( 李牧 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第771話）
キングダム李牧は史実李牧と違って、独身であるのが分かりました。
よかったなカイネ。
李牧と馬南慈に、自身との結婚を仄めかされる事を云われて。
むしろ、この場面を、フテイに見せつけてやりたかったぜ。
フテイなら、逆恨みして、大きく平常心もロストしながら戦うので、何か大ポカをやらかしてくれないだろうか？
いや？
逆に、カイネを諦めて、真面目に自分の職務と向き合った、ラフテーは、普通に強いコなのかもしれない。
まぁ、李信も王賁も婚姻適齢期を迎えたおかげで、神（作者）的にも、李牧まで独身設定でほったらかしにしておくわけにもいくまい…。と、考えたのかもしれません。
と、云うか李牧…。
『ある程度、戦争の片が付いたら、辞任して雁門に戻る。』とか言ってますけれども。
これは桓騎と相対しておきながら、何も学んでいないのでしょうか？
いささか残念でなりません。
何故なら、別段、秦を撃退したからといって、乱世が終わると言うわけではないからです。
寧ろ、嬴政や桓騎に言わせると、乱世の終結が先送りになったダケとも取れるでしょう。
秦にダメージを与えて、趙救国の為の使命を果たして、全ての実権を手放して、一個人に戻る…。
うーん？
確かに、それだけでも武将としては大したものなのですが…、
李牧は何度か、世界の在り方について嬴政や桓騎程の人物と対峙してる人物なので、これは宿敵の在り方としてどうなんだろう？という物足りなさを感じさせてくれます。
その嬴政や桓騎に、李牧は武将としての矜持で応えてくれているのですが…、
その一方で、李牧なりに、根本的に乱世が収まるには趙の宰相としてどうあるべきか？という政治家としての理想や目標についての側面が、完全にゼロにしかみえないのはやはり問題ではないでしょうか？
これは結局、李牧は国家や社会の在り方について、自分の国の王様を“暗い”と残念に思っていながら、現状維持を是としているともとれますし…、
嬴政や桓騎を否定はするけれど、だからと言って、彼らとは別の道を模索するべく、より良い社会や国家の進むべき道筋について、悩んでいる素振りすらないワケです。
正しく…、
桓騎が言ったように『…最強のクセに、人としての器は“凡人”っつーしょうもねー奴だ。』という評価が、そのままピッタリと当てはまってしまう状況になってしまっています。
もしかしたら、李牧的には、呂不韋が評したように『ちっぽけな人間』で満足はしているのだけれど…、
今回、馬南慈が言ってしまったように、李牧本人が全く希望しないにもかかわらず、彼の貴人としての血筋に拘る誰かが話を勝手に進めて行ったトコロに、彼の悲劇が待ち構えているのかもしれない。
結局、この点も桓騎が言ったように『お前は何処にも行けない。』という事なワケで…、
このココロは翻って、“李牧は雁門に戻ることも出来ない。“という、李牧とカイネにとって、望まぬ結果になるのではないかと危惧させるものが在るようで、何か心配でなりません。
ではでは、今週もキングダム本編について振りかえっていきましょう。
キングダムネタバレ-李牧の縁談
子孫を残しているハズの李牧が、何で独身設定やねん。と感じている読者も多いでしょうが…、
カイネという存在のお陰で、キングダム李牧については、最初からまだ未婚男性であろうことかと思っていた方は多いかと思います。
李牧を探すカイネ。
桓騎軍に殺されかけた中、助けてくれた時の“アレ”おそらく“一緒に雁門に帰る。”とは何だったのか？
気になって、李牧に訊きたくてしゃーないカイネ。
李牧は、まだ軍議部屋にいると仲間に促され、出陣前に話しておきたいと願う彼女です。
で―、
肝心の李牧さんですが。
今は、側近中の側近、馬南慈と軍議を続けています。
彼らが対秦軍の戦略を語っているなか、カイネがドアの前まで近づいてくると…。
おもむろに馬南慈が、あらぬ方向に話題を急転換。。
馬南慈『トコロで李牧、そろそろ嫁などもらう気はありませぬか？』
李牧『は？？』
これには、ドアの外でカイネもビックリｗｗ
何ですか馬南慈？？と李牧も困惑しているようですが、、、
どうやら馬南慈もそれなりの理由があるようです。
曰く－、
李牧が番吾、宜安の戦闘準備に奔走している間、武安の城の城主代行を務めていた馬南慈だったワケですが、、
その間、非常に多かったとのことです。
李牧への縁談の申し込みが。
李牧的にはどうでしょう？
李牧『今は国の存亡に関わるときです、私個人の話などどうでもいい。』との事ですが―、
今の李牧の立場を鑑みればこそ、彼個人の問題だけで済む話は無かろうと、馬南慈は諭します。
馬南慈『李牧様は今や宰相にして、三大天かつ趙第二都市である武安の城主、趙王に次ぐほどの貴人は、自ずと世継ぎを考えねばならぬ立場にあります。。』
また、馬南慈としては、李牧が血筋を盤石しとかないとその下に居る配下の者として、馬南慈達やその家族も安心できないと語ります。。
ゥ――――――ン？？
いや、馬南慈？？
多分、分かってくれていると思いたいですが、、。
正直、李牧の為を思うなら、“趙王に次ぐほどの貴人” この言葉の使いドコロは慎重になって貰ったほうがイイものと思われます。
で、さらに馬南慈曰く―、縁談申し込みの相手は、貴族、皇族の血筋の者も多く、他国の王族直系の子女である王女クラスからも、申し込みがあったとのことです。
この点、私などは、どんだけ戦に強く（？）ても、依然、長年、宰相という地位に在りながら、政治力がゼロの謎キャラクターであった李牧なだけに、物凄く在りがたい申し出であると喜んだのですが…。
ドアの外で話を聞いていたカイネだけは、大きなショックを隠せません。。
カイネ『そ、そりゃそうだ。。何を私は勘違いを…、なんてバカなんだ私は。。』
声を殺して涙を流すカイネ。
個人的には、趙が真実、李牧が秦に対応し得る国家になって行くためには、李牧の政治音痴を修正するために、彼が実権上の後ろ盾を得て、趙の権力中枢に確りとコミットしてもらう必要があると思っているのですが、、
…この点、カイネの想いと、政治上の李牧の在るべき立場は大きく利益相反する訳です。
（※何よりも、やる気だけ王子の嘉太子が無能過ぎるのでｗｗＷＷ）
しかし―、
呂不韋と対峙したトキから、ココは全くキャラ振れしない李牧。
自身という存在に、其れだけの重みがあるのを分かっているにも拘わらず、あっさりと以下の様に答えます。
李牧『馬南慈？私はある程度、戦争の片が付いたら、全て辞職して雁門に戻りますよ。』
馬南慈『！』
カイネ『！？』
一瞬おどろく馬南慈でしたが…、どうやら、李牧の答えを最初から察していたのか。。
馬南慈『全てを？あの武安城も手放すと。。』
李牧『はい、勿論。』
コレに爆笑する馬南慈。
『中華全土も目を丸くする！』と言って大笑いしています。
李牧が雁門に帰るなら、馬南慈らも一緒に雁門に帰るであろうと語る馬南慈と、他国の姫君などに興味は無いという李牧ですが…、
だったら、李牧は伴侶について、この先どうする心算なのでしょう？
馬南慈『では、誰を伴侶に？』
李牧『昔からよく知っていて、ずっと苦楽を共にしている者、側にいて安心する者に。』
カイネ『……。』
馬南慈『……、それが真なら我ら雁門の民は、皆涙を流して喜びますぞ。李牧様。』
李牧『実際のところ彼女がどう思っているか分かりませんが、私はずっと側にいてくれたらと思っています。』
馬南慈『この馬南慈が思いますに、アイツは雁門で一番勇敢な女傑で、…、、私の妻の次にいい女で…、本当のあなたを支えることが出来る唯一の人間です。』
李牧様『私が雁門に赴任して、一番の幸福は彼女と出会った事です。』
ドアの外で、歓喜して涙を流すカイネ。
おめでとう、カイネ。。
俺も、感動回だと思ったよ。
おめでとうカイネ、台詞を、額面通りに受け止めればな。。
これ、何気に馬南慈が“本当のあなた”などと云っている辺り、この先の李牧の身について、若干、何か暗示を示しているように思えてならないのは私だけでしょうか？？
コレって、今の李牧の立場と、秦を撃退したところで、趙が国際社会の中で期待されている立場を鑑みれば…、
馬南慈やカイネなどが望む、“本当の李牧”と“政治上求めらる李牧像”とで、趙国内が激しく相反し合う地獄が待っていませんかね？？
あとは精々ついでに…、
カイネを李牧が相思である事を後で知ったフテイがヤケクソになって、番吾戦で死ぬかもしれませんがね。。。
キングダムネタバレ-少数勢力の秦軍が、どうやって付き合う？？
進軍中の王翦軍。
斥候の報せが入ります。
趙軍の各支城から、趙軍は広く展開しながら接近。
広がりの両端が分からないほど、趙軍は広域に展開。
極めて迅速に、迎撃態勢を広げている様子が、王翦軍からも見て取れます。
明らかに李牧は、番吾も攻められることを想定していることも、見て取れます。
王翦自身から、作戦の概要こそ明言されていませんが。。
田里弥『かなりの広域戦になりそうだが…、こちらはそれぞれ強軍揃いだ。どこからでも攻められるし、守りにしてもしぶとさがある。』
倉央『むしろ願ったりか広域戦。』
( ,,`･ω･´)ﾝﾝﾝ？
あの？
田里弥と倉央の二将とも、明らか数で勝る趙軍相手に…。
わざわざ秦軍まで、軍を分けて散開した広域戦で挑もうというのでしょうか？？
これは、素人目に見ても危ういような気がするのですが、どうなのでしょう…。
勿論、趙軍が兵力に任せて、包囲されてしまう事態こそは回避することを前提としつつも…、
敵が散開してくれているのですから、秦軍としては、何処かに力点を集中して、分散した趙軍の各個撃破に努めたほうがいいのではないかと心配になります。
何といっても、今回の秦軍。。
兵力の80％が東北軍しかいないのであって、田里弥が“強軍揃い”と語る王翦軍、楊端和軍、飛信隊、玉鳳軍の各直下兵団は…、
各々、一万前後程度しか連れて来ていない計算になるので、秦軍まで釣られて分散するとマジで詰みます。。
というか秦軍と昌平君。。
前回の宜安戦の顛末で、味方25万を大きく超える趙軍が、30万兵力＋国境予備軍を抱える兵力で以って、広域包囲戦闘を仕掛けてくるくらいは、予想出来たハズなのですが…、
何故、王翦や李信達は、イキナリこんな出たとこ勝負みたいになっているんでしょう？？
田里弥『笑止、油断などあるものか。』
その後、倉央とか、亜光がいろいろ言っていますが、戦略性、戦術性から見て、どーでもよくなるくらい、王翦軍の姿勢が心配です。
王翦『各将、武運を祈る。行け！！』
王翦の下知が下りましたが…、これは？
結局、王翦軍も各所に散開して、敵武将とマッチアップして戦闘を進めるとか…、
キン肉マンで例えるトコロの、黄金マスク編みたいな感じで、戦争なのに、戦力の選択集中もしないで、武将同士が各地で個人バトルする様に、バラバラになって戦うアレでしょうか？？
一方、山の民軍はどうでしょう？
安定のバジオウ・シュンメン・タジフが先陣で固まって行動してくれているので、こっち方面だけはハズレで無いことを期待したいです。
既に先陣となる部隊は動き出しているわけですが、エンポ爺やフィゴ王ダントやら、コン族にアン族やらが、作戦関係なしにマンタンワに認められるべく、先陣争いしてますw
犬戎軍がいかなる活躍をするのが楽しみですが、、これでめちゃくちゃよかったら、正しく、少年漫画あるあるの展開でしょう。
玉鳳と飛信隊は、普通に士気が高そうな雰囲気と、なんとなく敵が近づいてくる様子が描かれています。
ゴメン…。
やっぱり、先に書いた通り、李牧軍の広域展開に合わせて、数で劣る筈の秦軍まで、横に広げての展開するに合わせてしまっているのが急所に見えて、個人個人のヤル気や士気の高さなどとは、全く別の次元で、早速、秦軍が危機に陥っているように見えてきます。
― キングダムネタバレそれ最新770話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。