(ヒョウ公&岳牙副官 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第606話 )
遂に王翦が仮面を脱いだ!?と、私などは思いっきり扉絵の釣りに引っかかりました…。
今回のキングダム、異種混合の武将ハイブリット型になって李牧が新登場。
もうほとんどプリウスじゃねェか…。
久々にヒョウ公の新しい絵が見れて良かったです。
何故、王翦のイメージ像の中のヒョウ公は、ヨダレを垂らしながら戦っているのかは気にはなるのですが、岳牙副官も一緒なのでファンにとっては嬉しいトコロです。
あと、趙軍に太呉とい名の指揮官が出てきましたが、合従軍編の騰軍にも太呉という名の“かつて王騎軍内でも必殺を誇った精強の部隊”の隊長さんがいました。(参照:308話)
神(作者)的に騰軍の太呉さんのほうを忘れちゃったのかな?そんな不思議な一面も見せてくれたキングダム606話でした。
今のキングダム、もうほとんど陣形とか関係なくなってきましたね。
あれほど大鶴の陣とか言っていたのですが、フテイの言うように確かにある意味で李牧軍の凄い今回のところって戦術ですらないってのは理解できます。
先週までの当キングダムネタバレの予想では、過去のキングダム本編を通読してみて、李牧の空間認識能力を共伯たちにも適用できるようにしたものと考えましたが、
実際に本日木曜日に蓋を開けてみると“本能型スキルの実装”という仕掛けで、神(作者)は凄いモノを共伯と雷伯に仕込んでいました。
それだけでもびっくりしたのですが、更に凄いのは王翦。
李牧が趙軍に本能型の仕込みを以って対抗していたのが分かった瞬間、自軍に対して何の訓練もしないまま、アドリブで“起こり”を捉えた本能型の指揮を見せ始めた王翦が優勢に転じます。
普通こんな業は誰にでもできるものではなく、李牧ですらヒョウ公相手に相当痛い目に遭った上で分析と研究と訓練を重ねて実装してきた代物なのですが、これを思いつきで出来てしまう王翦…、もうほとんどチートです。
流石、自分で自分を“怪物”と呼んでしまえるほどの自信の裏付けだったと思います。
さて、冷静に振り返ってみれば異種混合型と評価される、知略型+本能型の武将ですが、そのプロトタイプともいえる存在がキングダム本編でも出てきていますね。
登場当初の堯雲がそうなのですが、彼の場合は本能型がベースになっているところに藺相如仕込みの戦術の裏付けをもった武将として登場してきていました。
さて、本能型という設定自体が、ある種、固有の才能に起因するトコロが大きく、神(作者)ですらアバウトに説明するのがやっとなのですが、李牧たちの場合ではそんな本能型のエッセンスを分析して後天的に自軍に実装。
堯雲とは真逆で、知略型で錬成した武将をベースに本能型特性をアドバンスする型の人材育成が李牧の準備の正体でした。
また、結果的に神(作者)が狙っていたのも最終的には戦術の効果では無く、新機軸のキャラ設定の改変であったという部分でした。
ある種の技術革新ともいえる、今回のネタバレはこれから先のキングダムという作品の戦闘をソフトではなく寧ろハード面からでも再構築しなければならない要因を増やしてとも言えます。
また、今回のキングダム606話での李牧と王翦の本能型戦闘もヒョウ公本人が見たらどのように評価するのかも気になるトコロです。
前回の当キングダムネタバレでも『結果的に、王翦本人は知能型がベースでありながらも、実は本能型武将のような戦闘演出もできるキャラに仕上がっている辺り、そのキャラ付けの万能感がハンパないです。』と分析していたのですが、史実でもさして敗戦の記録が無い王翦だけでなく、カナリのオッサンであるはずの王翦が今回のように成長しながら戦うのを見ていると、この先のキングダムで彼を苦戦させる事すら難しくなってきたように思えてきます。
7月11日ヤングジャンプ掲載予定、キングダム第607話について予想。
ここから発生可能なネタバレを検証します。
キングダムファンの皆様、今週もよろしくお願いします。
キングダムネタバレ606のおさらい
前回の予想⇒【キングダムネタバレ最新606李牧軍の仕掛けの正体】
王翦直下軍、何にも布陣せず微速前進のまま雷伯軍と単純接触。そのまま前列同士が単純に削り会って戦闘が続きます。
田里弥と倉央はじめ敵にとっても意外な光景が広がりますが、王翦にとっては至極当然の一手。
最初は、なんの布陣もなく戦闘を始めた王翦軍を心配する倉央と田里弥ですが、まったく敵の戦術に絡めとられることなく戦う王翦兵を見て、「何もしていないから互角」であることにまで気が付きます。
で、ここまで来て倉央も流石に王翦の部下、共伯の返しの一手がどうにも早すぎることと、王翦のここでの攻め口を見て徐々に敵の正体が見え始めている様子が伺えます。
雷伯さんとしても相手が凡将であれば気がついたトコロでどうしようもないのが本能型の戦いとも言えるので、よもやこの先、王翦軍が互角以上の戦いが出来るとは考えていなかったと思われます。
王翦の意図としては、慶舎風に言わせると序盤から爪を引っ掻けるトコロを作らせないのがこの場面での狙いだったわけですが、それにしても明らかに敵に包囲されやすいこの方陣、雷伯さんを通常戦法に誘導させる為の釣りでもあったワケですね。
キングダム考察-王翦という男
扉絵でも読書を釣って本編でも雷伯釣り上げて今週も絶好調の王翦の大冒険です。
いや、王翦ってそのチートっぷりから言って大魔王バーンみたいに見えてきました。
仮面を被って謎なトコもミストバーンに見えてきます。
それこそ、この仮面こそが王翦の本体であったりするのか?
神(作者)本人も仰っているのですが、キン肉マンだけではなく90年代のジャンプの影響はモロに受けているとのことです、なのでここを機会に少し王翦がジャンプから受けたであろうと思料するところです。
何気に兜もマスクと一体型というコトが扉絵で分かりました。
私としては兜とマスクは別々で、シャア・アズナブルみたいな顔の隠し方をしてるんじゃないか?と長年思っていたのですが、それも見事に外れてしまいました。
原先生、ガンダム好きだから絶対そうだろ!!とまで固く信じていたのですがね。
話をダイの大冒険に戻しましょう、王翦がなかなか外さないあの兜、それこそキルバーンの要素もありますよね。
王翦って一介の武将に見せかけておいて、実は全身ロボットだったり、本体は別のところにいたり、冥竜王ヴェルザーの手先で虎視眈々と秦国の滅亡を狙っていたとしたら、確かにこれまでまことしやかに噂されてきた王翦危険人物説にも相応の裏付けが揃って来るように思えてくるワケです。
さて、神(作者)が上記のようなジャンプ要素をキングダムに詰め込んでいるかは別として、読者様から頂いた考察なのですが、明らかにジャンプ三大要素である【友情、努力、勝利】の友情、努力から最も距離がある王翦がどうやって勝利をモノにするかが見ものでした。
それも、今回のキングダムではホントに誰の助けもなく、苦労もなく思い通りに華麗に雷伯をスルー…。
しかも、戦闘中に余裕で部下に解説してやるほどの余裕っぷりで。
キングダムネタバレ-王翦の解説
本能型の神髄は“起こり”の読み取り。
王翦は天才なだけあって、説明の仕方も端的で分かりやすいです。
読者はじめ普通の人間にも分かるよう、人体の動きで“起こり”の原理を解説してくれます。
曰く―「ものをつかむ時手を動かす、だが、ほぼ同時だが僅かに肩が先に動く。」
ほとんど、ボクシング漫画のリクドウ読をんでる気持ちにすらなってきましたが、アシスタントをされていた松原先生との親交を考えると、案外、こういったスポーツ的な発想が導入された背景に少なからず影響を与え合った相互関係も存在したのではないか?とも考えてしまいます。
さらに、引用させていただくと、「軍にも、その“起こり”がある、武を極めると“起こり”を察知し相手の動きをよむ。読めば敵の技は通じず、さらに返しの技をだせる。」
そして、ここで側近のモブ将が、ナイスな質問で王翦の答えを引き出します。
この点やはり王翦、そもそも誰にも聞かれてもいないのに、一人で勝手に解説しだすような趙峩龍やフテイなどとは役者が違います。
さて、王翦の解説の続きですが、そんな部下のモブ兵にもさらに分かりやすく解説。
曰く、軍の戦いでの“起こり”は確かに理屈では分からないと認めた上で、同時にその“起こり”を感覚的に捉えて戦っている連中が昔からいる事実も例示します。
まさしく合従軍編で、李牧が春申君に解説していたようですが、「敵兵の表情や集団の重心からそれを読む…。」と語るあたり、再びあの設定が前に出てきました。
そう、『本能型の武将』設定です。
読者様の中では、見事に予想されていた方もいらっしゃったと思いますが、わたくしなどは別の分析をしてしまっていたので、王翦が解説をし始めたあたりから、「あっ…ここでヒョウ公の…。」と、思わず呟いてしまいました。
さらに、モブ兵がナイス質問です。
この人、クローズドクエスチョンも使いつつ、インタビュアーとして本当にイイ仕事してくれます。
そして、王翦もまたそんな彼に、5年前の合従軍戦の李牧とヒョウ公の対戦実績を引き合いして、過去の一戦で李牧相手に研究材として本能型武将の実体サンプルを提供していた一因を読み取り、李牧がその実践データから研究を重ね、アドバンスタイプの本能型スキルとして部下に実装させた経緯までを説明するのです。
そして、今日のキングダムの名セリフ。
『認めざるを得ぬな、李牧、私と同じ怪物と…。』
って、あの…。王翦将軍?たったあれだけの一瞬で、そこまで李牧軍の背後関係見抜いて他人に説明できるほど理論構築できるあなたのほうが怪物なんですけど?
正直、彼が自分で自分を怪物なんて呼んでもこれなら、控えめに見ても妥当だと思ってしまいます。
雷伯さんは間違ってないけど…。
さて、そんな王翦の何もしない軍の挙動にさらに応撃の反応を示す雷伯さん。
まあ、実際に王翦軍がほぼ全面機動しかしない方陣で、最初から両翼展開している中でなら、どう見ても王翦軍を包み込んで袋叩きする準備が出来上がっているのですから、雷伯さんの反応としても、「王翦よ?開き直ったところでそれがどうした?」ってだけの話だと思います。
雷伯さん、あなたは別に何も間違っちゃいません。
将軍として当然の仕事をしただけです。
でもね?
コレ、キングダムなんっすよ…。
王翦としてもこの状況で雷伯さんが攻囲してくるのはお見通しだったハズで、ここからまったく慌てもせず純粋に戦闘現象のみに興味を示す王翦。
「ほう、なるほどな」と、チート機能として本能型スキルを発する呼び水になってしまった時点で、雷伯さんは急造将軍たる役目を遺憾なく発揮した役どころだったのではないかと思います。
そして、もしも雷伯さんが誰かを恨むなら王翦ではありません。
ヒョウ公を研究した割には、どう見ても明らかにヒョウ公レベルでの破壊力には及んでいない、中途半端なスキル実装などをさせてしまった李牧が悪いのです。
正直、この程度のダメージを敵に与えたくらいでヒョウ公を研究したとは片腹痛いです、まあ、今回は王翦が解説しただけで、李牧本人が言っているワケではないのですが、その点を差っ引いてもどうでしょう?
今週のキングダムを慶舎やヒョウ公が読んでみたらどう思うか?
こんな中途半端な威力の本能型攻撃で王翦が破れるなら、少なくともヒョウ公はキレますよ。
テメェ、本能型の仕事舐めてんのか?と。
キングダムネタバレ607李牧の始める新武将基準
ネタバレ考察-キングダム世界における本能型のレア度
まず気になるのは、キングダム世界の中で本能型武将に類される武将の数が、一体どの程度でその存在を占めるのか?ということです。
単純にその存在のレア度設定がどの程度なのか?と言っていいでしょう。
先ず、本能型武将の攻略を考えるにあたり、
①そもそも本能型武将という存在そのものが非常に珍しい武将なのか?
②キングダム世界の中の戦争である一定の可能性で遭遇するタイプの武将なのか?【※ヒョウ公や慶舎や堯雲レベルではないにせよ。】
これらの結果の別れ方が非常に重要になってきます。
何故ならば、このどちらかによってキングダムの戦闘を分析する手法が変わってくるからです。
もし、後者の実態がキングダムの世界に即しているのであれば、本能型武将などといっても王翦を始め倉央や田里弥などの力量の武将であれば、経験値の範囲である程度対処できる相手であるケースがあることも考えられるでしょう。
むしろ、いままでの列国の武将たちの中や、旧六将の中にも一人くらいそういう奴がいてもおかしくないって話でしょう。
この点、昨今のキングダムでは本能型VS知略型の武将の戦闘の概念が初登場したヒョウ公VS呉慶さんの頃よりも、近年のそれは明らかに、本能型>知略型の形式ありきで描かれている傾向が非常に強いことが分かります。
経験値や実力を背景にした比較であるというよりも、まるで能力バトルであるスタンド戦(ジョジョの奇妙な冒険)などを背景にした相性の上での有利さのように描かれているのが解せません。
ネタバレ考察-本来の設定
例えてみればどうでしょう?
レベル50のヒョウ公【本能型(x)】がレベル50の呉慶【知略型(y)】に勝つ。
⇒50x≧50y
上記の命題が、キングダム蛇甘平原の戦闘であったと仮定して昨今のキングダムの本能型設定を分析すればどうなるでしょう?
レベル10のヒョウ公【本能型(x)】がレベル50の呉慶【知略型(y)】に勝てるか?という事態と比較すれば全く別の結論になるハズの問題が出てきている事が分かります。
つまり本来は今回の李牧の戦術の正体が、本能型武将を研究したアドバンスドタイプ(後天型)の技能実装による技術革新であったとしても、それが本当にヒョウ公レベル(最低でも堯雲や慶舎レベル)で実装できなければ、そもそも王翦軍に効くハズが無いのではないか?
それこそ穿った形で見れば、王翦の即興ともいえる本能型スキルで対応できてしまう程度のお粗末な技能実装だったのではないか?など、いろいろな考察材料が得られます。
王騎将軍としても『知略VS本能は武将の永遠の題目』であると、主人公に武将として生きるための宿命的課題を授けたワケですが、当初からのキングダムのテーマが非常にぼやけてしまうようです。
ネタバレ考察-実力と能力の補完関係は?
何よりも、今回のキングダムで提示された共伯、雷伯の本能型武将としての練度が、ヒョウ公の実力を基準とした戦技にどの程度まで迫っているのかがよく分かりません。
もしも、ここで本項の冒頭にあるキングダム世界の設定が、①そもそも本能型武将という存在そのものが非常に珍しい武将であるとするならば、田里弥や倉央が実力を発揮できなかったことにもある程度頷けます。
しかしながら、逆に②キングダム世界の中の戦争である一定の可能性で遭遇するタイプの武将であるとするならば、これは李牧軍が強かったというコトうよりも、単に倉央と田里弥が実力不足であったという側面もカナリ大きく作用してきます。
この点の命題については、現時点での開示情報を元に判断するならば、王翦ですら初見で李牧軍の秘密を見抜けなかった点を挙げると、①のほうが現時点での答えのような気がしてきますが、それでも非常に判断が難しいところです。
逆に②であったとしても、現状に即したいくつかの仮説の成立は可能だからです。
仮に田里弥たちが本能型武将との対戦実績があったとしても、彼らの苦戦の原因は、王翦が解説するように、李牧軍のそれは純粋な本能型軍隊であるのではなく異種混合型である点で説明が付きます。
ベースには知略型の動きが前提として組み込まれていて、本能型のエッセンスはあくまでも“起こり”を掴み得るための部分的な半擬態的な実装形態であったことが、正体判明までカモフラージュとして機能したのかもしれません。
キングダムネタバレ-これからの基本対策
この点、ヒョウ公VS慶舎、信VS堯雲ではお互いに本能型という対戦設定で実力を比べある面白さがあったわけです。
ネタバレ考察-朱海平原戦の性質
とりわけ、朱海平原3日目の堯雲軍VS飛信隊においては、堯雲には上記とは逆に“本能型をベースに藺相如仕込みの知略も兼ね添えている厄介な敵“という設定で、比較的堯雲の描写は本能型の性悪が色濃く出るように描かれていました。
まあ結果は残念なことに、軍隊の指揮力としては知略対抗で河了貂はまるで相手にならず、本能対抗で信がやっと食らいついていくのがやっとという程度だったのですが、この時点で河了貂の苦戦は単なる相性の問題で片付けられている辺りが、知略型として優秀であればあるほど本能型に対抗できないといった性格を決定づけられた感があります。(参照:545話)
王翦や李牧クラスの人材であれば、ある一定の水準の本能型の敵であっても、知略で攻略するというカタルシスを示してくれてもよさそうな気もするのですが、この点は読者の受け取り方次第でしょう。
いずれにせよ、ここから先のキングダムは本日の冒頭でも記載したように、今回のキングダム606話で導出された分析課題として、戦闘をソフトではなく寧ろ前提的なハード面からも再構築しなければならない要因が増えたという点です。
ネタバレ考察-分類と整理
これまでのように単純に①本能型(xx型)と②知略型(yy型)に二分されていた特性が基本と考えることが出来ます。
これに加え本能型をベースに知略型戦術が付与された③堯雲型(xy型)が登場。
そしてさらに、知略型をベースに本能型の“起こり察知スキル”が付与された④李牧型(yx型)が最後に登場したと分類することが可能でしょう。
また厄介なのは、③堯雲型(xy型)と④李牧型(yx型)どちらもハイブリット(異種混合型)という点では一緒ですが、非常に似ていながらも全くの別の代物であるという点も挙げられます。
③堯雲型(xy型)は武将個人の才能が前提で成立するので、堯雲クラスの突出した指揮官がいるならば無類の強さを誇りますが、そうでないなら友軍としてその実力の把握が難しいです。
逆に④李牧型(yx型)であればどうか?
最初のベース能力からして訓練で手に入れる能力であるために、努力次第である一定数の武将で均一水準の指揮対応が取れることがメリットとして挙げられます。また、動きのベースがあくまでも知略型に由来するために、敵に軍隊の属性が悟られにくいということも強みです。
問題点を挙げるとすれば、本物の実力水準の本能型とカチ合えば全く実力が発揮できないどころか、相性の上でも実力の上でも全く適わなくなる危険がある点でしょう。
まったく結局…、ヒョウ公を舐めんなよって話ですよ。
ということで主人公?
王翦に即興で本能型指揮をトレースされている場合じゃありません。
ヒョウ公のお墨付きをもらっているのなら、信はもっと指揮官としても頑張ってもらわなきゃって結論に繋がってきます。
ネタバレ分析-キングダム作中の④李牧型(yx型)
実際に、ヒョウ公の戦い方をしたと分析されている割には共伯、雷伯の戦闘スタイルは“待ち”が前提になっている点で明らかに慶舎のソレに近いです。
また、実際に見分の材料として検討するにしても、長年、李牧の配下として共に戦ってきた慶舎由来の本能型研究を進めるほうが、李牧としても有効なデータを抽出できたであろうことは想像に難くありません。
そのため、慶舎と対戦した実績はなくとも、結果的に雷伯に攻めさせることで戦端の取っ掛かり引き出したのは策と呼べる部分であったと言えるでしょう。
ただし、上述のとおり陣形や軍の配置の上では、雷伯軍を前に王翦の方陣が完全に死に体のハズなのですが、この点、本能型アドリブ式が炸裂して、キャラの勢いが策と戦術を凌駕する様が描かれだしました。
キングダムネタバレ-期待された知略戦はどこに行った?
もともとカナリのに謎設定であった本能型という武将の在り方なのですが、この点があまりに拡張されすぎることで、陣形とか作戦とかもうどうでもよくなりつつあります。
あの王翦がアドリブで戦いだした時点で、神(作者)としても戦術とか作戦などといった概念はもうすでに想定したキングダムではなくなっていたのかもしれません。
逆にいったら、策は出し尽くしたのが今のキングダムなのでしょうか?
そのように考えると、ちょっとキングダム上の彼ららしくもないような気がしますが、この点、この先のキングダム本編でも作戦の発想や研究がされずに、行き詰まったら“本能型”という流れになりつつあるのは、以前から心配していた戦術面や作戦面の内容劣化について危惧するところと合致します。
例えば当初の飛信隊などは、まだまだ弱小の勢力だったわけで、逆に部隊がまだ小さいなりに、力不足を創意工夫で補って戦いを進めていくというワクワク感もあったワケですが、最近は所属する軍の規模が大きなってきたこともあってか、漠然と戦闘の勢いがどちらにあるのかという点と大まかな流れが二転三転程度に留まってしまっているのが少し残念です。
少し、換言すると今のキングダム読者が期待していたのは、上記の信達が積み重ねてきた小部隊なりの工夫からの延長として、大部隊、大軍隊で活躍する彼らが、今度はその成長した軍力活かしてどのような作戦を展開するのか?
飛信隊が千人隊に達した折に、「こりゃ戦術を練ったらとんでもない軍隊になる!」と信自らが期待した先の景色を楽しみにしていたトコロがなかなか出てこない…。といったジレンマと言えるでしょう。
これまでもオウセンがオルドを釣ったあたりの話は爽快だったのですがね。
キングダムネタバレ-田里弥と倉央たちはどうする?
さて、王翦が限りなくチートに近い武将スキルを発揮しだしたことは、上述の通りですが、視点を少し広げてみるだけで純粋に戦術でどうにかできる規模を超えて、数値的にはまだまだ趙軍が有利なのが分かります。
この先、朱海平原の戦闘のなかで準備された作戦と戦術が存在しない以上、ここから先は両軍とも現場の機転で戦闘を進め合うことになりますが、李牧の本陣は全く微動だにしていない状況で、王翦は直下軍は既に投入してしまっている点で損耗が進んでいます。
さらに、アドリブ対応の本能型指揮をもって雷伯軍に対抗した所までは良かったにしても、残りの2万人規模の兵団を託されている田里弥と倉央が共伯軍の余裕で処理するぐらいじゃないと勝利が難しいです。
もしかしたら、史実ネタ【※兵の5分の1だけ残して帰国させる部分】がここで適用されて、直下軍1万だけで李牧軍5万やっつけることとなり、「田里弥と倉央は役に立たなかったから帰れ」ってことになるのでしょうか?
さすがにそれは無いにしても、ここからは田里弥と倉央の持ち場も敵が本能型だと気が付いたなりに対処を進めなくてはならないのは確かなので、この点は純粋に田里弥の対応力と倉央と糸凌の破壊力の応用力が試されていると期待したいトコロです。
キングダムネタバレ607李牧の始める新武将基準 以上
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。
Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)