(信 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第560話から)
よっ、主人公!
俺たちはコレを待ってたんだ!
こういうシーンがあるからキングダム読み続けるのが止められないんですね。(笑)
原先生、今週の信はマジでカッコよかったです。
キングダムネタバレ第560話 信の間合い 考察
先週はひどいこと言って悪かった、亜光軍のモブ秦兵の皆さん。(泣)
皆さん、しっかり時間稼ぎしてくれましたね。
亜花錦、攻撃と逃走の両立
迷いなく逃走する亜花錦一騎を死守するために、追跡する馬南慈と尭雲との間に、モブ秦兵の皆さんが身を挺して割って入って、横薙ぎにぶった切られ続けること2ページ余り。
とうとう王賁が救援に駆けつけてくれました。
ところで馬南慈!
亜花錦のことチビ助とか言っているけど、
今はスピード勝負だからチビの方が有利だぞ!
そして、ここまでは亜花錦の期待したとおりの流れですが、
玉鳳隊の出てきた位置は尭雲の左後ろでした。
あれ?馬南慈のほうが与しやすいハズでは?とは予想したものの、今は相手を選んでいる場合じゃないのも確かです。
亜花錦の叫びが尭雲への警戒を促しますが、
王賁と尭雲の目が合うや否や、間を入れずに“龍巣”を見舞う王賁。
状況を読む力が非常に秀でた王賁は、この緊急時において持てる必殺技の最大火力に近い戦技で尭雲を吹き飛ばします。
さしもの尭雲も、信クラスの実力者からの突如の襲撃で、体勢が崩れるほどの衝撃を受けています。
しかし、そこに王賁の登場に気が付いた馬南慈が接近し、後方からの横薙ぎで、馬南慈もまた王賁を吹き飛ばします。
そして、精鋭兵揃いの玉鳳隊が王賁を馬南慈の間に入ることで、王賁は亜花錦の近くまで馬を進めることが出来ました。
亜光の生存を確認したい王賁ですが、現状、亜光の厳密なバイタルチェックをする余裕はありません。
いずれにせよ、まずは今の状況を脱出するのみです。
そして、ここから予想していたように、
これまで単騎の逃げで馬南慈と尭雲を相手にしていた亜花錦が、指揮官としての戦いを見せてくれることになりました。
王賁たちの右手より、亜光軍の中隊が接近してきます。
王賁曰く、ただの救援部隊ではなく、本軍から離れた馬南慈と尭雲の後続を断ち、連中の首を狙う攻防一体の見事な策です。
番陽「この状況下で“断道の計”を」と驚愕。
亜花錦とて、馬南慈と尭雲が討てずとも、馬南慈と尭雲が退散すればよいコトを狙って仕掛けた策です。
しかし、反面で右側面の亜光軍中隊が届くまで、敵に背を向けている玉鳳隊に、損耗が発生し続けるのも事実であり、
それを分かっている馬南慈と尭雲も、すこしでも好機を逃さぬよう、亜光軍中隊に向けて防壁になる部隊を差し向けます。
ただ考えようによっては、馬南慈が兵数を割ったコトで、すこしでも亜光を追う趙兵が減れば、玉鳳隊の負担も減ることにもなるでしょう。
そういった意味でも先週と比べると、亜花錦と王賁が逃げ切れる確率が格段に高まってきていることは確かだと思います。
ところで、
ここまで亜光を追い詰めておきながら、先週から焦る様子も無く、大口を叩いてた馬南慈ってちょっと間抜けかもしれません。
作戦を伝えた総大将の李牧本人が狙っている亜光を討ち漏らすのが、どれほどマズイかなど考えてもいないのでしょうか?
李牧もあんな性格なので、馬南慈も「どうせ怒られないからいいや。」などと考えているのかもしれません。
さらなる王賁の非凡さ
さて、ここで非常に地味なシーンかもしれませんが、
この敗色濃厚な局面においても、王賁が大将クラスの視野を持って事態に臨んでいることが伺えるシーンがあります。
飛信隊に近接する関常に、伝令を飛ばす場面についてです。
その理由としては、
亜光を守る玉鳳隊の退却の流れで亜光軍全体が後退することにより、最前線に張り付いている飛信隊が孤立化しないよう、退却の機会を逃さぬよう注意を促すものでした。
すでに実質的に右翼全体を視野にとらえている王賁なので、信と直接的には対立するものの、しっかりと軍全体の利益のために配慮することには躊躇がありません。
大将軍の素質といっても、目立った戦果を挙げるカッコいいシーンばかりで描かれるだけでないような気がします。
むしろ、こういった窮地の最中で見ることのできる配慮や態度こそ、より重要だと思います。
キングダムネタバレ王騎将軍の矛、開眼
亜光軍全体の後退に気づいた河了貂。
その事態の意味するところを早急に察知します。
すなわち前線で孤立した飛信隊に、馬南慈、尭雲、趙我龍の三軍が一気に飛信隊に向かってくるという事です。
すぐさま羌瘣に後退の準備に入るよう伝令を飛ばします。
しかし、最も前方に進んでいる信にはどういった指示を出せばよいのでしょうか?
河了貂自身もここで信が岳嬰を討たずに引き返してしまったら、もう右翼は勝てなくなることを重々承知です。
すでに、飛信隊に向かって転進してきている趙軍もいます。
とにかく時間が無いのが最大の問題点になってきています。
そして、ここまで読んで、「なるほど!」と思いました。
なぜなら、最初、信の相手である岳嬰にちょっと物足りなさというか、不満さえ感じていたんですよね、
それもキングダム第555話読んだ以降だったと思います。
ぶっちゃけ今さら岳嬰なんか倒したぐらいでどうやって盛り上げるんだろう?とか思ってました。
輪虎や慶舎、ましてや龐煖ともサシでやり合った信が、
今更、岳嬰ごときに勝ったくらいでどうやって喜べっていうんだ…?
などと先々週ぐらいまでは思っていました。
しかし!
そのギャップを岳嬰個人の武力や気迫だけで埋めるのではなく、
亜光軍全体の危機と時間との勝負という状況に信を追い込み、
そして、どうすれば王騎将軍の矛を使いこなせるのか、という課題を課すことで…、
ここまで引き込まれる一騎打ちのシーンが出来上がるとは全く想像出来ませんでした。
もうなんか、謝りたい気持ちでいっぱいです。
原先生!
岳嬰のことを、軽く見てしまい、
ホントすんませんでしたぁー!
そして、久々に姿をともなった王騎将軍が脳裏に表れて、
信が矛の使い方を開眼しました。
ラストの見開きでは、それまでの矛の振り遅れどころか、
いつも王騎将軍が見せていたような、
ノーモーションからの振り抜き様が描かれています。
相手が気が付く前に、すでに矛が相手を両断しているという、あの王騎将軍の太刀筋がココに再現されています。
ただの力や技術を越えた刃が体現されました。
ある意味、岳嬰の復讐心もその矛の一振りで浄化されたかのようにも見えます。
実際にラストページの岳嬰も、一瞬前まで怒気をはらんだ表情が、一気に身体から全ての力と思念が虚脱した顔に変わっています。
ある意味でコレって立派な成仏じゃないか?と感じさせるような顔です。
『人矛一体を成して、乱世から人を開放するための刃が完成した。』
率直に申し述べると、こんな感想がわいてきたラストシーンです。
俺的には文句なしに神回でした!
次回6/7発売予定ヤングジャンプ掲載予定キングダム561話に関しても、キングダムネタバレ予想を進めていきます。
※皆さんのキングダムネタバレ予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。(笑)
キングダムネタバレ第560話 信の間合い 考察 以上
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