( 全体図 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第715話)
なんだろう?本当に14万対31万なのか?
視覚的には1対5ぐらいの対比に見えませんかね、コレ?
蒙恬が慌てているのはホントに珍しい。
多分、ここまで彼が狼狽しているのは初めてなんじゃないか?
摩論に至っては呆然自失。
これまでの行軍も何処か行楽気分だった秦軍も、ココきてようやくコトのヤバさに気が付いたようです。
いままで秦軍として倍以上の敵と戦う事は何度かありましたが、ほぼ無警戒に、しかもここまでガップリと、嵌められて戦ったというケースは、あまりないような気がします。
強いていうなら、馬陽編の王騎の時ぐらいでしょうか?
まあ、それでも全然規模が違いますがね。
しかも、劣勢とは言え秦軍は秦軍で14万人もいる訳なのに、ヤケに過剰なまで“こじんまり”とした描かれ方になっているのが笑えてきます。
意地悪な描き方するな~、神(作者)様w
今回は完全な李牧ターンの715話
ここからどう出るか?桓騎の姿だけは一切描かれておりません。
描かれていない、この一点こそが気になる今回ですが、、
まずは、今週も本編を振り返っていきたいと思います。
キングダムネタバレ-李牧軍の士気の高さ
出陣した李牧軍。
行軍するまま包囲形態を整えます。
会敵するポイントは宜司平野と呼ばれる地域とのことです。
今回も李牧の側近を務める馬南慈。
息子の風慈が、前衛の着任と武運を交わしに報告にきました。
馬南慈『ああ、しっかり戦え、武運を祈るぞ風。』
李牧『功を焦らずいつも通りに戦いなさい、風。』
やはり、李牧にも一定の実力が認められた若者の様です。
馬風慈『李牧様が雁門を離れられてから11年、ずっと李牧様の下で戦う日を待ち望んでいました―。骨珉伯殿はお声がかかった日、震えて泣いていましたよw』
骨珉伯『言うなといっただろうが!風慈!!』
なんとも、李牧軍は士気の高さだけでなく、全員の仲の良さまで打ち解けているようで、連帯感がモノ凄くしっくり来ています。
読者的には新キャラになってしまっていても、ここにいる全員が元々、李牧率いる趙北部軍の顔なじみ同士。
必然、連携能力の高さも期待できることが、予想されてくるようです。
先ず、大軍の弱点といえば、そのような“繋ぎ”や“連携”の弱さを突くのが、ポイントになりそうなのですが、この点、どう作用してくるのか?
趙軍側の弱点を見出す余地が残っていないか?
この点は、桓騎の機転がどう働くか気になる部分です。
『李牧と再び死線をくぐる日を本当に待っていた。』
そう語る馬風慈。
そんな中でも、最初に李牧のお供を許されていたカイネは地元の皆さんに妬まれているから、雁門に帰った際はイジメられるだろうと、茶化しを混ぜてきます。
カイネ『そうなのか!?』
マジレスするカイネww
そして、この李牧を中心とした機運の高さは、雁門軍の連中だけではありません。
宜安直属の将軍である袁環さんも、李牧総指揮に気持ちが高まる将軍の一人です。
趙北部軍の基本姿勢は対匈奴。
その戦いの、最前線の要であったのが雁門。
その雁門司令官であった李牧は、北部全体の総司令とも言える存在。
李牧がいたからこそ、匈奴の被害が最小限になり、しかも大匈奴軍との激突でも勝利を収めて北部地域にもたらされた平和の恩恵ははかり知れない事を語ります。
李牧こそ北の最高の統治者—。
とにかく、みんな李牧が好き好きなワケです。
雁門だけでなく、宜安も番吾を始め、大小含めた北部の住民は、李牧と共に戦える日を待ち望んでいた。
そんな袁環さん、ウオー!と雄たけびを上げたとおもうと、それに周囲の兵士も歓声で応えます。
まあ、趙軍的には、前回、出陣前の李牧の演説もあって、最初から士気が爆発している状態であることが描かれております。
楽彰『素晴らしいですね…。』
舜水樹『だから言ったであろうが、李牧様は“王”になれるお方だと。』
じゃあ、なんであんなに中央で政治力が無いんだよ!?
殆ど正論言うだけの無力な書生みたいだったぞ、李牧!?
と、ツッコミたくなるセリフを自然にねじ込んでくる舜水樹、流石です。
袁環『敵はさぞかし困惑するだろう―。』
北部軍の士気と兵力の差に。
キングダムネタバレー開戦
で—、
とうとう始まってしまった宜司平野の戦闘。
秦軍14万 VS 趙軍 31万
兵力二倍差とは言え、秦軍だけでも相当数いるハズなのに、えらく“チョコ~ン”とした描かれ方をされているのが哀愁を誘いますww
目測上、なんか3~4倍ぐらいの兵の密度じゃありませんかね??
神(作者)様的にはですよ?
『あ~、次から5倍くらいの兵力差にしときゃよかったかな~。』ぐらいにしか思っていないかもしれません。
どちらにせよ、人口密度の描き込みからして、兵力二倍どころの描き分けには全く見えてきませんww
それでいて今回は、秦軍は兵力差だけが問題になっている訳でもなくて、既に完全包囲されている態勢で、戦がスタートしているという無理ゲー感が用意されています。
趙軍とは打って変わって、開戦前に敵の姿をみて浮足立つ秦将各位。
桓騎軍を支える黒桜、摩論、
さらに顔芸で見せる河了貂と壁さんだけでなく…、
普段、焦りをほとんど見せない信や羌瘣も動揺を隠せません。
斥候としてカナリ深度ある探索を実施していた那貴ですら、険しい表情を示しています。
蒙恬『嵌められた…。』
この時点で、いままでの進軍の都合の良さに、すべて気が付いた蒙恬。
秦軍が閼与を出る以前からの敵の周到な準備。
太原軍が狼孟軍に粉砕されたタイミングの不自然さ。
全て李牧の想い描いた策略であった事に。
ただし―、
まァ、水を差すようで悪いのですが。
読者的には本来、秦軍が目の前の邯鄲を全軍で攻めずに長城が出てきただけで放置して、宜安攻めに切り替えた理由に無理があり過ぎて…、
“読み”も何も、途中経過含めて、今回が王翦がポンコツ過ぎただけだろう。
という感想しか抱けます。
長城は確かに、邯鄲を敬遠させる装置にはなったと思うのですが…、
だからと言って、王翦が宜安を狙うという、李牧の誘いや仕込みが何かあったかというと、そういう前提もないので、ヤッパリ無理筋が描かれている実感が依然として拭えません。
“策”と云うより、王翦が李牧に“マインドコントロール”を受けていたと解釈せざるを得ない読者は多数いるはずだと考えます。
しかし、今となって気が付いたとしても、全て後の祭りの進軍。
蒙恬『ここでの戦いも描き切られている―。』
蒙恬が臨戦態勢の指示を出すその時。
李牧『始めなさい!』
趙軍の攻撃命令が先に下されました!
しかも―、
全方向からの一斉攻撃です。
完全に用意された狩場…、
そう悟った蒙恬は、後方への脱出路を探りながら対応をすすめることを試みますが…、
既に、自軍左方部分は敵と接触。
同時に正面にも迫る敵軍。
あの、蒙恬の判断さえ後手に回る、敵の行軍の速さが際立ちます。
とりあえず、と言ってはなんですが、横陣を維持するために全面堅持を支持する蒙恬。
目前の敵に集中せざるを得ない状態です。
しかし―、
先を考えることを放棄すれば、間違いなく待っているのは全滅。
蒙恬がそう考えるのと同様に、同じく飛信隊の戦線でも、右方と正面の同時攻撃を喰らって、苦戦する河了貂。
彼女曰く―、
『もう詰んだ状態からの対策を考えないといけない、、。』
しかし、
『李牧の詰んだ盤面から逃れることなんて…、出来るのか??』
河了貂までがココまで弱気に追い込まれるのは珍しいと思います。
なんか?
視覚的に殆ど14万人どころか、秦軍は数万人程度の軍力しかないんじゃないのか?
みたいな描かれ方をしていますね。
普通に考えて、31万人もの人間が、瞬間同時点・同地点に攻撃を加えるなど、物理的に無理があるのですが…、
な~ぜか、それが瞬間移動で出来てピンチになるのが今回のキングダム。
別に、数さえ多けりゃイイってもんじゃないでしょ、戦争ってw
何度も言うようだけれども、31万人いたら、それこそ趙軍の強みである機動戦闘力が落ちるってもんじゃないんですかね?
そして、いきなり横陣が崩れ出す先頭の壁軍。
さっそく退避を促される壁さん。
来週、不敵な『二ィ…、』っという笑顔のお頭の機転が冴えるか!?
― キングダムネタバレ最新715話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。