(段茶 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第612話 )
段茶さんカッコいい。
多分、神(作者)に気に入られているのでしょう。
馬南慈に段茶さんが勝てるか?ってだけの話もそうですが、勝つまでいかなくても「段茶さん死なないで~。」と祈る全国のキングダムファンも多くいるのではないかと思います。
初登場時は、王賁が右翼大将に昇格しなかったばかりに、気弱な顔を見せたまま、おろらく嫌嫌?大将代理を引き受けただけの半モブのオッサンだった彼ですが、飛信隊との連合をし始めた時から徐々に強気な表情を見せ始め、なんかいつの間にやらキングダムでもレギュラーキャラみたいな扱いにまで昇格。
いや、まじでこれならほんとに死んでも、ぜったいに全国のキングダムファンの心の中に生き残り続けることができますよ。
よっ!段茶大将代理!!
で、今回でやっと再び龐煖が出てきましたよね。
コゼン副長はじめ、蒙恬の陣営を襲った時は徒歩で襲撃。
実際に李牧たち趙軍に呼ばれて行軍として登場してきたワケではなかったので、山奥からテクテク歩いてきたんかな?とか思っていたのですが、あの角付きのクソでかい馬って、どうやら普段から武神と一緒に行動していることが分かりました。
龐煖が信を狙っているのは明白で、かつ、今回の行動は単独で、趙軍の作戦ではなかったのがこれまでの状況だったので、すっかり彼は信のいる右翼にまっしぐらとか勝手に想像していたのですが、いまさら李牧に何の用かとばかりに中央軍本陣に再登場してきました。
曰くー、「答えをもらいに来たぞ」とのことですが、
李牧も答えて曰くー、「ええ、我々が初めて会った時に交わした約束、その約束を果たす日が今日です。」
と返事をしたことで、龐煖はただ単に信だけを狙って朱海平原にやってきのではなく、この李牧に対してもなにか因縁を抱えて今まで生きていきた男であったことが分かります。
ここで、この二人がかなり前からコンタクトを取り合って事実がここで初めてわかるのですが、
20年前って言ったら、龐煖が王騎やキョウと出会うよりズット前のことですし、改めて考えてみると、そもそもこの二人が一体どんな関係で知り合ったのかは全くの謎でした。
額面通り、キングダム本編を最初から読んでいた人にとってみれば、龐煖と李牧の関係って、旧六将のキョウが死ぬことになった戦いで龐煖が王騎に敗れて、その悔しさから李牧にそそのかされていただけなんじゃないのか!?ってだけの関係にしか見えなかったワケなので、
上記の通り、20年以上も前から二人に接点がある事が分かっただけでも驚きです。
まあ…、神(作者)の後付けかもしれんけど。(笑)
そうか、龐煖…、アンタもう20年間も李牧にそそのかされて生きてきたのか。
まあ、なんか知らんが約束しといて20年も待たされたんじゃ、そりゃキレ気味にもなるわなぁ。
信とかちょっと後でいいから、先に李牧に何か文句が言いたくなってもしかたがありません。
とりあえず、先週のラストから糸凌が死んでしまわないかと心配していましたが、ただの考えすぎでよかったです。
その代わり、武神の八つ当たりでモブ趙兵が殺されてしまわないか心配です。
今週のキングダム612話の各場面について、考察をまとめていきたいと思います。
キングダムネタバレー龐煖登場と糸凌撤退
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結局のところ糸凌の李牧軍本陣接近は、龐煖が登場するための呼び水でした。
前回の611話のラストに引き続き、さらに李牧軍本陣に肉薄する糸凌。
カイネが迎撃に向かいますが、密集した自陣営の歩兵が邪魔なのと、カイネの予想よりも糸凌の進軍が早すぎて全く迎撃するまで接近することができません。
そして…、
見事に見開き2ページ!
我武神! 龐煖が前触れなく戦場に登場します。
いや?まあ、こんなに身体がデカいやつなのに、なんで誰も気が付かなかったんでしょう?
しかも、今回はいつも騎乗している一角獣を模したような馬面を装着している巨大馬も一緒です。
これには、糸凌も自軍を停止させただけでなく、カイネら趙兵も驚愕のまま、何もリアクションを起こすことができない有様になっています。
数秒の間が開いたのち、カイネがその相手が龐煖であり、自軍の大将軍であることに気が付きます。
糸凌もさすがで、眼前の男が三大天 龐煖であるコトに気が付いて、即座に「殺るっ!」とばかりに再度、騎馬を進めます。
あれ!?マジで糸凌、完全にやばくね?
と思った瞬間、次のページで、王騎に受けた顔の傷の疼きを感じた龐煖が…、突然、天を仰ぎ絶叫します。
この時ばかりの龐煖の顔は、もうなんか神(作者)の画力もスゴイを通り越して、
バリ島の雑貨店で販売してるような、東南アジアのお土産でよく見かけるお面に見えてくるような印象を受けます。
もう、龐煖が怖すぎて、笑ってしまう読者がいてもおかしくありません。
敵味方関係なく、武神の叫び声に生物な反応として馬がビビッて行動不能になってしまいました。
まあ、結果的に馬で武神に近づけなかったことで、糸凌が助かったことになります。
ネタバレ予想で倉央ともに非常に心配していたのですが、この点、完全に神(作者)に釣られてしまいましたね。💦
ネタバレ検証ー味方殺しのイカレ具合
味方も殺す現三大天のイカレっぷりは、趙兵の間でも相当有名なコトでしょう。
実際に612話の様子でも、どんなに頭がお花畑な趙将が龐煖を見ても、これじゃあ彼が秦軍と戦いに来てくれたようには見えません。
むしろ、自分たちをぶっ殺しに来たのではないか?とさえ感じるハズです。
また、キングダムを何も知らない人がこの場面を見るとどう思うでしょう? 恐らく何かのアツ苦しい男が、李牧とかいうイケメンに、何かとてもムカつくことをされたのでぶっ殺しに来た。という様にも見えるかもしれません。
そうこうしているうちに、カイネ隊が糸凌の部隊に追いつきました。
騎馬隊でありながら、武神の気迫で馬が動けなくさせられて、戦闘どころでないとなれば撤退しかありません。
仕切り直しとばかりに、倉央の元に糸凌たちは引き上げていきます。
キングダムネタバレー李牧、龐煖が初めて会った時。
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上述のとおり龐煖って…、
馬陽戦に際して王騎との因縁をきっかけに、李牧がそそのかして三大天として引っ張ってきたものかと思っていたのですが、どうやらそれが違ったようです。
普通に考えて、20年以上前といえば、龐煖が最初に王騎に敗北する頃よりもさらに前の時代になります。
こうなれば彼だって16巻でも、「王騎が出てくるから、お前の茶番に付き合ってやった。」とか、誘われたから仕方なしに来てやった的な体面を見せていたのは一体なんだったのでしょうか?
神(作者)としても、こんなオッサンのツンデレなどを見て、誰かが喜ぶとでも考えていたのでしょうか?
なので、この二人の20年前に出会いがあったという事実は、もしかしたら神(作者)の後付け設定になるのかもしれません。
また、二人とも春申君ほどではないにしろ、尋常じゃない年齢不詳設定なので、単純に20年も前のこの二人が、どんなツラして生きていたのかだけでも興味が出てきます。
また冷静に考えてみれば、単純にこのキレやすい龐煖にしては20年もの長期間、何事かの約束を待つことができただけでも驚きです。
いや、よくよく振り返ってみれば、初登場時の龐煖は、趙壮などとそれなりにコミュニケーションが取れていましたね。
しかも、単独行動してしまった後に、「困りますよ~。」とたしなめる趙壮を相手に、「すまん、許せ。」などと曲がりなりにも、自分の非を認める素直な武神の姿があったことを思うとどうでしょう?
キングダム検証-後付けの追加設定??
今の龐煖の姿は、長年、李牧と下手に深く関わってしまったことが原因でしょうか…、
例えばマルチに騙されて人生を狂わされた人が、「幸せそうな奴ら、メッタ刺しにしてやる!」とか猛り狂っているのと変わらんような気がしてきます。
口下手な武神なりに李牧を相手に、一生懸命問い合わせを迫っていますが、ことごとく、その問いかけに即答でマジレスしつつつ、信との戦いに誘導している李牧が巧みです。
龐煖だって「李牧、貴様の…」とか一生懸命に何か話そうとしているのですが、それさえ李牧は相手が喋るの遮って、「龐煖、私は“答えに導く者”だったハズ…」などと畳みかけます。
李牧にとっては、最早、作戦でも戦略でもなく、ただ単にラッキーで登場してきてくれた武神に過ぎないワケなので、今更、隠された過去のストーリーが作られたとしても、最後の最後まで武神を道具として利用し尽そうとしているだけにしか見えない、小物に見えてしまうような気がします。
まあ、この点の李牧の姿勢をどう見るかは、20年前の約束が何であったのか、次回以降の話を待つしかありません。
キングダムネタバレー最強の普通の人
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李牧が龐煖の意識を、王騎の矛を受け取った信に向けさせたところで、場面は再び飛信隊(亜光軍含む)VS金毛軍の場面に移ります。
金毛軍には李牧の直下兵が組み込まれているために、巧妙に飛信隊の猛攻撃をいなしているように表現されています。
また、金毛本人も曰く、慶舎の仇を打たんとする士気の面においても、河了貂が想定していたよりもさらに大きな強度で金毛軍が飛信隊の正面突破を阻みます。
馬南慈軍の後方遊撃を牽制している、亜光軍本体を指揮する亜花錦と段茶が、飛信隊の後方から、今の飛信隊の戦況を戦力不足であると見てとっています。
ここで、今までよりもさらに横顔がカッコ良く描かれ出した段茶さん、馬南慈軍を現在受け持つ半分の兵力で抑止することを亜花錦に約束し、亜花錦に残りの半分を率いて飛信隊の援軍に向かうよう促します。
亜花錦の判断は早く、段茶が死ぬ事も厭わぬ覚悟である事を踏まえ、さらにソレを茶化すことで亜花錦らしく味方を奮起させてから飛信隊の援護に向かいます。
亜花錦が率いる亜光軍の突撃に信も金毛も反応を示します。
ストーリー的には本来どうでもいいと思われていたはずの男が、何故か、いつの間にかキラリと光って目が離せなくなる…。
キングダムという作品にはそのような、男が登場する場面が多々あります。
黒羊戦での渕さんに尾平とのエピソード、直近では遼陽戦での壁さんなどが、そんな男の役割を担ってきましたが、そんな中、このキングダム内で、極めて短期間に「こういう人…、たしかに職場や学校でいるよね。」的な不動のキャラポジションを確立した男が出てきました。
段茶さんです。
神(作者)が、ご自身のサラリーマン時代の人間関係をもとに、ごく普通の一般人の投影から、キングダムのキャラクターを形成しているのは、過去に数々のインタビューから容易に推測できるのですが、
この点、ここまで“人間臭さ”が漂うキングダムキャラという視点でみれば、段茶さんは、神(作者)が満を持して朱海平原に投入する『最強の普通の人』と言えるでしょう。
この点、ガンダムが好きな原先生の嗜好に照らし合わせて表現するならば、信や羌瘣が超人で、モビルスーツで例えて言うとΖガンダムやキュベレイみたいなものです。
壁や段茶さんは、ジムやネモの量産機(一般人)をベースに、それぞれに独自の改造(性格や特徴)を加えて趣を加えて楽しむタイプの(キャラ)といえばいいかもしれません。(ジムスナイパーカスタムみたいなポジション?)
この点、段茶さんがどの程度の粘りを見せるかは、是非に期待して次回のキングダムを待ちたいと思います。
ー キングダムネタバレ最新612話 答えを持つもの 考察 -
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。
Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)
前回の予想⇒【キングダムネタバレ612予想 糸凌と倉央、死してアモーレ】
第612話の予想⇒【キングダムネタバレ613予想 腐れ縁、李牧と龐煖の約束。】