(西の門の衛兵 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第25話から)
穆公の避暑地からほとんど一昼夜かけて信たちは駆けているようです。
途中、馬に乗っているだけでヤルことが無いせいなのか?
信が山の民偽装の為に作った、なにやら“情けない表情のお面”で退屈しのぎなのか壁を笑わせてくる信と河了貂です。
壁さん?
そんなに口を大きく開けて笑って、舌をかむなよ?
キングダム考察-政ご一行到着
さて、そんな彼らもなんやかんやで、王都咸陽に到着。
あまりの王都の大きさにビビる、信と河了貂です。
合従軍編でも描かれていたしたが、穆公の避暑地は咸陽と山の民の本拠地の間のほぼ中間点的な描かれかたのしていたのですが、信の城戸村なども考察してみると比較的これらの地域一帯の範疇に入る村なのでしょうか?
そうでなければ、偶然、第一話で昌文君と漂がエンカウントして、王宮に召喚されるというイベントも怒らなかった可能性があるので、非常に気になるところです。
「やっと着いたか…、ずいぶんかかったな。」と語る政。
このセリフって鑑みると、何気に単純に穆公の避暑地を離れてからのことなのか?
それとも、成蟜の裏切りにあって、王宮から逃亡するコトになってからの出来ごとを意味することばなのか?
読者としては、その胸中を意図がどちらにあるのか、推するしかないのですが、政のセリフって、このように何気ない一言が捉えようによっては深い意味がより取れたりするので、いちいち印象深くなるのがいいトコロだったりします。
さて、前回の25話にて、ケッ氏の一味はスデにこの巨大な王宮の中に、八万もの大軍を結集させているとの情報を昌文君の側ではつかんいたのですが、
そのことをこの巨大な咸陽の城壁を見て思いだした信が、どうやってこんなもん攻略すんだ!?とばかりに疑問を政たちに提します。
「おい?政、今から俺たち、あれに攻め込むのか?」💦などと日和ったコトを言っているようにも見えますが、信が敵の陣容を見て驚くのは今の連載では少ないので、今となって読み返してみると少し新鮮だったりします。
そして、「さすがだな…。」と咸陽の巨大建築群を見て喜んでいる、楊端和などは、地平に出てきてやっぱりイイもん見れた的な態度で余裕だったりします。
で、現物を目の当たりにしたことで、政も信を相手に、ここで初めて攻略するための作戦の概要を説明し始めます。
まず、今回の反乱のコトは王宮の外には洩れてはいないことが政から説明されます。
河了貂がそれに対し、「つまり王宮だけ叩けばいいってコト?」と反応を示します。
ここで信がさらに、「ちょっと待て?王宮っても咸陽のど真ん中にあんじゃねえかよ?どうやってあそこまで…!?」と、マジレスしますが、ここから昌文君が詳しく説明を加えてくれます。
曰くー、昨日の情報にあった、城壁の中の八万の大軍が居るというコトがねらい目です。
キングダム考察-成蟜一派、早速内輪もめ?
咸陽内の八万の待機兵。
その彼らを見下ろす、ケツ氏とシ氏ですが、はい、いきなりケツ氏が部下であるシ氏に鉄拳制裁。
前回ではこれだけの兵の結集に、成キョウも「らしくなってきたでではないか?」と大はしゃぎだったのですが、たったの八万じゃあ、呂不韋が魏への遠征につれ出ている20万の軍勢の半分にも及んでいません。
これでどうやって政敵にかてるんだ?とばかりに部下に八つ当たりするケツ氏ですが、この点、完全に政や昌文君の思惑に描いていた通りに、焦っているケツ氏陣営の内情が浮き彫りになっています。
政が信に説明を続ける中で分かってきたのは、政や昌文君は、ケツ氏のこの焦りを利用して、山の民に混じって偽装した自分たちを“思わぬ見方”として演出して、無傷で王宮まで敵に引き入れさせるというコトでした。
信としても一晩かけて、山の民のお面を作成していた意図がやっと分かった瞬間です。
何気に、河了貂作の政が着用する山の民の仮面がかっこいいです。
知らない人が見たら、少なくとも楊端和の側近クラスの戦士のようにも見えます。
ちなみに、河了貂は初期装備のフクロウの仮面のまんまです。
で、ここからは油断しまくりの、西の城壁の見張りも気が付ないくらいの迅速さで、一気に王都城門まで接近する政たち。
そして、ケツ氏の会話でもわかるのですが、政たちとしては、敵に無用な情報を与えないためにも、城門に接近した後は、端的に「山の王が盟約を復活させるために下山した。」とだけ、敵陣営に伝え、ケツ氏陣営の反応を促します。
信たちにとっては、そこから待ちに徹する時間なのですが、政からしたら絶対に敵が乗ってくることを見通していたので、この間はケツ氏陣営だけが一方的に動揺しまくる様子が描かれます。
まあ、ケツ氏陣営にもそれなりに、普通に警戒心を抱く連中もいるので、政たち山の民の一行を怪しんでおり、殲滅するべしと発言している者もいます、
ただ、そんなことよりも、ここで一番気になるのは、「大体、なんでこんな近くに山の民が来るまで気が付かなかった?」⇒「西の門は数百年のあいだ外敵がいなかったので、見張りが油断…。」と議題のやり玉に挙げられた兵士さんですが、彼が本当に首を撥ねられたかどうかのほうが心配だったりしてきます。
さて、それなりに待たされた政たち一行。
最終的に判断を下したのはケツ氏ですが、重厚な王都の城門が鈍い音を上げながら開門します。
最悪、多くの秦兵が敵として飛び出してくるのではないか?というコトを懸念した信たちですが、そこにいたのは丁寧にお辞儀をした文官たちが歓迎するために控えていました。
― キングダム第26話 王都咸陽 考察 以上 ―
次の考察⇒【キングダム第27話 開門 考察】
次回もキングダム王都奪還編の考察をすすめていきたいと思います。
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