(カタリ 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第562話から)
また話が全然進まないのか?
泥仕合になるなら来週でケリをつけていただきたい気もします。
壁さんもブネンの味方殺しなんかにいちいち驚いてないで、
「精兵部隊なのに自滅してる、ラッキー」と、サクッと切り替えて開き直ればいいのに。
壁軍にも、我呂や松佐みたいな軽妙なキャラがメンバーに欲しい。
キングダムネタバレ第562話 恐将 考察
ネタバレ-大戦恒例の壁ピンチ
さて、待っていた今回のピンチの内容とは?
キングダム561話では、攻勢だった壁軍。
壁軍は騎兵と歩兵はほぼ足並みを揃えて進軍、犬戎軍の前衛と中軍を丁寧に潰して来たようです。
壁さん直下の率いる騎馬隊は、ブネンの陣取る小さな台地を目前に見るまで前進しました。
そのまま乱戦地から躍り出た壁軍ですが、ブネンの眼前に待機していた後衛部隊が壁軍の迎撃に向かってきます。
自軍の残存兵力とブネンまでの距離を鑑みて、ここからの強硬突撃を計る壁さんでした。
さて、ここから、ブネンの待ちに待った壁さんのピンチターンが始まります。
「アホ共が」と秦軍に対して、前回に続き二度目のアホ呼ばわりをしてますね。
先週の終わりでは多くの読者が、
「壁さんの死亡フラグか…?」と
程度の差はあれ、壁のピンチを予想していただけに、まるで予定調和の如く壁軍の兵士が狩られ出しました。
それまで戦ってきていた犬戎軍の兵卒と比べて、個々が段違いに強い部隊が登場したことで、壁さんもビックリ。
壁さん本人も、敵の一撃で、防いだ矛の上からダメージを与えられ、馬上から吹き飛ばされて落馬します。
そして、それまで足並みを揃えて進軍してきた壁軍の歩兵団も、
突如、劣勢へと叩き落された壁さん直下の騎兵団の状況に気が付きますが、
敵犬戎軍歩兵の後衛部隊が接近してきたことで、同じく窮地に追い込まれます。
犬戎軍歩兵の後衛部隊は双剣が武器のようですが、
なにやら劣化した羌瘣の巫舞のような?
あるいは不揃いなブレイクダンスのような動きで相手を翻弄し、
個々の武力で壁軍の兵士を屠っていきます。
その強さに気が付いた、兵士達ですが、そこから伍を中心とした集団戦法を固め直そうとする声が上がっていますが、
ここからの流れは壁軍の損耗が大きくなっていくような描写が続きます。
ネタバレ-壁軍名物の泥試合?
「どうなっている!?」と、
慌てる側近に対して壁さん曰く、
「ブネンの精鋭部隊はココに居たのだ」
「読み違えた…最強兵を本陣守備に置くほどブネンが用心深い男だったとは…。」
という事ですが、
いや?あの壁さん?
読み違えるも何も、本陣前に精鋭が陣取っているとか、別に普通に考えられることだと思うのですが。
というかどの道、
敵の精鋭部隊が前衛に居ようと、後衛に居ようと、
メラ族を主攻撃に控えさせた状態では、
別に壁さんの執るべき指揮って、
やること自体に変わりが出るワケでもありません。
しかも、
そもそもが、
壁軍だけでは対処できない敵部隊の処置の為に、
付近にメラ族の皆さんが控えていたのを、何故、楊端和軍の右翼の大将で壁さんが忘れているのでしょう?
まあ、
見も蓋もありませんが、
演出の為と言うか、それだけのピンチに過ぎないってコトなんでしょう。
そして、壁さんの前に出てきた犬戎軍の後衛部隊ですが、
『一人で10人を凌駕する』という、
なんだか語呂感のいいキャッチコピーを持つ“ジリ兵団”という連中が登場します。
強引に壁さんをピンチに追い落とすために生み出されてきた連中、としか思えないような一団ですが、
それにしても今回の壁さんのピンチって、
予想外の作戦や、戦術で負けてしまうなどではなく…、
結局、単純に武力が強い連中が出てきただけ。
という、割とシンプルなトラブルで、今回の“壁ピンチ”が描かれてしまいました。
ただしかし、
これなら…、正直に言って、
今までの“壁ピンチシリーズ”の方が全然きつかったと思います。
ぶっちゃけ作戦がどうとか、
将としてブネンの方が一枚上手だった、
などと分析するよりも、
単純に原先生もヤンジャンの編集も、これぐらいのピンチしか思いつかなっただけなんだと思います。
だいたい、
「敵将に近づくにつれて強い奴が配置されてやがる…。」
「あの首は近く見えて遠いぞ」なんていう状況は、
既にキングダム11巻あたりで、まだ百人将になりたての頃の信が出くわしたような状況です。
いくら壁さんが凡人目線用のキャラクターだと言っても、
この状況を主人公が見たら、
「壁の兄ちゃん!?将軍にもなって今さらそれかよ!?」と、
怒り出しても仕方がない状態だと思います。
キングダムネタバレ メラ族の突撃
さて、そんな壁軍の状況ですが、
戦闘の当事者であるカタリとキタリ兄妹は、
壁軍の状況を見て、犬戎軍へ突撃するタイミングをしっかり狙っていてくれました。
考察-やっぱり強いメラ族の皆さん
見開き半の枠を使い、颯爽と登場するメラ族の騎兵部隊。
仮面もそうですが、
ここで初めて一軍で手に手にしている獲物がクレッセントソードに近い剣であることも、
彼らの深いこだわりを見せるポイントです。
しかし、ブネンの矛もそうなんですが、
当時の冶金技術で細身で靭性の高い武器が作れたとは思えなかったので、
ここでは、そんな武器でも損傷せずに馬上で有効に振りますことの出来るメラ族の練度が非常が高いと一人で脳内補完しておきました。
なにより相手の武器を回り込んで敵の体を突くという変則的な攻撃は、
まさしく正直がモットーの壁軍とは大きな違いですね。
そして、メラ族騎馬軍の急襲によって、
一時、犬戎軍の歩兵を中心に敵軍の脅威が弱りを見せたかと思われました。
騎馬同士の激突では、両軍ほぼ互角の攻撃の応酬を見せる状態で拮抗します。
そしてそこから、メラ族族長のカタリと、その妹のキタリの直下兵団は、犬戎軍騎兵団も圧倒してる様子がはっきりと見て取れ得ます。
考察-山の民という引出し
ここを見ると思い出すのが、キングダム23巻で描かれた、河了貂のデビュー戦です。
ここでの壁軍もまた、上記の貂のデビュー戦のように、本軍を囮に敵を引き出しつつ最強火力をしっかりと温存していたカタチになったため、結局はピンチらしいピンチでもなかったように思えます。
さらに言うと、
壁軍に編入された、山の民軍5000人は、別にメラ族だけに限った戦力ではありません。
騎馬部隊でこそ、メラ族が中心となっていると言えるのかもしれませんが、
キングダムでは12族もの特徴ある戦士が壁軍の軍容に加わったとされているので、
実際の彼らの指揮はカタリに託すにしても、
壁さんも慌てる前に、しっかり自軍の軍容と機能を把握しておく余地くらいはあってもよかったんじゃないかとも思えてきます。
まあ、どうせ長引かせるなら、
そのほうが戦いの幅も広がって良いかも?と思ったのですが、
ただ、その反面で、
これ以上、遼陽戦が長引いてどうするよ?という、
より大きな問題にぶち当たってしまうことになるので、
結局、一周回って、
壁軍ピンチの伏線は来週あたりで回収し切って頂き…、
出来れば、バジオウ本ギレのターンぐらいまでストーリ―を進めてほしいのが本音でもあります。
キングダムネタバレ ブネンの対処
メラ族登場後のブネンですが、
急襲してきた敵騎馬軍を目の前に逃げるでもなく、陣取っていた台地を下りて弓部隊を配置します。
そして、味方ごとメラ族の騎馬部隊をジリ兵団ごと撃ち抜かせます。
考察-壁さんのどこがピンチなの?
弓兵で仲間ごと撃つ。
そこに驚いたのは確かなのですが、
以前から今戦でも、
ブネンは結果の気に入らない前衛部隊を死刑にしたりしていたので、
正直、なんか似合っているんだけど、
味方殺しという意味では龐煖よりはまだマシかな?
という別路線の感想しか沸いて来ませんでした。
と、いうか、コレって普通に考えて…、
壁さんにとってはピンチどころか大チャンスでしかないんですが?(笑)
別にブネンのやっていることって、
正直、作戦と呼べるような代物って1つもないです。
そもそもブネンが切り捨てているのは精鋭部隊なんでしょう?
味方ごと犠牲にして敵を仕留めたいなら、
そこは捨て石用の部隊を犠牲に足止めさせておいて、
精鋭部隊には負荷なく攻撃力を十二分に発揮させるほうがはるかに効率的なんですが?
正直、壁さんも、ブネンの味方殺しなんかにいちいち驚いてないで、
「精兵部隊なのに自滅してる~、ラッキーw」とばかりに、サクッと頭を切り替えて開き直ればいいだけだと思います。
そして、だいたい、
攻撃用の短距離弓兵なら壁さんも連れてきてただだろう!?
と、ツッコミどころが異様に多かったキングダム562話だったと思います。
考察-壁さんにも仲間を
今回の話を見ると、
壁軍にも、我呂や松佐みたいな性格が軽妙で、どこか機転の利いたキャラを側近にでも欲しいと思います。
少し砕けた性格の側近という意味では、
キングダム35巻で登場した、壁さんのいとこの郭雲さん(当時千人将)という方が居たのですが、全く再登場してきません。
尚鹿さんも、真面目一辺倒の壁さんと助け合うという意味では、いい性格をしているのですが、呂不韋との政争編の終盤以降まったく出てきません。
壁さんは将軍であるので、それなりの仲間の協力があって活躍して然るべきです。
いつも一人で悩んで、一人で解決していくという姿は将軍らしくありません。
原先生も壁が主人公でもないあたり、彼を中心としたキャラ配置など考えるのは面倒くさいだけなのでしょうか?
キングダムネタバレ第562話 恐将 考察 以上
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
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