成蟜?
そんなに他人が嫌いなの?
ケツ氏の判断で入城を許された、山の民紛れた政たち一行は、無事に咸陽内への侵入に成功しました。
もちろんこの時点では、ケツ氏はじめ成蟜一派の連中は、山の民の軍の中に、政たち一行が紛れていることは気が付いていません。
成蟜は、ケツ氏の判断を非常に気に食わないようです。
キングダム考察-今日もランカイと一緒
「サルどもを王宮に招き入れるだと!血迷うたか!?丞相」
と、今日も元気にランカイと一緒にブイブイ好き放題です。
この点、何度読み返しても、成蟜はケツ氏によって、一応の王座を手に入れているワケですが、アホすぎて後先考えずに、ケツ氏までランカイで殺してしまわないかな? とか期待してまうんですが、流石にそのようにはならないですよね。
ここではケツ氏に「政治は全任するって言われたので。」というまっとうな言質で説明されつつ、
不韋【狸】には山の民【サル】をぶつけるでいいじゃん的な説明で、テキトーにまるめこまれています。
成蟜も「サルとは喋らんぞ」とか言っていますが、山の民からしても、成蟜なんてただの標的に過ぎない訳なので問答無用こそ上等です。
ってゆうかこの点について思い出すと、後に信がシュンメンやバジオウと一緒に宮殿に入室してきたときに、普通に自分から聞いてもいない“性悪説論”を声高らかに謳っていたことを考えると、かなり滑稽だったりする王弟です。
さて、城壁内の信たちです。
幾重にも重なる城壁を、案内に任せて進む彼らですが、この壁の全てを攻め進むとなればどれほど無謀であるかについて信が感嘆を示します。
信にとっては初めての咸陽の城壁内なのですが、いつもの場内を見慣れた壁さんが、普段との場内の雰囲気の違いについて察知し始めます。
どうも妙な緊張感が漂っているようです。
そして、昌文君がその点について、異様なまでに捕吏が多いコトに気が付き、壁たちに教えます。
彼に言わせれば、成蟜が今王座にあるのは建前上、本当の秦王である嬴政が急死したことが理由になっているために、王宮から漏れ出る真相に関わる噂を刈り取る為に、ケツ氏が放ったものに違いが無いということです。
恐らくこの情報も昌文君の内定による事前情報なのでしょう。
捕まった人は、二度と家に帰ってこなかったことも分かっているのですが、この後で政と信たちによって無事に王都奪還が果たされたときに生き残った人たちが家に戻って行けた者信じたいところです。
そして、また政に言わせると、成蟜とケツ氏が本格的に権力を握ったときは更なる弾圧が待ち構えていると語られます。
キングダム考察-シ氏様ご一行
ここで、政たちの一行を鋭い目つきで城壁の上から睨む一団が居ます。
ケツ氏の片腕であるシ氏とその配下の左慈と魏興です。
魏興曰く、「高々、三千の兵を手に入れるために城壁に奴らを招くとは、丞相もあせりすぎではございませぬか?」とシ氏にといだしますが、シ氏としても山の民 楊端和の軍団がただの山民族の寄せ集めでは無いコトが分かっているようです。
ただ、それだけに何故、今のタイミングになって下山してきたのかが気にかかるようです。
まあ、この目敏さは、後に嬴政陣営に加わるコトを考えれば流石といった所ですが、王都奪還編の頃を思えば、実質的にケツ氏がブイブイ権勢を誇るコトが出来て、何とか呂不韋とも渡り合うことができたのも、全てこのシ氏のお陰だったんだろうなぁ。と思う所であったりします。
さて、後にそんなシ氏が、山の民を相手に頑張って奮戦するのですが、その伏線として山の民の腰蓑の下に、光る鎧のようなものに彼が気が付きます。
そんな、装備のヘマをしたのはヤッパリ壁さんなのか?といいたいところですが、どうやら読み返すと壁さんではないようですね。普通の昌文君の私兵の一人でした。
王都咸陽の最深部にいよいよ近づいてきたころ合いに、ひときわ建物が豪壮な区画に近づいていきます。
それらを始めて見る信と河了貂ですら、それがなんであるのか、まさしく咸陽の王宮であるコトに察して気が付きます。
なにやら先に馬を進めていた政が感慨深く黙っているので、信が近づいて声を掛けます。
「どうした怖気づいたか?」と、この頃の信は、まだ軽口を叩いたりする性格でもあったのですが、ここから政が、短期間ながら王宮内で漂とのどんな会話があったかを語りだしたことに若干、雰囲気を切り替えつつ驚いています。
政としても、漂のコトを思い出す際は、いつも漂が信のコトを楽しそうに語る姿ばかりです。
「ケツ氏の反乱が無ければ、政は漂にも信にも出会うコトが無かったのは確かだが、同時に漂が死ぬ事も無かった。」と政は語ります。
いよいよ王宮に入る直前になって、政から決着のトキが近づいているコトが示されます。
それまで間違っても死ぬなよと。
― キングダム第27話 開門 考察 以上 ―
次の考察⇒【キングダム第28話 先陣 考察】
次回もキングダム王都奪還編の考察をすすめていきたいと思います。
皆さんのコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。
Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)