( 呉鳳明 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第655話 )
騰が中央に侵入してきてやりたい放題してくんね~かな。来週のキングダム。
単純計算で什虎軍は満羽軍が三万、玄右軍が2万、千斗雲軍も2万の編成のままであったとしたら、本陣の寿胡王の軍は5千程度の軍力しか保持していないのだから、
いまから秦軍、義軍が剛に出たら寿胡王は何にも防ぎきれないんじゃないか?
まあ、寿胡王個人だけの話でいいのなら、自分だけ什虎城に逃げ帰るとかもアリなのだが、それやってくれた後で、秦魏軍全軍が満羽たちを蹂躙しまっくた挙句…、
僅か五千の城兵だけで守城戦やるってのもアホな話なので、流石になさそうだよな。
それこそ今から全軍を城に撤退とか号令しても、追撃戦で背後狩られまくりになるだろうから尚更ありえそうにない。
これはけっこう詰みに近いかも?
そしてそれも、呉鳳明の機転と乱美伯の副官の実務能力によって導き出された流れと言える。
当初は現場の混乱を避ける為に、秦魏軍の持ち場をハッキリと分けた形であったのが、ここにきて乱美伯軍を秦軍陣営に助攻として投入。
これは寿胡王も想定していなかったんじゃないだろうか?
それでは今回も来週のキングダムを予想していきます。
キングダムネタバレ‐謄の中央突破
敵の頭脳を最優先で潰す。
馬陽戦で王騎将軍が解説をしていて、なおかつ朱海平原戦でも王翦は岳嬰などよりも趙ガ龍を始末するべきであったと説明していました。
まあ、今戦はその什虎の頭脳担当であった寿胡王が最深部にいるので、当初は玄右、千斗雲、満羽のいずれかを撃破してから、寿胡王に迫るしかなかったのですが、
ここにきて謄が項翼を抜いて騎馬を進めだしたことによって、カナリ状況が変わってきました。
項翼とて下手に謄を追ってしまえば、乱美伯大体の半数に背中を狩られるリスクさえ発生してきています。
それにしても項翼…、謄に向かって『瞬き一つ命とり―。』などと豪語した挙句…、
謄を仕留めるどころか、結局は自分から脇見しておいて、背中丸出しにしてその場を立ち去る謄に傷一つ付けられない顛末になるとかこれはカナリ悔しいんじゃないでしょうか?
これではホントに『千年早い。』と言われても仕方がありません。
『あ“』っじゃねーよ。(笑)
今回も結局のトコロ、莫邪刀の真価は分からず仕舞いになりそうです。
この点、何気に莫邪刀の威力に関する関心など、既に大多数の読者の内心では完全に薄れてしまっているかもしれません。
なので…、
合従軍編でもカナリの剣戟を謄と打ち重ねていたハズですが、名刀との誉がある割には謄の手にしている剣が強度で負けて折れるでもなかったあたり…、
単に切れ味のいい偽物の刀を、項翼が騙されて掴まされていたというオチでもいいような気がしてきました。
項翼的には謄が相手と言っても、実力をあげた自分が単純に、再度、真正面からキチンと打ち合えば勝てるという自信あってのコトだと思うのですが…、
シンプルに謄がこの局面でそんなワリに合わないマネをするでしょうか?
むしろ『寿胡王を始末して、敵をテンデンバラバラにしてから始末してやんよ♪』ってくらいの話かと思われます。
自軍の半数を残した乱美伯本人が、このまま蒙武の持ち場に移動したならば、恐らく項翼本人が死亡してしまう憂き目にこそはならんでしょう。
でなんで、ココからは騰による敵本陣までの項翼との追いかけっこになりそうです。
皆さんも想像してみてください。
あの謄と項翼ですよ?
なんか、騰がお調子にのってメチャクチャ項翼をバカにしながら追いかけさせるとか似合いませんか?
たぶん、皆さんのいた小学校や中学校でもあったかもしれません。
簡単に切れるバカを挑発して、イジメすれすれの弄りをかまして、学校で追いかけっこをするスリルを楽しむという遊びが。(笑)
例えば、コレで来週のキングダムで、騰が項翼に向かって『バーカ、イキり童貞!フハハハw』 とか言って本陣に向かい、項翼がムキになって追いかけたら目も当てられないでしょう。
騰を追撃しだした瞬間、残った乱美伯兵に味方の背中を狩られまくるからです。
でなんで、一度、自分の前から取り逃がした謄を追撃するのは、既に難しい項翼。
作戦の焦点は、このまま謄の中央突破が可能であるかが注目の的になってきます。
他所の満羽軍や玄右、白麗軍もいる中で。
キングダムネタバレ‐蒙武の圧力
満羽軍の数は三万。
騰軍と項翼軍から見ても、単軍でかなりの余裕があります。
現に、乱美伯軍が来るまでは、騰軍の戦域にも満羽兵が出没していました。
しかしながら、そこに乱美伯本人を含む魏軍が乱入してきたら、これはカナリ状況が異なってきます。
満羽は蒙武と戦う気マンマンなので、前項のように突出した騰に気が付くのも遅れるかもしれません。
気が付いたところで、蒙武を相手にするのに全面に出過ぎているので自ら援護に向かうことも不可能ですし、その気も起きないでしょう。
とは言え、自らの軍から援護を派遣しようにも、乱美伯が邪魔で本陣救援が不可能になるのは必至のハズです。
となれば、満羽の出来るコトは少しでも早期に蒙武を決着をつけるコトになります。
このまま蒙武を待ち受ければ良かったダケの状況が、自ら蒙武を迎撃に出なければならない戦況に変化します。
結果的に蒙武にとっては願っても無い好機になります。
あくまでも個人的な印象でしかありませんが、別に満羽はサシで汗明と戦って勝ったワケではないと思います。
そして、この点で、明確な差が出てくるのが、総大将として背負ったものをぶつけ合って戦うという経験値と今の立場で、決定的に蒙武に軍配が上がるのだと思います。
逆に、そうではなくて、蒙武を迎え撃つつもりだったところに乱美伯に“ガリッ”って狩られてしまうとかだったらご愁傷様です。
そうでなくても乱美伯が乱入してきた時点で、満羽軍は精鋭揃いと言えども側撃を喰らえばダメージは必至です。
満羽と蒙武の決着がつくまでは、まだ多少の時間差があるでしょうが、大筋で総大将を仕留めるのが蒙武で本陣を陥落させるのは騰という配役でホボ決まりなんじゃないでしょうか?
で、結局は馬介以外に大した損耗を発生させずに、秦将を使って什虎を陥落せしめた呉鳳明SUGEEEEEE!!ってトコロなのだと思います。
いや~、序盤でモブ将校にヨイショされまくりなのを見て、鳳明のコトをミス乱発しとる!(笑)などと悪口を書いてしまい申し訳ありませんでした。( ;∀;)
馬介が死んでも全く動じず切り返しの一手を放った今回のアンタは正直にスゴイと思います。
魏軍としても、什虎の戦後
キングダムネタバレ‐魏軍は最小限の犠牲
占領を考えれば本戦での損耗は最小限に留めておきたいハズです。
しかし、戦局が不透明な開戦当初としては、鳳明とて戦局によっては自軍が主攻を張る算段もあったのかもしれません。
そこに、玄右が馬介を討ったことと、乱美伯を魏軍と秦軍のどちらにも編入できるポジションに配置していたのが、功を奏したの見て取れます。
玄右軍と白麗軍は合わせて3万5千の規模ですが、玄右が最右翼(魏軍にとっては最左翼)である対馬介軍の側面包囲に出てしまったいま、魏軍に攻撃を加えながら、中央から本陣攻撃に移行する騰軍を迎撃する余裕があるとも考えにくいです。
少なくとも、白麗の軍とて対面している劉範軍に近接されている為に、弓攻撃大体の標的を騰に向けたところで自軍が劉範軍に喰われるだけです。
この点、以前の記事にも記載したことなのですが、楚軍は友軍同士でありながら、単純に軍を二手に分けていただけの話であって、特に親和性が高い軍同士であるハズの項翼と白麗を連携不可能な配置にしてしまっていたのが大きな損失に繋がっていくように思われます。
というのも、わざわざ千斗雲を遊撃的に配置にして、項翼軍と白麗軍の間に敵の侵入可能な空白地帯を設置するよりも、千斗雲を満羽と一緒に抑えの位置に配置しつつ、全方位で武将を射抜ける白麗を中央部分に配置したほうが、圧倒的に優位な配置と考えられるからです。
鳳明としてはたったの一手で寿胡王本陣に王手をかける良手だったと言えますが、
キングダムネタバレ‐録嗚未だけが心配
こうなると、それなりに強敵設定になってしまっている千斗雲を単独で足止めしなければならない録嗚未だけが心配です。
心配ですが録嗚未…!
正直、こんなのに君がやられたら王騎将軍はため息つくでしょうよ。(泣)
同時代を築いた中でも、輪虎あたりは笑うかもしれませんが、堯雲とか趙ガ龍は見たら失笑すると思うぞ。💦
それこそ蒙武と同じく、単なる戦闘狂などとは背負っているモノがちがうでしょうよ。
読者としては録嗚未の力を信じるしかないのですが、この局面で特に思うのは、録嗚未とて騰と同じくいまだ、その力の全てを本編で見せ切っていない武将の一人であるという点です。
あるいは、彼自身も王騎軍の中では軍長という内部的なポジションで本作品に登場したものの、近年になって自身の実力から将軍という地位を得るに至った武将であるコトも考えると…、
神(作者)としての描き方もまだまだ幅が残っているように思えてきます。
いや、だってそうじゃなかったら、過去の六将軍って敵の城に近づいただけで降伏するほどだったとか形容されるくらいだったのに、その中で最強の男だったハズの男が何でこんな弱いんだ!?ってなりませんかね。💦
別に一騎打ちだけが武将の強さでもありません。
それこそ列尾戦で不発に終わった“馬叫の陣”とかも、ここで炸裂させてやらねば一生出所が無くなってしまうでしょうに。(泣)
― キングダムネタバレ最新656話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。