(王賁 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第560話から)
キングダムのファン層とタイプは多様である。
大きくは“戦術・史実好き“の層と“キャラクター好き”の層に別れる。
貂が悪態をついて騒ぐほど王翦に躍らせれている感がぬぐえない。
信のほうが冷静。
関常も語りだしているが、冷静に顧みると、彼も王翦のコトをどれだけ理解できているというんだろう?
いまコレ!?とは思ったが、考えてみれば、いつかはキングダムも王家親子問題に触れる予定はあったハズ。
父親とは、認めてもらうものではなくて、あくまでも超える存在だってことが原先生の言いたいことなのかも。
キングダムネタバレ-10日目の消化試合
まずは、前回のキングダムネタバレ予想の通り、
亜光は死んではいないけど行動不能。10日目の戦闘自体も趙軍の“流し“で簡単に終了といったトコロでした。
一見、信の持ち場では多くの趙兵が倒された様子ですが、単純消耗戦なら趙軍に分があるのは明白。
亜光不在とは言え、兵の一人一人の奮戦で10日目を凌いだとのことでしたが、貂が補足で、趙軍の戦術意図としては、無理攻めはせず様子見であった部分大きいことが分かりました。
まず李牧が、現状をどう捉えているのかが不明である点が非常に気になります。
また、ここでは小さなコマで、主なき岳嬰軍も描写に加えられていますが、これは非常に重要です。
岳嬰が戦死したとは言え、岳英軍に副将格の責任者はいないのでしょうか?
描き方の額面通りに、馬南慈軍からの声掛けがなければ、後退の判断すらできないほど機能停止している。と、判断していいのか?
このへんは戦力分析のネタバレ観点からも、是非覚えておきたい一コマです。
また、描写の順番から見て、当初の配置通り、飛信隊の対面布陣は尭雲軍と捉えていいのか?
残りの趙軍左翼の三軍の配置も、現状キングダム576話の時点では、明確にされないていないことも、戦局自体から作品が距離を置いていることが明白です。
キングダム考察-まだまだ小物のライバル
さて、今回も河了貂、状況説明のお仕事でお疲れ様です。
分かり切ってはいるけど、誰かが口にしなきゃいけない役目だったとおもいます。
王賁がまた「お前が仕切るな」と嫌な態度で突っかかって来ます。
普通に考えて会議など、前提説明やら傍論などは他人に露払いさせて、自分は本題に力を入れるほうが楽なんですがね。
そこを否定するなら、実際に王賁の言っていることって、
会議で司会をやりながら…、プレゼンも、質問による問題提起も、
質問にたいする回答も、全て自分一人でやりたいって言っているようなものです。
キングダムネタバレ-やはり上げて落とすパターン
キングダム遼陽戦が終わってすぐ、朱海平原の予想が乱立していた頃、
蒙恬の将軍就任⇒次は王賁?という期待のせいか、彼の将軍就任を予想して、騒がれていたネタバレ予想筋も多かったように思います。
その人達の気持ちも分からんでもないのですが、王翦が総大将であるコトを前提に考えたら、さすがに安易な発想だった思います。
この部分も、前回の当キングダムネタバレ予想の通りでした。
下から推薦する流れが出来てから、
それを総大将が却下するという形。
実際に、蒙恬のような人心掌握術などなくても、
王翦の嫡子というポジションがあり、今戦での朱海平原での実績で亜光兵の心を掴んでいたことは条件提示されていました。
また、本編で提示されたように、対魏火竜戦での作戦内容の詳細が伝わっていたことと、さらに亜光軍が麻紘軍と違って、もともと突撃特化で策士参謀が少ないという背景も手伝ったのが、王賁の推薦状況を補強しています。
ただし、それだけ分かりきった条件が提示されているだけに、ここですんなり王賁が将軍になってしまえば、何も朱海平原での課題を提示することができなかったことも明白です。
キングダム考察-どうとでも取れる王翦(オウセン)の居場所
「王翦様はそれ以上は…、」と伝令が口にしているため、とりあえずこの言葉を額面通りに受け止めれば、この伝令将校は、一応は王翦本人と会って直令をもらってきた。と、捉えるべきなのかもしれません。
しかしそれと同時に、
王翦は、閼与城撃破に向かっているのではなく、今も中央陣にいるのでは?と思わせつつも、
マスクを利用した影武者だったという、王翦の初登場時からファンの間で発動が期待されているカードへの布石も、作者はいまのところ両立させています。
作者側としても読者の大半が閼与城攻略を予想範囲に入れていると、想定しているのはまず間違いありません。
読者への衝撃準備のためにも、可能な限りの右翼の危機と不確定状態の捻出は今のキングダムには必須の状況といえるでしょう。
また、それと合わせて、
彼女に関しても、軍師というキャラポジションにありながら、悪態と暴言を吐かせてまで冷静な状態を奪い去るというピエロ化をここでも徹底。
キングダム鄴攻め編の貂、王翦の引き立て役に徹するために、はっきり言ってこれから先もいいことなんか何にもないと思われる。
キングダムネタバレ-ここでベクトルが入る
素直に考えて、今の前提状況がはっきりしたところで、
ここから信と王賁、さらに広げて、キョウカイや亜花錦が中心になっていって、純粋に戦術面と史実面への連動と深堀を期待していたところでした。
しかし、ここにきて冒頭の分類のように、話はキャラクターの深堀要素の方面に舵が切られましたね。
王賁が王翦の息子ではない疑惑…。
まあ、王翦だったら王賁を将軍には任命しないし、
その程度のことなら王賁は予想のリアクションと受け止め、自分達で出来るコトを信を中心にぶつかりながら進めていくんじゃないかな?ぐらいに思っていました。
キョウカイ相手なら、王賁であっても信や河了貂ほど横柄な態度をとれるのか?などもカナリ気になる部分であったので。
しかしおかげで、ここでやっと、関常が昔のキングダムで吐いた意味不明な呟きと、初めて繋がりが出てきたようでよかったとも思えてきます
これで、その長い伏線も次回の予想のほうで言及できそうです。
同時に、今回のキングダム576話の終盤は、
ここで、やっと主人公目線に復帰した部分でもありますね。
そして、
いつもの信は、キングダムの勢いを牽引する役目ですが、
ここでの彼は、静的なリーダーとしての側面が描かれています。
蕞の攻防戦でみられたように、周囲への配慮と静観から、自分なりの仮説と検証でライバルに歩み寄りを試みているからです。
派手はないですが、コレってかなりいいシーンだと思います。
この点を見ても、信や貂って、馬鹿に見えるポジションの役割を担っているだけであって、王賁よりも全然彼らのほうが大人だと思うんのですがね。
この点を原先生が意識しているか別にしても、朱海平原の決着や閼与ネタの解禁のまえに、キャラの深堀で王賁に自信と深みを持たせ、同時に少しずつ王翦という人間の深淵を垣間見るのも一興でしょう。
キングダムネタバレ第576話オウセンの下知考察 以上
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
※皆さんのキングダムネタバレ予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。(笑)
Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)