( 錠前マスターさん 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム796話)
いや~、合併と休載で二週間が長うございました。
で、結果的に今回も死なずに済みそうな、不死身の漢、壁さんですが、
命が助かったが為に、ようやく、キタリとの合体シークエンスに移行開始...、とまでは、スンナリ行かない様子です。
まあ、そりゃそうだろう。
今は、壁さんどころか、キタリとその側近達である、メラ族戦士団まで、趙軍モブ部隊を相手に包囲殲滅されそうなのだから。
しかも、今回は李牧さん、いつものように何かしら油断をしてくれている様子がないです。
報告によって、番吾城に侵入した秦軍一団は、僅かな数でしかないと把握はしながらも、一応は警戒してなのか? 五千もの兵士を中央から番吾城に派遣するなど可能な限りのバックアップをしてくれています。
せめて逆に、これが李牧さんにとって裏目に出るなどということは無いか?とも考えられそうですが…、
その点に於いても、王翦軍は撃破した後の事というのも在って、李牧さんと司馬尚軍にとってみても、そんなものぐらい大した兵力削減にもリスクにもならんので、何かしら、この番吾城への派兵で、対飛信隊及び玉鳳隊、さらには王翦追撃に関しての戦場に、歪が出るとも思えません。
うーん?
確かに、ここまで勝利状況が固まって来たら、いくら李牧さんでも、ミスりようが無いといいますか、滑りようが無いといいますか…、
趙軍サイドで、何か“ワザと失敗するレベル”でのトンデモないミスを仕出かすくらいじゃ無いと、壁もキタリも助かりようが無いように思えてきます。
うん、でも大丈夫。
きっと李牧さんが何もミスを起こさなくても、骨珉伯と舜水樹が何かしら大コケてくれるハズでしょう。
ではでは、今週もキングダム本編について振り返っていきましょう!
キングダムネタバレ-壁さんの脱出決行
番吾城攻城戦。
攻城戦といっても、その様は、普通の攻城戦のソレではありません。
ロクな攻城戦兵器もなく、梯子すらなく、番吾城の城を攻めている者たちは、なんと素手で城壁を登頂し、そのまま楼閣を占拠しています。
そう、攻め手は、あの遼陽城を攻略した、猿手族の面々です。
それこそ、城壁から城門裏手に回るまでの戦闘描写すら、一切ないまま無事に城門が展開されました。
いや~~~、コレを見る限り、本当に惜しいです。。
もしもは在りませんが、王翦軍が粘って、さらに楊端和軍の一団が、先の番吾城を落とすことに成功して、そのフォローの為に、司馬尚率いる中央軍にも歪を生じさせることが出来ましたら、勝負はどうなっていたか分かりません。
普通、合戦で勝利を得るよりも、城壁というハードを備えた攻城戦のほうが圧倒的に難しいと思うのですが…、
とりわけ、山の民軍が擁する猿手族にとっては、城壁が城壁にならないのですから、秦軍が猿手族の情報をシェアしていて、彼らを最大限活かすための作戦立案をしてたらどうなっていたか?などとどうしても考えたくなります。
で―、
この番吾城の戦況について、早々と李牧さんにも伝令が飛ばされます。
各地で順調な追撃を重ねる趙軍各軍の報告が入って来る中、、唯一、秦軍に戦線を破られた番吾城についての急報。
しかし、今回の李牧さんは、非常に落ち着いた様子を示しています。
李牧さん『秦の後軍が抜けたという報告はありませんでしたが?』
李牧さんの問いかけに対して、伝令からは、現状、楊端和軍による後軍は骨珉伯が止めており、番吾城を攻めているのは、先に攻め出ていた先行軍による、単発行動で終わっていることが確認されます。
李牧さん『ならば城の占拠は不可能です、中央軍から5千派遣を、城に留まっているなら袋のネズミです!』と―、念のための兵派遣を下して、即座に対応への判断を下します。
さて、李牧さんのこの対応は、特に間違ったモノとは感じられませんが…、
一方で、肝心の番吾城内での趙軍の動きはどうなのでしょう?
城壁方面の様子ではなく、番吾城内にある捕虜収容所での様子が描かれます。
どうやら、総司令の李牧さんとは違っていて、現場同然の番吾城内とは言え、あくまでも末端の守兵や管理兵たち…。
状況の把握について、正確に知らされていない連中のほうが圧倒的に多い様子です。
遠目に、何やら秦軍から攻撃を受けている様子ダケは見て取れるといった感じでしょうか?
収容所の守備隊長と思しき騎兵に、モブ兵が問いかけます。
モブ趙兵『何の騒ぎですか?』
城内に敵が侵入した事、しかし、それは大した数ではなく、スグに鎮圧可能な規模に過ぎないという事と、併せて、外の合戦では趙軍側の勝利がもたらされている事が、彼ら末端の兵士にも、明かされます。
戦勝の報告に感嘆の声をあげる、モブ趙兵メンバーたちですが、それでも一応は、番吾城内に敵の侵入を許したとの事で、こちらの収容所からも、城壁側の支援の為に、予備兵が回される旨が伝達されます。
モブ趙兵A『確かに、あれは第二警報だ。』
モブ趙兵B『助けを呼ぶ狼煙も上がってないしな。大丈夫なのであろう。』
モブ趙兵C『チッ、秦のクソが!』
しかし、キタリたちの侵入が、軍としては、微々たるものとは言え、こちらの収容所周辺から、少しでも兵が、別の場所に移動することになるのは、壁さんたちにとってみれば大きな助けになりそうです。(それでも脱出は、無理ゲーレベルでキツイ状況には変わりませんが。)
そして、さらに幸運が重なるように…、
このモブ趙兵たちの、無駄話とも言える会話の一連が…、収容所の中で聞き耳を立てていた壁さんたち、秦兵に、見事、筒抜けで聞かれていたことが分かります。
壁に耳を着けて聞いていたモブ秦兵『…みんな起きろ、やはり外の騒ぎ、秦軍が攻めて来たんだ。』
いやいやいやいや?(笑)
モブ趙兵の皆さん、どんだけデカい声で、収監者たちに脱出の機会を教えてんだよ。(笑)
しかし、こういった細部でも壁さんたちが大いに助かる要因に繋がっています。
また、外部からの攻撃にそなえるのであれば、内応の危険性がある収容所の守備は更に厳重にして然るべきなのに、他から城壁の守備に仲間を動員する必要があったとしても、ワザワザこちらの収容所の防備を下げるリスクを選ぶ必要性が、今の番吾城に在ったとは思えません。
(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪
いきなりですが、趙軍側のミスで、壁さんの脱出条件が整いつつあるのが、よく分かります。
で、その肝心の壁さんの様子はどうでしょう??
モブ徴兵共の口ぶりを伝え知った壁さん、外部への視界が全く効かない獄の中に在って、おそらく研ぎ澄まされた感覚と、歴戦の経験で発揮される感知能力でもって、外の友軍が極めて少ない事を気配で確かめます。
壁さん『恐らく、一部の軍が抜けて城攻めを敢行したのだろう。。』
そして、同時に、仲間から重要な情報が伝えられます。
モブ秦兵『あの、たしかさっき、そとでは李牧軍が勝利したと。。』
一同『何だと!?』
ざわめく仲間立ですが、壁さんだけは、ここで冷静に試案を重ねます。
秦軍が敗戦したなら、あと数年は攻めて来れない。
だとしたら、自分達はどうすべきか?
どの道、このまま収容されていても、あと半年と持たないであろう健康状態です。
戦って死ぬか?
それとも、ここで朽ち果てるか?
今こそ、選択すべき時がきていることを悟ります。
壁さん『侵入してきた秦軍は少なくとも、城門が1つ空いているのは間違いない。』
壁さんが、覚悟を固めかけていく中、徐々に、彼の雰囲気が仲間にも伝わっていきます。
モブ秦兵『やりましょう壁様、秦軍が負けているなら次が無いことは俺達でも分かります。』
イチかバチかに掛けるべき。
そして、更なる積極要因が、仲間からも口に出されます。
曰く―、
『この一年、ただ重労働をやっていたわけではない、この収容所から幾つかの城門への道筋は覚えています。』
あるいは―、
『牢の鍵を開ける小道具も既に作ってあります。』
ええええええええええええ!?
そ、それは!?それって、他のどの話よりもプラスの要因じゃないですか??
ってゆーか、めちゃクチャ優秀すぎませんか?こちらのモブ秦兵さん。
それとも、趙軍側の錠前そのものがショボすぎるのか?
いや?それを差し引いたとしても、鍵開けツールをこの状況下で、一年の間に作り上げていたこちらの、モブ秦兵さんが優秀すぎるのは間違いないです。
もしかしたら、赤麗で一緒に毒に倒れた桓騎軍出身の捕虜だったのでしょうか??
もうなんか、神(作者)様も、この鍵ツールを現地開発した人こそを、モブ兵士として扱うのではなく、氾善さんあたりと同格の、キングダム発明大将軍として取り扱って欲しいくらいです。
で、当然、決行するに覚悟を決めた壁さんたち一同!
脱出決行にして、早速、惜しくも、収容房の扉を空けた瞬間、高い櫓の上から監視している趙兵に見つかりはしましたが、時間を置かず、牢屋と収容房そのものからの脱出に成功!
スゴイぞ、秦軍錠前マスター!
しかも、ここで驚くべき彼は、パフォーマンスを実現!!
見て下さい!
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( 錠前マスターさん 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム796話)
錠前ツールを開発したであろう、モブ秦兵が、驚くべき行動に出ます。
秦軍 錠前マスター『他の棟も空けます。』
オオオオオオオオ!? こ、これは!?
この方は、ツールのテストも出来ない状況下で、なんという高性能な万能ツールを開発されたことでしょう!!
シレっと描かれていますが、限られた材料で、しかも他の錠前で試すチャンスもない状況下で、“マスターキー”を開発していたも同然の話じゃないですか、コレは。
これで、錠前ツールがスゴイのではなかったら、こちらの名も無き秦兵さんの、ピッキング技術が物凄く卓越しているとかなのでしょうか?
盗賊集団の桓騎兵出身の方でもないと、何故、彼が、そんな技術と知識を持ち合わせていたのか、説明がつきません。
いずれにしても、これは驚くべき事実です。
今週のキングダムを読んでいて、一番、面白かったのは、間違いなく、この名も無き錠前マスタ―の活躍ではないでしょうか?
もしも、今度、キングダムで人気投票があれば、僕は絶対に、この錠前マスタ-さんに投票したいくらいの感動を覚えています。
しかし!!
いくら牢獄からの脱出が成功したと言っても、そこは敵の守備兵がいる真っ只中。
ソッコーで気づかれて、包囲されてしまう壁さんたちの一団。
複数人で、素手で、相手に組み込んで、首を絞めるなどの抵抗をしますが、それでも限界が在ります。
武器を奪いとろうと奮戦しますが、全員が、丸腰な上に、体力が低下しているので、モノッそい勢いで、壁さんの仲間は狩られていきます。(泣)
同時に、その頃―。
城内に侵入したキタリ達にも、冒頭で李牧が放った援軍の接近が知らされます。
仲間が発した、緊急退避の笛。
拾い城内で、壁さんを探すキタリ達に、早々と、捜索の潮時が告げられます。
また、彼らにとっての難点として、地平の民と言葉が違う、キタリ達なので、敵から収容房を聞き出すわけにもいかず、散開して手当たり次第に探すしか方法がなかったようです。
しかも、彼らからしてみれば、占術を根拠に壁さん救出に臨んでいる訳ですが、それだけに、そもそも壁将軍が番吾城に居るという確証すらないまま作戦に臨んで居る訳です。
猶更、これ以上、ここに長居する訳にはいきません。
しかし―、
ココで、キタリは敵の動きから、不審な挙動を察知します。
番吾城に侵入したのは、自分達しかいないハズなのですが…、
一部、自分達がいる方向以外に、何故か、城内の援軍一団が向かっていく様を目にします。
その敵集団の動きが意味するものは何か?
こうして、敵のミスと壁さん判断、更に、錠前マスターの技術と叡智が合わさり…、
そこに、キタリの粘りと洞察力が重なったとき、戦場で運命がかみ合いました。
多くの仲間が狩られて、もはやこれまでと思しき、壁さんとその仲間たち。
生き残っているのは、壁さんを除けば、あとはもう僅かしかいません。
壁さん『みんな、すまぬ…。大王様、殿、先に逝きますお赦しを。私はココまでですが、どうかご武運を…、信、後は頼んだぞ。 楊端和殿、そして…、キタリ殿。』
キタリ『ヘキッ!!』
壁さん『へ?』
やったー!
ありがとう!!錠前マスター!!
今回のお話の9割はキミの功績だぞ~~~~~!! (泣)
- キングダムネタバレ最新796話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。