( 桓騎のお日様ブーツ 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第691話 )
お頭は優しい。
めちゃくちゃ優しい。
神(作者)様の演出がたまたまそうなのかもしれないけど、足並みそろえて一気に包囲とかじゃないだけ、まだ扈輒さんが生き延びる可能性は大きい。
驚いてないで、さっさと逃げろよ扈輒さん本陣一同。
もしかしたら桓騎は、扈輒さんをはじめ、敵本陣連中がとことんのんびり屋さんのお花畑爺ィばかりなのを承知で、ワザと戦力を小出しにしているのかもしれない。
それだったら逆に悪趣味もいいトコロだ。
お散歩日和にお似合いの、お日様印の桓騎ブーツ。
マークは可愛らしいけれど、性格は全然可愛くない桓騎のお頭。
ではでは、今週もキングダム本編を振り返っていきましょう。
キングダムネタバレ-お頭のお日様印
桓騎のブーツが描かれる扉絵。
いつも思うが、この桓騎のブーツのお日様マークはなんなのでしょう?
なんか、もの凄く可愛らしい感じがするのですが、本人にとっては何か意味が込められているのでしょうか?
桓騎軍中央軍。
皆さん、もう限界で相変わらずの逃走者続出です。
一家そろって撤収していく連中もいます。
虎白公軍も、ますます楽勝になっていきます。
虎白公本陣でも、これらの各所圧勝の報告が続々と上がってきています。
また、桓騎軍が野党の寄せ集めであるという情報は伝わっているため、軍人としての性質や粘り強さが無いことも、敵ながら承知の様子です。
ここで虎白公に報告された、桓騎軍残兵の数は約7千。
もともと4万で始まっただけに、半壊どころじゃありません。
しかしながら、桓騎本人の居場所が全くわかっていないようです。
虎白公軍としても、優勢とはいえ、桓騎の居場所は最重要事項に間違いないので、ここは徹底的に探し出したいトコロです。
ってゆーか、本軍だけで8万人もいて、しかも、その半数以上が余剰戦力なのに、どういう雑な索敵行動をしているのでしょうか?
後述するように、少なくとも桓騎と脱走桓騎兵は、扈輒さんの方角に向かって進路を取っているハズなので、全員が上手く敵本軍8万を素通りできるなんて都合のいい話があるハズありません。
つまり逆を言えば、桓騎たちが盗賊で、ズバ抜けて隠密行動が得意であったというよりも…、
こんな圧倒的有利な状況でも桓騎たちを見逃すという、趙兵達のポンコツ振りが遺憾なく発揮された事の証左に違いありません。
もしかしたら趙兵たちは、曲がった木の棒などを使って、ダウジングで桓騎を探しているのでしょうか?
いや~、そりゃ見つからんわ。
桓騎が見つからないことに、焦り一つ見せない虎白公。
どちらしても、ここは敵軍殲滅の一手を推し進めます。
一応は、部隊長以上の敵である場合は、拿捕して情報収集に痛めつける指示を出します。それ以外はみな殺しです。
一方、雷土軍をほぼ完全に粉砕した二代目龍白公である竜布。
扈輒さんから指令が届き、軍を分けて、中央軍の桓騎包囲網に加わるべく、行動を切り替えます。
その数は、8千とで、残りは部下に兵を預けて、雷土軍の追い打ちを指示します。
ぶっちゃけ、雷土軍の残軍なんて、もうどうでもいいのに、まだまだ殺る気満々です。
雷土に身内を殺されたのはわかるのですが、まだ激怒し続ける二代目龍白。
溜飲を下げるべく、桓騎の首を取りに駆けだします。
龍白『行くぞ龍白軍、桓騎を八つ裂きにして殺すッ!』
この龍白の行軍は、そのまま中央軍で戦っていた黒桜軍に激突することになり、さらに悲惨な戦況に拍車がかかります。
個人的には、桓騎の戦勝なんかよりも、黒桜さんやリン玉さんの安否が気にかかりますよ。
こうして黒桜軍は完全包囲を食らって、虎白公も龍白公も二人そろって、この包囲の中で桓騎を探しているのですが…、
それでも桓騎は見つかりませんでした。
神(作者)様的にも…、見つかるワケが無かったと。
うーん、龍白公が頭に血が上って、周りが見えないのは、凄くお似合いなのですが、まさか虎白公も、見た目だけが冷静そうなだけで、扈輒さん本陣がポツーンなのに、全く気が付いていませんね。
例えば側近連中の中から、誰か一人…、
『もしかして、進軍する途中で見落として来てるかもしれないっすね。前線が兵力過多なので、この際、後方の索敵にも兵を回しましょうか?』
…的な常識を吐く奴がでてきたら、桓騎はそれで終わりなのですが、これだけ幹部がいて、どうも全員、考えが全く同じのようです。
もしかしたら、扈輒軍には、皆とは違う意見があっても言いにくい雰囲気があるとでも云うのでしょうか?
キングダムネタバレ-これ、孫ピン関係あるか?
一方、王翦軍本陣。
桓騎軍の詳細が、どこまで王翦軍に伝わっているかは分かりません。
しかしながら、蒙恬の言葉を思い出し、これまでの戦局を捉えた王翦は、ポツリと一言。
王翦『孫ピンか…。』
どうやら、王翦の脳裏に、一つだけ桓騎が扈輒さんを打ち取れる作戦があったことに気が付きます。
王翦『もしそうなら、やはりあ奴は狂っている。』
王翦の口ぶりもだんだん、タダの悪口みたいになってきました。(笑)
ココでナレーションの形によって、王翦が想起した孫ピンの戦法についての述懐が入ります。
キングダム読者であれば、“もう一人の孫子”とも形容される孫ピンを知らない読者は居ないでしょう。
キングダムでも孫ピンが龐涓を下した、馬陵での戦闘について簡単に、説明がなされています。
ザックリ言うと、敵の魏軍の前で引き返した孫ピン率いる斉軍は、退却に伴い、軍の竈後を徐々に減らしつつ後退し、結果的に、その竈跡の減少を兵力の減少と見て取った魏軍が、斉の兵力を見誤り、伏兵にしてやられるといったお話です。
王翦的には今回の桓騎の動きは、孫ピンのそれによく似た戦法であると分析したことが分かります。
だたし、どうなんでしょう?
桓騎と孫ピンが決定的に違うのは、孫ピンは計画した逃走地に向って後退だったのに対して、桓騎の場合は、敵本軍を抜いた上で敵本陣手前まで移動というミッションになります。
この点、明らかに史実の孫ピンなどよりも、はるかに高度な移動ミッションが課せられています。
日を重ねたところで、敵軍と自軍の両者が戦地に止まりつつ、これを実施するのは至難の業でしょう。
むしろ、コトの問題というか本質的な部分に関していえば、扈輒さん本陣が孤立していることに、趙将の誰一人がなんの疑問を差し挟まない点だと思います。
正直言って、別に、孫ピンの例示は全く関係が無いような気がするのは私だけでしょうか?
もしかしたら、単に神(作者)様的に孫ピンの話をキングダムで描きたかっただけのような気がしてきます。
そして、いよいよお待ちかね…。
ご都合ワープの出番が近づいて参りました。
キングダムネタバレ-お散歩桓騎の登場
扈輒軍がアホすぎるからといって、流石にこれは舐め舐めプレイも過ぎるでしょう、桓騎。
ただし、彼がどうやって移動してきたかについては、考えてはいけない。
見たまんま歩いて扈輒本陣までやってきたのかもしれないが、コレをワープとは言ってはいけないのがキングダムでしょう。
そう、歌舞伎や能の黒子が見えないのが日本伝統芸能の楽しみ方と云うようなものかもしれません。
扈輒さんの本陣ですが、各戦線の戦況報告がなされています。
中央に移った龍白軍により、より強固に桓騎軍の中央包囲が固まったこと、虎白公軍からの派兵により、左翼からの飛信隊がしっかり押さえられているコト。
これらの報告を黙って聞いております扈輒さん。
拷問を加えていた雷土はどうなったのでしょう。
一方、扈輒本陣を守る守備隊第一陣の皆さん…、
王都の守護神を守る最後の盾の皆さんなだけに、さぞかし、その責任感と緊張感をもって、周囲の監視を怠らない姿勢を見せて…、、、、
な~んてワケもありません。
岳白公の本陣崖際守っていた連中と大差ない緊張感です。
欠伸してます。
『終わるまで暇』とかほざいてます。(笑)
この手の、守備兵が退屈を呟いてて秦軍に狩られるのは、キングダムでも毎回の戦で見れる定番場面と言えます。
さて、そんな連中なもんですから、早速やってきました。
遠方から桓騎兵です。
流石に、桓騎としても平原の孤立した軍を狙えるように、騎馬に乗った連中を誘導してきています。
この正面守備隊第一陣への攻撃はスグさま本陣中央へ報告が…、
モブ伝令『しかし、大した数ではなく突破される恐れはない―。』
とまあ、こんな調子の報告なんですが…、
流石に、敵兵がコレだけなんて甘い話がある訳がありません。(笑)
モブ伝令Ⅱ『急報!西側の守備第一陣が敵襲を受けた模様。数はそれほど多く無く、ご安心を!』
モブ伝令Ⅲ『急報―!左前方の第一陣に敵の小隊が…、』
モブ将軍一同『いっ、一体何が起こっているのだ!?』
一気に包囲するでもなく、散発的な周辺攻撃から動きを見せた桓騎軍。
前に出てきて、西に出てきて、左に出てきて~。っと繰り返すことで、状況を分かっていないまま、都度、中央から増援を派遣している扈輒本陣は、何処に防御の重点を置けばいいのか分からず、グッダグダでしょう。
一体何が起こっているのだ!?って、そりゃ、もう包囲されつつあるに決まっているでしょう。(笑)
桓騎としても、一度散開した見方を敵に気付かれずに、足並み揃えて再集合させるのは至難の業です。
でなんで、味方がどこから集まってくるかは、桓騎も分からないのが本音なのかもしれません。
しかし、それだけに予想できない規模で四方から敵が徐々に集まってくるのは扈輒本陣にとって恐怖です。
とは言え、まだ包囲が完成していないので、本陣一同が冷静になれば、まだまだ対処は可能です。
『ククク…。』
扈輒本陣の側面後方。
桓騎が扈輒の天幕を眼前に立っています。
近っ!?
ほんとに、どうやって来たの?
てくてく歩いてきたんだお頭。(笑)
扈輒さんも包囲が完成していない今なら、全力で前方の虎白公軍に向かって逃げれば助かるかも。
― キングダムネタバレ最新691話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。