(松左 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第592話 )
久々に読むのが気が重いキングダムだったと思います。
扉絵の横の煽り文、
『秦軍最強の部隊―。その未来のために…!』
クソっ!
ダメだ、せっかくヤングジャンプ買ったけどコレはちょっとすぐには“かぐや様―”とか明るいラブコメの話とか読む気になれません。
というか、もともと朱海平原14日目ってもともと趙峩龍と河了貂との軍師同士による戦略勝負って部分がテーマにされていたはずだったのですがね…。
それが何であっという間に、主題の軍師勝負がさっさと終わっていきなり味方ピンチで煽る方向になってんだよ!?
しかも、松左の死亡判定が出る来週まで顛末も待たなきゃいけないのか?
(※軍師家同士の対決は1話足らずで終わっているのにキャラのピンチで3週間も引っ張っているのが現状)
趙峩龍がしっかり強敵として機能しねえから、神(作者)また味方ピンチで話を引っ張ってんじゃねえか?などと八つ当たりしたくなります。
「新人のバカたれどもが足手まといは当然だろうが」という松左のセリフと松左の後輩を守る姿勢。
これって若者を使い捨てにするブラック企業、全てのアホ先輩、アホ上司に見せてやりたいシーンだ。
何気に、渕さんとって普通に考えてみたら、「え!何で助けに行ったの!?」と渕さんが松左に突っ込みを入れてもおかしくない場面なのですが、そんな野暮ったいコトはせずに素直に彼の安否を心配するのは優しい渕さんらしいリアクションです。
キングダム考察-死地の干斗たち
ただ、彼らとて新人部隊とは呼ばれながらも、朱海平原の戦闘もすでに14日目を数えるまで生存を果たし、すでに実際には他の部隊では新人という枠では収まりきらない程の実力を有しているハズです。
しかしながらそれ以上に敵の趙兵たちの動きの練度が高いのでしょう。
崇原クラスの達人が周囲を囲まれても、数瞬の切り結びで切り抜けるシーンなどは多くのキングダムファンも見慣れているとは思いますが、これはその逆。
特に5ページ目の上段で、首を羽交い絞めにされて殺されてしまっている隊士を見ると相当厳しいハメられ方です。
干斗と共に読者にすっかり顔を覚えられたと思しき平来と琢兄弟にも等しく危機。
まあ、ここらアタリが腐っても元三大天の兵であったというコトでしょうか?
そして干斗にトドメを刺そうとする趙兵。
そして、ここで松左を筆頭に救出の一団が到着します。
平来と琢兄弟も各々救援が間に合い、新人部隊の全滅はまぬがれます。
キングダムネタバレ-松左、決死の誘導
間一髪で干斗を救った松左ですが、当然に緊張感を緩めてなどいません。
この死地に飛び込んでくる以前に、松左本人にとってみればここは既に救出のしようがない戦地であったわけです。
そして「右に走るネズミがいるぞォ」とか言っている趙軍指揮官のオッサン、その松左に指揮がいくら何でも見事すぎるからと言って、いまはマジで何も気が付かなくていいですって!
キングダムネタバレ-死地を乗り越える
ここで干斗が奮起します。
あれ?もしかして松左助かるかも?
などと、一瞬でも考えてしまいました。
『松左さん、一度俺らの後ろに下がってください、俺らが命を捨てて突破口を開くから!』
『松左さんら先輩達だけでも脱出して下さい!』
しかし、松左からは厳しく温かい叱咤で返されてしまいます。
松左の身が危険であるのが分かりきっている程、分かっているのに落胆や焦燥を感じさせないの何故か。
王騎将軍のときのように、誰の目にも明白なる死地にあってなお、彼の語り掛けによって皆が前に進む意思を取り戻しているのは何故か。
キングダム考察-次週を心して待つ。
多くの読者はもう気が付いているでしょう。
干斗はもうこの時点で何も恐れてはいない。
干斗だけじゃなく、松左に率いられる飛信隊隊士は誰一人としてビビっていない。
趙兵を屠りながら、松左の胴にはどれだけ敵の槍の一突きが加えられたでしょう。
消耗が進み、ながらも加えられ続ける敵の攻撃。
しかし、ここで彼の仲間隊は、絶望的とまで断言できた趙軍の包囲が、誰の目にも明らかに薄くなっていることに気が付きます。
キングダムネタバレ最新第592話 死に場所 考察 以上
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんのキングダムネタバレ考察やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。
Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)