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キングダムネタバレ最新634話予想秦軍と趙軍、南下作戦の全体像①

投稿日:2月 29, 2020 更新日:

(  愚民ども 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第633話 )




ほぼ確実に、両軍が鄴までの南下作戦をどのように構成しているかについては、キングダムの作品中で詳しく描かれることは無いでしょう。

李牧軍と王翦軍の両軍の南下情報が、桓騎やオギコ達にもたらされた16日目の日中までの間に、あの万を超える大軍同士が15日目の夕刻までの乱戦を解いた直後の状態から、両軍とも散開、再編集、さらには夜営あるいは夜間行軍を行った?などと工程を加える必要を考えてみたらどうでしょう。

李牧も王翦も相当数のタスク項目を計算しなければ、それぞれ解放と追撃を目的とした南下作戦を構築することは難しいハズです。

特に、王翦軍に関して言えば、一体何、趙軍全員に素通しされているのでしょうか?

もともと朱海平原にて自軍が南方であり、鄴を背面して、真っ向から趙軍の進行を阻止していたワケにもかかわらず、李牧単騎だけにスルっと回り込まれただけならばともかく…、

正直これって、李牧軍がめちゃくちゃ訓練されていたとか以前の話で、物理的に何故そんな状況になっているのか全く意味が分かりません。

一応、秦軍側は軍形がぐちゃぐちゃになっていたから追撃出来なかった的な理由が無理くり解説されていましたが、それだと精々、比較的趙軍が優勢だった紀彗が守る趙軍右翼と龐煖が登場した飛信隊の持ち場以外はまだしも…、

アレだけ秦軍側が優勢を誇っていた中央軍と、馬南慈を除いてほぼ指揮官がゼロになってしまった趙軍左翼の残存軍が、どうやったら然したる追撃も受けず王翦軍の背後を取るコトができたのか全く謎です。

そりゃ趙軍にとってはホームグラウンドなんだから、王翦が知らない地形やら回り道やら知っていたとか言えばそれまでだし、麻紘を屠った初手のリーボックワープも、神(作者)が地形利用+雁門馬運用だと言い張れば一応は説明が付くけれども…、

最終日で戦った後のボロボロ状態の趙軍がそんな簡単に王翦軍のバックを取れるんだったら、最早、そもそも論として、趙軍は食料や兵站云々抜きで初日から王翦軍を全滅できたんじゃないの??って話だと思います。

これって、物理的に考えたら、閼与を中心とした北方から南下してきた李牧達は、会戦で秦軍を抜くことが出来なかったワケですから、

これまで朱海平原で展開していた軍を大きく戦場を迂回させてから、戦闘時の王翦軍の側面や背面側に回り南下して、移動しながら再結集を果たしつつ鄴に到着するしかないハズなのです。

それも、趙軍としては15日目の激闘を終えたボロボロの状態から、休憩なしの夜間行軍で…。

そして、各個撃破のリスクを承知で、一旦、軍を散開するでもしなければ、追跡を狙う王翦軍にも簡単に補足されます。

また、当然ながら、兵種の異なる多数の兵団が一つにまとまった状態であればあるほど行軍は遅くなるでしょう。

普通に考えて、夜間の為に王翦が何も手を打ってこなかったとしても、李牧の南下施策は南進を開始するまでのリードタイムだけでも相当困難を極めたハズです。

田里弥が秦軍兵団を二分しなければならなかった理由として、自軍に説明していた第633話の事実は、会戦が劣勢であった為に秦軍よりも南下の条件が厳しい趙軍こそ、緻密な次工程フローで描く必要があったワケですが、驚くことに、何故か何の脈絡もなく王翦軍を追撃フローで後手に回すことに成功している李牧軍。

王翦軍としても、李牧軍の退却作戦について何も想定していなかったのか? それとも李牧が自軍の背後に回るまで、王翦は敵を暖かい目で見守っていたのか? とにかく信が死亡していたとか、そんな一部隊レベルの話ではなくて、何らかの理由で王翦軍全体が一日近く完全機能停止していたでもなければ、起こりえない趙軍アゲと秦軍サゲが同時に発生した今回のキングダム…。

とは言え、すでに描かれてしまったものは仕方がありません。

あるいは、全く予想を上回る仕込として、李牧が全軍を自軍の背後に回らせても、王翦にはどうにでも出来る自信と保証があり、敢えて自軍は回復に徹する為に後手にまわったのか?

ここからは、既に描かれた確定条件と、推測できる両軍の保持戦力を兼ね合わせてみて、両軍の南下作戦がどの様な経緯をたどるのかについて、予想と考察を進めてみたいと思います。

キングダムネタバレ-南下する李牧軍の規模と速度

ココでは、王翦が自軍の背後に敢えて李牧素通りさせたの体で、現在の李牧軍の戦力規模がどれほどのものか考察してみたいと思います。

結論から言って、これほどいとも簡単に王翦の背後に回れた李牧軍の戦力は、逆説的に捉えてみると、どうしても秦軍側と同様により南下の為の迂回経路と進行速度を得るために、軍隊の規模を縮小せざるを得なかったと考えることができます、

つまり、後述するように規模6万で鄴で待ちかまえる桓騎軍と背後から追従する王翦軍に対して…、結果的に戦力では劣ってしまうリスクがカナリ大きくなっている予想が出来ます。

殆ど、私の脳内補完なのですが、何とか、李牧軍が王翦軍の背後を取って南下している状況に、一定の整合性を持たせることが可能なのか検証してみます。

ネタバレ予想-朱海平原戦後の李牧軍

趙軍右翼の戦力評価

とりわけ直近のキングダム本編の描写から読み取れるのは、まず趙軍右翼の紀彗軍がカナリの戦力を保持しているコトが分かります。

長らく秦軍側は、蒙恬の指揮で戦線維持はされていたものの、初戦での李牧の奇襲攻撃による麻紘を損失したことと、その直後の趙側の猛攻撃による大打撃が大きかった結果、終始、紀彗軍側が攻撃を重ねる状態であったことは、李牧にとって、この最終局面でカナリの補強要因になったことは間違いありません。

開戦時点での紀彗軍の兵力は3万というコトは分かっていますが、現時点での正確な兵力は不明です。

しかしながらキングダムでは、基本的には兵力の差が戦の決め手になることは殆どないので、この点は予想や考察についての材料としてスルー可能であるとしても、武将の存在という意味では、大将の紀彗と馬呈まで以前として健在そのものだったりします。

更に、李牧としては黒羊戦を経て鄴解放に向けて、南下した先の桓騎について、既に弱点を発見したと宣言しているというコトに加えて…、

一度、桓騎軍との戦闘を交えた相手であり、且つ、強烈な煮え湯を飲まされた離眼軍を先鋒に立てた布陣で作戦展開するかもしれません。

趙軍左翼への処置

逆に、若干でも戦力が残っているのかが不明なのが、馬南慈を残して趙峩龍、堯雲、岳嬰を損失した左翼軍です。

王賁が堯雲を倒した15日目ですら、武将は欠いたものの、堯雲、趙峩龍、岳嬰の指揮した部隊兵はそれなりに存在していたハズです。

逆に馬南慈の指揮している兵は、朱海平原戦で何度も激しい損耗の憂き目にあっているハズなのですが、なんやかんやで兵数が減ったり増えたりしています。

馬南慈が15日目の最終局面で、中央軍と左翼軍を隔てる森を走破して王翦軍本陣を急襲した際に率いていた騎兵たちは、

ほぼ全員が雁門馬に騎乗していることが条件であったため、合戦の最終局面で彼が率いていたのは、自分が直接管理してきた雁門系の騎馬兵のみでしかないハズなのですが…、

この点で深堀りすると、その当時、馬南慈が左翼方面に残してきた、旧岳嬰軍、堯雲軍、趙峩龍軍の兵力は、

完全に飛信隊と玉鳳隊、ついでに段茶軍に全滅されられたか、あるいは戦地に放置されたと考えるべきなのでしょうか?

田里弥が今現在、朱海平原周辺に敵残存部隊が全く見当たらなくなっていると説明している通り、もしもそうでなければ、将無き部隊として、モブい副将格の武将にでも引率されながら、李牧に追従して鄴に向かって南下している可能性があるのですが、私はこの点で消極的に考えています。

恐らく、かなりの部分の兵士が、単純に秦軍右翼損耗された可能性は高いですが、それよりむしろ李牧軍としては、例え残った戦力があったとしても、武将を欠いたことによる運用面での問題から、南下には足手まといな部隊として、王都圏に帰投するよう指示を出した可能性もあるのではないかと予測します。

中央軍の離脱戦力

一番、神(作者)が残存戦力として、曖昧に戦力を表現しているのが朱海平原戦における趙軍中央軍です。

武将としては急造将軍の雷伯が糸凌に殺されただけで共伯は健在。

フテイとカイネは生きていても死んでしまっていても、戦局に対しては影響力が皆無な武将なので予想の判断材料としては全く成立しません。(笑)

なので、何となく15日目開戦で王翦中央軍に対して、5万 VS 3万で優位だったけれど、結果的に飛信隊に挟撃されたから、撤退を開始するまでに相当数の兵士が死んだんだろうな…知らんけど。ってくらいの範囲でしか想像が及ばないのが難点です。

しかしながら、神(作者)としてはエヴァンゲリオンの体高設定のように、開戦以降は両軍を兵数を明確化しないことで、余白が大きく自由度の高い戦闘描写を可能としてるわけなので、この点で、制作陣を責めるわけにはいかないのですが…、

いずれにせよ、朱海平原戦のスタート時点で12万人規模だった趙軍が、戦闘の結果によって相当数の規模縮小の目に遭っているならば、

逆に、李牧軍が王翦軍の背後に回ることに成功出来ただけの小規模迅速化、携行兵糧の簡素化などにおいて行軍のダウンサイジングに成功し、

損失を逆転的に利用したとも捉えることが可能です。

趙軍の現地食料はどうなった?

また、会戦で勝利した秦軍に、野戦での宿営地の食料を強奪させないためにも、

撤退と同時に宿営地に火を放って局地的な焦土作戦を展開するコトも可能です。

この点、第633話の田里弥のセリフを参考にしてみると、戦闘が終了した直後の王翦軍は、結果的に李牧軍を先頭で破ったものの、趙軍が現地に持ち込んでいる分の食料を強奪するコトによる兵糧の現地調達には、何故か失敗している体で今のキングダムが描かれているコトが分かります。

もちろん、まだ戦闘が終了した直後であるがために、朱海平原に於ける趙軍の宿営地の現状がどうなっているのか把握がまだだけなのかもしれません。

そこから、予想を進めると、ホントに李牧が野戦の食料を放置しているだけだったら、処置としてはお粗末すぎるキライがあるのですが…、李牧軍としては朱海平原に於ける食料を秦軍側の懸念だけで、焦土作戦に踏み切るわけにはいかない理由も現在抱えていることも忘れられません。

鄴を開放した直後の難民たちに対する緊急補給も、李牧が必要を判断する可能性があるコトも考慮すると、この点でも李牧は急遽、食料の運搬という観点からも南下する兵力を鄴解放に向けた戦闘部隊と、単純に食料を安全に運び出すための部隊とに、軍のリソースを割る必要性に駆られた可能性が浮き出てきます。

また、第632話時点で李牧軍は約半数の部隊が戦場を離脱したという様子が描かれていましたが、ソコからの残りの分の半数近くの友軍までが、無事に離脱したかどうかまでは明文化されていません。

なので、現実的に考えると、李牧や馬南慈、雷伯などの南下の主力軍が王翦軍を迂回するための時間稼ぎ、殿としての捨石になった可能性は極めて高いです。

ネタバレ予想-鄴方面の趙軍勢力

上記までをまとめると、ざっくりと南下する李牧軍の戦力は、兵力としては紀彗軍のウェイトが大きく、雁門系の騎兵を多く含む中央郡の精鋭を要所要所で活躍させたいところでしょうか。

そしてそのためのバナージ、フテカイは一応現在といったところ。

ではカンキ軍が待ち構える南下先の味方はどうなのか?

鄴城内の駐屯兵力と、さらに鄴を包囲する桓騎軍を、さらに外郭から包囲する、遼陽系と閼与系などの主力王都軍以外で構成される趙軍の寄せ集め…。

これらの二種類の鄴方面での趙軍兵力は、完全に神(作者)のバッファ(緩衝材)として表現されています。

今のトコロ、大した兵力では無いとも言えますし、摩論が脅威に感じている様に、桓騎軍が壊滅する決め手みたいな描き方も可能になっています。

とは言え、一点非常に気になる描写が今回の第633話で描かれました。

〝尾喜一家〟なる部隊が、本編を読んでのとおり本軍である桓騎軍から一定の距離を離れて趙国の領内で情報活動を展開しており、桓騎に北方で哨戒及び斥候で得た情報を伝令と通して伝達している場面が描かれたからです。

普通に考えて、桓騎軍がこれまでのように、外郭から包囲されていたら、まず間違い無く尾喜一家は哨戒の為に本軍の桓騎軍を離れた瞬間に包囲抹殺されていたでしょう。

そして何故か、桓騎に『お頭~!』と単騎で伝令しにやって来た部下の背後を見ても、近辺に桓騎軍を狙っている敵兵の姿が見当たらなくなっています。

ってゆうか、こいつこそ桓騎に伝令を伝えるまえに、趙国の周辺部隊につかまって惨殺されているハズです。

マジで、完全勝利して占領しているハズの遼陽ですら、外周を趙兵がウヨウヨいて遮断されているから、拠点として何にも支援活動が出来んなどと壁がほざいていたのですが…。

摩論のセリフを取ってみても、鄴城内の趙軍兵力には触れても、自軍を囲んでいた周辺群の趙兵力には、まったくと言って触れていません。

あまりのモブさ加減に、神(作者)も彼らの存在を忘れてしまったのか?

それとも雷土が「やれなくはネエ。」と言っていましたが、もはや存在すら気にならないほど雑魚だったのかはわかりません。

ただ、事実として第633話の段階では、対恒騎包囲軍が消えてしまっているという事実は秦軍にとって非常に大きな利点になります。

そもそも連中がまだいたとしたら、こうして恒騎が周辺に斥候部隊を派遣して情報収集して摩論が驚くという場面すら成立しなかったのですから…。

なので、このまま神(作者)が、第555話まで描き続けていたハズの対恒騎包囲軍を存在しなかった扱いで終わらすか、あるいは知らん間に何故か解散したものとしてくれたら、あとは鄴城内の部隊は暴動の鎮圧で恒騎軍ドコロじゃなかったの体で無力化されてましたというオチも今なら成立可能だと思います。

結果的に半日の時間差で、南下した李牧軍は背後の王翦軍と鄴側の恒騎軍で挟撃することになるというオチなら、もう、第499話での昌平君へのお願いゴトも関係ないまま鄴攻めが幕を閉じることになるやも知れません。

あと、そうなると上述のとおり、もしも紀彗軍が南下の先鋒で最初に恒騎軍と戦う羽目になったとしたら、間違いなくゼノウ一家に狩られまくる紀彗軍の姿がお目にかかれるでしょう。

紀彗を逃がすためにゼノウにボコられる運命になる馬呈などはかわいそうかもです。

そして、そんな紀彗を放置して、「仕方がありません、恒騎の弱点はまたの機会に。」などとスカして撤収する李牧を見て王翦はどう思うでしょう。

『やっぱりあんな奴、味方に誘わないほうがよかったな…。』などと思うやもしれません。

とりあえず、南下作戦については、秦軍側においての王翦の意図や信の立ち位置についても、書きたいことがあるので、残存部隊の扱いがどうなるかについても兼ねて、休載のうちに、別記事で予想と考察を進めたいと思います。

― キングダムネタバレ最新634話 予想 以上 ―

次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。

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Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande

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