( 尾親子 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第768話)
キングダム、大筋の歴史的事実は確定しているので、番吾で秦が大敗を喫するのは分かっていることなのですが、その事実がどのような経緯で再現されるかの部分が空白なので、この部分が漫画やストーリーで再現されていくのが面白いトコロです。
前回の最終場面で、開始が宣言された番吾の戦。
神(作者)様としても、満を持しての司馬尚本人と青歌本軍の投入と相成りましたが、この点、キングダム世界では、どの様に秦軍側に情報が反映されているのか気になるところです。
韓非子編で大口をたたいていた姚賈さん?
当然、この司馬尚と李牧の動きは、既に把握されていて、李斯に包み隠さず報告した後ですよね??
李牧の下にいる事はゲロしてるんですから、今更、『俺は軍の密偵じゃない!』とか、マジで言い訳が通用する状況じゃありませんよ。
また、これも当然ですが、先ずは“事実だけ”を正確に李斯に伝えたということで宜しかったでしょうか?
感想とか、推測とか、自分は大丈夫だと思いましたとかは、そんなのなんマジで結構です。
二回目もそれやったら姚賈さん?
貴方はマジで、社会人一年目の無能新人社員以下のゴミクズだからな!(怒)
そして、秦国も李斯も姚賈一人の情報源をアテにするべきではないでしょう。
宜安のトキと違って、今度は、李牧も司馬尚も青歌本軍もその大半が趙北部に結集しているのを先に突き留めることも可能なワケだから、さっさと王都邯鄲攻撃しろよ??と思う。
勿論、史実ベースで考えると、そうはならないのは分かり切ったことですが、そう考えると、本作の現在の状況では、秦が何度も趙北部を攻めるに至る、合理的理由作りが重要になってきます。
例えばですよ?
王翦『鄴を得たが、やはり正面攻撃だけでは邯鄲は落とせぬ。』
嬴政『くッ!大きな犠牲を払って、鄴を落としたのにか!?』
昌平君『大王、申し訳ございません。鄴陥落後に3年で邯鄲を攻略できると考えたのは私の早計でした。』【※ここで昌平君が大人として自分のミスを素直に認める。】
王翦『いや、王都圏に鄴を得る事ができた意味自体は大きい。ここは、その後の李牧の動きが見事であったと認める他あるまい。』
嬴政『では、どうする?』
王翦『武安を直轄地に得た李牧、王都北東の青歌…、ここまで来て、邯鄲を包囲することが出来ぬ。宜安に手が届かぬなら…、せめて狼孟と番吾を組み込み拠点とすれば、或いは…、』【※ここで現状の問題点を明確にする。】』
昌平君『現場の王翦将軍から見た場合、南の鄴、西の閼与に加え、さらに趙北部にも秦の拠点が必要ですか…?』
…みたいな感じで。
キチンと戦略上で、改めて趙の北部を攻める理由や、軌道修正の必要性が丁寧い描かれないと、何となくダラダラ北部を攻める秦軍という、戦略上の目的が不明確なままの変な戦争で、主人公たちが負ける話になってしまいます。
キングダムの秦国は、史実と違い、資源も人材も乏しい弱国設定にしてあるのに、当初から予定の無い戦争を何度もやる理由が存在しないからです。
でなんで、いろいろ心配なのです。
番吾の戦いに関連して、李斯の運営ミス、姚賈の報告ミスで再度、秦国の諜報失敗が続くとか…、
判断材料を何も検証しないまま、作戦立案を進める昌平君&王翦の二人とか、壁を助けなきゃ的な嬴政と李信の焦りに、李牧の挑発が加わり、楊端和軍は未だ何も動かないとか…、
李牧が凄かったというよりかは、秦国側がバカ過ぎたみたいな理由で、負けさせられる感じがしまして。
ではでは、冒頭ながくなりましたが、次回、休載後のキングダムを予想していきたいと思います。
キングダムネタバレ-誰が攻めたか分からない番吾攻め。
秦軍の番吾攻めの予想を始める前に、一つ難解だと思った事が在ります。
史実ベースで一体、誰が攻めに行ってたのか、いまいちよく分からないという点です。
まあ、攻撃を決定したのは昌平君か王翦のどちらかという話になるのでしょうが、桓騎が居なくなってしまった以上、誰が実際に戦地に向かうのかがよく分かりません。
順当に考えれば、宜安戦で動かずに、閼与を占拠している王翦なのでしょうが、王翦が閼与から動いて、王都邯鄲の牽制を楊端和軍だけで担うのか?と考えると、カナリ微妙な気がします。
いきなり秦国側に急造将軍が描かれて、李信や蒙恬が再び敗戦に巻き込まれるとかでしょうか?
或いは、復活した直後なのに…、
長らく出番が無かった、玉鳳軍と王賁が、またまた悲惨なかませ犬の役割を押し付けられる可能性もありませんかね?
秦・王翦としても、拠点として閼与に戦力を残しておかなければならない以上、秦の北方拠点である太原からも再度の出陣が必要だと思われます。
こうして、番吾の戦いにいて考えてみれば、別に必ずしも、王翦と楊端和が攻めに行くわけでも無い戦いなので、『そりゃ負けるだろうよ。』のグダグダの戦争として描かれる恐れすらあります。
この様に、秦軍のウチの誰が、番吾に向かうのかよく分からないという状況を考えると、結局、秦軍が何の為に?どの程度の大軍を動員して、番吾に向って行ったのか?
その根本的な背景も、予想が難しくなってきます。
冒頭のように、対邯鄲の正面作戦を修正するために、北部拠点を作る必要が出てきたとかなら、その目的の為に六将級の桓騎が動いた!などと云う流れで、理解しやすいのですが…、
既に桓騎を喪失した後の侵攻作戦で、秦が番吾を狙うとなると、実際問題、誰がどの程度の事を実現できるのか?
考えてみるほど、戦略目的とそれに従った作戦立案が、カナリ難しいうように思えてきます。
ただ、ですよ?
この点は、逆に考えてみれば、敗戦が確定しているとは言え、秦軍にとって大きなデメリットが無い状況とも呼べるわけです。
何故ならば、番吾の戦いは、完全に李牧ターンの戦いになるのですが、別に、秦軍は六将級のキャラをここで喪失する訳でも無いからです。
漫画としても、後でどうとでも調整できる、モブ兵隊を大きく消耗しただけで済むので、神(作者)様としては、実は、そんなに深く考えている作成局面でないのかもしれません。
読者目線で考えても、別に既に桓騎をロストしてしまった後の戦争の話なので、主要キャラが死なないと分かっている、半分どうでもいい消化試合みたいな側面もあります。
ただ、一応、壁と尾平などはココで死ぬ恐れがあるので、読者的に一番心配すべきはなのは、こういった現時点で史実に影響がないキャラクターの生死といった辺りなのでは無いでしょうか?
スマン、李牧。
消化試合なんて言って。
ここは折角のキミの晴れ舞台とも呼べる局面なのに…。
キングダムネタバレ-戦略目的は不明確でグダグダなる。
上記書いた通り、秦軍側の人選が難しい中、その武将の力量に応じて、どの程度の目的を設定できるかも不明確なまま、とりあえず番吾に戦争を仕掛ける結論だけは決まっている状況…。
逆を云えば、これだけで秦軍の準備がグダグダになって行くことは明確です。
① 未だ、邯鄲を落とせる前提も無いのに『北に王族が逃げるだろう。』という全く意味が無い仮説。
② ①の間違った前提に、赤麗と宜安を攻める前に、先に番吾を落としておくべきだったという無駄な反省。
③ 壁を始め、番吾に宜安戦で捕らえられた捕虜が大勢いて助けに行きたい。
④ 相も変わらず姚賈からの李牧リポートがザルすぎて、お人好しオジサン李斯も、それを何も検証していない。
⑤ ④の検証が甘すぎて、宜安より、とりあえず番吾は秦に近くて攻めやすいし、李牧軍も少なそうだから、なんとなく落とせそうな気がすると昌平君が誤認する。
私の予想としては、上記の①から⑤の状態と思い込みが、ごっちゃになってて、昌平君がなし崩し的に作戦を立ててる事になってしまうのだと思います。
何故ならば、史実秦軍と違う、戦力の限られたキングダム秦軍が、状況をキチンと精査したら、番吾を攻めるという結論に至る合理的な理由が存在しないからです。
今度も李牧が趙北部で迎撃している形なので…、
間違いなく、今度も秦軍は、中途半端な情報の確証も得ず、中途半端な規模の戦力構成のままで、中途半端に武将をセレクトして、ものの見事に李牧に再度の誘い出しを喰らうのだと思います。
しかし―、
上記で既に書きましたとおり、昌平君&王翦がどれだけズボラに戦争を始めても、漫画的に歴史上の主要な人物を喪失する訳でもなく、秦軍的には、李牧の最盛期を、無難にやり過ごすに過ぎない消化試合である事も事実です。
なので―、
戦略面などの知的ネタで読者に魅せる物がなく、桓騎のような大物史実キャラが死ぬ見せ場も無いと来れば…、
あとは精々、オリジナルキャラクターが沢山死ぬ…。くらいでしか…、話を盛り上げる手段が無いような気がします。
多分、これは間違いないと思います。
だあああああ、、ッッツ。
クッソ、やっぱり尾平が一番心配なってきた~~~~~~~~~。(泣)
尾平の母ちゃんが真面目に『死ぬんじゃないよ。』と振って来たのが、心配になって来た。。
せめて、、せめてだ!
尾平の結婚式は三日三晩あったのだから、この三晩のウチに尾平と東美ちゃんの合体した日があって、尾平が死んでも、せめて無事に、東美ちゃんから見事な出っ歯の男の子が生まれるとか、それは無理じゃないですよね?
仮に、尾平が死んでも、神(作者)様からフォローが在って欲しいトコロです。
― キングダムネタバレそれ最新769話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。