(李牧 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第589話 )
久々に登場した王翦と李牧。
今さら分かり切ったコトを熱っぽく力説してくるカイネがウザいです。
「秦軍右翼の残る将は、あの信のみ!」
いやいやそんなコトいったら、尭雲なんか片腕が損傷したくらいで退場してるし、馬南慈に至っては本気出していないなどと言い訳しながら戦っているような奴ですよ。
キンググダムネタバレ-サブキャラ達の解説
とはいえ、秦軍右翼が毎回なんとなくピンチであるのは変わりのない事実なので、14日目戦闘に関してはまずは河了貂のお膳立てが重要です。
期待した部分と違ったのは、信が右翼の本陣で大将になったわけですが、結果的に河了貂が秦軍右翼全軍の指揮を展開しているわけでもなかったようですね。
相手方の趙軍含め、13日目の布陣と比べて、両軍とも大きく部隊の配置が変更されています。
右翼の飛信隊が中央に位置して対面は趙峩龍軍が位置。
そして、左手に飛信隊を見ている玉鳳隊の描写があるので、飛信隊の中央に対して右側に陣取る番陽率いる玉鳳隊とそれに対する尭雲軍が配置されていることが分かります。
今回のキングダム590話では出番がありませんでしたが、残る亜光軍は飛信隊の左方に在陣して、馬南慈軍+岳嬰軍を引き受けている状況だと思えばよいのでしょうか。
番陽が言っているようにホントに尭雲が治療で出陣しないのなら、これは神(作者)による危機レベルの調整なのでしょう。
その分、河了貂。前回のキングダムで吹っ切れたために、今回は目つきも頭のキレもいいです。
自分で抱え込むでもなく、現場の最小限の守備判断を渕さんと、松左に委ね、自分自身は攻撃特化の指揮に集中します。
ぶっちゃけ、渕さんと松左…、あるいは、その他の飛信隊の中核キャラが今戦で退場してしまうという危機感が煽られてきますが、それで勝利するなら本望というのが今の状況。
すっかり王翦の戦略の解説係になってしまっている田里弥さん。
秦軍中央として右翼に援軍が送れないのは、正面にいる李牧の重圧で送るに送れないというコトが語られます。
また、趙軍も王翦軍が迫った事で、尭雲を左翼に派遣した以降は援軍を送ることが出来ない状況であることが分かります。
キングダムネタバレ-軍師河了貂
攻めに偏重させる。
実際に、河了貂が飛信隊そのものを指揮するなら、たしかにコレしかないと思います。
当初は助攻で両翼化した玉鳳隊と亜光軍を含めて、全軍規模の河了貂の差配が描かれるかもしれないと考え、楽しみにしていました。
しかし、実際にキングダム本編を読んでみると、今回の590話のように、確かに軍の全容すら把握し切れてもいない急造連合軍の全体指揮を無理やり執るよりも、作戦の大枠だけを決めておいて、番陽と亜花錦、段茶、そして河了貂が部隊単位の正確な指揮を進めるほうが、見ごたえのある描写が進むと思いました。
飛信隊の活躍が主立って描かれているので、亜花錦をはじめ亜光軍の出番はなしですが、玉鳳隊については番陽が指揮を執り、14日目の戦闘では、尭雲が出てこないことを前提に戦闘指揮が進められています。
番陽自身、本戦の玉鳳隊の役割は足止めであるコトを明言している通り、玉鳳隊の目的は飛信隊の側面を守り、彼らを趙峩龍軍の攻撃に集中させることです。
恐らくこれが秦軍右翼の作戦の基本方針であるコトが分かります。
信が勢いを牽引します。
『ヌオラァ!!』
という新しい掛け声まで生まれてきました。
ネタバレ考察-河了貂の仕込み
乱戦上等の飛信隊。
各部隊長であるサブキャラ達も大暴れ。
羌瘣などは、まだまだ余力を残しての活躍だと思いたいところです。
河了貂が攻撃偏重の布陣を敷いているのは分かるのですが、この点、単純に、一点突破型の攻撃なのか、それとも端から崩して横陣崩壊を狙う攻撃なのかあたりは気になります。
詳細な人員の配置が分からないのが残念ですが、概ね、飛ヒョウ、楚水騎馬隊、崇原歩兵団の各自の進軍が突出して順調な様子から、序盤は飛信隊の勢いが勝っているようです。
隣の戦場から、飛信隊の戦いを着て取っている番陽に言わせれば、ほぼ守備をせずに戦っているようにしか見えていないようです。
番陽が「危うい仲間を気遣わずに戦う…、あ奴らこれまで絶対にしてこなかった戦いだ。」と言っているあたり、番陽は随分と前から、飛信隊の戦いを分析していたことが分かります。
番陽が信のコトをリスペクトし出したのは、最近の鄴攻め、とりわけ朱海平原後半戦の王賁の危機に際してのコトが切っ掛けだったワケですが、
今までの飛信隊の戦いの特徴まで覚えてしまっているほど、彼らの戦いぶりを見ていたコトが分かるだけに、どうにも微笑ましいです。
なんだかんだ信と飛信隊の悪口言いながらも、ほとんど最初から飛信隊のコト気にしとるやないか。(笑)
キングダムネタバレ-思い込み半分の趙峩龍
そして、同時に趙峩龍の目にも、飛信隊が守備を捨てて戦っているように映っています。
この点で、河了貂が密かに、現場レベルで松左と渕さんに、最低限の判断での局地的な増援指揮による守備判断を委ねている部分が光ります。
彼ら二人は見捨てる部隊と、助ける部隊の見極めを付けて、ただ単に河了貂の判断補助をしているだけではありません。
すでに趙峩龍が気が付かないほどの最小限の働きで、小隊の全滅を回避するという働きを見せています。
趙峩龍の思惑としては確実に、『敵の弱い部分はキチンと潰している。』と思っているハズです。少なくとも現時点では。
これは結果的にこの先、趙峩龍自身の見立てた飛信隊の損傷度が、実際の損傷度を下回ってしまえば、趙峩龍、何やってんの?話に繋がることだと思います。
まあ、流石にそれだけだとマヌケすぎるので、趙峩龍としても、まだこれから自軍内の最強部隊をあてがうぐらいのネタは持っているハズです。
キングダムネタバレ最新590話 攻め偏重 考察 以上
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
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Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)