する、実在武将なのですが、それだけに今後、亜光や麻紘を超える、実名将軍として、今後の邯鄲包囲戦で活躍するのか期待できそうな予感がします。
史実キャラになる以上、急造ネームドと似たような扱いにならぬように、ここは応援してやりたいです。
そして、王翦のいる最前線の閼与ですが、既にここでも、咸陽方面での昌平君の軍改革について発令されている旨が伝わっていることが分かります。
李信、蒙恬、王賁の軍が大きく加増され、大将軍規模の一つ前の規模になりつつある旨も知らされており、次回の対李牧戦に、彼らがどうかかわるかも注目されています。
ここで、李牧を討てるのは王翦だけであると云う、辛勝。
『十中十、私が勝つ。』とコレに王翦が反応します。
しかし、ボロ負けした後だけに、納得のいかない倉央。
その倉央の様子から、突如、王翦から驚きの言葉が発せられます。
『強がりではない、李牧は討とうと思えば打てるのだ。あの男には大いなる弱点がある。そこを突けばヤツを殺すのは簡単だ。』
まあ、多分。。
李牧が邯鄲朝廷とソリが合わない点を語っているのだと思いますが。。
コレには、倉央とて『じゃあ、なんで最初からそうしなかったんスカ!?』とマジレスが入ります。
これに対しては、『いやさ?別に弱点突かなくても、真っ向勝負で勝てる算段あったし。何より、勝って李牧の首刎ねるか、配下にしたかったんよ。』などと―、
今まで王翦は、李牧を配下にしたいが為に、ロクに対策も練っていない戦を"算段"と呼び、将軍であるにも関わらず、勝利を得る事そのものは、二の次で番吾戦に臨んでいたことが明かされます。
当然、コレには『それで亜光も田里弥も死にましたぞ。』キレる倉央。
辛勝が倉央をたしなめますが、王翦は、倉央が正しいと語り、『敗者の雄弁程見苦しい者はない。』と語り、今は、亜光と田里弥を偲び、秦を含め列国の動静を見守るとする王翦。
おそらく、しばらくコレで、王翦の出番が遠のいていくでしょうか?
昌平君から“更迭”が語られた王翦ですが、依然、最前線に留まる王翦が、王都軍と戦闘を進めながら、どのようにして軍の再編成を進めいくのか?
あるいは、邯鄲に近く、最前線で戦う王翦だからこそ、"李牧の大いなる弱点"について、気が付くことが出来たのかもしれない。
そして、王翦軍の現在主力。。
倉央、辛勝、山秀に…、、そして団茶か~~~。
うん、確かにこれは、しばらく王翦軍の出番が無くなっても仕方が無いわ。。
キングダムネタバレ-飛信隊のこれから
楚水と渕さんが五千将になって、一番驚いていたのは、やはり渕さん本人でした。
しかし―、
楚水さんはともかく、渕さんは自分の昇格について、全く理解できない様子です。
渕さん『楚水殿はともかく、私は何もしてません。敵の将校などを討つなどなにもしておらず。。それに五千将はもう、将軍の一つ手前ですよ。』
自信がともなわないのか?
兎に角、自分が五千将になっていい訳がないと云う渕さんです。
しかし―、
李信『バカだな、何もしていなくて五千将になんてなれるワケがねェだろ。』
そう語る李信。
李信曰く-、
渕さんが新人らの話を聞き、中堅の愚痴さえ聞き。
時に説教して、皆がバラバラにならぬよう動き回り、李斯自身が苦手な調整役を裏で引き受けてくれていたから、自分が前だけを向いて、思い切り戦えたと語ります。
李信『だから実は飛信隊を支えているのは、ずっと渕さんなんだよ。その功績は誰も肩を並べられないくらいでっけえんだよ。五千将は当然だ。』
そう語り切る李信。
そして、李信が語っているのは、まさしく事実でしょう。
俺は、ここ数年で、キングダムを読んでいて、初期キングダムと同レベルの感動を覚えた神回になりました。
そして、マジに感動している渕さんを中心に、一同が納得して、団結を固め合う飛信隊一同
尾平や田有、昂クンらの飛信隊の初期メンから―、
我呂たち合流組も含めて、渕さんの五千将昇格に全員が歓呼を持って応じます。
李信『次はマジで飛信隊はデカくなる、より大変になるから宜しく頼むぜ、渕副長。』
渕さん『命懸けで努めます。』
と、感動した幕引きの、ここで今週のキングダムは終わり。。
ではなくて。。
李信『それよりも問題は。。羌瘣が将軍になっちまったって方だ!!』
急に羌瘣の待遇へと、話題を変える李信。(笑)
個人的には、一体何が問題なのだろう?と思うのですが、、。
なんでしょう?李信的には、自分より先に大将軍になるかもしれない羌瘣に脅威をかんじているのでしょうか?
一応、沛浪や田永が、『羌瘣から“そういう熱量”を感じないから、なんか違和感あるわ。』と語っています。
確かに、将軍に昇格したにしては、ほぼ無反応に近い羌瘣。
羌瘣本人も『ん?』とか言ってます。
この羌瘣の描き方は、神(作者)様的には、何に繋げていきたいのでしょうか?
少し気になります。
ただ、昌平君らや、他の六将からのオファーがあれば、羌瘣が独立したり、羌瘣軍だけが、飛信隊とは別の戦へと編成される等の可能性もあるので、自分の出世が羌瘣に追い抜かれる等以外、互いに出世して、立場が硬くなっていく事なども、李信は気にしているのかもしれません。
いや?
でも、次の邯鄲包囲戦では、王翦と楊端和と史実で名を並べるのは、羌瘣なので、マジに、李信が羌瘣の配下待遇になってしまうのも、アリかもしれない。
今の李信の脱走癖や、小型ガイモウみたいな戦闘スタイルだと、マジに。
ただ、河了貂からしてみれば、今の飛信隊の規模で見れば、飛信隊の中から李信以外に将軍が出てくるは当然の話でもあります。
逆に、飛信隊から将軍が輩出出来ないようなら、今後は、別に部隊から将軍として飛信隊に招く必要されあると彼女は語ります。
河了貂『出来ないなら、どっか別の部隊から来た将軍がイキナリ皆の上に立つよ?』
なので、現在五千将の楚水さんと渕さんは、更に頑張ってもらう必要が在ります。
ただ、新たに招いて将軍になってもらうもアリだとは思いますがね。。
例えば―、
オギコ将軍とか!!
あの?
おねがいしゃすよ、神(作者)様ww
新☆飛信隊 オギコ将軍合流の案を採用してくれませんかね??(笑)
で、ここで飯が炊けたと、竜有がご飯の時間を告げます。
尾平に『あ、ところで来年は俺達、どこと戦うの?』と聞かれますが、当然、そんなのは極秘事項なので、昌平君達に“黙っとけ”と釘を刺されている李信。
先年、韓非子先生を迎えに行った、韓の国の面子を思い出し…、
『(韓を滅ぼす…。)』
李信は物思いにふけります。
一番責任が重いのは騰なので、次週には、本軍を担う彼の話か??
- キングダムネタバレ最新802話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。