( 郭開 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第646話 )
ぐっは~李牧!?(泣)
直近まで投獄されていたとは言え、あんた軍師家なのに、何、実力行使で郭開に先越されてんだよ!?
ついさっきまで王都軍を派兵できるほど指揮系統掌握してたんじゃないのかよ!?
あ、でも、郭開も玉璽おさえるの早っ!?
でなんで、ここは郭開一派が遺言を確認して、李牧たちの前に出てくるまでに相当の準備をしてから登場してきたと脳内補完するほかなさそうですね。
そして、それと同時に政敵である郭開自身がクソ野郎なのは確かとしても、結果から逆算すると彼の官僚としての実力は相当であることも事実として認めざるを得ません。
で、それにしてもクソ文官どもは仕方がないにしても、日常で秦軍の脅威を目の当たりにし続けている趙の軍属たちは一体なんなんだ!?
ついさっきまで王翦軍を迎撃だー!とか言っていた連中なんじゃないのか?
簡単に翻りすぎだろ、花粉かお前ら!!
『李牧の首を獲ったら一生遊べるほどの金が貰える。』とか馬鹿なの??
お金もらっても遊びに行く前に秦軍に滅ぼされるぞ。
まだ、せめて廉頗と闘った楽乗や王印騎士団にみたいに、李牧にはそれなりの敬意を払いつつ、「クっ!李牧様!一旦お止まり下さい。」とか言いながら、王命と李牧存在価値の間で板挟みになって仕方なく追っているとかならそれなりに同情できたのですが…、
何で、そんなにノリノリなん!?
郭開は李牧と嘉太子たちを「実力も人気もある奴らは危険。」とか言ってましたが、どうも李牧の人気を微塵も感じさせないこの局面…、
郭開たちは軍属の中からも自分たちの派閥に染まった連中を抽出しきっていたのでしょうか。
クッソ!
神(作者)様お願いです!
今回、李牧を狙った奴らは、全員、桓騎軍方面に送って下さい!!
それでは、今回のキングダムも詳しく振り返っていきましょう。
キングダムネタバレ-先手を打たれる李牧
油断…、と言えばそれまでなんですが…。
先週、私は李牧の取るべき手段としては、軍を掌握しているウチに遷王子と郭開一派を先に粛清するべきとの考えを書きました。
しかし、今回の李牧が察するところでは、自分たちが剛に出るどころか完全に自陣営が後手に回っていたことが明確になっていました。
窮地が明確になった時点で、即座にフテイを迎えに召喚していたのは流石と言えますが。
現時点で嘉太子の護衛団と分断されていて、しかも刺客連中までが李牧と嘉太子を補足しているという被包囲状態。
後々に裁判でカクカイの手にした遺言の偽造性を糾弾するつもりあった側近の皆さんたち…。
間髪入れず実力行使に出てきた、カクカイ派の実戦部隊によって急襲を受けます。
初動から反応出来たのは李牧とカイネのみ…、
これ多分、カクカイだけの仕事ではなくて明らかに実力ある軍属複数名が李牧達を狩りに来てます。
ここは李牧としても問答無用で強行突破するしかありません。
さて、ここで秦軍陣営の様子に場面が一転しますが、どうやってか趙の王座に末子である遷がついた事実が伝わっているようです。
信にその情報を伝えるのは蒙恬でしたが、その情報をもとに、再度、秦軍も前線をあげる可能性を示唆します。
同時に、非常にイレギュラーな王位継承劇であることからも、李牧と嘉太子が粛正に遭う可能性が非常に高いことも信に告げます。
信からみたら趙の王族は、王都奪還編の時みたいな反吐の出るような連中というか…、
会ったら即座に「気色悪いんだよてめえら!」と再びマジレスしてしまうような奴らに違いありません。
廉頗と王騎たちが互いにそうであったように、信としても李牧は単なる敵とか目標である以上の存在で、お互いにひとかどの男と認め合っている部分があります。
カイネやフテイを除いて、李牧の身をいま1番案じているのは信でしょう。
キングダムネタバレ-李牧とカイネの奮戦
場面は再び邯鄲です。
カクカイ派の粛正は李牧と嘉太子だけでなく、すでに主要な力ある李牧派の側近達を始末しきった後でした。
地下牢に幽閉されていた優秀なる文官や有力名士たちですが…、玉璽を手にしたカクカイ派の圧倒的な動員力の前になすすべもなかったようです。
その頃、李牧は何とか嘉太子を乗せる馬車と数十騎程度の手勢となんとか合流できたようです。
馬車の中の嘉太子…、もう放心状態ですね。
普段、王族といえば嬴政を見慣れているために「こんなことくらいで落ち込むなよ太子~。」とか、一瞬思ってしまったのですが…。
まぁ、これが普通というか当然のリアクションでしょうね…。(泣)
私自身、前回までの記事でも嘉太子と政を比べてどうこう書いてしまってますが…、
実際のトコロ政が凄すぎるというか異常なだけとしか言いようがありません。
馬車の外で随伴していたカイネが前方に敵部隊を視認。
まだ、楽に邯鄲を脱出することは難しそうです。
ココでは李牧も騎馬に乗り換えて、一兵卒として参戦。
兵力に余裕などありません。
そして、
『意図せずこんな小隊で馬を並べるのは雁門以来ですか…』
『そうですね…、雁門ではカイネとは喧嘩ばかりでしたね…。』
などと、殆ど独り言のように、今になって少し呆けた目で回顧して語り出す李牧を見て、カイネが若干狼狽します。
ぶつかる両軍ですが、ここでも李牧と嘉太子を乗せた馬車は上手く中央を突き抜けます。
李牧達を逆賊あつかいする趙将ですが、すでに嘉太子まで呼び捨て呼ばわりです。
連中、標的として嘉太子の乗っている馬車のみの攻撃を集中していたようですが、同時に李牧もまた郭開派にとっては同等の標的になっています。
モブ趙将曰く―、『李牧を殺れば一生遊べる褒賞が出るぞ!』と謳ってますが、
冒頭でも書いたとおり、今、一番李牧が死んで困るのはお前ら秦軍と対峙する軍属なんじゃないの?とでも言ってやりたい気分です。
李牧自身もなんとか身を守る為に剣を振るいつつ、カイネも必死に奮戦します。
この際、舜水樹とフテイは一体なにしてんだ!?とヤキモキしていたのですが、どうやら李牧達を無事に通過させる為に、北門の抑えとして奮戦していたようです。
そして邯鄲を脱出、ようやく中隊規模の軍力を保持する馬南慈軍と合流。
彼らに守られながら邯鄲から追従する的を追い払い、さらに邯鄲の外部に出ていた王都軍からの攻撃も何とか凌ぎ切ります。
キングダムネタバレ-脱出後の李牧一派
どうやら、李牧と嘉太子は邯鄲の北門を通過して、そのまま北上することに成功したようです
北方といえば李牧の本拠地としての雁門の方角ですが、それを見越しての北門の抑えであったと考えられます。
ってゆーか、南西は秦軍でいっぱいだし、東は斉で李牧達の逃げる方向っても北にしかないのですがね…。
いや~、こう考えると李牧の逃げる方向って北しかないので、
軍を掌握したってんなら、最初から北方に軍を固めときゃ李牧なんか余裕で捕まえられただろ! ということで…。
それを、こんな簡単な包囲作戦でミスってやんの郭開は!
玉璽握ってこの程度かよ~。(笑)
アハハハハ~、バーカバーカww
など…、と……。
余りにも悔しいので…、李牧達の代わりになって、自分なりに精一杯に遠吠えをさせていただきました。(泣)
嘉太子を李牧側に近い城主が収める法紹という城に送り届けた李牧一派。
ようやく多大な犠牲を残した今回の逃走劇が終わりを告げます。
李牧はここから馬南慈のところまで戻るつもりのようです。
ここからどうやって趙の政局に巻き返しを実現するかの課題はさておき、先ずは嘉太子が気を強く保って行って欲しいトコロですが、
今一度、周辺状況が落ち着けば、嘉太子の下に参上する約束を語って再起を促します。
しかし、前述でも書きましたが今の嘉太子の心は…、
完全に折れてしまっています。(泣)
嘉太子『もう、終わった。俺を支えてくれた大勢の賢臣達も、地下で刻を待っていた国士達も皆殺された。』
『そして次の王は、父王も超える暗君になるであろう、あの遷だ!』
『この国は、もう終わった!!』
『許せ、何という愚かな王族か、許してくれ李牧、許してくれ…。』
もう、確かにここまでくれば…、
なんか、今はもうグッスリ休んでくださいとしか言いようがないでしょう。
詳しくは予想編で言及したいのですが、まだ救いドコロとして残っているのは、趙が秦国と違って封建制の色合いが強い国である点でしょうか?
地方に行けば行くほど、相対的に地元を治める貴族の権限や、領民への求心力で王朝に勝るリーダーが散在しているであろう国柄というか。
その実情がキングダムでの描かれるかは謎ですが、
一旦はバカ共が集まる邯鄲を、秦軍の脅威でじっくり炙りつつ…、
李牧がその間に北方領主(※当然、司馬尚を含む。)たちを糾合して嘉太子勢力の台頭を実現するには時間がかかります。
嘉太子たちを後にした李牧とカイネ。
一応、その夜半、フテイと馬南慈達が無事の報告を手にします。
李牧がカイネに雁門から出てきてからのコトを訪ねているのは、李牧一派の雁門帰還を示唆するものなのでしょうか?
事実上、嘉太子の王位継承が既に無理筋になったコトも悟った李牧は…、
『こんな時期に、この国は、私たちは一体何をしているのか…、』
カイネに背を向けたまま『ちょっと、疲れましたね…。』と、心情を吐露します。
今しばらくカイネ傍にいて欲しいと言葉にする李牧。
戦線では今から攻め放題の秦軍のターンになるのか?
ここから2年弱もの間、コチョウ将軍はサンドバック役に耐えられるのか?
― キングダムネタバレ最新646話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
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Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)