(少年バジオウ 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第539話から)
よく読むとガン族って意外に優秀、
一発キャラにしとくのはもったいない。
むしろロゾと舜水樹のほうがバカだな。
再集合の目的地は「犬戎の城だ」と聞かされた山の民だが、
いまさら「えっ!?」って驚くほどの内容か?
設定の粗さには触れないとしても、
読者の大半にとってみれば、作戦自体って大方の予想の範囲で収まった内容だとおもう。
正常な判断が出来ないほど敵も楊端和にメロメロとか、
作者はラブコメが書きたいのか?
待ちに待ったバジオウの野獣モードが出てきたのは良かったんだが、
こんな悲壮感満載じゃなくて、山の民らしく、もっと景気よく激しく、
桓騎軍とはまた違った爽快感満載の暴力が見たかったんだけどな。
キングダムネタバレ第568話 最強の戦士 考察
断崖を彼岸までジャンプ。
これに関しては、もう何をいわんや…。という気持ちであったので、先週のキングダムネタバレでは触れませんでした。
亜光のトキも、前回も、前々回も全て、ビビらせたラストページの後は力技であっさり解決。
それ自体は別にいいんですが、
ただ、
こんなバジオウが初日から本気出していたら、ゴバなんか初見でぶっ殺せたんじゃないの?と思わずにはいられない。
考察-使える犬戎もいる
さて、そんな楊端和追跡部隊の先頭を切っていたガン族のメンツですが、
ほかの雑魚犬戎とは違って、
早々とバジオウの気配を見抜き、同時に自軍領地の理解度を活かして、橋を渡って粛々と追跡を再開します。
しかも、キングダム568話での失敗を活かして、
他の山の民の集合を防ぐために、後述で分かる通り、笛を使わずに伝令で周囲の小隊、中隊との連携を図るほどの手の込みようです。
そこから、バジオウがジャンプから着地に至るまで、木々をクッションにしたような形跡、血まみれで歩いた跡、
仰向けになって体を休める楊端和とバジオウ、
尾到が死んでしまったキングダム15巻のトキのような既視感満載の場面に出くわします。
ただ、尾到には悪いですが、
そこはバジオウ、基本的な強度と立ち位置が違います。
バジオウが寝たままで死ぬとかそんなん嫌です。
楊端和とのこれまでの戦歴を振り返りつつ、犬戎の接近を察知します。
因みにここでの会話、
コミックスのオマケ漫画である三つ目族との戦いはファンの間でも知るトコロです。
梟鳴族などは過去の河了貂の出身部族だったこともあり、思えば楊端和軍も戦った部族をメラ族やフィゴ族のように他部族を糾合してきただけなく、
中には梟鳴族などのように滅亡に追いやってしまった部族もあった点は興味深いですね。
キングダムネタバレ-バジオウの生存を祈る
さて、ここからの展開。
追跡してきた犬戎との斬り合いを前に、
楊端和はさらっと重要な台詞を口にします。
「ところでさっきの何だ?」
「昔、何か誓ったと…」
「お前に何か誓われた覚えはないが」
そして、犬戎に再度包囲され、背中合わせになった状態で、
バジオウが「今度ゆっくり教える」と、
楊端和は「さして興味はないが今度聞いてやる」と言って、二人して戦闘モードに切り替えます。
バジオウの誓いとは?
キングダム568話では、
バジオウが楊端和を抱え上げたトキに、
バジオウ「昔、そういう誓いを立てました。」
楊端和「…立ててないだろ、バカ」と言って、
あっさりとしたツッコミで終わったと思っていた会話が、実はここでまだ引っ張っていたのが救いの線だと考えています。
ぶっちゃけ、今のキングダム。
現時点で正史で生き残るキャラがはっきりしている上に、
勝つと分かっている話を盛り上げるために、オリジナルキャラを死なせることで緩急をコントロールしているコトは明白です。
ここにきて、急造キャラ丸出しの犬戎を相手に、
ここまでの人気キャラにまで育ったバジオウを犠牲にするのか?
読者の大半が、見え透いてると感じているエンポ爺の遼陽城攻略方法よりも、
今、一番重要なのは、
バジオウがここで死なずに登場し続けるコトが出来るか?という問題の方がはるかに重要な局面になってきています。
“バジオウの誓い”について二人が話の続きをする余地がどう残されるか?
コレはバジオウ生存をかけたポイントになると思います。
考察-ここにきて油断する犬戎本営
ここで、バジオウと楊端和がサハ渓谷を飛び越えたコトを伝令で知った、ロゾと舜水樹。
相も変わらず、リーダー同士が持場を分担もせず、アホのように馬を並べています。
舜水樹が、「この軍の歩調に合わせず騎兵を送れ」と言っているので、
ロゾと舜水樹の二人もまた楊端和のいるほうに向かっているように見えます。
しかし、楊端和を追跡するために前線にいたガン族に比べ、
この犬戎の側近、舜水樹が追跡について念押ししているにも関わらず、
「あのサハ渓谷を飛んだのだから、手負い程度で済むわけがない」
「二人とも、息をしているだけでも奇跡の状態だ」などと、
結局は本営から騎兵を送ることはしない?ともとれる発言をしています。
ホントに、ここでロゾと舜水樹の詰めの甘さを発揮してほしいところです。
その反面で、この場面でロゾが「…」となって、
何も指示していないのは気になるトコロですが、
そこは怠慢な部下を怒る所だろうと思いつつ、
実はこの後、コマの行間で追撃の騎兵をちゃんと出していたらと考えると楊端和もバジオウもマジで詰みです。
考察-たまに出てくる凄いモブキャラ
そんな油断ともとれる犬戎軍中枢の思惑とは裏腹に、
元気に犬戎達を絶賛虐殺中のバジオウと楊端和。
この二人を見ていると、
強いて例えると、ロードス島戦記のオルソンとシーリスとか、
恋愛感情を抱く前のシティーハンターのリョウとカオリにも似たスガスガしい男女コンビだと思います。
そして、
そんなコンビを相手にするわけなので、
何故かだんだんと、ポッと出のハズのガン族もカッコよくなって来ました。
渓谷を橋で渡る前の冷静な洞察に加えて、
ここにきて、サハ渓谷を飛んだバジオウの実力を受け止めて、
「もう何を見ても驚かぬわ」
「故に、油断も容赦もない」と、言い切ります。
伝令で周辺部隊を集中させ、兵数の犠牲を承知の上で地道に楊端和とバジオウの消耗を狙うという、非常に目的が明確な指揮を見せるなど、
今までのどの犬戎の指揮官より遥かに優秀な奴に見えます。
偶然とはいえ、ブネンはおろか、ロゾと舜水樹よりも優秀な出来のキャラクターです。
名前をつけてあげても良かったんじゃないないだろうか?ガン族のリーダと思しきコイツには。(笑)
遼陽城の占拠の為に、作者の都合によって、
オチとして城をほぼガラ空きにしたコトにさせられて、
楊端和だけでなく、本来は山を民を殲滅するために敷いた包囲捜索網も実は、楊端和に一人に注目過ぎていて、
兵数は10万以上勝っているにもかかわらず、楊端和軍が勝つために、
それら全てが有効配置できていなかった設定にさせられているロゾと舜水樹と比べたら、
全然と言っていいぐらい、敵指揮官としての緊張感と手ごわさを感じました。(笑)
で、ここから楊端和はボコボコに。
バジオウの仮面が割れる。
少年バジオウの回想。
胸中の誓い。
やっと出てきた、バジオウの野獣モード。
もっと見開きを使って、景気よく派手にクソ犬どもを殺しまくってほしかったんですが、今週はここで場面変更。
野獣モードは始まったばかりと受け止めれば、
熱く激しく犬戎達が恐怖で喚く愉快な血祭は来週にとってあると考えたくもなります。
バジオウ生存可否は未だに心配でもあるが、
上記の通り、じっくり読み込むことでいくつか期待要素もまだ集めたいと思います。
キングダムネタバレ-ロゾと舜水樹の強制ミス、集団ワープと瞬間増兵
そして、これもいよいよお待ちかね。
エンポ爺の城内潜入工作開始。
ただ、これ事体は初見で誰でも思いつくものの、これに下手に人質が絡んでくると、
運よく出会った人質で逆転する楊端和軍、正攻法で勝つ自信と武勇がウリだったのはどうした?となり、それは何かスッキリしない。
ただ、「大軍が出たといっても中は無人ではないぞ、全く…」とか、分かり切った内容のエンポ爺の台詞を見ると、速攻で人質を発見し、それがどれくらいの人数規模とかも省かれて、見張りをサクッと殺して猿手族だけであっさり、城門開放とかにもつながりそうである。
逆に捕虜などから楊端和が犬戎の人質文化を知ってたなら、
壁やカタリは何故、
その特徴について楊端和に何も知らされていなかったのか?
それとも知ってた上でカタリは無策で死んでしまったのか?その点もカナリうやむやになるだろう。
また、楊端和が自分一人を囮にしたところで、いくらなんでも10万以上の兵が、城がほぼ空になるまでの敵の大部分として釣りだせるのか?などは単なる都合のいい賭けであるし、
それ以上に人質が相当数居れば、相応の規模の見張りがいて当然だと考えられる
普通に考えたら、城に潜入できたとしてもコレで逆転、という状況ではない。
しかし正直、これは神(作者)としては…。
細かい事には目を瞑れということなのだろうか?
多分、そうなのだろう。
いや、もうこれ以上厭戦が続くくらいなら、多少は話が粗くても仕方がないという気持ちになってきた。
そして、それらは上述のとおり、
初登場時はすごそうな敵として煽ったはいいが、実は穴だらけの作戦と指揮しか取れないロゾと舜水樹のミス連発に加え、
当キングダムネタバレの読者様からの予想でもあるが、当初は李牧と舜水樹やらの限定キャラがやっていた『ワープ』が山の民軍にも適用されることで
自軍の何倍もの敵に索敵包囲されていたはずなのに、逃げた方向とは逆の城まで敵をすり抜けてどうやって来たの?という位置関係は解決されるでしょう。
また、今さら猿手族だけでなく、
一度、包囲されて犬戎と消耗戦をやり合ってめっきり数が減った山の民軍でどうやって城を占拠するんだ?
ってゆうか、列尾城の問題を描いたのに、城ってそんな時間単位で極めて少人数で使いこなせるものなのか?という問題も、
厳密に兵数を明かしていないという余白を活かしつつ、『瞬間増兵』で痴れっと兵数が回復している体で問題可決が図られるでしょう。
あるいは、連携が断絶していたはずのフィゴ軍とキタリ軍も運よく合流できたなど、“勝つためのご都合”がしっかり用意されていたなどの状況が出てきても、いまなら何らおかしくありません。
キングダムネタバレ第568話 最強の戦士 考察 以上
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
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