(砂鬼 :原泰久先生 作 キングダム第728話)
宜安戦一日目が終わりまして、しばらく作戦タイムが続きます。
李牧や桓騎がどのような思いで、日没後の対応を見せていくのか気になりますが、先ずは、氾善が紅春(井覧車)を伴って現れた飛信隊・楽華軍の様子から日没後の活動が描かれました。
いや~、それにしても今回ほど砂鬼一家がここまで多く描き出されたことって、そう無いですよね。
尾平もかつて、恐怖の黒羊桓騎軍ツアーを生き延びてきた面子名だけに、那貴さんと共に、シッカリと解説役をこなしてくれました。
しかし、那貴さんっつったら、今回、彼も勝手に飛信隊隊長 李信を差し置いて、部隊の挙動を勝手に決めてしまう無茶ブリを敢行ww
上和龍のトドメをお預けにした我呂然り…、
火の着けドコロも途中でおざなりに、どうにか一日を過ごしてきた信ですが、何故かサブキャラにその場その場を、抑えられて、隊長なのに隊の動きを決めさせてもらえなくなってきた信…。
一体、どうしちゃったんだ?
なんかキミ、最近、たまに空気みたいになってるトキがあるぞ!?(笑)
まァ、しかし今回は仕方がありません。
桓騎の秘密が関連してくるので。
てっきり、最初は桓騎本軍が宜安に向かうことを予想していましたが、まずは、飛信隊・楽華軍をシッカリと巻き込む形で、物語が進展。
そして、こうした作戦タイムの最中に、那貴にストーリーの舵を握らせることで、一見、これからの軍の動きとは関係無いようにも見せて、桓騎という人間の本質に迫る、砂鬼との会談の端緒が開かれました。
頼むぞ砂鬼のお姉さん!
もうすぐ、桓騎も作品退場なるかもしれないので、ここで茶を濁してくれるな…。
砂鬼『桓騎は~、あァ見えて実はゴニョゴニョ……、』
那貴『えっ? え? で、何??』
来週がめちゃくちゃ気になりますが、こんなんは絶対に無しにして欲しいです。
ではでは、今週も皆さんとキングダム本編を振り返って参りましょう。
キングダムネタバレ-バラしてもデカい紅春(井覧車)
今週の冒頭。
これが近くで見た紅春(井覧車)…、
デカい、ですね。(笑)
氾善とその仲間たちの真摯な隠密裏な努力が実の結び、ここまで李牧軍の陣営内に進入できたのか?
それとも李牧軍の軍団展開がザルかったのかは分かりません。
31万もの軍団が、桓騎たちがいる本軍方面しか一点集中していなかったようなので、それはそれで大いに運営方法に問題がある李牧軍なのですが、まぁ、いままでのキングダムでも似たような状況はあったりしたので、こんな状況にも納得です。
さて、氾善と紅春の存在は、兵陽城での制圧戦で飛信隊の記憶にも残っていたので、皆はすぐに思い出します。
那貴『氾善、こんなトコロで何をしている?』
また、その場に那貴が居たことから、自然に氾善との会話が成立したようです。
他の飛信隊の連中だったら、氾善は会話にもならんかったかもしれません。(笑)
那貴を知るほかの桓騎軍モブが、『裏切者が…、』などと言いだすものですから、必然、飛信隊側にも、当然、“喧嘩買いますオーラ”が滲み出てきます。
信に続いて田永と楚水さんまで、喧嘩スタンバイ状態です。
別動隊だったのか?と聞く那貴ですが、氾善曰く、ただ紅春が乱戦に向かないから、本軍とは遅れて出発して別ルートで、進んできただけのことが分かりました。
宜安城に向かって。
もともと宜安城で本軍と合流する手はずだった予定から、この地で本軍が破れたことを知り、どうしたものか?とこの森で困っていた氾善ですが…、
この井覧車を見て、宜安城という言葉を聞いて、飛信隊一同、および愛閃ら全員が、当然ある事に想起を浮かべます。
信『どう思うテン?俺たちだけで。』
那貴『コレだけ大掛かりに包囲網を敷いている分』
愛閃『恐らく中心は手薄』
テン『うん、残党といっても、今の俺たちはけが人を含めれば全体で1万近くいる…。朝日と共に井覧車で奇襲を掛ければ、宜安城を落とせるかもしれない。』
信『よし、やるぞ!』
氾善『いや、貴様らに紅春は貸さん!』
(飛信隊一同完全にスルー(笑))
テン『いや、ちょっと待って!』
羌瘣『どうしたテン?』
テン『いや、宜安を落としてもその後の事を考えないと…。』
以下、やいのやいのと…。
一応、慎重を期す河了貂は、愛閃を通じて蒙恬の意見も必要である旨を強調します。
氾善『……。』
登場だけインパクトが大きかったのに、すでに居場所を喪失している氾善が笑わせてくれます。(笑)
氾善のお陰で、ようやく雰囲気が緩んできた、作戦タイムですが、ここで羌瘣と羌礼の二人が、突然、背後から強烈な気配を感じ取ります。
剣を手にかけ、臨戦態勢を取る二人。
信『どうした?』
羌礼『気づかんか?もの凄い死臭だ!』
羌瘣『ほかにももう一団いるぞ!』
と―、
ここで出てきたのは、あの桓騎軍の拷問部隊の砂鬼一家でした!
殆ど音もなく、イキナリ信たちの眼前に、姿を現した砂鬼一家。
もともと、存在を隠すように行動する連中なのでしょう。
本来、李牧軍の接近を夜間でも警戒していて、もともと、戦闘センスも磨かれているハズの、信を含めた飛信隊の幹部連中が…、
羌瘣らを除いて、間近に接近されるまで、気が付かなかったのは、こと戦闘に於いても、通常の桓騎軍のそれとは、一線を画す存在感を示します。
後述されるように、負担は通常の戦闘に加わることは無くても、実は戦闘をするならするで、カナリ強い連中なのかもしれません。
驚く飛信隊一同ですが、ここでも那貴が居たことで助かります。
那貴『待て、敵じゃない。』
羌瘣『!?』
羌礼『敵としての殺気は感じぬが、こ奴らのおぞましい気配は普通ではないぞ。』
そして―、時間差でこの二人。
尾平・慶さん『…? あっ!』
尾平『砂鬼一家!コイツら砂鬼一家だ!』
黒羊戦で一緒に行動していた巴印さんの説明を覚えていた彼は、拷問専用部隊としての、砂鬼一家の特徴を、そのまま説明する尾平。
それを聞いた信をはじめ、飛信隊の中に、かつて覚えた桓騎軍への嫌悪と共に、強烈な緊張感が高まっていきます。
那貴『氾善、どういうことだ?何故、砂鬼がここにいる?』
それに桓騎の指示であると答える氾善。
氾善もよくは分からんが、砂鬼一家も通常の戦闘部隊ではないために、紅春で城を取った後、いつも通りに、城中の人間に拷問を加えて情報を聞き出す心算だったのだろうと彼なりの考えを那貴に聞かせます。
ココ?
少し引っかかるのは私だけでしょうか?
本当に、普段の拷問目的の為だけに、砂鬼一家が宜安に向かっていたのか、少し、疑念がもたげかけてきます。
しかし、そんな事などよりも“拷問”とこれまでの“桓騎軍の非道の行い”を氾善の言葉から思い出した飛信隊。
一気に、砂鬼一家に対する敵意が高まってしまいました。
信『今すぐ失せろ、じゃねえとこの場で全員叩っ斬る。それとここから宜安には一歩も近づくな!近づくだけで本気で斬る!分かったな!!』
信なら当然の反応といったところでしょうか?
しかし―、
もう将軍ともなれば、信のこのリアクションも、カナリ単純過ぎるようにも見えてきます。
もう少し、信に“格”が伴っていれば、砂鬼一家に嫌悪を感じたとしても、宜安を攻めるに少しでも戦力が必要な、今のこの状況であれば、別の態度も示せる可能性も在ったように思えてきます。
例えば―、
信『お前らの目的は何だ?ここから宜安に向かうなら、俺たちと行動を共にしてもらう。』などと云うように、別段、“強い言葉”を使わなくとも、自然な威圧感だけで、砂鬼一家を従えてしまうくらいの存在感が発揮できれば、いよいよ大将軍なのだと言う感じがしてきます。
ブ〇-チの愛染さんじゃないですけど、これから大将軍を信が目指すなら、そういうのって必要なのではないかと、余計な心配ながら、やはり心配は心配だったりします。
信が人間的に正しい事を言いたいのは分かります。
しかし、いちいち部隊背景や軍団の属性が違う友軍が出てくる度に、ここまで激昂してたら、それはやっぱり、普通の将軍止まりなのではないかとも思うからです。
でなんで―、
隊長なのに、ここから那貴に場面の全てを奪われる羽目になる信。
これはもう仕方がない!(笑)
上和龍戦では我呂にも命令されているし、どうしても存在感そのものが、味方の行動指針になるような王騎将軍クラスのリーダーには、まだまだ程遠い感じが否めません。
砂鬼一家『勝手に決めるな、我々は宜安城に行く!』
信『てめェら!!』
那貴『待て隊長。』
信『那貴!?』
那貴『少し話をさせてくれ―。』
那貴の目論見はこうです。
彼自身、桓騎軍の中で最も謎に包まれた砂鬼一家に、ずっと聞きたいことがあったと。
桓騎軍の仲間内でも滅多に姿を見せない砂鬼一家。
そして、同時に桓騎軍の中でも最古参であると認識される砂鬼一家。
つまり、それは砂鬼一家が最も桓騎と付き合いが古いことを意味します。
で、彼らに何を聞きたいか?という話なのですが…、
それは何より、桓騎本人が何者なのかついての解に繋がっているのではないかと那貴は語ります。
那貴『知りたくはないか?桓騎が“何者”なのか?どこから来て、どう一家を作っていったか、一体何を望んでいるのか?』
まぁ、那貴の言ってることも、少し冷静になれば、今一番重要なのは“李牧軍の包囲をどう切り抜けるか? 宜安城を落としてそこから先どう動けばいいのか?”等、生存を掛けた戦い方の部分なので…、
『それ、いま重要なの?』とか、マジレスする仲間がいてもおかしくない内容なのですが…、
案外、その“桓騎は何者?”という部分に、いまの絶対絶命の飛信隊と楽華軍が生き残る、何かが隠されているような気がしてくるので、不思議な感じがします。
これまでのキングダムの経緯を辿ると…、
実は桓騎、“妖精の国の王子様”で、人間界とは違い、妖精の国では、人間の世界でいう口汚い悪口や横柄な態度が、もの凄く丁寧な態度という事になっており、桓騎本人はごく普通にしただけなのに、人間会では大悪党とう見方をされているメルヘンチックなダークヒーローだったというオチでも驚きません。
で、ここからさらに、面白いほど勝手に話を進める那貴。
那貴『無論、タダで教えろとは言わん。お前たちを宜安に連れていく。』
はい、言われた。
言われたよ、信。(笑)
信もさすがに、何を勝手に決めている!と怒っていますが、それすら無視して、砂鬼一家に向かって“悪い条件ではないハズ”とどんどん勝手に話を進めてしまいます。
信だけじゃなくて、蒙恬の意見も聞くっつー話は、もうどうでも良くなったのか!?(笑)
まぁ、結果的に宜安に進むしか、飛信隊たちが生き残る術がないって事になるのでしょうが。苦笑
結局、信が会話のイニシアチヴを取ることなく、砂鬼一家の長が出てくることを要求しだす那貴。
どこからともなく、前に進み出る砂鬼一家の一名。
??『我々は何としても宜安に入場せねばならぬ。』と…、
やけに気にる目的意識の高さを印象に残して、前に進んできた者が出てきました。
??『那貴だったな、お前の話は少し間違っている。砂鬼が桓騎一家の最古参ではない…、』
那貴『どういうことだ?』
仮面を外し、女性の顔を晒した謎の砂鬼一員。
砂鬼『桓騎が砂鬼一家の“最古参”なのだ。』
はい、来週はめちゃくちゃ楽しみなってきました~!
― キングダムネタバレそれ最新728話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。