( 全体図 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第716話)
31万人も兵士がいたら、その前衛陣を後ろ軍と入れ替えるだけでも一苦労。
っつーか、一回前衛を全面的に後退させるでもないと無理ですわ。
信が見いだした“火の付け所”とは一体何か?
前衛の指揮官を狩って、趙軍の先鋒を一時機能不全にする心算なのかもしれません。
予想したように、馬風慈とフテイが狩られるといいな。
まあ、この点は次回の予想編で煮詰めるとして、やはり桓騎本人はこれだけの状況でも余裕は余裕ですね。
完全に他人事なリアクションですww
秦軍14万人の構成は飛信隊で1万5千人。
楽華軍で1万人。
壁さんでも1万で、風ハンさんが5万人を引き連れていたので、引き算で桓騎本軍だけだと5万5千人程度…。
こう考えると桓騎軍が単軍で5万5千の中から何処かに軍を割って差し向けていると考えるのは、無理がありそうです。
しかし、その反面で、李牧の作戦は単純消耗戦なので、何処か桓騎相手に時間を与えすぎのような気がしないでもありません。
兵数が多すぎるがゆえに、李牧すら築かぬ趙軍の弱点。
信がソコを衝いて、桓騎がチャンスを広げる展開になるか?
まずは、今週のキングダム本編を振り返っていきましょう。
キングダムネタバレ-各戦線大苦戦
壁軍、楽華軍、飛信隊…。
何処もカナリ押し込まれております…。
各軍とも、緒戦からすでに予備隊を導入しなければならないほどの大苦戦です。
前回に引き続き、あの蒙恬が焦りを隠せないほどの状態です。
昨年の扈輒戦とは打って変わって、桓騎が意図体に扈輒軍を呼び込んだ上での寡兵戦闘とは違い、李牧側が二倍の戦力を隠して、桓騎側が誘い込まれての戦闘になっています。
兵力差だけで見ると、無論、三倍差兵力の扈輒戦のほうが圧倒的に不利な戦闘に見えますが、今回は兵力だけでなく、地形と練り込まれた作戦も、李牧側の想定下で戦闘が進んでいるので、桓騎側に勝ち目がありません。
そんな状況で開戦したとナレーションにあるのですが…、どうやら現場に目を移すと、冒頭の信や蒙恬以上に、一人一人の兵卒たちがカナリのパニックに陥っているようです。
秦兵『どういうことだ!?敵は多くても同数と聞いていたのに!』
秦兵『だめだ!押し込まれるぞ。』
逆に趙兵はノリノリです。
趙兵『敵は14万!こちらの半分だぞ!』
徴兵『オオ!蹴散らせ!!』
ぶっちゃけ、持ち場の兵卒レベルの戦闘では、全軍の兵力の比較など全く意味のない話で…、
お互い目の前に敵に集中してたら、こんな一方的な展開にはならないと思うのですが、まぁとにかく秦兵のメンタルはガタガタです。
一般兵士目線で、敵軍が何人いるかなんてわからんだろ普通はよww
そして、そんなこんな先週ラストに引き続き、早速、壁さんが大ピンチです。
イキナリ前衛軍の本陣を捕捉された壁さん。
趙兵『将らしき男が見えるぞッ!』
早々と投槍の射程に入ってしまい、刺突寸前の大ピンチ。
ですが―、
これはやはりナジャラ族の戦死が、壁さんの急死に駆けつけ事なきを得ます。
一部ですが、彼らの登場によって局地的には趙軍に打撃を与えることに成功しています。
壁さんを助けたナジャラ族の戦士。
こんな場所にいたら死ぬぞとばかりに、壁さんに逃亡を促します。
壁『分かってはいるが、我らが逃げては本軍がやられる、我らは役目をはたさねば!』
ナジャラ族の戦士『今ハソンナコトヲ言ッテイルバアイデハナイ。』
壁さんの手を掴んでまで戦線離脱を促します。
しかし、この場面…。
案外、このナジャラ族の戦士、後述する今回の信のラストシーンと同じように。
暗に、“このまま足を止めていたら死ぬ”という意味で、なかなか鋭い勘で共通した意見のように思えてきます。
次回の予想編で、詳しく書くつもりですが、正直って兵力で完全に劣っているのですから、信にしても蒙恬にしても、包囲を目的とした横陣、それこそ鶴翼、雁行、衡軛、の系列で軍の形を整えても意味がないです。
ある意味、さっさと横陣なんか捨てて、敵が薄く広げた箇所を“突く”しか対処の方法がありません。
逆に李牧は、ここまで兵力が大きくなると、包囲の形でしか全軍の動きが取れませんからね。
別に舜水樹やバナンジの強軍を遊撃軍とさせても、味方の殆どが邪魔で、秦軍の動きに合わせて対処させるのが難しい状態です。
そして、相変わらず趙軍には、コレだけの攻撃に参加できない遊走兵がいるにも拘わらず、弓撃援護に出る部隊が一つもないのはあまりに異様です。
ただ待ってるだけなので、勝つ気がないのかもしれません。
蒙恬も今は横陣の防御に徹するあまり、正面は愛閃に任せているものの、陸仙に任せた遊撃部隊を出すに出せません。
敵兵が増え続けているので、攻撃のポイントが絞れないのでしょう。
数に比例した結果、遊撃を出しても陽動にすらならないようです。
桓騎本軍への援軍陽性を既に何度も出している蒙恬。
その返事もなく、代わりに北東軍の風ハンさんが、援軍を都合してくれています。
赤麗城で留守番しとると思っていたのですが、勝手に除け者扱いにしてごめんね風ハンさん。(汗)
早くも蒙恬軍の左の防壁が破られた結果、そのまま風ハン軍の2千名が対応に向かうことになります。
正直、このように傷口の修復を繰り返す蒙恬軍ですが、すべてただの延命処置に過ぎません。
飛信隊ではどうか?
河了貂の指揮を中心に奮戦している飛信隊ですが、こちらも戦況はほぼ同じです。
桓騎軍は飛信隊にも全く援軍を派遣しません。
趙軍側では、前線で兵を送り出しているフテイ。
圧倒的な展開を、一見傍目では退屈そうにしていながらも、楽しんでいます。
趙軍陣営の遥か後方で、全体を見渡す李牧。
李牧『敵の数を操り、こちらの数を錯覚させたことで詰んだ盤面から開戦となった…。』
『よって、このまま数で圧殺する。そこに打開策はないぞ、桓騎。』
う~ん?
打開策は無い??
壁さんも壁さんらしく、早速命の危険に遭っていましたが…。
李牧も李牧で、毎度毎度のことながら、早速の慢心を見せていますね。
つい最近の秦軍とて、王翦軍全軍で囲んだ閼与にて、たった2百強の龍白ジュニア隊に、田里弥と桓騎の本陣急襲を許していたくらいなんですよ。
それを趙軍サイドで考えらた場合どうなるか??
秦軍が横展開をサッサと捨てて、凸型で横陣の分断を図ってきた際の対処については、それなりに警戒しておくべき事柄なのです。
にもかかわらず『打開策は無い!』などと断言している李牧は、やはり戦の素人なのではないかと思わせてくれます。
数さえ多かったら勝てる。
それも直前まで隠していたから勝てる。
と思うのは勝手ですが、冒頭で書いたとおり、李牧が圧殺による消耗戦闘をこのまま続けるとしても、李牧は秦軍に時間を与えすぎにという欠点を生みます。
秦軍が時間を得るのは、そのまま、信と桓騎に機転に気付かせる結果につながるからです。
さえ、そんな李牧の思惑どおりに狼狽しているのが、桓騎軍本陣の摩論です。
摩論『お頭!なぜ前と両翼に兵を送らないんですか!』
桓騎『別にw』
摩論が、桓騎相手にやや切れ気味なのは理解できます。
両翼がやられたら桓騎軍本軍が急襲を喰らうのですから当然です。
しかし―、
桓騎『ククク、まー落ち着け摩論。まだ戦は始まったばかりだろうがww』
摩論『!?(いや…、だから今の内に何かを…汗)』
桓騎のこの落ち着き…。
個人的には、横陣展開の消耗戦に付き合わない、という意味では、桓騎本人の思惑がどうであれ、敢えて援軍を出さないという指示は的を得ているように思います。
趙軍も秦軍も、今はどちらも横陣展開なので、同じ属性の陣なら、兵数で勝る趙が勝ちます。
なので、これから秦軍のやることは、たった一つしかありません、
同刻―。
遠方を見渡せる小高い台地に静かに、佇む信。
いつものように乱戦に参入せず、何かを伺っているようです。
信『何処かに火を起こさねえと。』
…。
『あった。』
そこからの信の伝令は早いです。
以下、隊長からの緊急伝令。
今すぐ横陣を解け!
飛信隊は今から右翼の壁の役目を捨てて移動する!!
河了貂『ちょ、何言ってんの信?』
(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪
信が見つけ出した標的が何であれ、横向き展開をサッサと捨てるのは正解だと思うよ。
本能型とはそんなん関係なく、河了貂も今回は頭が鈍いな。
― キングダムネタバレ最新716話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。