(河了貂 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第581話から)
先週のキングダムの描写を詳しく見た結果の通り、趙軍から見て飛信隊の動きは非常に見極めが難しい。
各自が勝手に突入しているように見えていながら、楚水さんの初撃の突入のように、実は小隊、中隊規模の相互連動が出来ているからだ。
この着眼点に関しては、先週のキングダムネタバレにて言及していたが、結果的には原先生が狙って演出されていたものだった。
さて、ここから趙軍左翼にしても各自後退は出来ないので、右翼の決着を期待したのですが、左翼三軍とも潔く全軍後退する結果になりました。
そこまで予想できなかったのは残念ですが、戦闘自体が長引けば飛信隊、玉鳳隊ともに厄介です。
河了貂が言っているように、ここで戦果残さなきゃ後がないだけに、いくら何でもそれはなくない?と思ってました。
それでも、今回のキングダムで飛信隊各自の奮戦が描かれたのは最高でした。
ただし、サブキャラの活躍枠の中では、我呂と岳雷のダンナの活躍場面が無かったのが残念。その分、河了貂の分析シーンで今まで活躍が乏しかった彼女の見せ場が補われているような気がします。
趙峩龍は「将 亜光を討ち、敵を見くびっていた…。」と自身の油断を認めていますが、その亜光もまだ死んでないからね。
そして次週のキングダムは休載だと?
キングダムネタバレ-士気の爆発だけではない。
キングダム考察-“隊の覚醒”の効果
上述のとおり、先週のキングダム580話を見た時点で、すでに飛信隊が各自バラバラに攻撃しているように見えていたのは描写のとおりでしたが、突撃の要所で、楚水さん率いる騎馬隊が干斗達の新人歩兵の突撃と息を合わせていたりするなどの部隊機動を見せていました。
先週のキングダム本編の時点で、神(作者)がこういった描写について、意図的に何を狙って描かれていたのかまでは予想出来ませんでしたが、なにやら飛信隊の新人兵でしかないハズの干斗などは、若干の余裕ある態度の描写で表現しています。
「隊長の檄に士気が上がりすぎて、隊形とか関係なく突っ込んできたけど、将校や先輩はその中で連動して戦ってんだ、いつもの配置とは違い、この中でも、何の約束事もない中、この熱狂の中で…。」
彼らを狙って突撃してきた騎馬隊に若手兵全員がとっさに拾った盾で“剛力”で発動させ迎撃。
“剛力”の発案者である羌瘣が、ベテラン飛信隊の隊士がやった剛力を見てメチャクチャ厳しいコトいってましたが、彼らはとっさに発動させてみせました。
この戦闘の最中では、かれら新人歩兵集団を中心に、再び楚水さん指揮する騎馬隊の旋回攻撃に続き、その楚水騎馬隊を狙って射撃体勢を整えた弓兵団を崇原歩兵団が粉砕すると言った連動が描かれています。
しかも、ここから現れた松左に先導された後は、普通に正面から戦闘を継続して甲冑でフル装備した趙兵たちを倒し続けています。相変わらずブタ兄弟も頑張っています。
間違いありません、干斗はともかくブタ兄弟まで神(作者)のお気に入り判定が伴ってきています。
キングダムネタバレ-油断認める尭雲、趙峩龍
それほど、長く戦闘シーンが描かれたわけではないのですが、飛信隊の勢いが一方的だったので、尭雲と趙峩龍は、後退の判断を下します。
趙峩龍に至っては、尭雲と合流する際に、王賁について、三日後には亜光以上の格の武将に上がってしまってしまってもおかしくは無い。といった趣旨のコトまで言及して、大いに警戒していた様子でしたがこれは一体どういうことでしょう?(キングダム538話)
恐らくこれは、兵糧戦で数日の間、彼らが凡戦に徹している間に、尭雲、趙峩龍ともどもが、信と王賁に既に痛い目に遭ったというコトを、ぼんやりしているウチに忘れてしまったということではないでしょうか?
よく一般人の仕事でも見る光景ですが、ある案件がペンディングになっている内に、上司がその仕事自体を忘れてしまった。といったような状態に近いでしょう。
両将とも、もう既に完全劣化です、そこに突っ込む部下すらいません。
さらに言及すると、前回のキングダムネタバレでも指摘した通り、尭雲はこういった“モノ忘れ”に加えて、“人の話を全く聞かない“という、輪をかけた厄介さをさらに抱えています。
仮に、王賁などはストーリー上、書き込みが少なく趙軍にとって情報が少なかったという理由があったとしても、信などは王騎が矛を直接託した男であるコトなどは、キングダム内でも早期に李牧の知るところであり、尭雲が朱海平原の趙左翼軍に合流して時点でも、李牧から申し送りがあったコトは明確に示されていました。(キングダム50巻)何、油断してんだよ?っと突っ込まれても仕方がありません。
まあ、李牧も最近は結構油断としか言えないような素振りも見せているので、どの道、尭雲を注意することができないような気もしますが…。
キングダム考察-馬南慈軍、逃げ遅れたらいいのに。
伝令を送ってもらっているとは言え、これで馬南慈軍が逃げ遅れて壊滅とかだったら笑えます。よく読んでみると、今のキングダムで岳嬰亡き後の馬南軍って、ほとんどおまけ軍団と化してます。
或いは、亜光にモップヘルメットを破壊された馬南慈です。
ややもすると馬南慈の正体はあのヘルメットの頂点に装着されたモップそのものが彼の本体であり、頭部含む人体の部分はあくまで本体を支えるための“モップ立て掛け機”にすぎないのかもしれません。
現に、前々回のキングダム579話では、相対する秦軍のほうを茫然と睨んでいるだけで、生きているのか死んでいるのか全く判別がつきませんでした。
キングダムネタバレ-河了貂の見せ場と、後半ピンチ。
この期に及んで、王翦に期待する河了貂…。
多くのキングダムファンも再来週にかけて嫌な予感しかしていないのでは?と危惧します。
まあどの道、趙軍左翼が後方逃げることなく、信と王賁たちとその場の戦闘続け、ボロクソの皆殺しになったところで、秦軍全体として考えてみれば後がないことは確かです。
キングダム555話で虞寧さんが「その辺のことは王翦様が考えるコト」と言ってたとおり、ここから先は総大将である王翦の差配に依存する領域に突入したことは否めません。
そして結局、前回まで、このままの流れでキングダムが進行すると、結局、河了貂と王賁の使いどころがそれほど描くことが出来ないと考えていたところ、趙軍左翼の全面撤退で、大きく戦局を再評価する必要が出てきました。
河了貂が側近に対して、秦軍右翼の規模を超えた範囲で、王翦率いる中央軍を巻き込んだ戦局分析がなされるのですが、鄴攻めを通じて、王翦の戦略の深さを際立たせるために引き立て役にされてきた河了貂なだけに、彼女が期待すればするほど、その逆の捻くれた展開を見せてくれそうなのが鄴攻めの王翦です。
まだ、河了貂が前向きに興奮するほど、道化にされてきたのはキングダム黒羊戦の桓騎のトキでもそうだったはずです。(正直、黒羊戦では、貂もかなり見せ場があったので今回ほど扱いが酷かったわけではありませんが。)
まあ、これでホントに閼与城が陥落してたら、黒羊戦、遼陽戦とキングダムでの直前の2戦で全く同じ負け方している趙軍ってなんなの?って話にもなりそうなのですが、次回のキングダムネタバレ予想でも考察を進めていきます。
キングダムネタバレ最新第581話見える景色 考察 以上
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんのキングダムネタバレ予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。
Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)