( 王建王 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第638話 )
補給軍入場!
ということで、尾平と慶さんだけじゃなく。
飛信隊や玉鳳隊、楽華隊の皆さんも今ではワイワイ食事を楽しんでいる最中かと思われます。
尾平をはじめ飛信隊や他の秦軍の皆さんが、最後に食事を口にしてどれくらい経過しているか分かりませんが、
飢餓状態で一気に食料を掻きこんだがために死亡してしまう『リフィーディング症候群(refeeding syndrome)』だけには注意してほしいです。
さて、やっと鄴攻めについて李牧も秦軍への対策が打ち止めになったことかと思われます。
秦軍としては当座食料を補給したことで、本当の意味で鄴の制圧が完了したことになりますが…、
依然として楊端和が占領する遼陽を含めて、現段階では備蓄食料をアテにした飛び地占領という状況には変わりがありません。
流石に秦軍としてもいつまでも斉から食料を買い続けるというワケにもいかないでしょう。 (※斉王にとっては嬉しい限りでしょうが。笑)
これまでのキングダム本編の描写を見ている限り、鳥を使ってギョウから秦本国へ伝達が可能であることと、遼陽城からもおそらく少数ながら斥候部隊を放って周辺領域の状況把握に努めることが出ているようです。
なので、秦軍としてはここからは連携を繋いで、なんとか拠点制圧から地域制圧に広げていきたいトコロ。
そして、それは趙軍から見ても秦軍の狙いとして明白なので、早急に対策を講じるべき問題なのですが、李牧が召喚されてしまったので、これに対して一体誰が指揮をとるのか?
王翦サイドも、どの段階で李牧が戦線離脱したことを知ることになるのか?
鄴攻めの戦闘フェーズは前回の638話でほぼ〆に入りましたが、両軍の後始末がどうなるかも目が離せません。
それでは、ここから本題に入っていきましょう。
キングダムネタバレ-責任者不在の趙軍
李牧が王都召還を喰らいました。
では、ここから誰が趙軍の中心となって王翦軍&桓騎軍と対峙するのでしょう?
階級的な話で言えば本来はコチョウ将軍しかいなんじゃないのかと思います。
とは言え、李牧に直接後を託されたのは雷伯なのでどうなるのでしょう?
正直、半モブくらいにしか思っていなかった彼が、どのように現場の収拾を付けるのかは、想像するにしても難しいトコロです。
実際のところを考えてみると、638話において、秦軍側の補給部隊に随伴して展開する王翦の防衛部隊ですが…、
それなりに秦軍が既に疲労と空腹の極みにあることを考えれば、趙軍としても急いで対処を進めれば、十分に秦の補給活動の妨害を進めることが可能ではないかと思われます。
この場合は“水際作戦”と言えばいいでしょう。
秦軍にとってみても、まだ食料を運び込みだした時点に過ぎない今なら、敵の戦力運用の如何によっては、再び秦軍が鄴に閉じ込められて包囲される懸念が残ります。
恐らく王翦も最後まで緊張を解くワケにはいかないと思います。
ネタバレ検証-ここからは趙サゲ
しかしながら、李牧を始めとして鄴一帯に配置された趙軍自体、どうやら黄河の沿岸分については哨戒兵力すら配置していなかった様子が伺えます。
キングダム本編の描写を見ていても、カイネがやたら騒ぐだけで、完全に趙軍の初動対処に大きな遅れが生じています。
ぶっちゃけ言って、仮に秦軍の作戦がホントに秦本国側からのみの水路侵入だったとしても、
完全に水上で封鎖することを期待して水際部隊を全く配置していないというのは如何なものでしょうか?
秦国側がそれなりの水軍を投入してくることを考えれば、趙側の水上インターセプトを掻い潜った敵部隊が一定数発生することぐらいの懸念は生まれるハズです。
水路で敵が侵入してくること自体を想定していながら、水上戦力だけに任せきりにして最終防衛の部分を完全に放棄していたのは…、
秦軍の策略云々以前に、最早、単純に李牧のミスであっただけのような気がします。
もしかしたら、李牧は北方の雁門大地の将軍であるが故に、単純に戦略に水軍を組込む上での定石みたいな部分について、知識やブレーンに不足していたのかもしれません。
ましてや、李牧ですら目が届かなかった弱点部分を、甲鬼央将軍のような半モブにフォローを期待させるのもつ厳しいでしょう。(笑)
ネタバレ検証-李牧が居ないと何もしない雷伯たち。
この様に本編の描写だけでマジになって考えてみたら…、
王翦の作戦の冴えもさることながら、その反面で趙軍にもまだ、何とか次善策をキチンと実行に移せば、補給を妨害して、秦軍を再び包囲に持ち込むことも不可能ではないように考えられます。
まさしくこんな時の為の雁門馬部隊の出番じゃないんですかね?(笑)
とは言え、読者もこれ以上厭戦など見たくないでしょうし、神(作者)も別に雷伯の活躍なんか描きたくないでしょうから…、
ここから先の趙軍はもう不自然なくらいに足並みが揃わずグダグダになっていくと思われます。
恐らく鄴の北方面を中心に薄く半周展開している事と、既に夜半に突入していることから、結局は水際作戦もおろかカイネたちは何も出来ずに秦軍の輸送が完了。
その後にバナージとフテイなどの雁門精鋭を結集させたところで、“攻め落せぬ城”である鄴をどうやって陥落させるのか?
王都への道中で気がついて興奮した李牧の伝令が届くまで、基本、指示待ちになる雷伯。
いまさら李牧がどんな指示を出そうと秦軍の補給が一旦は完了した以上…、
趙軍側としては今度は逆に趙軍が鄴を包囲して、食料満載の状態の秦軍を相手にイチから兵糧枯渇を狙うしか方法が無いように思えてきます。
そして、当然、補給を完了させて兵の体力を回復させた王翦と桓騎が、ただ黙って包囲を受けているハズが無いでしょう。
必ず、攻性型の配置を展開して、周辺地域の掃討と、再び列尾経由の本国連絡路の再開通へと動きを見せるハズです。
キングダムネタバレ-地域制圧フェーズに移行するには?
昌平君にしても、制圧フェーズへの準備はしていたハズです。
「いや~、まさかギョウ攻め勝つとは思っていませんでした~。アハハハハw」とか言って。何も準備していなかったなどというコトはない
と思います。
既に、兵力1万強の介億軍が列尾まで派遣されているというコトは、秦軍としても、列尾までは迅速に軍を派遣できる体制が整っているコトが伺えます。
なので、列尾を中心に見て考えてみれば…、
今度は趙軍が列尾を中心に秦本国側と遼陽と鄴の三方から挟撃を喰らう形になります。
本来、列尾はコチョウ将軍の5万の兵力と舜水樹が連れて南下してきた兵力9万弱を合わせて約兵力14万が守備する大戦力拠点であるハズなのですが、
翻って考えてみれば、秦軍もまた朱海平原戦を勝ち抜いた、兵力約5万、【4万(残軍)+1万(精鋭)※635話の渕さんの言から成立。】と、ほぼ無傷の桓騎軍が約6万。
更に合わせて、遼陽サイドで楊端和軍が、兵数計測不可能なほどの犬戎軍を糾合して待機に徹しています。
まあ、仮に当初、壁軍を合わせて約兵力6万規模で構成されていた楊端和軍が、カナリ数を減らして、約4万の楊端和軍+犬戎軍∞と仮定しても…、
約15万の秦兵力が、大きな拠点(遼陽・鄴)付きで王都圏に健在していることになるので、趙にとっては大問題です。
王翦&桓騎の鄴に楊端和が連携して、趙軍の包囲網を各個撃破してくコトを懸念するコトでしょう。
ネタバレ検証-趙軍から包囲解除
ネタバレ予想としては、あっさり趙側から停戦の申し入れが入るというコトも考えられます。
ましてや、現趙王と佞臣のカクカイが側近なのですから、王翦が朱海平原戦に勝利しただけでなく、鄴まで占領して当面の食料も確保したとなれば…、
先ず何よりも王都の防衛を最優先してコチョウ将軍を王都防衛に専念させる為に、
彼の軍まで召還させると言うのが一番簡単な手仕舞いになるのではないでしょうか?
この場合は、コチョウ将軍を列尾から撤収させて、(王都から見れば舜水樹?誰それ?ってくらいの存在。)結果的に秦に列尾を開け渡すことになるといった感じです。
また、単純に停戦の申し入れなどなくとも、単純に上記の様に、現趙王とカクカイが王都防衛を優先させるためにコチョウ将軍が王都に撤収させるだけでも、秦軍にはメリットしかありません。
また、このように列尾の戦力が減少するような、秦にとって好都合でしかない動きを見せてしまえば、既に敵の陣営に李牧が居なくなっているコトに気が付くでしょう。
ネタバレ検証-正攻法で秦国側への補給路を切り開く。
また、別の予想で、現趙王が李牧を咎めるだけの話で、コチョウ将軍はそのまま列尾に在陣していたとしても、王翦軍本軍【田里弥、倉央、段茶、亜花錦】は鄴に駐屯させると同時に、
ほぼ無傷の桓騎軍を中心にして、
支援軍の飛信隊、玉鳳隊、楽華隊で固めて、秦への復路開拓へ送り出すなどは普通にやってくれそうな気がします。
また、この場合は今回の638話で分かったように、遼陽の楊端和は外部へ派遣した斥候によって、王翦軍の動きを察知できる体制を整えているので、
遼陽には犬戎をそのまま拠点防衛者として残して、桓騎軍と飛信隊側に合流する動きを取るかもしれません。
列尾城の秦側にいる介億が、これら桓騎軍等の動きを、わざわざ本国の昌平君からの伝達経由で知って、
列尾包囲として連動するのは無理があるようですが、列尾のコチョウと舜水樹も、秦側に逃げ込むワケにもいきません。
なので、結果的に現在の趙・列尾軍は、秦軍に包囲されているのと同じ状況になるのと、元々城を奪われやすく作ってしまっているコトも要因になって、あっさり撤退という流れになるかと思われます。
当然、ここで桓騎軍が中心になって秦への復路を作るのは、
後年の紀元前234年の平陽戦で対コチョウとの因縁を仕込む結果にも繋がると思います。
また、以前に当キングダムネタバレでも記述しましたが、現在、王都圏軍に重ねて唐利将軍の北部軍にも包囲されている楊端和が遼陽を脱出する際には、
別段のネタバレ仕込なく、山の民の圧倒的武力で突破するもいいですが、
糾合した犬戎族の手引きで、対包囲用の地下通路で暗々裏に遼陽を戦力ロスなく脱出して、列尾陥落に繋げるなどは普通にありそうな展開かと思われます。
キングダムネタバレ-李牧と関係者の運命
さて、ここからは李牧はじめ趙方面についてのネタバレ予想です。
既に、“李牧は死刑宣告されるも、現趙王である悼襄王が死亡することで、命はとりとめることになる”といった顛末の予想は、
以前から当キングダムネタバレでも記述しておりますし、コメント欄にも頂いています。
とは言え、そんなことは当事者である登場人物たちが知るワケでもありません。
すでに朱海平原戦敗北の責任で召還されている李牧が、鄴まで陥落されて敵がガッツリ占領体制まで確立しているとなれば、
普通に立派な戦犯扱いになってもおかしくありません。
仮に悼襄王が真面目でイイ王様であったとしても、いまの李牧に全く沙汰を与えないなどという顛末は流石に考えられないでしょう。
ネタバレ検証-太子との関係
で、この部分に関してカナリ懸念を感じています。
キングダム作中では現在“太子”として…、
即ち次の趙王の地位を確保された夏太子が廃嫡される歴史筋と少なからず関連しそうです。
単純に夏太子が“廃嫡”の憂き目に遭うのなら、少なくとも現趙王である悼襄王自身が生存している間に、夏太子に対して、それ相応に身分上の進退を決定づける宣告が必要になってきます。
何が言いたいのかというと、最悪、戦犯である李牧を夏太子が庇ったが為に、単純に悼襄王の怒りに触れた結果として廃嫡…。なんてコトにはなりゃしませんかね?汗
ネタバレ検証-堯雲の予知夢とカイネの運命
あと、カイネの身も心配ですよね。
李牧が処刑が近づいてきているのなら、そろそろ堯雲が583話で言っていたコトとして、カイネを残して李牧が先に死ぬかもしれないという状況に、すでに差し掛かっているワケですから…、
堯雲の夢が明確ではない分、すでに途中まで彼の予知夢が的中しかけの状況にまで来ているのかもしれません。
実際に私が気になっているのは、同じく583話で堯雲が予知夢で不確かなコトを発言してしまった後に、
自分から「李牧の盾になって死んでやる。」とか言っていることです。
堯雲の言っているセリフ自体はあくまで不確定な内容でしかありませんでした。
しかし、むしろその分だけ、逆にその直後のカイネ自身のセリフが、明確に自分の死を認めてしまっているだけに…、
非常に強い自己暗示的なセリフになっているような印象を受けます。
また、残念ながら今のカイネ…、武将として李牧の近くにいてもそれほど大きな働きを残せるとも思えません。
個人的には李牧が死刑宣告を喰らったコトに逆上して、李牧を逃がすために戦って死亡、
その後に一定期間、闇落ちした李牧が一皮剥けて、秦軍対して再び戦果を出し始めるとか…、
なにか嫌なイメージが付きまとってきます。
次週のキングダム公開まで…。
さて、ここからは来週までの暇つぶしの話です。
毎週毎週、我々はキングダムを読むためにヤンジャンを買うので他の漫画や娯楽に金をかける気が起きません…。(笑)
次週、キングダム第639話が公表されるまで、とりあえず他の何かで暇つぶしがしたい人には、
映画、ドラマ、アニメなど充実してて、マンガ、ラノベ、書籍、雑誌なども豊富で見放題のU-NEXTで待機するもいいんじゃないでしょうか。
作画がカナリ微妙なキングダムアニメ第1期や…、
逆に一気に絵が良くなってけっこう見れるアニメ第2期なんかも、レンタルで金をかけずにここで見てしまうもアリ。
映画版もワザワザ映画館まで行ってまで見る気がしなかったケド、やはりファンとして義務的に見ておかなくてはアカンかな…、
とか悩んでいる人もココで無料期間のウチにサクッと見てまうでいいと思います。
― キングダムネタバレ最新639話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。
Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)
本編の考察⇒キングダムネタバレ最新第638話 水路 考察 昌平君への依頼判明
前回の予想⇒キングダムネタバレ638予想昌平君への伝言内容判明で補給解決