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キングダムネタバレ611話予想 羌瘣、龐煖から信守る

投稿日:8月 9, 2019 更新日:

(信  作画引用:原泰久先生 作 キングダム第610話 )

今週はヤングジャンプが合併号でした。

お盆休みがあるので、最初から分かっていたことですが、8月22日までは新しいキングダムのお話は読めません。

尭雲が逝ってしまったので、秦軍右翼の戦闘も詰めに入っていきそうなのですが、第600話で龐煖が登場してしまったので、ここからは彼が出てきた顛末がどうなるのか気になるトコロです。

まあ、羌瘣が甲斐甲斐しく信の為にどうにかしようとしてるんだろうなぁ…、という描写があったのですが(参照:601話)、ココで信と龐煖の決着が付かないで、単に羌瘣に武神を撃退させるだけで終わるなら、史実ベースとは違い、業攻め以降も龐煖がキングダムに出てくることになります。

そして先の話をすれば、龐煖は武神キャラを最後まで貫くことになるのでしょうか?

そんなんで、これから登場する司馬尚とも彼はうまくやっていけるのでしょうか?

彼がこの先、他の趙将とも仲良くやっていけるのか非常に心配です。

さて、彼の侵入ルートがどうなるか?にもよるのですが、相手が羌瘣だと仮定してネタバレ予想を進めたとしても、ここから先の秦軍右翼の指揮官たちにとって最大の課題は、どのように李牧本軍の横撃にシフトしていくかです。

後退した馬南慈軍と岳嬰残軍への対処はどうなってくるのかなどの論点も秦軍右翼の課題になってきます。

8月22日ヤングジャンプ掲載予定、キングダム第611話について予想。

ここから発生可能なネタバレを検証します。

キングダムファンの皆様、今週もよろしくお願いします。

キングダムネタバレ-第610話のおさらい

第610話の本編考察⇒【キングダムネタバレ最新第610話 藺相如の伝言 考察】

前回の予想⇒【キングダムネタバレ610予想 王賁対業雲、勝負は明白】

正直、今回も神回だったように思えます。

特に、一切無駄な動きのない戦闘描写が秀逸でした。

心停止寸前で、かつ、体力の限界に近い王賁の動きは、まさにクロスカウンターの極致であったと言えるでしょう。

対峙する堯雲と王賁。

信が駆けつける中、各々の武器を振りかざし、進む2人。

勝負は一瞬でした。

堯雲の矛を弾いた王賁の槍の穂先は、そのまま相手の心臓と思しき付近を、真正面から背中まで貫通。

衝撃の余波で、騎馬が潰された王賁は、そのまま落馬しましたが、致命傷を喰らった堯雲は吐血し、武器も手放し、完全に戦闘不能。

というか、ほぼ即死でも間違いないくらいの状態なのですが、此処でも脅威的な生命力で馬上での姿勢を保っています。

或いは生命力というより、藺相如より託された、最後の遺言を表明する為の執念と言えます。

せめて落馬した王賁を殺そうと、襲いかかる趙兵達ですが、なんとか信が決着の場に到着。

周囲の敵を斬り伏せます。

このまま王賁を助けつつ乱戦になるところでしたが、ここで堯雲が味方である趙兵を制止します。

そして、彼の最後の力が振り絞られて、亡き主人、藺相如の最後の遺言の内容が明らかになっていきます。

それは、中華を統一する刃たる、信や王賁に向けた伝言としてのメッセージ。

曰くー、「どんなことがあろうとも、振り上げた刃を最後まで降りおろせ。」と言うものでした。

逍遥と聞き入れる王賁に、とまどいながら理解が追いつかない信。

2人の様子を見た堯雲は、今は理解が出来なくても、相応の時期が来れば分かるコトだと諭し、次世代の強き刃に向けた主人の助言を伝えきります。

思えば誰よりも苛烈に藺相如の配下として、まっさきに命を燃やし尽くそうと心に秘めていながら、今となっては誰よりも長く藺相如の配下として戦いきった堯雲。

全ての戦いが終わった今、在りし日の思い出の中に戦士が還っていきます。

かつての三大天の伝説の一つが、また一つ幕を引いていきました。

キングダムネタバレ-龐煖の出現までの見どころ



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状況の積み重ねで言えば、龐煖の出現ポイントは秦軍右翼の進軍がさらに佳境に差し迫った直前かと考えられます。

これから堯雲討ち死にの急報が、趙軍左翼に伝わりゆく状況に重ね、直下軍と岳嬰残軍とともに中途半端な兵数で自軍を分断してしまった馬南慈…、

もはや趙軍勝利の為ではなく、殉死の為に特攻を重ねるであろう、残された堯雲・趙峩龍の残軍…、

趙軍側の目線で見れば、もう全ての将兵がバラバラで、まったく勝つ見込みが無い左翼軍です。

しかし、本来は“戦略級の武力の持ち主”と言う設定をもつ龐煖という存在を考えれば、逆にここでこそ、神(作者)にとって効果的に武神を投入できる機会が近づいてきているようにも思えます。

また、第601話で、羌瘣が信を守る(恐らくは龐煖から?)といった趣旨の発言を残しているので、必ずしも信と龐煖の最終決着だと言い切れない面もあります。

今回の610話の結果から、強敵の最後という意味でも、もう堯雲でお腹いっぱいである面も加味すると、さらに神(作者)の意図が何であるのか分かりにくい部分も残ってきます。

これら点を含めて考えてみると、非常に予想し甲斐のある課題でもあります。

李牧が現時点で龐煖の到来を関知している事と(参照:600話)、何があっても秦軍右翼が中央軍にまで抜けて出てくるコトが無いという(参照:608話)自信の裏付けにも関係しているのでしょうか?

いくつか論点を重ねて予想を進めます。

ネタバレ予想-飛信隊VS捨て身の堯雲・趙峩龍残軍

堯雲が逝去とあって、いよいよ鄴攻めでも最も主要な敵キャラとの勝負がついたことになり、秦軍右翼としても、この勝報を早くに戦場に広めて、中央軍への横面突撃に連動させていきたいところです。

ここからの作戦としては極めて単純な話なのですが、河了貂達が残る課題として把握しているのが以下の2つの課題になります。

①堯雲に連れてこられて前面にいる堯雲・趙峩龍軍の残軍を早急に抜いて、李牧軍への横撃につなげる。

②後方に退却を図った馬南慈軍、岳嬰軍の牽制をどうするのか?

この点、神(作者)としても、ここから指揮官をロストしたモブキャラ群の刈取りを描くためだけに、1話分の尺を用いてダラダラとキングダムを描くとも考えられないので、比較的早めに①と②の秦軍の侵入展開が描かれて行くと考えられますが…、

敢えてについて気になる点を述べれば、残った堯雲軍が捨て身で飛信隊と玉鳳隊に襲い掛かって来る可能性が非常に高いということです。

趙軍左翼にとっての武威として、象徴的な首魁であった堯雲が死亡した以上、ここで敵軍が岳嬰軍のトキのように信の一閃にビビって意気消沈といった有り様にはならない可能性が高いです。

むしろ、堯雲と趙峩龍が思い抱いていたように、ここが自分たちの死に場所と覚悟をキメて、死んだ堯雲たちへの後追いをする気で、最後まで命を燃やし尽くして戦う兵士になるでしょう。

特に、雷雲や土雀の生き残りにとっては、この点は必至。

間違いなく残りの十槍を中心に、関常と昭拓が奮戦する姿や、死地と思しき局面が描かれた弓矢兄弟の姿が描かれることかと思われます。

しかしながら、軍力全体の趨勢としては圧倒的に飛信隊と玉鳳隊のほうが優位であるコトは揺るぎようのない事実に違いありません。

雷雲や土雀のような堯雲と趙峩龍の直属部隊はともかく、一般的な閼与方面軍で構成されたその他の趙軍左翼兵の陣列は、河了貂や渕さんの戦隊指揮によって、極めて早期に粉砕されていく様子が描かれていくと考えられます。

ネタバレ予想-馬南慈軍と岳嬰残軍への対処

順当に考えれば、現状、堯雲と趙峩龍の残軍と噛み合っているのは飛信隊と玉鳳隊なのですから、先だって足並みが揃わずに後方に退却してしまった、馬南慈軍・岳嬰残軍の抑えに向かうのは段茶さん・亜花錦が率いる亜光軍の出番であるように思えます。

まあ、喫緊のキングダムの見どころが、信、王賁と堯雲たちが最後の勝負になり、しかも藺相如の遺言が何であったかが明かされる局面が描かれていただけに、出番が無くても仕方がなかった段茶さんと亜花錦。

せめてここからは、彼らに堯雲の敗れた状況も利用してもらいつつ、馬南慈軍が積極的牽制に打って出てこれないように抑えに回ってもらう必要があります。

ややもすれば馬南慈としても、比較的早い段階で、堯雲軍との動きが合っていないコトに危機感を覚え、一旦、後方に退却をした直後から、再び朝礼暮改よろしく転進して陣を引き上げてくる可能性もゼロではないからです。

ただ、現在の状況で、秦軍右翼がさらなる攻勢に出る前に、堯雲討ち死にの伝令が李牧や馬南慈に届くとは考えにくく、仮にそれが分かったところで最早、馬南慈としても趙軍左翼全体を立て直すことが出来る可能性はほぼ不可能。

この戦況が発生したのも、敵に“藺相如の助言を伝える”という私事を優先した堯雲が100パーセント悪いのですが…、カッコイイ死に際を見せたが為に、彼のコトは悪く言いずらいです。

前項にて記述したような堯雲軍の最後の抵抗が描かれたとしても、軍全体の勢いと生き残っている指揮官の数で圧倒されて、李牧軍への横撃戦が描かれるのも時間の問題であるのは間違いないでしょう。

キングダムネタバレ-本軍横撃の前に龐煖登場?

タイミングとしては、上述のように、馬南慈軍の抑えに亜光軍を戦わせ、残りの十槍や堯雲・趙峩龍の残軍に、関常や弓矢兄弟などの玉鳳・飛信隊の主要メンバーに、残りの出番を割り当てた上で龐煖の出番につなげるのかもしれません。

そして、この流れで龐煖が登場するとしても、おそらくそれまでは羌瘣の出番が抑えられることになるでしょう。

現に、15日目の戦闘で信と王賁の出番に比べて羌瘣の姿だけは完全に隊の中に埋没しています。

結果的に、信と王賁は消耗こそ激しいですが、趙峩龍と堯雲を打ち果たした両雄として、右翼軍の勢いを牽引する存在として馬上に有るだけで、ここから李牧軍横撃に備えた価値を発揮します。

対して羌瘣がこの先、対龐煖のエンカウント要員として機能させるとすれば、どんな観点からキングダムを盛り上げる要素となり得るのか?

神(作者)としても、史実での鄴攻め以降、龐煖は単に史記に記述されなくなるだけであって、必ずしも戦死したわけでは無いという余白を活かす意図があるなら、何が面白さの切り口になるのか?

それらの点からネタバレ予想を追求してみたいと思います。

ネタバレ予想-蚩尤であって蚩尤でない羌瘣

先ず、想起できるのは、羌瘣と龐煖は一度、求道者同士として対戦している過去がある点です。

キングダム第140話~第143話にかけての出来事であり、当然、姉である羌象の仇を取る前のバトルです。

興味深い点は、この時の羌瘣は、現在の彼女よりも純粋に暗殺者である蚩尤の一族の側面が強く出たキャラクターであり、積極的に「ターン、トントン、ターン、トントン」を使っていた点です。

換言すると、一人の武将として龐煖と対峙していたというよりも、龐煖とほぼ同じ属性である求道者として戦っていたという事実が挙げられます。

ここから反証して、予想に繋がる点は、あれほど王騎に負けていて、麃公にも心根の芯を抉られ、李牧にも道の終わりに立っていると明言されたにも関わらず、悲しいかな、第600話の時点でも、全く人間的に成長が見られない龐煖が再登場したことです。

まぁ、注意やアドバイスを受けただけで、人間が簡単に変われないのは分かります。

蕞攻防戦の後も、恐らく人の居ない山の中で暮らしているたのでしょうから、彼も成長して、さらなる強さを手に入れたくても、どうしたらいいのか分からなかったのかもしれません。

そこで神(作者)としては、最後の彼の成長チャンスとして、かつて同じ求道者として刃を交えた者と再戦させ、以前の彼女との違いを感じ取らせ、後の戦いにて龐煖の変化として表現する方向性を狙ったのではないかと予想しました。

当然、すでに多くのキングダムファンから、武神キャラへの“食傷感”や、「まだ同じ勝負根性でキングダムに出てくるの?」といった単純な“飽き”に近い読者感情が発せられている通り、流石に神(作者)としても捨て置けない状況であると感じ取られているであろう点も考慮できます。

そもそも彼は今回の戦争目的と何にも関係無く、龐煖側に用があったとしても、秦軍の立場で言えば全く用が無い存在です。

第600話で李牧は、龐煖は決着を付けに来たと彼のコトを評していましたが、ワケもなく怒り狂って登場して、無心に立ち上がった胡漸副長に「失せろ」刺された事実を鑑みればどうでしょう?

それこそ疲労があったとしても、羌瘣レベルの達人が集中して戦えば、撃退成功の確率はカナリ高くなりそうです。

武神としても「あの老兵士といい、この神を堕とす者といい、一体なんなのだ?」と感じ、決着ドコロではなくなることが予想できます。

また単純に、敵とは言え、あの王騎将軍や麃公との戦いを潜り抜けてきた人間が、“より強い何か”を感じ取っていながら、最終的には何も変わっていなかったというのも、主人公の宿命の相手としては、王騎、麃公ほどのキャラクターを犠牲にしておきながら、やはり何か勿体無いとも思えてくるのです。

キングダムの敵キャラに関して言えば、それこそ李牧だって、最近まで本能型の研究を重ね努力してたりするワケです。

趙王ですら、初登場時や“春平君返せ騒動”のトキよりも、そのバカっぷりに磨きをかけて登場を重ねているワケです。

公式ガイドブック-英傑列記-でも、“バカではない”と神(作者)に評価された龐煖なら、もっと頑張れるハズです。

今度は、羌瘣に根性を叩き直してもらおう。

― キングダムネタバレ611話予想 羌瘣、龐煖から信守る 以上 ―

次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。

皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。

Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande

第610話の本編考察⇒【キングダムネタバレ第610話 藺相如の伝言 考察】

第610話の予想⇒【キングダムネタバレ610予想 王賁対業雲、勝負は明白】

第611話の予想.2⇒【キングダムネタバレ611話予想.2龐煖のロスタイム】

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第611話本編考察⇒【キングダムネタバレ611話 王翦の分 考察】

第612話予想⇒【キングダムネタバレ最新612話予想 糸凌と倉央、死してアモーレ】

 

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