( 信 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第631話 )
松左と去亥に現世返しにされたキョウカイも、じきに起き上がってきてほしいトコロです。
今回、先に死んだ味方の“蹴り返し”によって羌瘣の寿命問題もチャラという面で、一番近い予想をしてくださった方がいらしたので紹介します。
ak様 2020年 2月8日 ご投稿
【寿命全部で門をくぐったキョウカイは、本来なら、信が復活できようかできまいが、死亡確定ですね。しかし、史実ではもう少し後まで活躍するはず。
そこで、信とキョウカイが進む冥界へ道に、王騎ら信が思いを背負ってきた人達が立ちふさがり、信を現世へ蹴り戻す。キョウカイはそれに立ち会っただけで、特に何したわけでもないとの理屈で、寿命差し出しはチャラに!!!】
蹴り返されたのは信ではなく羌瘣、蹴り返してくれたのは王騎らではなくと松左、去亥という違いはありましたが、先だった仲間の“蹴り返しで寿命の差出は無し”というご着想は秀逸でした(^^♪
さて、信も無事に復活したところで、さまざまな読者様の考察や納得感なりで今回のキングダム霊界編も収束してきました。
そろそろ本編でも李牧の逃走経路やらオウセンの追撃策についても描写が出てくるか、戦の顛末部分がどうなるか気になるトコロです。
本編で李牧の逃走がどの程度のレベルで具体的に描写されるか分かりませんが、現状、李牧逃走に即応できなかった飛信隊に代わって奮戦しているのがサブキャラである亜花錦隊と田里弥が放った複数小隊であることを考えると、もう取りあえずなんやかんやで李牧が逃げ切った体で顛末だけが語られて終わりもあるかもしれません。
とは言え、現状を考えてみれば総大将のオウセンが追撃戦の直接指揮を執っている田里弥の傍にいる点を考慮すれば、追跡に関する仔細伝達や命令内容の変更指示なども、迅速に表現できる体制になっています。
なので、神(作者)としても久々に作戦関係のシーンを描くための素材も多く恵まれているので、長かった朱海平原戦の顛末にふさわしい、本陣視点からの作戦最終フロー局面が描かれるのではないかと予想します。
前々回の当キングダムネタバレでは、李牧の撤退シークエンスは、雁門騎馬兵の優先南下による速度確保と同時に、アツヨ編成軍が殿になってオウセン軍の追撃を最小限に留めるという着想で予想しましたが、ここにきて李牧の編成した朱海平原軍の編成に関しては、李牧直下の雁門系兵団とアツヨ城招集兵団による編成母体以外にも、紀彗を中心とした離眼軍も大多数を成していることを忘れていました…。
李牧は事前に主要将校に対して撤退戦略は伝達済であることを宣言していましたが、この点、部分的に馬呈などは独断で中央軍に合流しているなどでイレギュラーな動きをしている点や、バナンジとフテイなどは撤退するにしても、王翦軍本陣に深く食い込んだ処からどうやって方向転換するのかなど、現場での調整部分がどのように撤退に作用するのか見ものです。
撤退に遅れた李牧軍の残党に対して、オウセンが敵を軍門下にテイクオーバーする【許す】を発動させるのかどうかという予想論点もカナリ香ばしいです。
バナンジが「ワシ、前々から李牧様、嫌いやったんや…。」とか言出すワケはなさそうですが、李牧という命令系統の頂点から最も地理的に遠い紀彗軍などはどうなるコトやら…。
キングダムネタバレ-631話おさらい
第630話の本編考察⇒【キングダムネタバレ第631話 朱い階段 考察】
天地の間で信に叫びかけるキョウカイ。
全く自分の声が届かない。
しかも、信から見ても自分の姿が全く見えないようです。
おもむろに、登場する漂。
曰く―、『ここで迷わないように迎えに来た。』とのコトで、前方の完全なあの世に通じると思しき“朱色の階段”を指さします。
キョウカイからしたら誰?って感じなんでしょうけど、多分、信が漂のコトをたまに飛信隊の皆にかたっていたので、恐らく羌瘣も「この人が信の言っている漂って人か。」くらいの察しは入れたのでしょう。
また自分自身が羌象を見てきているので、下手な騒ぎ方は入れません。
こんな地獄の底みたいなトコロでまで、大人対応をして初対面の漂に馴染んでいる羌瘣、どんな状況にあっても流石、飛信隊の副長です。
信は我武のとの戦闘で精魂を使い切ってしまったのか?
どことなく、目がぼーぜんとして我ココに非ず。
漂が信を迎えに来たとは言いつつも、なんとか現世へのコダワリを思い出させようと、語り口を見つけては、過去の二人の修行の目的、信が率いていた部隊の名前、出会ったハズの秦の王様の顔…。などなど、信が自分で思い出すべき現世での深い〝思いの取っ掛かり〟みたいな重要記憶の喚起の促します。
トコロが、そのほとんどの漂の問いかけに信はスルー…。
「忘れた。」とか「まあ、いーや。」とかそんなフザケタようなリアクションばかりです。
当然、本人はふざけているワケでは無いようです。
龐煖を倒すために、精神力の全てを使い切ったのか? 全てが終わったものだと、無気力、無関心の他人事のかのような反応しか出来ないようです。
漂が案内する、朱色の階段の目前まで来たとき、不意に階段に足を進める前に、急に信が漂に語り掛けられるまでもなく、自分自身から、「一番大きなモノを忘れている気がする…。」などと言って歩みを止めてしまいます。
どの位の間、信がそのことについて悩んだのか?
「ユメ…?」などと言い出して、そこまで言い掛かっても、やはり思い出せずに、「ま、-や、早く登ろうぜ、漂。」などと言い出す主人公。
せっかく降臨した漂も落胆の表情を滲ませます。
その時です、信がホントに朱色の階段に足を掛けようとしたとき、信に姿が見えないハズの羌瘣が、信の腰辺りにしがみつき、信の動きを制止しました。
『お前の隊の名前は飛信隊だ、忘れるなバカ!』
『そして、お前の夢は…』
と言いかけたトコロで漂が羌瘣の口に手のひらをあてがいます…。
漂『それは自分で思い出さないといけない。』
断片的に、信には羌瘣の叫びが聞こえたのか?
なにやら「ひしんたい…?」とつぶやいて、もう一度、自問自答し始めたような素振りを見せ始めました。
ココでの原先生の書き分けはカナリ秀逸です。
それまで寝ぼけ半分でボケていたと言ってもイイ、信の顔。
急に眼力が戻ってきて、漂に笑いかけます。
「わりー漂、まだお前のトコロには行けねーや。」と語りだす信。
信『二人の夢だった、天下の大将軍にまだなってねー!』
漂『ああ、そうだったな』
そこには、我に返った信がいました。
そして、いつの間にか、現世に通じる光の穴が信たちの傍らに出現します。
そこを通れば戻れると。
漂は羌瘣に自分は役割を制限されていたコトを告げ、彼女に感謝を表して消えます。
漂が消えた瞬間、急に羌瘣の姿を視認できるようになった信。
消耗した彼女を支え、不意に羌瘣は信の首に抱き着きます。
信を現世に送り返して、安心したのか力尽きた羌瘣…。
全国の読者がオイオイ!?アンタこんなトコロで退場するようなタマじゃねえだろう!?
と、心配度マックスに達したとき、何処か見慣れた風体の二人が彼女の体を引き上げます。
松左と去亥です。
特に、あまりに唐突に戦死した去亥に、松左とともにこれほど死後の重要な役割が残されていたのは驚きです。
本来であれば、自分で全ての命を信の救出のために使い切るつもりであった彼女ですが、思いがけない仲間の支えで、まさしく九死に一生を得ます。
羌瘣『ありがとう…松左、去亥…。』
チキショウ!!
いままで聞いた〝ありがとう〟の中で、こんな美しい“ありがとう”は見たコトねえよ!
そして、一方の現世では…。
先に光の輪の中を取ってきた信が「ヒョコ」と復活。
飛信隊の一同は、昔のギャグ漫画のように、逆さにひっくり返ってズッコケリアクション…。
河了貂と田永と尾平は変顔で信をお出迎えだー。
何だろう?下手に長びかされるよりも遥かにマシなんだけれど、
信のこの反応見たところ実はノーダメージとかなんじゃないの?汗
今回の顛末、全国の読者にとってはメタ解析週間だったよ(笑)
どれだけ多くのキングダム読者が、スピリチュアル展開への批判から一歩踏み出して、各読者なりに、作者の事情やら、パワーバランス調整であるとか、突出した飛信隊の武功調整であるコトまで慮ったコトだろうか…。
もう、全員脳内補完で脳力使い切った一週間だったよ。(笑)
だから、もう来週はええわ飛信隊…。
今さら河了貂に李牧追撃の期待は抱けない、王翦のダンナに任せて、来週はもうユックリしてるがイイで。。
そして、誰にも覚知出来ない孤独な世界で、たった一人で奮戦せざるを得なかった羌瘣のケア週間に当てて欲しい。
信が起き上がるまで、誰の羌瘣のコト省みていないとか読んでてチョット酷だったぞ。
キングダムネタバレ-李牧の迂回経路は?
さて、李牧がどうやって逃げるのか?
前回までのキングダムネタバレに付け加えて原作読んでて気が付いた点をいくつか追記したいです。
現在までの李牧率いる趙軍は鄴に向かって北方から南下する体で、王翦軍とぶつかっているので、このままただ単に李牧が後方に逃げるとなると、単純に北方にさかのぼって閼与に帰ります…。って話にしかなりません。
なので、当初の王翦軍を正面撃破して、鄴に向かって南下するハズだったルートを改変して、一度、北側に引いて王翦軍の追跡を撒いて、東か西側を大きく迂回してから、南下進路を確保しなければなりません。
李牧単騎ならばともかく、こんな複雑な集合離散を伴う行軍が、自国内とは言え王翦軍に追い散らされながら実現できるのでしょうか?
李牧の自信が謎です。
もう、これもいつもの虚言癖で、自分とカイネ以外、王翦軍に皆殺しにされてしまった…。なんて最悪の結果にならなければよいのですが、恐らくまた高い確率で『我々には雁門馬が…。』って結果になるのだと思います。
直近の逃亡策で李牧が亜花錦と田里弥の複数混成による追跡から逃れようとするならば、先行して李牧がどのような針路で逃げたか分からなくするための、偽装部隊や妨害部隊などは既に稼働しているコトでしょう。
そして、木遁の術である樹海降誕ではなく、あくまでも王翦軍がまだ把握していないであろう朱海平原の外枠の地形を自国内の有利さで把握しており、なんとも上手く逃げおおせたといったトコロでしょうか?
また、この点で、王翦軍本陣に最後まで肉薄しているフテイとバナージがしっかり活躍しそうです。
王翦本陣の動きを最後まで牽制して、李牧軍追撃の動きを鈍らせる働きを最後までしつつも、ポジション的には、李牧軍の中で一番南に面していいるワケなので、最終的には李牧軍の中で一番大きなダメージを負いながらも、殿を務めつつ、頃合いを見て南下するつもりなのかもしれません。
フテイは史実的には、まだ死なないのかどうか知りませんが、確か将軍として名前が残っていたような気がするので、まだこんなトコロじゃ死なないでしょう。
また、馬南慈ともにコイツ等も騎乗している馬が雁門馬なので、何故か王翦軍本陣には殆ど弓兵が描かれていないような状況が作られて、コイツ等の逃亡も成功するでしょう。
キングダムネタバレ-もう秦が勝てないワケが無い。
とは言え、王翦クラスの武将であれば、その程度の李牧の目算などは想定内であるとも考えられます。
また、王翦ならば、李牧が逃げおおせた後のバックアップくらい既に立案済みで、李牧が朱海平原を脱出して南下したとしても、自動的に李牧軍が詰む仕掛けを既に完成させていると捉える方が自然な流れであるようにも感じます。
恐らく桓騎軍としても食料が殆どないなどの問題にも、ここからは多少の無理筋はあっても、完全に帳尻が付くからです。
なんせ、まだ、神(作者)が状況設定を追加する余白普通にたくさんありますから…。
先に鄴の住民が、内部から暴動を起こしていとも簡単に桓騎軍が場内乱入。
ここで、桓騎軍にとって、王翦軍が南下してくる2日間程度の食料がまだ、鄴城内に残っていたと追加設定が明らかにされれば、趙季伯もろとも人質ゲット確保の状態で、李牧が到着するをお出迎え。
【※桓騎軍は精々6万人規模だが、鄴城内には、城兵、もとの住民、他9城の外部住民が何人いるか明らかにされていないといったように、必要規模は大きく違うという視点。】
朱海平原での趙軍の食料を強奪した王翦軍が李牧を背後からサンドイッチ。
ついでに、女の勘で『今日が最終決戦だ』とか、言い出した楊端和軍までが南下を果たし、コイツ等も食料携行で桓騎軍大助かり。
よくよく考えなくても、もう今なら499話の昌平君へのお願いなんか発動させなくても、いくらでも秦軍勝てるよ…。と言っても差支えがない状況に迫りつつあるように思えてきます。
まあ、ここから桓騎軍が場内に乱入しても、鄴城内にそれなりの正規兵が守備隊として残留しているコトを考えれば、李牧が到着するまでに桓騎軍だけで制圧するとか、普通に難しいとは思います。
しかしながら、ここで秦軍側を補強する素材として、一度は王翦に命拾いするお情けを施された他9城の住民が、『今回も命だけは助けてくれるって! ほら!?あのオギコと摩論とか言う使者様がそうおっしゃってるじゃないか!!』とか言い出して、脳内お花畑が全員に発動し、約数万人の古代中国人は趙季伯もう引っ込んでろ!となるやもしれません。
「俺たちの新しい城主はオギコ様だ!」
OGIKO!
OGIKO!
OGIKO!
OGIKO!!
OGIKO!!
OGIKO!!
OGIKO!!!
OGIKO!!!
YEHHHHH!!!!!
のような暴動が発動するとまでは考えにくいですが…、
いずれにせよ、一度王翦にある意味でお花畑な洗脳を喰らった住民達が趙季伯の判断にプレッシャーを与えて、緩い判断ミスを誘導するネタバレ予想スジを想起させる本編の情報は多分にあったりします。
この点、李牧が個人的に評価している様に、趙季伯さんが所謂『賢人』であるという所が、趙にとって裏目に出てしまう…。
まだ、自分の命が救われるなら、住民を何人か見せしめにブッ殺しても黙らせて、籠城決め込むとかすりゃあ結果的に桓騎軍もどうにも出来んトコロを、周囲に流されて暴動発生…。
この点でも李牧としては自分の才覚や知恵だけではどうにもコントロールしきれない、他要因で負けてしまったとなれば、神(作者)も彼のメンツを傷つけずに済みます。
― キングダムネタバレ632話 予想 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
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Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)
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