( 少年時代の蒙武と昌文君 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第658話 )
さてさてここからどうやって寿胡王は切り抜けるのか…?
って、さすがに想像不可能だったり。
鳳明と白麗は彼の事を“大軍師“などとアゲアゲに言っていましたが、別段、軍師らしい仕事をせずにキングダム本編終了…。ってコトでよろしいでしょうか。
本陣が騰にぶっ壊された什虎軍、このままだと各軍が分断されるわけですから、下手をすれば各個撃破されちゃいます。
白麗と項翼はそろそろ逃げる準備をした方が…、
その反面で、城が陥落されて逃げる場所、楚国の中でも他に居場所がなさそうな千斗雲と玄右はどうするのか?
四面楚歌の項羽みたいに、囲んでくる秦軍と魏軍を相手に倒せるだけ倒して力尽きる最期を迎えるのでしょうか。
ではでは、次週のキングダムも予想していきたいと思います。
キングダムネタバレ-寿胡王のリアクション
う~ん?あの騰が中途半端な情けを掛けるとも思えませんし、現実的に寿胡王が騰の斬撃を回避できるとも思えません。
でなんで、ここから寿胡王が延命するとなれば、即座に降伏を申し出るしか選択肢はなさそうですね、、。
しかしながら、『守るものなどない…。』とか言っていた彼が、いまさら命乞いまでするか?っつたらこの線も微妙です。
でなんで、あとはせめて少しでもカッコつけて死ぬくらいしか、キャラの活かし方が見えてこない思いがします。
思えば、軍師キャラなのに、本編ではロクな戦略も作戦も戦術も発令しなかった寿胡王ですが…、
別に自分から“大軍師”などと名乗ったワケでもないのに、白麗と鳳明に『大軍師のお手並み拝見w』とか言われてしまい、読者に対するハードルを自分の知らんところで挙げられた挙句…、
玄右以外は誰も、指示を守らぬまま好き勝手され、最終的には軍力の決め手であるハズの満羽の挙動が不審なために詰むとか…、
まぁ、なんとも登場したはいいけど何にもいいコトなかったキャラクターだったような気がします。
一応、正論を吐けば…、
千斗雲や満羽は毎回好き勝手動いて、ろくに期待通り戦うユニットでないコトは、過去の戦歴でも分かっていたのだから、それを前提にバックアッププランを複数用意しておくのが軍師の仕事なんじゃないの?
などと言うことも可能ですが、この点でも神(作者)的には最初から寿胡王とて死に場所を求めているというキャラ設定にしておけば無問題であったのかもしれません。
658話本編では寿胡王の最大の誤算は“満羽の異変”と“騰の突破力の見誤り”みたいな風な描き方になっていますがこの点はどうでしょう?
個人的には、単純に魏軍の徹底助攻に対する対処が遅れたことや、千斗雲を孤立化させただけで主攻にも遊撃にも活かし切れていないこと、相性抜群の項翼と白麗を分離配置にしてしまったこと、数万単位で移動する騰軍と魏軍が戦場に現れるまで索敵を怠ったこと、索敵を怠ったといえば什虎城に至ってはあんなクソ目立つ井覧車を引き連れているハズの別働隊の接近すら誰も気が付かないとか…。
いや、もうなんかここまで緊張感と無縁の戦記物語ってそうそうお目に掛かれないですよね。
牧歌的とさえ言えそうです。
“満羽の異変”どころかこの戦、最初から全てが誤算の塊だよ寿胡王。(泣)
でなんでもうあとは、せめてどうやってカッコつけて死亡するかくらいなのですが、よくよく考えたら戦果的に“かっこいい死に方”、それすらなんだかおこがましい気がしてきました…。
逆に、下手に延命させずに、一思いに騰にファルしてもらった方が本人の為かと思われます。
それか上述のとおり、あそこまで無策かつ呑気な軍師なワケですから、騰が斬りかかろうとした瞬間に…、
『儂を殺すなどいつでもできるであろう、什虎城を落とす前に暫しお茶でも飲んでいかんか?』などと言って、穏やかな最後を迎える辺りが穏当でしょう。
うん、別に嫌われるようなキャラクターでは無かったと思うので、神(作者)には楽な最後を用意してあげて欲しいと願います。
キングダムネタバレ-満羽の落日と最後
いや~、史実部分かつ人気キャラクターで、しかも、オールドファンの心を鷲掴みにしている“楚子と蒙武”ネタを突いて来られたら誰でも悶えますよ~。
しかも、秦楚戦争なんて先も先のネタで、もう今ここでソレを刺激してくるか!?と多くのキングダム読者は衝撃を受けたコトでしょうよ。
中にはこれは「これは昌平君が秦を裏切るかもしれない伏線です!」とかマジレスする人もいるかもしれませんが…、
いや、伏線とかじゃなくて、それは歴史上の事実だから伏線にしては長すぎて皆驚いてるという話だったりです。
前回の考察編【キングダムネタバレ最新658話 一つの覚悟 考察 騰が標的を狩る】では、あまりにも“楚子と蒙武”の部分が気になって、満羽の自身の事などより…、
そんな先の先の話の部分に伏線なんかつくっちゃって、この連載スピードで作者も読者もホントに生きてられるのか?などと本編からカナリ逸れたコトを書いてしまいましたが…、
おふざけキャラから始まって、ここまで読者に衝撃を届ける事に成功した満羽というキャラクターになった満羽なだけに、一応はキチンと彼の最後に向き合って予想に付き合うべきかと考え直すに至りました。
まぁ、単純に満羽が蒙武と過去の自分を重ね合わせているだけあって、故国が満羽を裏切って滅亡していったのだと思います。
ただ、この時点で戦国時代という背景を鑑みれば何処にでもある様な話のような気もするのですが、
とりわけ満羽自身の失意が大きいだけに、故国である汨国の設定も、小国とは形容されながらも数万規模の軍隊を維持できる国家でもあり、相当な力を有する勢力であったのでしょう。
キングダム本編を567話まで戻ると、蒙武兵に対して孫備なる満羽の側近の一人が自分達を含めて、「満羽様は背負っているものから逆に…、」などと言いかけて仲間から制止されている場面があります。
満羽本人は「今は(背負っているモノから)解放された、楽なものだぞ蒙武。」と語りかけていましたが…、
このあたりを多少踏み込んで行間を読んでみると、満羽達、旧汨国軍の男たちは、解放されているドコロか、むしろ過去の何かに囚われて戦っているように見られます。
いや、楽だというのなら、楚が嫌なのですからサッさと別の国で暮らせばいいワケですから、亡命もせずにワザワザ仇敵国で士官している意味も分かりません。
例えば過去の君主に『国は滅んでも汨の男たちは最強であるコトを示し続けろ!』などと不毛な遺言でも残されていたとかでしょうか?
いや、でもコレだとジュウテキ公のワテギとかとあんまり変わらんし。(参照:432話)
まぁでも戦国時代の男たちなんだから、結局は勝者以外は敗者として同じような形で立場が似るのもある種の必然なのかもしれない。
それ言ったら、李牧とかもっと悲惨なワケですからね…。
キングダムネタバレ-什虎城陥落
什虎城もいまから大逆転とかナイっしょ。
蕞攻防戦の逆バージョンで、楚の山の民が助けに来ることもないでしょう。
ただし、井覧車軍団の接近を許したとは言え、コレだけの緊急事態において、野戦で戦っている本軍に向かって誰一人として伝令を発していないというコトは流石にないハズ。
もちろん、この知らせを今さら寿胡王と満羽が知ることも出来るハズはないので、玄右と千斗雲がこの報を受け取ってどう出るかが一つの転機になるのでは?
ただし、玄右にしても千斗雲にしても、「什虎城が井覧車軍団に包囲されてヤバい」という知らせを受け取ったトコロで何ができるのでしょう。
満羽はほっとくしかネェし、寿胡王は死んでるっぽいとくれば、それこそ潔く玉砕を選ぶような連中ではなかろうか。
特に千斗雲はそう。
玄右はまだキャラを見せ切っていないというか単に影が薄いだけだろうが、それだけに神(作者)としても玄右を生かしておいたところでって話でもあるのでやはり玉砕かな…。
別段、他の三将ほど死に急いでいる風でもなかったのだから項翼と白麗の退却に混じって生き残ってもおかしくはないのだが、それだったらシンプルにその場で魏軍に投降でもいい。
うん、多分コイツの顛末は誰も気にしないハズ。悪いけどどうでもイイ。
それよりも、録嗚未の手で千斗雲をバッサリ葬ってほしいです。
また、死亡確率の高い4将の反面で、神(作者)が生き残すべきであろう項翼と白麗の退却ですが、生存すべき結果に反して現状をみれば退却は極めて難しいです。
乱美伯、騰、蒙武、魏軍に四方包囲されていて、逃走経路上になりそうな什虎城も魏軍の勢力下なワケですから、
什虎軍が総崩れになる前に、彼らを見捨てるくらいの判断の速さでその場を後にしなければならなりません。
最早、本陣が機能停止したなかで、どこまで自軍の危険を察知しきれるかは本人たち次第ですが…、
逆にそこまでの状況の汲み取りと判断ができるのであれば、とりわけ今戦でいいトコロが無かったとしても、この先で信達のライバルとしては十分やっていけるんじゃないかとも考えたり。
莫邪刀などよりも、項翼にはそういった武将としての姿を描いてやった方が、読者にとっても本人にとっても喜ばしい話かと思われ。
― キングダムネタバレ最新658話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。