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キングダムネタバレ第746話 欠落した才能 考察 桓騎のトラッシュトーク 

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(桓騎:作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第740話)



先週の時点で決戦の山場を迎えた観があるのと、フテイとバフージが活躍し出したことで、完全に趙軍ターンになってしまいました。

桓騎もベラベラ軽口叩いてないで、サッサと李牧の首を狩ればいいのですが、これはもう演出上の話で違いありません。

大人になった桓騎が、この期に及んでも、民衆への不平不満を撒き散らして死亡していくのは、かなりカッコが悪い気がするのは私だけでしょうか?

そりゃまあ、世間や国に対して“クソくらえ”と悪態つきたくなる気持ちも分かるんですが…、

あの桓騎や、黒桜自身が『自分達が世の中から守られなかったから、世の中が悪い!』的な事言いだすと…、

ただの、自立出来ていない大人にしか見えなくなるんッスわ。

特定の個人や集団に対して、復讐するのは分かるし、桓騎が一家を作った理由も“復讐”として、うすぼんやり輪郭が見えてきているような気がするのですが…、

少なくとも、世間全体に対して、本当に絶望して、心底『クソくらえ』と思っているなら、これまでのまま、世間に期待せずに行動するために強くなり這い上がって来たダークヒーロな桓騎でいて欲しかったと思います。

『中間の奴らが悪い』とか宣言した桓騎に、私が引っかかっているのは、何故かと整理してみると…、

本作の、桓騎達の態度を見る限りでは、『その怒りは寧ろ、世間に対する期待の裏返しだったのではないか?』

『期待する気持ちがあったから、転じて、怒りや恨みになっているのではないか?』

『あの桓騎が、実は他者からの“愛”や“慈しみ”に飢えていました。』とかだったら、なんか萎えるわ…。

と云った部分になるかと思います。

実査のトコロ、もはや、宜安戦の決戦がどうのよりも、早く桓騎の内面の方の、伏線回収が見たい思いです。

ではでは、今週もキングダム本編の振り返りを見て参りましょう。

キングダムネタバレ-戦術を語るフテイ

大方の予想通り、桓騎軍の攻撃の圧が下がりましたね。

理由は、李牧が桓騎個人への攻撃をフテイに命じた為、早々とリン玉さんと黒桜さんが、桓騎の守りに転じたからです。

しかも、李牧の攻撃も重要であることが分かっている二人なだけに、その判断にも一瞬以上の、ためらいが生じています。

仲間に李牧打ちを命じて、単身、フテイの行動阻止に動いたリン玉さんに、弓矢でフテイを牽制する黒桜さん。

悲しいくらいに黒桜さんの弓…、フテイに当たりませんね…。

馬に矢を当てて、フテイが驚いた馬から振り落とされる等、ハプニングを期待しましたが、残念ながら、そんな甘い展開も発生しません。

どうにかフテイに追いついたリン玉さんですが…、

これはフテイも李牧の意図を想定済みです。

フテイ『へッ!そこがお前らが俺達より劣っている部分だよ!』

背後から接近するリン玉さんを、振り向きざま迎撃するフテイ。

フテイ『今の戦況を考えりゃ、お前の行く先は李牧様のほうだろ!まるで戦術が分かってねェな!』

リン玉さん『こっちは元々お前らみたいな戦争屋じゃねーんでな!! 俺たちは気持ちで戦ってんだよ!!』

 

えっ?

 

えーっと…、

 

今? フテイの口から“戦術”という単語が出てきましたよね??

 

いや、そりゃ李牧の意図は、当然、こちらだって分かって読んでいるんだけどさ??

なんでしょう? 既に分かり切った事を、フテイに解説されると何か妙な気持ちになってきます。

読者的に言うと、『お前に言われんでも分かっとるわァ!』という気持ちでしょうか。

しかも、リン玉も黒桜も、戦術的な不条理は理解した上で桓騎の守りに動いたワケで、心理的には“図星”に当たる事を、フテイから逆撫される発言を喰らった形になります。

コレは大概ムカつくでしょう。

ドラゴンボール(フリーザ)の様に、『(フテイが)まったく、人をイライラさせるのがうまい奴だ…。』と云った感覚を想起してしまいます。

(フリーザ:作画引用元 鳥山明先生 作 ドラゴンボール)



そして―、

フテイもまた、そんなリン玉さんの言葉へ返す刀で、散々と虐殺やらで趙人の気持ちを踏み荒らした連中が“気持ち”なんて言葉を使うなと応酬。

コレに対して、黙って戦いに集中すればいいモノの、残念ながら、黒桜さんが『先にコッチのほうが踏み荒らされたんだよッ!!』と、矢で更に応酬します。

この黒桜さんを狙っていたのが、先週から登場していた克甫という趙将ですが…、

フテイの叱咤を受けて、ここで再登場。

黒桜さんを狙います。

コレにはなんとか、部下が盾になってくれたおかげで、矢で迎撃できた黒桜さん。

彼女の矢が、克甫の片目頭部を貫きます。

しかし―、

ここで根性を発揮した、半モブの克甫、黒桜さんの弓を破壊しつつ、彼女に斬撃を見舞うまでの奮戦を見せます。

矢が頭部を貫通しているのに動けるとか…、

この克甫さん?

半モブのクセに、めちゃくちゃ優遇されてますやん。

ゼノウと戦闘力同格のハズの朱摩さんは、李牧相手とは言え、一瞬で絶命だったのに。(´;ω;`)ブッワア(泣)

こうして得意の弓矢を失った黒桜さん。

ここから李牧を狩るのは自分の役目として、リン玉さんには桓騎の守護を託します。

キングダムネタバレ-桓騎のトラッシュトーク

一方、ゼノウさんの奮戦はどうでしょう?

相変わらず敵モブ相手に猛威を発揮しており、桓騎兵もコレに続いていますが、バフージの率いる雁門兵団が強い粘りを見せます。

小回りを利かせて、ゼノウに接近戦を挑むバフージ。

彼の刺突は遮られ、ゼノウも一撃を放ちますが、バフージの身体はモブ趙兵のように四散せず、落馬と左腕の負傷だけで済んでいます。

クリーンヒットを喰らったはずの、バフージがケガだけで済んでしまっています。

これは、ゼノウさんの一撃の威力が落ちている!?

バフージ『俺達全員の命を盾にして、李牧様を守り抜く…、勝つのは俺達だ!!』

ゼノウさんを前に、勝利宣言するバフージによって、趙軍側の士気は更に跳ね上がります。

やはり、士気を上げるタイミングを逃さないあたり、今回登場したバフージはカナリ、武将としてのセンスを持っている人物であるように見られます。

しかし―、

李牧攻撃を買って出た、黒桜さんも負けてはいません。

以前、桓騎兵も士気を下げず、李牧に向って攻撃を畳みかけます。

攻める側の桓騎兵によって、非常に多くの趙兵が討たれていく様子が描かれていきます。

そして―、

その様子を見ている、李牧と桓騎。

桓騎が李牧の背後から語り掛けます。

桓騎『ククク、狂ってんなお前ら。』

そこまでして自分の命が惜しいのか?

仲間の命を盾にして見苦しいと、桓騎は李牧に語り掛けます。

まあ、桓騎のいつものトラッシュトークなのは分かるのですが…、

前のページまでスピード感のある戦闘だったので急に、展開にブレーキが掛かった様子になっていきます。

あの、桓騎将軍?

そのお話、いま必要ですか??

決着が着いてからで良くないですか??

喋ってないで、早く李牧さんを狩りましょうよ??

きっと…、

このような考えが過った読者さんも多い事でしょう。

とは言え…、

ええ。まァ、皆さんも分かっていますよね…。

桓騎としては、ストーリーの都合上、敢えてトドメに動かずに、無駄な話をするしかないことくらい、読者として理解する他ないでしょう。

李牧と桓騎の掛け合いは、ここからも続きます。

李牧としては、武将の生死には勝敗が託されおり、雁門兵の皆が心で団結して戦っている。

桓騎にはそういった仲間は一握りしかいない。

そう指摘して桓騎に反論。

李牧『お前は突出した才能を持っているが、だが!欠落した部分が大きい! お前には民を守るという大義がない!!』

桓騎『笑わせるな、そんな言葉はタダのまやかしだ、お前が守ろうとしている民や国やらこそが、欠落した不完全なクソだろうが!』

李牧『何を言っている!不完全だからこそ、こうなっている、不完全だから正しくあろうと戦い続ける、そのことに怒りを覚え否定するというなら、お前は誰より…。』

桓騎『まーいっか。お前はさっさと死ね、李牧。』

こうして、双方、総大将同士の想いのぶつけ合いが終わります。

こうして、何やら“大義”とか“民や国の正体”について気持ちを吐露してくれたお二人なんですが…。

申し訳ないけど…、

どっちが正しいとかでは無くて、単に、二人の話が噛み合ってないだけの事ですよね。

桓騎に対しては、確かに彼の言う通り、国の政治や社会の在り方を語る上での民度やら、余裕やらも大事な話ですが…、

別に、それを今ここで初めて会った相手(李牧)に言う必要あるか?という謎めいた感覚しか起こりえません。

これもヒョウ公将軍風に云うと、『戦闘中なんだから“勝つ事”以外に心を囚われるなよ。』といった感想がどうしても先立ってしまいます。

というか、桓騎の言っていることは…、

そもそも、初めて出会って会話をするような相手に、意図が伝わるような話題でありません。

ほぼ初対面である李牧相手に話をしてみて、自分の考えを理解してもらえるなどと、期待したというのでしょうか?

もしそうだったとしたら…、

桓騎はどれだけ承認欲求に飢えていたのだ?という話になります。

今回の桓騎のやっていることを有体に言えば…、

TwitterやFacebookで初めて接点をもった人を相手に、イキナリ政治や社会論争を吹っ掛けて来る痛いヤツと同じです。

そりゃ、絶対に友達も彼女も出来んわ。

神(作者)様、マジで止めてくれ、これ以上、桓騎に余計な事を喋らせないでくれ。

そして―、

李牧は桓騎になじられてマジレスしただけなのですが…、

今回ばかりは、流石に李牧の肩を持たざるを得ません。

李牧『はぁ?この桓騎って人、俺にどんなリアクション期待してんの?マジで困るんだけど…。』

(桓騎:作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第704話)



この様に李牧が感じても、おかしくありません。

今更、桓騎相手に“大義”なんて語っても、意味が無いことくらい、流石に分かっているとは思います。

勿論、李牧に対しても…、

31万人も動員しながら戦闘で勝てず、城域丸ごとを毒兵器で汚染しといて『何が大義だ!』と、ブチ切れる住民が誰一人居ない趙国民も謎ですし…。

史実と違い、作品世界に早々と登場していながら…、

腐敗しているのが分かっている王朝に対して、毎回毎回、腹心全員を戦場に連れて出てきてしまう李牧や…、

何も内政努力をせずに、国民に対して戦争をけしかけるだけの李牧など…。

大義を語るにしても酷くツッコミ所だらけの人物なのは分かるのですが、別に桓騎の生活からしてみれば、全く関係の無い事柄ばかりです。

二人とも、本人たちは真剣な会話の心算だったのでしょうが…、

実際には、真剣10代しゃべり場と同程度の、一見、高尚なフリしただけの、非常に中身の無い会話が繰り広げられただけの思いが致します。

はい、そうこうしているうちに、李牧の耳に、更なる援軍の接近をしらせる馬蹄が響き渡ります。

飛信隊のいる方角です。

多分、馬南慈軍でしょう。

骨粗しょう症軍じゃなかった?

だれだっけ?

骨珉伯の軍だったら、まだマシかもしれません。

 

 

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