( 干斗 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第681話 )
やはり昂君が輝いてくれました。
それも想像以上に、あと、弓矢兄弟の援護射撃があったらそりゃ楽だろうけど、ここは敢えての温存で、え?でもそれなりに歩兵死んでるんだけど。
やはりやはりの歩兵単体のど根性ガエルな一話で完結した奮戦でした。
とりあえず、羌礼はじめ崇原以下の精鋭集団が登り切ったら、後は楽勝でしょうか?
玉鳳も亜花錦と関常のカードが復活する余地が残っているコトを考えると、まだまだ彼らの活躍を諦めるわけにはいきません。
ではでは、今週のキングダムも振りかえっていきましょう。
キングダムネタバレ-登り始めた歩兵団
田有が信に知らせます。歩兵団第一陣が敵の崖下に到着・
同時に底地で戦闘を進める信たち。
田有、田永、楚水さんたちが、大いに暴れまわって敵の注意を引きます。
その間、歩兵団の第二陣もその間隙を縫って、崖下に進軍していきます。
信『よし、頼んだぞ歩兵団!』
歩兵団第一陣の先頭を切るのは干斗、崇原、尾平など、お馴染みの面々たちです。
飛信隊本陣にいる河了貂達も、その様子を見て取っています。
そこに現れる番陽。
番陽『もう歩兵が下に届いたのか。』
王賁は前回の話のあと、天幕で静かに寝ているようです。
あとで、信のピンチになったとき…、
カッ!っと目を見開いて、突如として復活!…とはならなさそうですね、流石に。
今まで敵と戦ってきた番陽から見ると、非常に到達ポイントまで軍を勧めた飛信隊ですが、河了貂から言わせると8日間ずっと玉鳳と戦ってきたような連中であるから、動きが鈍いのは当然とのコト。
でなんで、やはり難しいのはココからです。
一方、飛信隊の動きは、敵方の本陣からみても、分かりやすいものです。
既に岳白公の本陣では、飛信隊が急斜地から奇襲を掛けようとしているのがバレバレです。
岳白公の側近である武将としても緩斜面を避けた飛信隊の意図するところを感知するところですが、至って反応は余裕丸出しです。
曰く―、『残念だがその奇策もまた死を早めるだけだ。』と。
急斜面の飛信隊。
もう殆どロッククライミングです。
そして、早速ですが、さすが尾平です。
何故か掴んだ岩肌が、パカッと割れて転落。
と、思いきや慶さんと昂君がこれをキャッチ。
そして、なんやかんやで、尾平に話しかけるモブ飛信隊士の話で、既に彼らは半分くらいの高さまで踏破しているコトが分かります。
しかし、ここで―、
『このまま行けば、皆上まで…。』
ゴッ!!
突如仲間の頭上から落石。
眼前に、仲間の頭蓋が割れて眼球が飛び出す様に驚愕する尾平。
そして、見上げてみれば、頭上には数えきれないほどの岩石が、自分達めがけて落下してきます。
これは、う~ん。
やっぱりというか当然というか、敵兵が少ないのであれば、それなりの迎撃手段が用意されていて当然と言ったトコロです。
しかも、当然逃げ場などない急斜面、落石から逃れたいなら、少しでも敵から見えにくい、険しいポイントに移動するしかありません。
しかし、それでも急に対応が取れるわけがないはずで、一方的に落石にやられる飛信隊の面々の姿が描き出されます。
ここで岳白公の半モブ側近が、『いわゆる“落石の計”というやつだ…。』などともったいぶって話してますが、見りゃ分かるよって話です
つーか、河了貂もこれくらい予想出来ただろうに。
だから、弓矢兄弟を対空射撃に起用して欲しいと前回も書いていたのですが、この点、更に予想通りに弓矢兄弟の起用も見送られる形になりました。
なぜなら、あの強すぎる兄弟が出て来てしまえば、話が盛り上がらなくなるからです。
弓の連続射撃で崖上の趙兵が射殺されまくっている状況を作り出し、さらに比較的上りやすい崖下コースを対空攻撃するポイントとして選定しておけば…、
それこそ可能な限り、犠牲や体力の損耗を阻止しつつ、崖上を制圧できたのではないでしょうか?
これでは、今回、干斗たちは頑張ったけど、河了貂はバカだったよね?って話になってしまいます。
『くそ、奴ら俺らがある程度登って来るのを待ってやがったんだ!この高さから落ちたら無事では済まねえ!』
敵の意図を見抜いた干斗。
崇原が現場で、応急的にさらにきつい斜面を発見し、仲間をそちらに誘導します。
まぁ、急な斜面っつっても…。
もうなんか反り返ってますがね。
尾平『嘘だろ、あそこを登るのか!?』
―当然、この状況も目の当たりにする河了貂。
一緒に見ていた番陽らも、さすがの事態の深刻さに驚愕します。
しかも、なにやら、一気に半数近くが落下させられているようです。
番陽『敵もそれなりに準備を、やはり無理なのか?』
しかし、河了貂…、
『大丈夫だ!ウチはそんなにヤワじゃない!!』
一体、何をいいだすのか河了貂。(笑)
イチイチ口角から唾まき散らしていますし。
今回、彼女は何のために軍師としてココに居るのか全く分かりません。
あ、今回だけじゃないか。苦笑
キングダムネタバレ-羌礼と昂君と仲間たち
ここからは、飛信隊の仲間たちの心温まるストーリー…?
何となく予想していた通り、必死こいてる飛信隊連中と違って、鼻歌交じりに“フッフーン”と崖を登りいく羌礼。
羌礼『追いついたぞ。』
というコトで、彼女から見れば、他の仲間も『これくらいの崖でヒイヒイ言いおって、修行が足りんぞ♪』で済むレベルの状況みたいです。
しかも、『ワシの勇士を見ておれ。』というや否や、両手を話しても普通に二足で崖の上を駆けていきます。(笑)
いつの間にやら、趙軍の落石攻撃も止んでいるので、ここは、上記で崇原が仲間を誘導した、敵から見えない急斜面のようです。
羌礼余裕、やはり余裕。
でなんでここはヤハリ、この羌礼の加え羌瘣とも足並みを合わせて、上述の弓矢兄弟援護があれば、どうにでもなるような話ではないかとしか思えません。
しかも、余裕と言えば羌礼だけでもないんですよね、今回。
ここで張り切る羌礼を見て、干斗が口をはさんできます。
干斗『余計なコトするんじゃネエ、お前の出番はまだだ!』
おお!
羌礼は別の部隊の人間ですが、後述するように、干斗もだんだん指揮官染みたコトを発言するようになってきたのは嬉しいトコロです。
ここでチョット思ったんですが、この落石が干斗の頭に軽く当たって…、いままでの彼のトレードマークであったチ〇ポヘアスタイルが解けてしまい…、
次のページで髪型が変わることで、ものっそい男前に変貌した干斗がキャラクターとして再出発してくれたらいいのにと思いました。
折角、今回、松左の名前に触れるので。
そして、気分の礼。
ここで、『うるさい、崖のぼりは識と二人でよく…、識…。』などとここに来て思い出し泣きをする羌礼。
さらに羌礼まで、尾平とおなじ演出で、掴んでいた岩肌がパカッと割落。
何だろう?
神(作者)はこの“パカッ”と落とすのを気に入ってしまったのでしょうか?
しかし、羌礼は羌礼で、『あ、やば。しええええええ…。』などと言っているだけで、全く緊張感を伴う落下でもありません。
そして、待ち構えていたように昂君が礼をキャッチします。
片手で落下してきた礼を受け止めて、そのままガガガガガガッ!と、落下ショックも吸収しきります。
多少申し訳ない羌礼ですが…、いや?なんかもう、識が死んだコトまで、こういうお約束なドジっ娘イベントに利用してしまう神(作者)の態度を見ている辺り…、
もうなんか、殆ど緊張感なんか無いに等しい状態ですね。むしろ隊員から余裕を感じさせてくれます。
自分を受け止めてくれた昂君を見て、気を取り直した羌礼。
『次はちゃんとやる。』と言って再び登ろうとしますが、ここでも干斗が羌礼を制止します。
干斗『待てっつってんだ羌礼、お前、お前のその力は上を制圧するトキにとっとけっつってんだ!』と。
いいぞ干斗、言っていることが、やはり殆ど指揮官みたいな口ぶりです。
崇原が言ってくれてもいいような内容ですし、しかも羌瘣隊という所属が自分とは違う羌礼にいうコトで、役割分担を教える先輩の体も醸し出しています。
しかし、さすがにコレは皆には無理だろうと諭す羌礼ですが…、
ここで昂君が自信の一言。
昂君『登れるよ、っていうか登るんだ。』
うんうん♪
ここはいい場面です。
干斗が比較的長めのセリフだったのに対して、昂君のこの落ち着きのある端的な一言。
その直後に、それまで啖呵を切っていた干斗が『っス。』と応答で〆ていることからも…、さらに昂君の頼れる先輩感が倍増して伝わってきます。
しかも、昂君の顔つきも明らかに精悍さを増しています。
そして、ここで僅かながらに女の顔を見せる羌礼。
オイオイオイオイ…。
信と羌瘣よりも、全然この二人のほうが社会人の恋愛してるよ、ホントに。
コレ、崖上で見せつけた、オフィスラブだよ。
職場の先輩後輩関係の延長から、絶好のポジショニングを獲得した昂係長って感じじゃないのか?
っつーか、昂君の方を尾平よりも出世させたほうが強いんじゃないのか?飛信隊。
キングダムネタバレ-ついに再発、趙軍のお家芸、安定の油断劇場
崖上の飛信隊の姿が見えなくなった趙軍。
急斜面に隠れたコトを察知したのはいいんですが…、
ドドドドドドドドド(太鼓の音)
レディース&ジェントルメン!!
キングダムをお楽しみの皆様~、非常~に長らくお待たせしました~。
コ~コからは、お待ちかね!
趙軍のお家芸、もはや国技と言って差し支えないかもしれません。
キングダム名物、趙軍伝統の油断劇場が開催されました!!(笑)
崖上のモブ趙軍をご覧ください。
モブ趙兵『チッ、奴らが見えなくなった、急斜面のほうに隠れたな…(略)…石を補充しとけ、どうせこちら側に出てくる!』
岳白公の側近『死角に隠れたか、だが生憎、そこから上には人は登れぬぞ。』
いやいやいや…。(笑)
飛信隊だけじゃなくて、それこそ、キングダム世界には、王翦の砦を登り切る燕軍とか、遼陽城を制圧した山の民軍とか、さらに言いうと函谷関をホボ制圧した魏軍とか…。
今さら天然の崖なんかと比べたら、ものっそいヤバい“登り”を体現してきた連中が居るじゃないですか?
いやさ?もしかして王都軍ということで、合従軍や鄴攻めで何があったか全く知らないという話ではないよね?この副官。
現場のモブ兵連中にしたって『ここは登るの難しそうだけど、一応、誰か見張っとくか…。』みたいな奴が一人も居ないのが嗤えます。
それこそ岳白公も何か言えよ。(笑)
キングダムネタバレ-河了貂の総括
趙軍の油断は、いつもことなので、このくらいでさて置きまして。
ここからは河了貂が自軍をアツく語ります。
自分の無策は差し置いて。
番陽が『いくら何でもあそこは無理だ。』と吐露すると…、
速攻で『無理じゃない!』とマジレスする河了貂。
『簡単だ!』とかまで言ってきてます。
自分の無策は差し置いてです。
番陽も、『簡単?お前はさっきから何を言ってんだ。』と言っていいます。
自分の無策は差し置いているからでしょう。
河了貂曰く―、飛信隊は騎馬隊の強さでは玉鳳、楽華には負けるかもしれないが、歩兵の力は上と断言します。
ここでサラリと、噛ませになっているコトを明確に言語化された番陽は…、普通に怒ってもいいのですが、ここは今までの彼とは変わって大人対応。
『な、何だと!?』などと、しっかりと大人となって、河了貂の話に合わせて驚いてくれています。
河了貂の説明は、士族には早期の騎馬教育があるから仕方ないけど、歩兵は大半が農民出身で力仕事になれている上に、飛信隊はさらに主力歩兵を選抜試験で淘汰した上に、練兵と実戦を重ねてきたと力説します。
そして、二年前の松左の戦死から、その意思を継いだ干斗たち若手軍団が居ます。
彼らは以後、自発的に心身をさらに鍛え、努力に努力を重ねて揺らがぬ強靭な力を身に着ける至っています。
故に…、
ただ険しい地を行くなら、彼らは絶対に自力でやってのけるッ!
河了貂『飛信隊の歩兵を舐めるんじゃない!!』
いやいや、だったらもっと損失を抑える工夫してやれよ。
とうとう干斗らが頂上に手を掛けます。
― キングダムネタバレ最新681話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。