( お頭 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第28巻表紙 )
これからの李牧が、カイネとの会話で、やたら扈輒さんを持ち上げるような様が目に浮かびます…。
で、結局その“ヨイショ”は何だったんだ?で終わるのではないかと。
桓騎の弱点を発見したハズの李牧ですが、邯鄲を追われてしまったのは、急な出来事でしたから、誰にも伝えることなく、青歌入りしたハズなので、扈輒さんにとっては残念な限りです。
後々、李牧が桓騎に勝ったとしても、扈輒さん的には、あの世で『それを先に言えバカヤロー!』としか言えないでしょう。
さて、王翦たちは、新六将に就任したものの、兵数はじめ対趙戦線の軍力全体を、急激に膨大化させるのは流石に難しいので、やはり、禍燐が予想しているように“動き方”で戦線の押し込みを図っていくしかありません。
大本営の監督下を離れた、新六将がどんな暴走を繰り広げてくれるのか、さっそく予想していきましょう。
目次【本記事の内容】
- 1.キングダムネタバレ-三軍の連携体制はどうなる?
- 1-1.ネタバレ予想-包囲戦略か一点突破か?
- 2.キングダムネタバレ-王翦と桓騎はどうやって扈輒を野戦に引きずりだすのか?
- 3.キングダムネタバレ-戦の常套手段、近隣村落でヒャッハー!
- 3-1.速度と自由度で趙軍を凌駕
1.キングダムネタバレ-三軍の連携体制はどうなる?
紀元前234年の平陽戦。
そこで、桓騎軍がいかに扈輒軍と衝突するかを予想する前に、最前線で王翦、楊端和、桓騎の三将が戦列を並べるなかで、いかにして役割が決まっていくのかが気になります。
王翦や楊端和とて、六将なのですから、史実ネタを抜きに考えたら、いずれも対扈輒戦の武将として、戦線に踏み出てもおかしくありません。
特に王翦であれば、誰が敵の本軍かつ総大将である扈輒軍相手にすべきか?
他の二将もどの様な配置で戦線に臨むかべきか?
もっとも合理的な判断の下に、三将の合意を形成していくと考えられます。
キングダム作中では、邯鄲にしろ、閼与にしろ、割とコロコロ位置関係が変わるというか…、よく言えば物語の進展に応じた柔軟かつ自由度の高い設定になっているようです。(笑)
でなんで、明確に桓騎が戦う平陽の地も、どのあたりを指すのかよく分かりません。
だた、大まかに見て、桓騎軍のポジションが三将の中の最右翼、鄴付近に陣取っている状態なのは、第673話でも描かれていたので、この点は判断材料になるかもしれません。
同じく楊端和自身も最左翼であり、自身が陥落させ犬戎の城の遼陽付近を拠点に趙と向き合っています。
もちろん、遼陽は城の性質的に、楊端和に担当してもらうのがもっとも合理的なのは理解できます。
むしろ、大切な軍事拠点である鄴を桓騎とその部下に任せておく、ほうが、住民達にとって、いろいろ心配な面が出てきそうなのですが、大丈夫なのでしょうか?
多分に脳内補完するに、鄴には、基本的に李斯とその行政官団とその護衛と治安維持を中心任務にした秦国直属の兵団が桓騎軍とは別に駐屯していると考えます。
1-1.ネタバレ予想-包囲戦略か一点突破か?
昌平君は鄴攻め完遂後、李牧不在のうちの対趙戦線の絵図を描いていました。
実際に、上記のような邯鄲に対する左翼から楊端和、王翦、桓騎の軍と並べた一列戦線は、王翦らが新六将に就任する以前から、組まれた戦列です。
個人的に、これまでの対趙戦線の戦列を見ていて、微妙だと感じていたのは、“李牧が居ないウチの電撃侵攻”を謳っているワリには、やけに横並び一線に拘っている理由がイマイチ見つからなかった点です。
もちろん、礼ちゃん参入前の飛信隊が、不調で遅れまくっていたがために、ソコから後続が分断されかねないワケですから、ある程度の歩調合せは必要なのは理解できます。
しかし、秦軍としては、両翼に鄴と遼陽という大型の軍事要塞を配置に抱えるワケですから、昌平君としては、この両翼の軍事拠点からの発出力を活用しながら、邯鄲を包囲するよう軍力を展開し、敵王都軍兵力の警戒線を放射線状になるように仕向けて配備したほうが効果的なのではないかと考えていました。
いまでもキングダム作中に於いて、“閼与”という拠点の解釈に悩むのですが、作中に於いてのように、“李牧の率いた閼与軍”の撃破をもってキングダムでは“閼与を陥落させた”という扱いになっているのか?
それとも、これからキチンと王翦が史実どおりに、“閼与”という拠点そのものを陣地に組み込んでいくのかが見えてきません。
この点、作戦上のリアル視点に則って考えれば、王翦が邯鄲の北方軍事都市たる“閼与”を占領して、尚且つ、桓騎が“平陽”を陥落させて、さらに邯鄲を包囲するという構想のほうが、しっかりとした作品の作り込みに適うように思えてくるのですが、神(作者)の意図としてはどうなのでしょう?
恐らく、前回の第672話で政が、電撃的に『速さで敵の王都に侵攻する。』と言及していたように、むしろシンプルに王翦と楊端和の左翼が受け(もしくは陽動も含む。)になって、桓騎軍に平陽から王都一点突破狙わせるという作戦コンセプトなのかもしれません。
2.キングダムネタバレ-王翦と桓騎はどうやって扈輒を野戦に引きずりだすのか?
ズバリ、今回の羌瘣の不安が何だったのか?というのも、それが対扈輒戦と桓騎の出番にどうつながるのか?というのも…、
すべて、扈輒将軍とその本隊を、どうやって戦場に引きずり出すかという目的に、繋がってくるのではないかと予想します。
考えれば、カクカイがどれ程アホであれ、今の扈輒将軍の立場に立って考えれば、趙軍の最優先課題は明白です。
“これ以上、秦軍の侵略を許さない”ことだからです。
少なくとも、趙がここから秦に対して攻勢をかけるなら、楚をはじめとする外交上の力が無くば絶望的なので、どう考えても、今は防衛が最優先です。
そして、“これ以上、秦軍の侵略を許さない”とは、“これ以上、自軍の拠点を落とさせない”というコトを意味します。
“鄴”と“平陽”の位置関係が不明なので、詳しく考えが及ばない部分もあるのですが、扈輒将軍としては、自軍の軍事拠点である、平陽の位置的優位を利用して、秦軍を迎撃したいと考えるハズです。
河了貂が地理的有利は趙軍に在ると分析していたように…、
趙軍側も、秦軍の鄴からの補給労力や、進軍・展開に伴う兵力分散も計算に入れた上で、要所ごとに秦軍の分断撃破も狙っているハズです。
とすれば、王翦&桓騎がやるべきことは、ただ秦軍の物量と勢いを頼み、損耗に耐えつつ、趙軍の迎撃に対処しながら愚直に進むコトではありません。
趙軍にとって、やられたくないコトをやって、彼らが自分達に有利な状況で戦うコトができないように仕向けていくことが、彼らの仕事になってきます。
3.キングダムネタバレ-戦の常套手段、近隣村落でヒャッハー!
キングダムでは作品の都合上、昔の戦なら誰でもやっていたハズの乱暴狼藉は、何故か桓騎軍くらいしかやっていないコトになっているようです。
キングダムでも、少し昔は蒙驁軍麾下でも、普通に取り締まり切れない乱暴狼藉がありましたが…、うーん?
昌文君が、ワザワザ式典の最中に、桓騎一人だけに、訓告を下したような感じだった部分もあるせいか、それ以外の秦軍が普通に正義の軍団みたいな描かれ方になってきているも、どうなんだろうなぁ?という気が致します…。
別段、作戦というほどのコトでもないのですが、この点、キングダムの作中では…、
遊牧王(幽穆王)⇒ アホ
宰相も(カクカイ) ⇒ アホ
ということなので…。
桓騎軍が平陽周辺の村落だの支城をヒャッハー(虐殺&略奪)しまくるコトで、『やっぱり使えねぇよ、ウチの王様とその国軍!』という、民心離反が超加速するレッテルの貼付けと恐怖伝播は普通に効果的に思えてきます。
こんな事は別段、作戦とかじゃなくて、桓騎軍ではなくとも、実際には、どこの行軍でも起こり得ることだとは思うのですが…、
少なくとも、キングダム世界の中では、『こんな酷い事は桓騎軍じゃなければ出来ない!』とか、河了貂あたりが言い出すに決まってます。(笑)
で、扈輒将軍も扈輒将軍で…。
遊牧王(幽穆王)⇒ アホ
宰相も(カクカイ) ⇒ アホ
だから、扈輒将軍もその分、気負っちゃって…、
『李牧様がいない間の趙は儂が守る。』とか言って、アホみたいに、桓騎軍にとって有利な野戦に引きづり出されたりとか、普通にありそうじゃないですかね。
3-1.速度と自由度で趙軍を凌駕
もちろん桓騎軍のヒャッハーがなくても、ここからの秦軍は六将軍として、伝令指示を必要とする趙軍よりも早く、先に敵の1拠点に対して全体攻撃(又は敵からの全体防御)を形成することが可能なのだから、
実質、扈輒将軍が一人で束ねている王都軍に対して、三軍が一度に陽動と攻撃を仕掛けてきて、『はい、主攻はだーれだ?』ってやられたら、普通に判断不可能かもしれません。
つーか、王翦らも、六将制度が始まったこのタイミングで、バジオウ、ゼノウ、亜光のスリートップの一斉攻撃やらせたら…、
武城と平陽のどちらかの城など、半日で陥落できそうな気がするのですが、それが出来ないだけの理由が何なのかイマイチはっきり分かりません。
しかし、そうでなくとも、政と昌平君が語っていたみたいに、本国との伝令を減らしただけ、単純にこれまで以上に攻撃回数を増やしただけでも…、
趙軍の対応を後手に回し、これまで後方に控えていた扈輒将軍の本軍までも、前線に出て来なければ、防衛の手が回らないという状況を作出することが出来るかもしれません。
もちろん、扈輒将軍とて総司令官なので、『イチイチ軍のコトで宰相(カクカイ)と伝令なんかしてられるか!』と即断即決で行動されるでしょうが、この点でも、頭脳の数で、1人対3人(楊端和、王翦、桓騎)というのは分が悪いですよね。
でなんで、上記のヒャッハーなどなくても、シンプルに秦軍のウチの二軍が牽制と陽動の役割をとりつつ、最期になった桓騎軍が扈輒軍本軍に食らい付く。
そして、羌瘣が心配していたコトとは…、
扈輒軍の皆さん、さらにはせっかくの人格者である扈輒将軍ご自身が、投降したにもかかわらず、虐殺の憂き目にあってしまうという流れである可能性も捨てきれませんね。
いや?
扈輒将軍も『王を殺してでも李牧様を助ける。』とか言ってたくらいで、趙王室に忠誠がある訳じゃないんだし、桓騎相手にヤバく感じたら、逃げて下さってもいいんじゃないですか。
― キングダムネタバレ最新674話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。
次回の考察⇒キングダムネタバレ第674話 険地への誘い 考察 動き出す桓騎軍