( 信 作画引用:原泰久先生 2020年ヤングジャンプ№27表紙 )
休載期間後のキングダム、ついに信が将軍になりましたね。
で、新章開幕と銘打って始まったキングダム642話だったわけですが、それでも内容的な話で言えば、どっちかつーと鄴攻めの終わりの終わりって感じの話だったので、現時点では物語の新局面に突入した感じではないです。
でなんで、新章としてどうなるやらの肝心なトコロは次回以降のキングダムを楽しみになってきます。
今回のキングダム、ヤンジャンでの最終ページの煽りで“次号、咸陽を発つ信は…!?”とあるので、将軍となった信がさっそく戦線投入ということでしょうか?
信が派遣される戦線が何処なのか気になるトコロですが、信が将軍に昇格したことで飛信隊の軍容がどのような変化が見られるのか?
出発までの編成期間がどの程度用意されていたのか?など、考えるべき論点が浮かんできます。
また、その間に秦を取り囲んむ列国の状況にもどのような変化があったのかも、戦略上の観点からも一度整理されても面白いかもしれません。
飛信隊が李信将軍率いる李信軍になった…、ってことで。三千将昇格のトキみたいに一万人単位での全員点呼とかやるとなると流石に大変だぞ~。
それでは具体的な項目の予想にはいっていきましょう。
キングダムネタバレ‐羌瘣さんはどうしたんですか??
一応、何度か読み返したんですが、羌瘣は642話の論功行賞の場にはいないですよね。
信の新居で行われていたホームパーティーが鄴撤収開始後の三か月だったわけで、今がそこから+二か月がたって五か月の時間が経っていると考えるのが妥当だと思うのですが、いくら何でも羌瘣に新しい負傷が出来る要因が無いので…、
普通に考えて回復が進んでいるものと考えるのが自然なハズなんですが、この点、どうなんでしょう…。
う~ん? もしかして、過去に一度、政のコトをマジでぶっ殺そうとしていたので、「秦王覚悟…。(9巻参照)」とか言っちゃったコトを思いだして、 「ごめ~ん、王様の顔見るの、なんか気まずいので、私は王宮に行くの遠慮しとくわ~。」とか、そんな軽い理由だったらいいですがね…。
あれ?でもそれだったら秦趙同盟(17巻)のトキとか、普通に羌瘣、王宮来てたのが変になりますよね。(笑)
でなんで、ここら辺を真面目に考えると、この数か月の間で、羌瘣の身に一体何が起こったのかが非常に気になるトコロです。
もう、ほとんどゴシップの領域になってしまうのですが、マジで信と引っ付いたか?とか考えてしまう感じもあります。
信の嫁が誰だ論争に関しては、以前から、羌瘣、河了貂、陽ちゃん、そして遠いトコロで少年ジャンプ本誌での読み切り出演を果たした翡翠さんとか、まあ、だいたいこんなトコロが候補で上がっていたのですが…、
翡翠はそもそもジャンプの読み切りを読んでない人には、意味不明な顛末になってしまいますし、陽ちゃんは悪い言い方をすれば政のお下がりみたいになってしまいます。
結局のところ、羌瘣と河了貂の二つに分派するのですが、特にここにきて今回のキングダム642話で明確になってしまった河了貂と蒙毅の距離感を見ると、河了貂の大切な居場所は、どうにも飛信隊という職場だけではなく、蒙毅の隣というポジションもしっかり確保されているやんけ…。
というコトがはっきりと分かるので、今更、蒙毅から河了貂を引き離して信に引っ付けるとなると、神(作者)あんた鬼か!!って話になってしまいますよね~。
元より、歴史的知名度でも蒙毅は実在キャラとしてその名を残している武将なので、さすがに神(作者)も粗末に扱うことはできないハズですし、河了貂だって悪くないどころか優良物件に間違いハズです。
ただ、確か蒙毅も趙高やら李斯の讒言で残念な最後を迎えるとか心配な未来もあるのですが、まあ、さすがに統一後の顛末までキングダムが続いているとも思えないので、気にしないようにするしかありません。
で、話を羌瘣に戻すと、河了貂が蒙毅と懇ろ確定になったトコロで…、羌瘣さん、この五か月の期間の中で、多少なりとも信とも関係性が進んでないと、イカンでしょう?と私なりにそう思ってしまうワケです。
いや、マジで余計なお世話なんですが、二人とも、もういい大人なんですから、バトルしていない今のうちに素直に向き合っとけよ。言いたくなります。
ただし、問題としては二人とも恋愛偏差値が恐らく中学生レベルのようにしか見えないあたり、この二人関係性が深化するには、やはり仲人みたいな存在必要のように思えてきます。
対龐煖戦で「スピリチュアルだ!!」と、落胆されながらも、死んでしまった象姉と漂を出現させたのも、
この観点からの仕込みだったのではないかと勘繰りたくなります。
ホームパーティーで羌瘣が動けなかったのは、既に信の子供を身ごもっていて、妊娠安定期の前だったから…。というのは飛躍なんですが、
例えば羌瘣をこの先に生まれてくる信の子供と共に一旦、物語の最前線からフェードアウトさせて、秦による中華統一後の政による粛清期間や崩壊期も静かに乗り越えさせて、逞しく生きて行ってくれた…。みたいな感じだと、
李信の血がその後の時代も残っていったと思しき歴史的経緯ともある程度は符合するので秦国の顛末そのものと一線引く形で、いい後味を残すキングダムの最後で描かれるかもしれませんね。
すません。で、問題の肝心のトコロは今現在の羌瘣についてなんですが、上述の通り、信の蘇生を試みている局面での羌象が羌瘣に言い残した、「いいことが二つある。」ってあたりの伏線回収が実現するとしたら、ここらで信との関係性について進展を加える形で回収するのがいいタイミングなんじゃないかとも思うワケです。
そこは、まあキングダムなんで、政と向ちゃんみたいに、要所だけ端的にあっさりとした感じで描くでもいいと思うので。
キングダムネタバレ‐李信軍はどう編成される?
キングダム内で今現在でもイマイチ明確でないのは、
同じ将軍という地位でも、その軍団の運営規模が様々であるという点です。
大将軍は明らかに区別がつけられているとして、例えば王翦、桓騎などの将軍であれば、自己の直下軍として6万~8万の兵規模の軍団を所有するだけの権能と、それを指導、練達させるだけの平時の運営基盤(領土や経済力)も持ち合わせているように見受けられます。
これが、逆に壁などの地位を振り返れば、兵力規模は1万弱だったりで、同じ将軍の括りでも、その指揮できる軍の規模が大きく違うコトが分かります。
なんとなく三国志とかを読んでいると、車騎将軍とか左将軍とか鎮西将軍などと言ったように、将軍という呼称の前に○○将軍という感じで、将軍の中でも大将軍に至るまでの中間職らしきポジションがあることが分かるのですが…、
なんとなく今の信は、昌文君風にいうと「土門らの中級の将軍」みたいな感じで、壁と同じような動員数が1万人前後の将軍ポジションというワケでしょうか?
だとしたら今の飛信隊は羌瘣隊を含めて8千人規模の部隊なので、いきなり2万、3万人規模の軍隊に拡大するワケでもないのか?という推測が成り立ちます。
しかし、うーん? それだとなんか面白くないような気が…。
ただ、玉鳳隊、楽華隊が5千人なので、これが一万規模の軍隊となると一気に大きくなった気もするので、飛信隊、改め李信軍が羌瘣隊もい一緒に大きくなって、1万3千人から1万5千人規模に拡大するのなら、なんとなく現実的のような気がしてきました。
すでに以前に書いた記事【⇒キングダムネタバレ最新641予想 論功行賞、信は将軍に他の皆は?】で、若干ながら飛信隊の他のメンバーがどう出世するかについて言及し、読者様からもコメントを頂いていたのですが…、
軍の規模が増えたなりに、信と河了貂だけでなく渕さんや楚水さんのような上級武官を始め、千人将クラスの将官になりうる古参も一から戦い方を練り直す必要が出てきそうです。
岳雷のダンナや田有ならばこれからも安定的な働きを続けるでしょうが、新規に飛信隊へ併合の為に合流編成された部隊員や、鄴攻め前のような新兵募集で集められた兵士の訓練機関に相当の時間必要とされるでしょう。
そして、百人隊の頃から青石族の石の名前を憶えていなかったり…、
その後も我呂を下呂と覚えてしまっていたりしていた信ですから、先ずは増えた仲間の名前を覚えるところから信は苦労するに違いありません。(笑)
また、話を少し逸らすと、この訓練期間が前項の信と羌瘣の関係性に進展が加えられる時間として利用されるかもしれませんね。
規模拡大を果たした李信軍ですが、もともと今までの飛信隊が楚水騎馬隊に飛ヒョウ、百人隊から千人隊の時代に加入している古参兵との実力差やら連携の親密度に大きな隔たりがあるハズです。
なので、現実的に考えれば規模拡大は強力な新戦力ユニットがいきなり加入したと捉えるよりも、先ずは軍団戦力の均一化が優先課題になりそうです。
そして、その次に飛ヒョウのような特化戦力の投入方法を研究していくといった練兵になるのではないでしょうか?
また、特化戦力というコトに関しては、仁淡兄弟は弓撃能力よりもコミュニケーション能力を磨いてもらわないと、弓隊がユニットとして機能することが出来なさそうです。
まあ、ぶっちゃけ弓隊など無くとも二人が休憩を交わしながら、単純に“移動砲台”なって“指揮官殺し“として活躍してくれたら戦力としては十分協力だったりします。
なので弓兵部隊に関してはいっそのコト、別に常人レベルでいいので…、
それなりに熟練した上級弓兵を李信軍に招聘して、指導はその人達に任せて、仁淡は指揮官というより“汎用人型遠距離兵器”と割り切って運用したほうが早いような気がします。
キングダムネタバレ‐列国に対する配置
今までの大将軍が蒙武と騰。
それに準ずる将軍が王翦と桓騎と楊端和となっていて、
上記の2人がそれぞれ対楚、対魏の抑えになり、王翦たち鄴攻めのメンツがそのまま対趙の要として固定化されていることが分かっています。
普通に考えて斉と燕は秦と国境を接していないので、大将軍クラスとはいかずとも、ほぼ確実に現時点で中級クラス将軍の実力を持った李信、王賁、蒙恬の軍が台頭してきたことによって、秦軍は今までとは別に動かせる攻撃余剰戦力が生まれてきています。
まあ、歴史的にはもともとこの時代の秦はめちゃくちゃ強かったと言ってしまえば身も蓋もないのですが、単純に考えるだけでも昌平君が「お前ら三人でとりあえず韓をソッコーでぶっ潰してきて。」とか頼んだら普通に実現しそうです。
とは言え、列国を滅ぼす各担当ともいえる秦の将軍が誰なのかくらいは流石に史実に寄せるでしょうから…、
騰を対韓戦線に南下させつつ、史実で魏の大梁を水攻めにする王賁が抑えに対魏戦線に投入されて、猛牛ガイモウに因縁を残す信も当面は魏に派遣されるといった流れなどは予想しやすいトコロかと思われます。
理由としては単純に、対趙バトルが長すぎて飽きてしまったから…。というのもありますが、
何より列尾再突破のために発生した対魏戦線での失地回復も昌平君としては進めておきたいトコロでしょう。
もちろん、騰の対韓戦のための南下は、李信軍、王賁軍が到着して一定の戦果を残してからのコトになりましょう。
ただ、いまさらガイモウが出てきたところで、相手としての盛り上がりはどうかな?って心配もあるので、どちらかというとガイモウの軍師、歯ギザギザの荀早を河了貂がどうやり込めるのかの点に重きを置かれるのではないかと考えます。
そして、魏火龍ガイモウが死んでしまえば、主人公である信にとって何の因縁も残らない敵になるので、王賁に任せて魏は物語の主軸からフェードアウトでいいんじゃないでしょうか。
李牧や司馬尚の大物の後に、ガイモウを取っておいてもなおさら小物感しか残らないので、ここらで先に始末しといたほうが良かったり…。
神(作者)の中で、「さっ、次行こ次。」ってなってたらいいんですが…。
― キングダムネタバレ最新643話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。
Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)
前回の予想⇒キングダムネタバレ最新642予想①キングダムはどこから再スタート?
前回の予想⇒キングダムネタバレ最新642予想②忘れられた伏線たちはどうなる?