(信 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第586話 )
尭雲ほどの武人が、相手を仕留めた手応えを誤るとは思えません。
しかし、倒れた止めを刺すでもなく、関常が喋ってるのを聞いているトコロを見るとカナリののんびり屋さんです。
気になるのは王賁の槍が曲がってしまったことです。
相当の強度と鋭さを兼ね添えた、特別拵えの槍のハズですが、この点を考慮すれば、王賁がダメージから回復しても、今戦でこれまでと同じレベルで槍の威力が発揮するのが難しくなっていると思われます。
まあ、家が金持ちなので何本もスペアがあるのかもしれませんが、初登場から彼の戦いを支えてきた槍に愛着を感じ、感謝と哀悼の意をささげたいと思います。
いままでお疲れ様、そして、ありがとう。
王賁の槍マークⅠ…。
そして結局、王賁はおろか関常すら仕留めそこなった尭雲。
1月24日ヤングジャンプ掲載予定、キングダム第587話についてネタバレ予想。
ここから発生可能なネタバレを検証します。
キングダムファンの皆様、今年もよろしくお願いします。
キングダムネタバレ-586話のおさらい
本編の考察⇒【キングダムネタバレ最新第586話二突きの勝負考察】
前回の予想⇒【キングダムネタバレ586信救援李牧抜くキョウカイ】
キングダム考察-ピンチの順番
関常は、キングダム583話のラストの『王賁が討たれてしまうのだ』宣言の導入のためにいい働きをしてくれました。
結果的にも、進軍する飛信隊の為に、尭雲たちの足止めの効果が出始めていることがわかります。
今週まで前回のキングダムのラストから、彼の安否を心配していた方もいたと思いますが、関常の生存路線のネタバレを静観し、新年を迎えられた読者様も多かったことでしょう。
王賁の死角からの穂先も鋭かったのですが、何より先ずは、あの尭雲の一撃を槍をへし折られながらも、キチンと受け止めることができた関常を称えたいと思います。
しかしながら打撃の威力はさすが、関常は一撃で気絶しています。すかさずトドメを刺す尭雲ですが、ここで前回までに予想した通り、王賁が引き返して関常の救出に掛かります。
キングダム考察-趙軍、新年早々から油断
尭雲…、ここで失明すればよかったのに。と思った読者様も多かったでしょう。
背後を向けて逃走に集中していた王賁が振り向きながら放った龍指であることから、前回、いかんなく威力を発揮していた影龍指なる技の類型に該当する一撃だったのかもしれません。
この点も深読みすれば、尭雲とて、一度、影龍指を前回のキングダムで目撃していたことが回避成功の要因になっていたと考えられるでしょう。
王賁が関常の救出に入り、ヤハリと思ったと同時に、王道過ぎて逆にバカでしょ!?とも思ったのですが、キングダム583話で作者自身が明記してしまった『討たれてしまうのだ』宣言を実現させるには、こうするしかないのが実情です。
しかしながら、その反面で、先々週まで尭雲含め十槍の面子を加えた11人包囲、さらに関常隊が引き連れてきた雷雲まで加わった、尭雲+300人包囲を一人で凌ぎ切った王賁です。
本篇で王賁本人が言っている通り、包囲が解けて尭雲一人相手するなら、もう余裕で倒せるハズです。
この点、神(作者)はこの実力差を王賁が体力を消耗しているという状態でうまく相殺してるようにも思えます。
「全力は撃ててあと二突き…」と言ってますが、ここまで王賁の粘りを見守ってきた読者からすれば、あながち強がりではないことがよくわかると思います。
雷雲の連中も、「ブハハ!馬鹿が!」「雷獄の中に自ら戻って来たぞ!」などと笑ってるあたり非常にモブいです。一度は標的を逃しかけている状態であったコトの重大さが全く分かっていないようにしか見えません。
本当に自分たちの危機に気が付いていないのでしょうか?
ここで雷雲の突撃が空振りになったら、先々週から当ネタバレ記事で指摘してるとおり、尭雲軍は単に飛信隊に対して自軍の持場を差し出しているだけのハイリスクな状況でしかないことに…。
以前のネタバレ記事にも分析しましたが、“敵を舐めて油断する”という趙軍の伝統芸能がここでも冴えます。しかも新年早々から。(笑)
それも、このような決定打を残さなければならないような重大局面において、藺相如時代から活躍する雷雲などのような歴戦の部隊ですらコレです。
ある意味、油断のレベルまでも、その他の趙軍と比べても群を抜いて凄いということなのでしょう。
キングダム考察-尭雲のケガの影響
ほら、言わんこっちゃない。
王賁と一人で戦った結果、右腕貫かれて、この先、尭雲は信とどうやって決着つけるのでしょう?
キングダム合従軍編の際は発展途上とは言え、まだまだ龐煖との実力差は大きかった時期では、ヒョウ公が龐煖の右腕を折っていたから、サシの勝負で討ち負けなかった部分があったわけです。
そのため、王騎の矛を振るうための開眼を果たした今の信であれば、ここはベストコンディションの尭雲に何処まで通じるかについて、楽しみにしていた読者も多かったでしょう。
上述の通り、一対一なら王賁が尭雲に勝ってしまっても可笑しくない状況が描かれてしまったが故に発生した事故ともとれるでしょう。
これまで尭雲に対して、亜光や王賁を強く描きすぎてしまった点が、信と尭雲との決着の純度に、今後どう影響が出てくるのか?
そしてその結果を愛読者としてどう受け止めるべきか?
これは、この先のキングダムの展開を期待するものとして、大きな課題として、2019年上半期のキングダムネタバレの重要な論点として考えざるを得ません。
キングダム考察-王賁が気絶した後
右腕を大きく負傷したものの、いきなりキレた尭雲。
パンプアップした腕は、出血を最小限に抑えつつ、装備する籠手を内部から粉々にしてしまいます。
王賁も驚愕ですが、咄嗟に最後の一突きを見舞う直前になんとか受けの体制をとることが出来ました。
しかしながら、全力の尭雲の矛の一撃は、紫伯を貫いた業物である愛槍をへし折り、同時に王賁の騎馬の後ろ足も粉砕します。
この点、後方に身体がのけ反ったことが幸いし、ダメージは落馬しつつ気絶するにとどまっていることが分かります。
そして、ここでピンチは終了でしょうか。
雷雲の面々が、王賁が死亡した認識しているあたりが、秦軍の抜け目になるハズです。この点、関常は死んでいないコトをこの時点で見切っていることがわかります。
生き残った関常が、しっかり見開き2ページに渡って説明している状況は、前回の当キングダネタバレで説明したような、尭雲が居ない状況において、前攻特化して進軍する飛信隊のコトを指すと思われます。
ここで関常のいうとおり、ホントに玉鳳隊単体が雷雲たちの足止めに成功したらどうなるか?
それこそ尭雲は、精鋭部隊を玉鳳隊五千人の中に自ら封印しに来たコトにより、飛信隊に対して持場放棄をしてきてしまっただけの話なってしまいます。
次号のキングダム585話に向けた、煽りは『次号、玉鳳本陣の運命は…!?』
キングダムネタバレ587信の突破と王賁玉鳳の意地
前回のキングダムネタバレ記事にて、羌瘣が飛信隊を前面の進攻の指揮をとりつつ、信が王賁を救出する流れで尭雲との決着を回収する予想筋を考えてしていました。
しかし、今回のキングダム本編のラストを見る限り、信と飛信隊はそのまま前面部隊を絶賛蹂躙中のようにも見えます。
作者が一番大きく提示した危機である『王賁討たれる』の状態は、王賁が尭雲に気絶させられてしまうという形で答えが提示されました。
結果的はほぼ予想通りに、王賁が死なずとも戦闘不能の状態に陥るという結果で収拾が着きそうだと思われますが、このまま戦線離脱することになるのか?
これらの点で、最新のキングダム586話で提示された状況も加味しながら、この先の展開を考察できる余地が増えました。
キングダム本編の状況を分析し、飛信隊による左翼突破の様子、玉鳳隊がどう粘るか、下記論点にまとめて、考察と予想を進めたいと思います。
・信と尭雲の再戦価値
・展開は3パターン
・飛信隊が左翼を抜いた後の展開
キングダムネタバレ-信と尭雲の再戦価値
藺相如のビックネームを看板に掲げることが許されていた尭雲。
この朱海平原において同じく、同時期登場であった亜光に勝てず、11人対1人ないし300人対1人でも王賁を殺せず、結果、右腕を大きく負傷。
いまさら王騎の矛の一閃の開眼を果たした信と戦うとなると、せめてベストコンディションじゃないと、もう信にとって何の自慢にもならないレベルにのキャラにまでなり下がってしまいました。
ネタバレ考察-ヤングジャンプの編集方針
前回のキングダムネタバレでは、このまま飛信隊が趙軍左翼を突破する流れと、信が尭雲を撃破するイベント成立を同時に回収するにはどうなるか?という観点から記事を進めましたが、今週のキングダムでカナリの範囲でネタバレ予想筋に関しての修整論点が出てきました。
先ずは、大枠から考えて、そもそも発生イベントを同時回収してしまうといった、早いストーリー展開は、キングダムの近年のヤングジャンプ連載方針とは乖離した手順になると考えた点です。
原先生かヤンジャンの編集方針かどうかは別にして、発生イベントや見せ場は、一つずつ小出しにして、結果、連載が少しでも長期化するように仕込んでいくのが、最近のキングダム連載進捗における傾向であると言えます。
なので、この点から考察を進めると、王賁と玉鳳隊の危機の脱出と、飛信隊の進撃、そして尭雲と信との再対決という各イベントは切り分けて考える必要があるように思えてきます。
キングダムキャラ考察-倒しても価値が無くなった尭雲
言い過ぎかもしれませんが、読者の受ける心象からすれば事実だと思い合います。
連載そのものが証明しているように、亜光よりも弱く、王賁よりも弱く、その上深手までを負った尭雲に、王騎の矛のバージョンアップを果たした信が挑んで勝っても、別に本人それほど嬉しくないと思います。
というか今この状態で、二人を勝負させたとしても、読者も萎えるのでは?
いままで、どうやって信が強敵を超えるのか。という期待を抱いてキングダムを読んでいたのですが、この点、徐々に心配になってきました。
多分、原先生としては、キングダム586話のラストで右腕を砕かれながらも常識外の底力で王賁を打倒した尭雲を描くことで、改めて彼の強さを上書きする狙いもあったのかもしれません。
しかし、仮にそうだとすれば、その底力が、逃げ場なく亜光と王賁を囲んでいたようなキメ時に、実力を発揮出来ないコトを挙げると逆にツライです。
この男の限界であることの反証なるからです。
ツイてないと言われればそれだけの話なのですが、チャンスをモノにするという執念も国運をかけて戦う武将には必須のハズ。
むしろ彼に関して言えば、運が悪いというよりも、ただの油断というだけのハナシなのかもしれません。
この点、「王賁も信も予想以上だった…。」などど、またまた同じ戦の同じ相手に、三度目以上の油断を示すつもりでしょうか?
李牧もさすがに、怒らなきゃダメでしょ。
キングダム考察-信も尭雲に拘ってるわけではない。
よくよくキングダム本編を振り返ってみると、信本人も、別に作品の中で尭雲という個人を倒すコトに拘っているわけではありません。
因縁は残しましたが、本来、将としての使命と捉えるなら、任された持ち場で最大限の戦果を示すのが彼の仕事だと思います。
友軍の危機に配慮するのも、確かに将の資質の一つですが、今の戦場で優先すべきは、前面の敵の撃破です。番陽を救出した右翼軍に初参戦時である、キングダム542話の状況とは全く事情も異なります。
これ以上、王賁と玉鳳隊を噛ませ犬にするリスクを拡大し、さらに前面攻撃に加える兵力を犠牲にしてまで、彼らの救出に向かうのかと考えれば、この点、カナリ可能性が低くなっていると考えざるを得ません。
キングダムネタバレ-展開は3パターン
いろいろ考えを巡らせてみても、ココから先のキングダムって、結局3つのパターンで展開を分析するしか方法がありません。
大きく分けて玉鳳隊が単独で凌ぎ切れるかが課題である点と、逆に玉鳳隊を誰かが助ける場合、戦力を分けることでの急所が何処にあるのかを分析することが重要なります。
さらに言うと、現時点で右翼全体を統括していない亜光が復活していないこと、秦軍右翼の諸将相互に、玉鳳隊の危機を伝える連絡状況が、不明である点も加味するべきでしょう。
現在の可能性が高い順位に分けて下記のように分類できます。
①飛信隊とキョウカイ隊が前面突破…◎
(戦力集中型)
亜光本軍(亜花錦軍)は持ち場に集中。
⇒玉鳳隊は単独で凌ぎ切る。
②キョウカイ中心に飛信隊が前面突破…〇
(戦力とストーリー性のバランス型)
亜光本軍は同上。
⇒信と尭雲の再対決、玉鳳隊は信が救援。
③信を先頭にした飛信隊が前面突破…△
亜光本軍は同上。
⇒玉鳳隊はキョウカイが救援、尭雲との対決は出方次第。
※派生論点として、王翦軍本軍からの救助という結果もあり。
以下、個別にこれらの状況展開のメリットとデメリット、実現可能性の根拠をまとめてみました。
❐ネタバレ予想①
飛信隊とキョウカイ隊が前面突破…◎
少なくとも飛信隊からは、玉鳳隊の救援に行かないネタバレ予想です。
メリット
・李牧の作戦の弱点そのものである。
・玉鳳隊が飛信隊の噛ませ犬にならない。
デメリット
・尭雲の処分が保留になる。
・耐えたところで玉鳳隊の損害は甚大。
玉鳳隊が現状からの崩壊を踏みとどまり、かつ最も攻撃力が高い飛信隊とキョウカイ隊の戦力を集中して、尭雲と雷雲不在の前面を突破する展開が、秦軍にとって最も結果価値が高い状況であると言えるでしょう。その意味あって(戦力集中型)と言い換えることができるでしょう。
もっとも強く、李牧と趙峩龍の作戦の弱点に打撃を与えることができるのが、この状態です。
これまでのキングダムを読んでいてもわかるのですが、敵フェイズで作戦を伝えるトキの李牧は、秦軍が被るダメージをいつも大きく見積もります。
ですがその反面で、作戦を実行する上で自軍が被るリスクに関しては、いつも過少評価している傾向が非常に大きいことがわかります。
関常本人が言葉に出しているとおり、飛信隊に援軍を求めてしまえば、その分攻撃力を下げるコトになるので、課題点は、玉鳳隊単独で、どこまで持場の崩壊を食い止めることができるかというコトです。
カッコつけなくてもいいので、泥臭く耐えてくれるだけでいい。それもまた、戦いの在り方の一つであることに違いが無いと思います。
また、この場合であれば、もっとも戦地が近い亜光本軍に救援を求めるのも現実的です。
しかし、亜光救助時のときのように、同じような再度の亜花錦の出動になると、キングダム560話周辺での状況の繰り返しになるので、この点、原先生がどのように描くか判断が難しいトコロになると思われます。
また、早期の王賁蘇生、可能であれば次回の587話中での意識回復が図られることが望ましいでしょう。
彼が倒れたコトにより、隊の覚醒状態が維持できなくなる恐れが出てきているので、そうなってしまっては、亜光本軍から援軍が来ても手遅れになる可能性が高いからです。
また、専用の槍が壊れてしまった状態からどのように戦うのか?とうとう初めて背中の四本剣で戦うのか!?(冗)
こういった点なども、予想出来る見どころとして導出することが出来ます。
また、同時にここから尭雲が、自身の負傷をどのように受け止めるか?突入した雷雲兵の損耗率も加味した上でどうするのか?が非常に重要です。
普通に王賁のトドメに踏み切るべきなのですが、これ以上、原先生としても玉鳳隊を追いつめるにしてもギリギリなラインに来ていることを考えれば、次回のキングダム以降、またまた中途半端な動きで、彼を取り逃がすことは確実だと言えるでしょう。
とゆうか、自分の矛の手応えで王賁を仕留めたかどうかも、判断が出来ないのでしょうか?だとしたらホントにバカだし、そうでないならもう安心のお約束です。倒れたキャラに早くトドメさせよって話です。
つまり、尭雲は現時点(キングダム586話ラスト3ページから)で、最早すでに、またもや油断し始めているコトがわかります。
❐ネタバレ予想②
キョウカイ中心に飛信隊が前面突破…〇
(戦力とストーリー性のバランス型)
玉鳳隊は信が救援に行き、信と尭雲の再対決が出来るネタバレ類型です。
この内容そのものは昨年末のキングダムネタバレ記事【キングダムネタバレ586信救援李牧抜くキョウカイ】にて、集中してまとめた論点なので詳しくは割愛します。
また、この場合は、信が尭雲が玉鳳隊を狙っているコトに気が付いていることが前提になります。
しかし、この点をさらに踏み込むと、信が玉鳳隊への救援に踏み切る為には、敵の狙いに気が付くだけでは動機が足りません。
実際に玉鳳隊が何らかの危機を迎えており、玉鳳隊内や、最も戦地の近い亜光本軍や羌瘣隊による救助よりも、自分が持ち場を離れてまでも、助けに行く必要があるとの判断が必要になります。
いくら本能型といっても、そんな千里眼みたいな能力、明らかにオーバースペックだと思い前回の予想を修正しました。
なにやら、583話のラストに、信が、『王賁が討たれた』コトによる異変に気が付いて、若干、驚いていたのである種の導入部分かと思いましたが、最近の原先生、キングダムでの伏線だと思しき描写が、実は何でもないとか普通にあるので、この点でもネタバレ予想筋の優先順位に変化が生じた要因になっています。
メリット
・趙軍左翼突破、尭雲との決着の両方が片付く。
・尭雲が前面に居なければ河了貂も活躍できる。
・羌瘣と王翦が歴史的に接点を残せる可能性がある。
デメリット
・飛信隊の戦力が分散する。
・信にエスパーのような察知能力を要求することになる。
・玉鳳隊が飛信隊の噛ませ犬にしかならない。
❐ネタバレ予想③
信を先頭にした飛信隊が前面突破…△
亜光本軍は同上。
⇒玉鳳隊はキョウカイが救援、尭雲との対決は出方次第。
このネタバレは、単に信より羌瘣のほうが、玉鳳隊に近いということもありますが、まあそれだけのハナシです。
メリットよりも戦力が分散するデメリットのほうが大きいと思います。また、戦地間の伝令到達と意思決定までのコストが最も高いため、どうしても消極的な選択肢にならざるを得ません。
また、派生論点として、王翦軍からの王賁救助という流れも発想といてはアリです。何故なら、キングダム本編でも王翦などは、飛信隊よりもややもすれば、玉鳳隊のほうが“隊の覚醒”に遅れをとる見通しを立てていたからです。
しかし、この点は「これ以上、右翼に兵は送らない」との言質を反故にしてまで、救援を実行するだけの理由にもならないので、あくまでも派生論点に過ぎないという、限定的なネタバレ予想筋に止める論点として記述しました。
キングダムネタバレ-飛信隊が左翼を抜いた後の展開
現状のキングダム本編が、ミクロ視点に傾いているのでこのような項も無駄ではなかと思い記述しました。
さすがに忘れているという読者様は少ないと思いますが、朱海平原の戦闘はあくまでもキングダム鄴攻めの中の一つの戦闘場面にすぎないという点です。
この点、忘備も含めて、記述しますが、この朱海平原での戦闘終了後、閼与占領策が史実を脱却しない範囲で、どのように再現されるのか?というのが今のキングダムの最大の疑問点であると言えるでしょう。
大きく分けて、以下のように仮説がわかれます。
①-A,①-B 閼与城≠閼与軍と考えるパターン
①-A朱海平原での戦闘そのものが囮、水面下の戦力で同時並行にて閼与という拠点が制圧されている。
①-B朱海平原での戦闘勝利は、戦略的に必要。かつ、朱海平原での野戦とは別に、水面下の戦力で同時並行にて閼与という拠点が制圧されている。
② 閼与城≒閼与軍と考えるパターン
朱海平原での戦闘勝利は、戦略的に必要。朱海平原での野戦の後に、余勢を持って鄴より先に閼与を占領する。
ここで注意するべきは①-Aと①-Bは、一見、似ている仮説であるように見えて、全く別の戦略であるという点です。
もし王翦が①-Aの戦略を採用している場合、単純に戦略目的は1点。
朱海平原での戦闘での勝利を得ることが出来なかったとしても、閼与という拠点が制圧できれば野戦で勝つことが出来なくても、戦争目的が達成できるという条件設定になります。
強いて言えばキングダム黒羊戦における、桓騎の状況に近いパターンがこれに当たります。
しかし、ここで王翦が①-Bの戦略を採用している場合であれば、どうでしょうか?条件設定はより厳しくなります。
閼与という拠点が制圧出来たとしても、朱海平原で李牧率いる閼与方面軍を無力化出来なければ、戦争目的が達成できないという状況です。戦略目的は2つ存在し、しかも同時必達という条件の縛りが発生します。
キングダム遼陽戦における、楊端和に近いのがこちらのパターンであると言えるでしょう。
しかし、この点から考察を進めると、より達成困難な戦略目的の設定パターンであるにも関わらず、戦略目的の一つである、閼与城なる拠点そのものが全く描かれていない点が余りに不可解であることがわかります。
このように、証拠描写の積み重ねだけではなく、仮説と抽象化からもキングダムを分析する楽しさがあります。そして、ここから推論と証拠描写を照合し、展開の精度を調整していくことで、状況に応じた解を見つけ出すことが楽しめると思われます。
キングダムネタバレ587信の突破と王賁玉鳳の意地 以上
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんのキングダムネタバレ予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。
Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)