( 倉央:作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第754話)
桓騎が死んで宜安戦は終わりましたが、戦略面や作戦面でのグダグダはこれからも続きます。
それも、相当長い期間つづくんじゃないでしょうか?
秦軍的には、ここから李牧がケガから復活して、反撃を重ねてくる前に、今回の敗戦をしっかり検証して、桓騎軍の喪失をカバーしつつ…、
そもそもとしての、六大将軍制度の問題点を検証しないといけないからです。
そして―、
当面は、蒙恬が生きのこる為の史実との辻褄合わせも必要なのもそうですし、王翦軍が動くにしても…、
『何で今頃やねん? 最初から桓騎を止めたら済んだやろが。』という、総ツッコミが待っていますからね。
勿論…、
戦争を描いているので、死んでしまった桓騎が一番間抜けだったのは、間違いないのです。
しかし、昌平君は一応、既に自分の落度を認めている通り、この点で、連合軍という建前上、王翦軍も同じくらいの戦犯であるのではないか?
その反面で、六将の同士が保有する、“戦争の自由”権限から…、基本的に『桓騎の自己責任』で済む話なのか?
しかし、“桓騎の自己責任”で済む話なら…、『それだったら、最早、六将同士を連合軍として機能させる事は無理じゃない??』という…、六将同士の利益相反、運用問題にも発展するので…、
六大将軍制度って…??
最早、強いとか弱いとか以前に、そもそも国のリソースや、全軍の統率が取れていない時点で、完全な欠陥制度でしかないことがよく分かります。
ぶっちゃけ…、
昌平君『こんな分かりづらい物、、、復活させるんじゃなかった。』
ぐらいの話ではないでしょうか?
もう、六大将軍なんて、名誉称号だけにして、統合戦略とか作戦立案、リソース配分も、本営で確り責任持ってやんなよ?と思うのは私だけではないと思います。(※というか、本来はそれで十分な程、秦は滅茶苦茶強い国なので。)
そもそもが、“戦争の自由”とかいうコンセプト自体が…、
“法治国家”という理念から、最もかけ離れた概念だと思うのですがね。(汗)
まあ、どれだけグダグダでも、ここまで描かれてしまったものだから仕方がない。
ではでは、来週のキングダム予想を進めて参ります。
キングダムネタバレ-救出作戦が番吾の戦になる?
運よく倉央が来てくれたのは、飛信隊の救出はどうにかなるでしょう。
しかし、悲しいかな、最早、テンデンバラバラで逃げるしか無かった秦軍です。
何処にいるかも分からない楽華軍や壁軍、その他、桓騎軍の残存兵力をどうやって救出するか??
状況考えたら、飛信隊みたく自力で、少しでも国境間際にたどり着いて、王翦軍に発見されるでもしなければ無理なのではないか…。
実質、もう王翦軍からしてみれば、見捨てるしかないぐらいの話だと思います。
しかも―、
王翦軍は六大将軍制度の“戦争の自由”の権限で…、王翦が、『助ける必要は無い。』と思えば、助けに行く必要がありません。
そして、実際にそうであるべきだと思います。
戦況も見極めずに、ノコノコと、桓騎と一緒に北上して勝手に負けただけの、飛信隊も楽華軍のような無能軍隊は、助けても何のメリットも無いからです。
また、桓騎軍を喪失したとはいえ…、
今現在の王翦は、既に閼与と鄴を陥落させているのですから、兵の補充が済んだら、サッサと王都を攻撃しろよって話です。
正直…、
李牧が31万人もの軍を北辺に固めて、飛信隊や楽華軍等の、最早、兵力的には、どーでもいいような残存軍の刈り取りに躍起になっている間に…、
王都をガンガン攻撃して、邯鄲の国民達を思ックソ疲弊させてやればいいと思います。
しかし―、
絶対にそうはならないのがキングダム。
倉央が北辺を探りに来ている辺り…、
救出した飛信隊からの情報を頼りに、結局は、史実との辻褄合わせの為に、蒙恬や壁の救出を目的として、明後日の方向に満を持した、“王翦の今頃出陣”が敢行されるものと予想します。
奴隷にされた壁さんに至っては…、
もう、大挙して王翦軍が北上して来るでもなければ、マジで救出無理でしょう。
肥下の戦いが西暦233年の出来事で、番吾の戦いが、その翌年の西暦232年となっているので、一年差しかない出来事です。
最悪、楽華軍・蒙恬すら李牧軍に捕虜にされてしまったと仮定して、、、
そして、壁さんについては、作中で“奴隷”にされてて、少なくとも生きている扱いにはなっているので、神(作者)様的に、救出劇の目的物として、設定したのではないでしょうか?
キングダムネタバレ-索敵の結果、北上する王翦軍
ただ、王翦軍としても、桓騎軍の二の舞になる訳にはいきません。
閼与城を手薄にしても、最低限、北上するに足りる、状況の見極めが必要です。
この点、李牧が大ケガで、北辺で自ら指揮を執る事ができない状況である点や、おそらく李牧が残党狩りの為に、散発的な活動をしてて、再度、結集するのが難しい状況であることが分かれば、王翦にとって、北上を決断する動機づけになるでしょう。
ただし―、
例えば、これで、実は李牧の方が一枚上手で…、
李牧が事前に司馬尚に申し送りをしていたと仮定して、、、
李牧『王翦が友軍の救出の為に北上したら、貴方が青歌の本軍を率いて、再度、閼与城を陥落させて下さい。』
みたいな、二手三手先を読んでいた李牧の策が発動するなども考えられます。
こうなると、李牧スゲーとなって面白そうなのですがね。
李牧としても、散発的な残党狩り以外に、閼与城急襲の為の南下軍を構成するだけの兵力など余裕で保持している状況なので、閼与の挟撃も可能です。
何度も書いております通り、今の李牧には、楽華軍と飛信隊なんて小物はほっといて、これだけ幅のある作戦展開を実施することが可能です。
王翦が北上する上で、仮に、救出に見極めたついたとしても、秦軍が閼与を離れるのは、これだけのリスクがあることがよく分かります。
まぁ、しかし―、
李牧さん、実際にはそこまで考えていないと思います。
李牧的には、あくまでも宜安を含め、自分の直接の息が掛かった北部地域に王翦達を誘い込んで、戦闘をしたいのが率直な所だと思います。
そして―、
王翦も王翦で、単なる『北に王が逃げるかも』という思い込みから、更に深みに嵌り、何も今回の敗戦と六将制度の検証もしないまま、
例えば、王翦『先に李牧の本軍である北方軍を叩かねばならぬ。』とか、、、
当初の戦略計画に無い事までを更に発案しだして、勝手に厭戦路線を進めていくものと予想します。
一応は、飛信隊からの情報と、カン・サロ達に蹴散らされた太原軍の情報を総合して、王翦は判断するとは思うのですが、それでも、それらの情報は基本的に、枝葉の情報でしかありません。
根本的な部分で、ワザワザ何で、李牧が一番実力を発揮しやすいホームグラウンドである、北方地域に突入して戦闘するのか?
そういった根本部分に着目されることなく、作戦が攻勢される恐れがあります。
飛信隊は、せっかく生きて戻ってきたのに、再度、北上する王翦軍の随伴軍として出動させられるでしょう。
飛信隊と王翦軍が助ける。
こうした結果―、
楽華軍は、玉鳳軍、壁軍と同列の…、
‘’何故か飛信隊に助けられるお荷物部隊”という、かませ犬に等しい格下げを喰らって、連載が推移していくことになりましょう。
― キングダムネタバレそれ最新755話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。