( 李牧:原泰久先生 作 キングダム第723話)
李牧落ち着いています。
今までと違って、まさか~とか、予想以上でした~とか、そーゆーのは特に無しです。
軍師として成長したのかもしれません。
というか、最初から李牧的には、先ずは今回の戦闘では桓騎一人を仕留めたらそれでOKって事だったのでしょう。
飛信隊と楽華軍が、包囲の外に出たら出たで、そのままスルー。
しかし、ただスルーするだけでなく、別軍で圧力をかけて、さらに外に押し出すことで戦場に関与できなくさせるという意図も兼ねての事。
信、蒙恬、河了貂らが導き出し奮戦した戦果も、結果的に李牧の想定の範囲を大きく超えるものでは無かったことになります。
今のところは―。
というか、なんと言ってもですよ?
この骨珉伯さんという極めて半モブに近い将軍が、半数以下に損耗したとはいえ、必ずしも飛信隊と楽華軍を抑えておけるか?っつたら微妙じゃないですかね??
骨珉伯さんには失礼ながら、李牧のこの人選で、まだ飛信隊と楽華軍の活躍が、彼の予想外の動きをする余地が残っていそうな気がします。
で、いよいよ桓騎の弱点も公開間近!
どうせ正攻法に弱いとかそういう話だと思われ。
ではでは、今週もキングダム本編について振り返って参りましょう!
キングダムネタバレ-脱出路完成!
羌瘣さんがやってくれました。
それにしても豪座公さん。後方兵団の皆さん含め、一旦は後方に抜けた羌瘣隊に、ただ黙って狩られまくっていたのでしょうか?
後ろで羌瘣隊に襲撃されとるのに、何の騒ぎにもならないどころか、羌瘣隊の侵入にさえ気が付かないまま狩られて終了。
神(作者)様に名前は付けて貰えたけど、今回もまた一人、イッパツ将軍の一人として見事に仕事を終えて退場。
お疲れ様です。
とは言え、そうして上和龍軍を前と後ろから抜いた羌瘣も、完全に呼吸が尽きた模様です。
危うく、そのまま意識が途切れて落馬…、
と思いきや、そこは信が手を差し伸べました。
信『羌瘣、だいじょうぶか!?』
羌瘣『大丈夫、…それよりちょうど良かっただろ?』
疲労困憊でも健気な微笑を浮かべる羌瘣。
こうした羌瘣隊の活躍のお陰で、飛信隊全体が外にでる道が繋がりました。
後方で戦っている友軍、河了貂らが次々に呼応します。
早々と崇原等の歩兵団が通路を固め、騎馬兵は歩兵らの援護に動いています。
そーいえば、上和龍はどうなったのでしょう?
そのままぶっ倒れて歩兵団にボコられて終了…??
って、いくら何でも、流石にそこまで上手く事が運んでいる訳でもないでしょうか。
色々気になりますが、このまま飛信隊は撤収状態が進んでいきます。
そんな中、何でしょうね?
信と羌瘣が肩を寄せ合ってホッコリしています。
仲良くひと休憩しているのが微笑ましいです。(笑)
河了貂『そこ!いつまでノンビリしてんだよ! 何かムカつくんですけど!?』
信『うるさい、回復中だ。』
羌瘣『そーそー』
まァ、なんつーか?河了貂の気持ちも分からんでもないですが。(笑)
そんなこんなで、渕さんもより後方から、ケガ人集団をフォローして、一人でも多くの仲間を包囲の外に逃がします。
楚水の騎馬団も脱出を進めているようです。
田永『やったな信、このまま上手く脱出できそうだぞ。』
信『いや、まだだ。』
信が心配しているのは楽華軍についてです。
キングダムネタバレ-楽華の戦場
蒙恬が離脱して、中央部を支える愛閃と陸仙。
遠目に飛信隊が切り開いた脱出路が見えてきます。
仲間の伝達でそれを知った愛閃。
『楽華軍!右の飛信隊の作った道を目指せッ!封じられる前に全力で右へッ!!』
即座に楽華軍は反応します。
しかし―、
行く手を阻むのは楽彰さんとフーオンが指揮する強兵団。
フーオン『行かせるワケないよねェ。』
何か、フーオンの顔がもの凄く男前になった信みたいに見えてきますw
やはり、この楽彰軍のこの強者をどうにかしなければ、愛閃らも先に進めません。
その時―、
不意に信と羌礼の一撃が、楽彰とフーオンを襲います。
咄嗟に反応する、楽彰とフーオン。
上和龍が弓矢兄弟の活躍で離脱。
そして羌瘣が脱出路を形成。
僅かながら戦闘力として余力が生じた飛信隊。
少数ながら、田有、田永さんらの騎馬団も救援に駆け付けたようです。
愛閃『バカな、お前たちは脱出できていたのに!?』
陸仙『なぜ、ワザワザここに!?』
信『なぜじゃねェだろ、楽華も一緒に脱出しねーと、意味ねえだろが!!』
これは―、
少年漫画のように胸熱です。
しかし、飛信隊もカナリ無理を押しての救援であることには違いがありません。
信も羌礼も上和龍軍との激戦で消耗しているからです。
羌礼とてフーオンを仕留め損なったことに驚愕しています。
そして、それ以上に、そんな信や羌礼、救援に向かった楽華軍が戻り脱出するまで、脱出路を維持する歩兵団にも相当の負荷がかかります。
尾平『河了貂!?話が違うぞ!!楽華まで通すなんて?』
河了貂『がんばれ!今、信が助けに向っているッ!!』
慶さん『むッ、ムリだってェ…。』
昂クン『くオオ!!』
そうです、このまま下手すりゃ、飛信隊も脱出出来ない奴らが出て来てもおかしくないです。
とは言え、いつものこの三人、相変わらず死地で耐え忍んで、死にもの狂い奮戦する様がもの凄く似合いますね。
これぞ飛信隊が誇る独身スリー。
いつもは見た目、慶さんが一番男前なのに、何故かもっとも女性の気配が乏しいのが悲しい年齢不詳。
一方、趙軍はどうでしょう?
唯一、体力的に消耗していない武将の楽彰さん。
信や飛信隊の騎馬兵を、その激しい矛撃で抑止します。
楽彰『上和龍たちとやり合った後で、よく戦える…。』
フーオンもまた消耗しきっているとは言え、あの羌礼を上手く抑えています。
フーオン『なるほど、飛信隊にいる人外の女とはお前だな!』
羌瘣『私は妹だ、失礼な!(こ奴、呼吸が切れたにしてもワシの剣についてくるとは…、)』
読者的には君も十分に人外だけどね!?と思った方の多いでしょう。
しかーし、ですよ?
助けに来てもらっておいて何ですが…、
なんか楽華軍の立場からしてみると、なんで蒙恬とその仲間たちが、ここまでお荷物扱い受けねばならんのか?
これは、ちょっと引っ掛かります。
と、読者が楽華軍のお荷物扱いに、モヤモヤを感じ始めるであろう、この瞬間に…、
文字通りの“横槍”を入れる男がここに一人ッ…!!
陸仙ですッ!!
羌礼・フーオン『ん?』
ドヒュ
フーオン『チッ』
羌礼『邪魔をするなよトサカ頭ッ!』
ザシュ!!
羌礼の斬撃を辛うじて避けて落馬するフーオン。
陸仙『うるせェ!ここは―、楽華の戦場だッ!!』
これはかなり、楽華の面子を立てたシーンでもあり、個人的にめちゃくちゃ陸仙の男気が際立ったシーンだと思います。
カッコいいぞ陸仙ッ!!
フーオンの代わりに楽彰に挑む陸仙。
その流れのまま、同じく楽彰に畳みかける信。
陸仙・信二人の打撃に辛うじて、耐える楽彰ですが―、
ここにさらにあの男が叩き込む。
モブ楽彰兵『さすが楽彰さ…、まっ!?』
愛閃『ズアアアアッ!!』
敵兵を輪切りにしつつ、防御したハズの楽彰をそのまま地面にたたきつける愛閃!!
腹部に相当のダメージを負った楽彰も、起き上がる気配がありません。
残念ながら、上和龍のように、そのままトドメを刺すまでの余裕が無いのか??
愛閃の号令の下、楽華軍もまた飛信隊の開いた道を目指して脱出を図ります。
引き続き、通路壁維持に奮戦する、尾平たち。
大ダメージを負い、仲間同士肩を貸しながら、足早に駆けていく飛信隊と楽華軍の友軍兵。
飛信隊、楽華軍、大いに兵を失いながらも、李牧が半年かけて準備した包囲戦から脱出!!
ただただ驚くばかりの李牧の側近モブ将たち。
李牧自身にとっても、予想外の事であった事は間違いありません。
キングダムネタバレ-ついに桓騎の弱点が
しかし、そんな李牧ですが全く動じた様子がありません。
恐る恐る李牧の反応を伺うモブ将たちですが…、
李牧はただ一言。
『見事。』
見事としか言いようがなく―、
本当に信が“傑物”の類になってきていると、率直なまでに飛信隊 李信将軍の名に賛辞を呈します。
しかし―、
そんな風に敵を高く評価しながらも、同時に、この戦の結末にはさほど影響がないと、落ち着いて説明します。
李牧が落ち着き払っている理由は、読者にも明快です。
脱出したものの、楽華軍と飛信隊の両軍とも損耗が激しく、余りある軍力を誇る李牧軍としては、骨珉伯軍を使って、このまま両軍を戦場の外に押し出してしまえばいいことに言及します。
逆を云えば、ここで何も動かなかった桓騎軍は相当マズい事になります。
単に、楽華軍と飛信隊が、自分から分離していっただけになるからです。
李牧『本命はあくまで桓騎。』
この戦場から、敵の両翼が本当に消えたなら、丸裸になった本軍の桓騎を全力で打つだけに過ぎない事を、モブ将たちに諭します。
しかし、相手はあの桓騎です。
モブ将たちは李牧がそう諭しても、『あの男は何を仕掛けてくるかわかrないとより緊張を高めます。』
李牧『何も出来ませんよ、桓騎には飛信隊信のような芸当は出来ない。』
『いや、そもそも桓騎は普通の将が持ち合わせているものを実は持っていない―。』
『それが桓騎の弱点です。』
ようやくですよ…、
黒羊戦から引っ張ってきた、桓騎の弱点ネタ。
来週、長年の予想の答え合わせがやっとできますわ。
http://shinitikun1223.com/wp/kingdom715-forecast/
http://shinitikun1223.com/wp/kingdom642-forecast-2/
― キングダムネタバレ最新722話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。