(左慈 作画引用:原泰久先生作 キングダム第31話より)
キングダム考察-ケツ氏勢力の人材層
信や壁の別動隊一行が右龍に侵入してから、早々と左慈が率いる敵一団と遭遇しました。
今思うと、ここでバジオウがチョット本気出したら、信と壁さんの出番もなく、他の山の民も死ぬことなく、右龍無事通過…。とかになってしまったんじゃないのかな??などと考えてしまいます
さて、その左慈ですが、この壁の率いる別動隊一行を見るなり、「チッ、これだけか…。」などとため息交じりにぼやいてます。
しかし、なんど読みかえしても思うのですが、バジオウと最初に当たったらお前即死だからね?と思わずにはいられません。
壁さんは、左慈の顔を見るなり、魏興と並ぶシ氏の片腕である左慈と見抜きます。
呂不韋陣営とケツ氏との間の暗殺の応酬で、ケツ氏陣営にて主に活躍していたのがこの左慈だったワケですが、ここでいう呂不韋陣営というものは、ある意味で昌文君を主とする大王陣営も含むようです。
実際に、壁から言わせれば、彼の友人もすでに何人かが左慈の手に掛かって殺されていたことが分かります。
しかしながら、ケツ氏の部下であるシ氏の片腕たる武将が魏興と左慈ということで、ほかには主力なケツ氏陣営の武将はいなかったのか気になります。
ぶっちゃけ、ここでは明らかにされていませんが、後に出てくる呂不韋陣営の四柱たるウチの二人の武官タイプの人材が蒙武と昌平君なので、対比させるにしても左慈と魏興のふたりじゃあ、全く張り合いがないというか、くらべものにもならんくらいのショボさ加減のように思えてきます。
どう考えても、呂不韋はケツ氏なんかと本気で勢力争いなんかしてなかったんだろうな…。というのが読み返すとアリアリと伝わってきます。
とは言え、信が左慈を見て、「殺し屋か…。」といった印象を吐露したトコロ、壁さんがすかさず、左慈は本性としてはあくまでも武人であると注意を促しています。
当然、その左慈が率いる兵士も強兵であるコトを示唆し、味方に注意を発します。
正面広場の大王、昌文君の持ち場の魏興と、今ココに居る左慈を抜けば、王宮本殿まで自分たちを遮る戦力はありません。
ここが正念場と、信とバジオウが戦意を高めます。
バジオウ「全員…殺す!」と動き出すバジオウですが、セリフも今よりこの頃のバジオウはカナリ荒っぽいヤツだったコトが振り返ると分かりますね。
キングダム考察-楊端和軍の初戦
一方、正面広場の大王、昌文君の戦場では、この時点で殆ど、山の民たちの活躍で魏興兵を圧倒しています。
弩を捨てて、剣での近接戦闘に切り換えた魏興兵たちですが、今のところ全く歯が立つ様子は見られません。
シ氏が後方で様子を見て取った結果、他所の王宮兵を現在地まで呼び出すように手配を賭けます。
この点から、数で負ける政と楊端和の部隊にとって徐々に体力的なタイムリミットが発生しつつある瞬間だったのかもしれません。
ってゆうか、ここでの山の民の圧倒的武力を見てると、あと少しの時間、シ氏が増援頼まなかったら真正面から楊端和たちが、成蟜のところまで正攻法で乗り込んでたんじゃないか?とすら思えてきます。
ただし、魏興がここで早々と、政のいる場所を特定します。
次回以降の展開内容になってはくるのですが、この時は政まで一兵卒のように戦闘に参加しているのですが、騎馬している魏興が接近することで一気に危機レベルが高まるようです。
右龍の様子に戻ってみると、ここでも初戦は信、バジオウ、タジフらを擁する壁別動隊が左慈兵を圧倒しています。
実際に信やバジオウの単体だけでも、各人一人で複数人数の敵を斬っています。
また、ここで名前の紹介はまだですが、初めてシュンメンが明確にコマで出てきた形で活躍している様が描かれています。
その様子を見た河了貂が、自軍の優勢振りを見て一気にテンションが高まります。
殆ど戦闘力では期待できない代わりに。「スゲエ!みんな、やっちまえ~!」と応援しますが、マジレスすると彼女の代わりに、誰か山の民の手練れがいたら、信たちもっと強かったんじゃないのか?などと考えてしまいます。
まあ、ここでの河了貂は戦地レポーターみたいなものと思えばいいのは分かるのですがね。
ここで、名前の無い山の民の一人が、敵の大将首と狙いを定めて、左慈兵の頭上を越えて敵の中心部へと足を進めます。
「大将首がいない!」と、いつの間にが左慈が姿を消したかと、思った瞬間、その山の民の戦士の体が、真っ二つに割られました。
明確なかたちで、戦闘で山の民の仲間が命を垂らしたのは、このシーンが始めてなのかもしれません。
「調子乗りすぎだよ貴様ら…。」
左慈の存在感に、信とバジオウのような手練れでも、瞬時的に左慈の殺意に反応を示します。
― キングダム第32話 考察 以上 ―
次回もキングダム王都奪還編の考察をすすめていきたいと思います。
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