(王賁 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第578話から)
朱海平原11日目が終わる。
結局、この日も趙軍が仕掛けることはなかったのでほぼ日数の消化試合。飛信隊と玉鳳隊が仕掛けたが、敵の損耗よりも自軍のダメージが心配である。
亜光軍本体は、この日も比較的善戦。キングダム578話は彼らから秦軍右翼が痛い目を見ると踏んでいたが、ごめんなさい。亜光軍の皆さんのこと舐めてました。
で、結局、王翦は本営にいるんかい。
飛信隊、玉鳳隊の隊の覚醒って、多分アレかな?
開戦直前のスイッチってのが何なのか気になるが、今ある判断材料だけでも輪郭ぐらいは見える。
キングダムネタバレ-趙軍左翼の司令塔
尭雲と趙峩龍の二人の間で、明日の12日目こそが攻撃に転じるタイミングであることを確認。
むしろ、兵糧が無くなり切ったさらに先の状態にして、秦軍を“窮鼠ネコ噛み“の状態にするより。その前に段階で全滅、もしくは致命的ダメージを与えることを目的としました。
ただこの場面、そんな大事な総攻撃のタイミング調整について話し合っているなら、ちゃんと馬南慈にも声かけてやれよ?とも思いました。彼ら二人は、長年コンビでやってたんだから、意思疎通は問題ないかもしれませんがね。
まあそれでも、ここで登場してないだけで、知らない間に馬南慈が病気で死んでる。というワケでもなさそうなので、なんやかんやでタイミングを合わせて、また、あのドヤ顔で突入して来るのだと思います。
では、亜光が健在であった頃、あれだけ秦軍右翼の動きを直接監視していた李牧は何処にいるのでしょう?さすがに中央陣に戻って、総大将として目線で全体を監視しているのでしょうか?
キングダム560話で王賁が、当時生きていた岳嬰を含む趙左翼四将について上位統括者がいない横並びであった状態を捉え、各個撃破しやすい。という弱点性を提示してきましたが、
ここにきて趙軍がしかっかり足並みを揃えて秦軍に圧力をかけることが出来ているなら、信や王賁が彼らを撃破する隙も狭まってきていると言えます。
その一方で、この11日目では、飛信隊と玉鳳隊にて、趙軍左翼の戦力削減を狙って地道な攻撃が続けられていましたが、結果的に戦力の損耗レベルで言うと、飛信、玉鳳の両隊が突撃によって生じたダメージが、いかほどのものかも気になるところです。
実際にキングダムで描かれるのは細かい兵数よりも、勢いの部分なので、この点は結果的に何事も無かったかのように、両隊の兵力が健在であったかのように復元される、ということも考えられます。ただ残念ながら、11日目の戦闘自体があっさり終わってしまっただけに、考察としての有力な材料があったとも思えませんでした。
キングダムネタバレ-兵站兵站って言ってるけど。
キングダム鄴攻め編、当初は兵站が大きなテーマの戦いだったと思われるが、今回の王賁の逆ギレみたいな“覚醒”発言を見ると、改めて今回のキングダムで鄴攻めも、しっかり普通の漫画らしくなってきたな。という感じがします。
朱海平原に場面が移ってから、もう連載4週間が経過したわけですが、まだ状況設定に時間を割く話が続き、ここでもまだ食料、食料、食料と、この数週間で反芻されてきた状況確認が続きます。
キングダム考察-本編の兵站描写についての考察
秦軍にとってみれば少なくても出てくるだけありがたい的な表現ですが、これはどうなんでしょう。勝つと分かっている戦争なだけに、味方の追い込みは厳しくしなければいけないのは分かっていることですが、
信や貂は残りの兵糧を考えているだけ、インパール作戦の旧日本軍よりもマシだと言えるかもしれません。
どのキャラクターもネット情報も、兵站、兵站、兵站、食料、食料、食料と唸ってますが、
昌平君と蒙毅が張り切って兵站兵站とか言ってましたが、もともと古代社会での兵站など、あってなかったようなもの。
中・近世の以前の軍隊で、人馬の胃を満たすための物資であれば現地徴発が当たり前で、その補給のため移動し続ける必要があり、羌瘣がイナゴの群れと例えたのは本来は秦軍であって当然だったはず。
キングダムで何かロジカルな部分を描きたいと思っても、結果、内容的にスカスカになっても仕方がありません。
そもそもがキングダムに関して言えば、楊端和軍6万、桓騎軍なら6万、王翦軍で8万と何故か各軍団の構成員がほぼ全員が戦闘要員であるという大雑把さでしか描かれていない。
鄴周辺の9城郭で確保した分も、とりあえずそんなに多くは無いという、貂の言動からしか推察できない。
兵站兵站と騒いている割には、それに見合うだけの詳細や伏線ってほとんどない。
キングダムネタバレ-やっぱりバトルで楽しもう。
結果的に、今回のキングダム578話のように、王賁に戦術と軍略の問題では無いと言い切らせて、青年達が大将軍に成長していく話へと振り切ってしまうのは、ある意味、中身のない兵站談義をだらだら続けられるよりはマシだったように感じます。
それに加えて、李牧や左翼三将に兵站の課題と思わせている戦いで、将の資質という別の次元の属性で決着とつけるという結末も悪くはない。
というか、ピンチ煽りも、亜光が戦闘不能になった以外は、結局は当初から分かっていた食料不足という部分で出揃っただけに、想像したよりは全然余裕と言っていいでしょう。
これで、王賁が将軍にならない為に亜光兵がヘタレになるという危機感も抱いたのですが、上述のとおり、キングダム遼陽編が収束してもう4週間もロクなバトルがない。
いい加減、さっさと戦えよ?といわれても仕方がないという状況かもしれません。
キングダムには、大きく分けて戦術や史実の面での叙述を楽しむという側面がありますが、
今の状況はどちらかと言えば、漫画として素直にキャラクターがどう成長していくか?という側面に注目したほうが楽しいでしょう。
ただ、いままでネット民を中心に、キャラクターの評判について読者が勝手に使いだした“覚醒“という都合のいい、一人歩き言葉が本編で使われ出したのは残念でなりません。
毎回、キングダムで誰かがピンチになる度に、楊端和やバジオウのような手練れはおろか、壁のような引き立て役にまで「次回いよいよ○○が覚醒」などといったような安易な予想筋に使い古された言葉になってしまったからです。
ネタバレ考察-何が理由でどうやって隊が覚醒するか?
背水の陣、背水の陣、背水の陣もう同じような状況続きすぎだろ。
12日目の朝、両隊が覚醒するスイッチが入ったとなると。
想像できるのは、残りの兵糧を燃やす。
それが“覚醒”と言えるものかどうかは別として、隊士の一人一人を強くして、一気に強くなる。
発想的にはいかにも信的ですが、前回のキングダム577話までが王賁にスポットが当てられた話であったために、むしろ導線としては機能したとは言えます。
信と王賁、二人の20代童貞の真の戦いが、今、始まります。
キングダムネタバレ最新第578話明日までに 考察 以上
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんのキングダムネタバレ予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。
Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)