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キングダムネタバレ606李牧軍の仕掛けの正体

投稿日:6月 29, 2019 更新日:

(糸凌 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第605話 )


今は亡き劇辛将軍との戦いで展開されていた『奴は戦場を真横から描いていたのだ…。』っていうオチ。

過去の李牧の勝ちパターンをみていたら、それの転用もアリなんじゃないのかというような考察に行きつきました。

もしかしたら“大鶴の陣”って、鶴翼の発展類型としての包囲陣形というよりも、ただ単に“大きな鶴”のように上から敵の動きを俯瞰してます。とかいった戦法のコトなんじゃないのか?

実際、流動力術なども呉鳳明などは高台のうえから展開しようとしていたのに李牧のそれは何故か平地からの指示でこれを完遂しているので、『奴は戦場を真上から描いていたのだ…。』ってオチもまさかアリでしょうか?

何気に、から攻める気満々のハズで陣形変更がなされたハズの15日目の両陣営の本軍同士の激突ですが、実際にキングダムの604話と605話の戦闘描写を見てみると田里弥、倉央の両部隊の対処として、李牧軍の動きは明らかに後の先をとるような描写ばかりが目立ちます。

さらに不可解なのは、今回で王翦自らの直下部隊出陣を見た倉央が、王翦の指揮を予想するなかで、「入りは得意の“鶴翼”あたりか…?」などと想起している点です。

前回までの当キングダムネタバレにて、李牧の陣形は“大鶴の陣”と彼が呼称する理由としてネーミングの発送からは上述の通り、誘導包囲を目的とした“鶴翼の陣”に近い類型のオリジナル陣形であるとの予想をたてましたが、どうやら倉央の発言は李牧軍の陣形が“鶴翼の陣”の類型とは全く違う代物であることを示唆しています。

なぜなら秦軍3万VS趙軍5万の兵力差2万で展開するこの戦場において、両軍が包囲誘導を目的とした陣立てである“鶴翼の陣”、あるいはそれと同じような戦術で戦闘を進めた場合を考えれば、王翦軍にはほぼメリットがないからです。

それが分からぬ倉央と王翦ではないと思われますし、何より、李牧の戦術の進め方が、あまりにも極小的な部分でしか王翦軍の包囲分断を進めていないことからも、李牧軍側としても現状で“鶴翼”のような戦端陣形で広く戦端を形成しているワケではないように思えてきます。

ってゆうか倉央も倉央です、ここで兵力が劣っているだけならまだしも田里弥や自軍の糸凌さんの攻撃など、王翦にとっての両翼の攻撃が芳しくない中で、何故、王翦が陣形を鶴翼で選択すると考えたのかよくわかりません。

多分、このあたり神(作者)としても深く考えもしないで適当に有名な陣形の名前でも入れとけ的な感覚であったのかもしれません。

倉央の側近である糸凌さんの名前が分かったのは嬉しかったけど、予想を上回る上司と部下の関係に、冒頭で全てが吹っ飛ばされた今回のキングダム。

同僚がこんなノリでは、そりゃ田里弥もますます不機嫌になりそうなもんですよ。

さらに田里弥だけでなく、凄く純粋な性格である信とも比べてみるとどうでしょう。

ヤりたい盛りの22歳なのに、ほとんど性に関してはイノセント・ワールドが広がる主人に対して、何故か呂不韋と大后然り、過燐とオルド、倉央と糸凌のようなミドル達の絡みが多いのは、神(作者)の好みなのでしょうか?

7月4日ヤングジャンプ掲載予定、キングダム第606話について予想。

ここから発生可能なネタバレを検証します。

キングダムファンの皆様、今週もよろしくお願いします。

キンググダムネタバレ-605話のおさらい



前回の予想⇒【キングダムネタバレ最新605話李牧軍の傾向と対策】

糸凌さんの目つきがますます妖しいです。

もう完全に女の顔です。

多くのキングダムファンの皆様も、今回の戦闘の戦術ネタが何であるか?を中心に先週まで読み進めていたところ、予想の遥か彼方の上をいう倉央のセリフに今週は全て持っていかれた感じがします。

いや、マジで過燐に対して「(巨体を)気にしているのか?なら、今晩抱いてやろうか?」「けっこうそそるぞ♡」と言い切ったオルドも漢でしたが、ここでの倉央は彼の衝撃も上回ったと思います。

オルドと違って実際に倉央は過燐クラス?の大女を既に抱きまくっているのですから。

ただ、大女なのかもしれませんが、実際にキングダムの世界の中では比較的美人の中に入ると思われる糸凌さん。

倉央が「夜の元気は残しておけよ、勝ってお前を朝まで抱きまくる。」といった後の笑みがこぼれる唇たるや艶々です。

考えてみれば、ヤングジャンプは青年誌なので、男女の絡みがあっても全然普通の話なんですが、何故か主人公がモノ凄く純粋で、ほぼ間違いなく絶対に童貞なので、たまに神(作者)がエロネタぶっこんでくるだけで衝撃だったりします。

ネタバレ考察①倉央軍の威力

糸凌の暴れっぷりといったら、ほぼ乱美伯クラスのバーサーカーっぷりを発揮して、後続の仲間がついてくるのがやっとです。どうやら彼女の側近の口ぶりからも、いつもこうなると声が届かない状態になるようです。

さて、そんな糸凌と相対する趙軍側から倉央の突撃を見てみればいかがでしょう?

一部、狼狽したモブキャラもいますが、カイネや共伯はいたって冷静です。むしろ、ただ暴れまわっているようにしか見えない糸凌を見て、所作で女性だ見抜くカイネが凄いです。

側近もモブキャラもそりゃ、二回も「えっ!えっ!?」って驚きますわ。

ここから断片的にカイネやフテイから李牧の陣形の解に通じる部分的な情報が明らかにされてきますね。

まず、カイネが言うには李牧兵は突撃してる敵の力量に徹底的に“合わせる”行動を以って対処しているコト。この点、次の描写からモブ兵であるはずの、盾兵が“虚脱”を使い彼女の勢いを殺していきます。

このモブの趙兵が使った虚脱自体は、格闘漫画を読んでいる人であれば、スウェーバックの一種として珍しいものではないのですが、糸凌の見立てはまた一段と分析が深いです。

曰く、恐怖や殺気によって心に力みが生じれば体のどこかに力が入り、結果斬られるということなのですが、糸凌の気を当てられ微塵も恐怖も感じないこの趙兵たちは、この時点でただ者ではない、李牧の鍛えかたがハンパではないコトが分かります。

ネタバレ考察②-現場からの情報




ただし、ここは李牧の兵が凄いというよりも、糸凌が武将として未熟なだけなのでは?という疑問も生じます。

今回のキングダムを読めばわかる通り、糸凌は個人の武力が突出しているからといって仲間と足並みを全く揃えず、単騎突入しています。

この点、是非、キングダム68話を振り返ってほしいところなのですが、糸凌の突撃はかつて秦国大将軍として活躍したヒョウ公のそれと全く違います。

王騎将軍の解説でもあったとおり、「ヒョウ公の前に立つことはヒョウ公軍の前に立つこと…。」つまり、武将の気を当てられることと、武将の気+部隊全員の気を当てられる状態とでは全く別物であることが過去のキングダムで神(作者)みずから解説しているのですが、この点を振り返るだけでも、すでに案外、李牧の新戦術などといっても過去の基本データを抑えるだけで、実は簡単に攻略できてしまう糸口にならないか?などと考えることもできるわけです。

だいたい、仲間がきちんと糸凌についてきていたら、糸凌の一撃で吹っ飛んで防御態勢が崩れた隙に突撃を仕掛けることもできるワケで、この時点である一定の武力を持つユニットで尚且つ個人武力を過信せずキチンと連携を深めることが出来る部隊であればどうにかなるのでは?という気もしてきます。

また、この点、個人個人が異様に強いと表記されていながら糸凌のような突出した武力キャラがいない田里弥軍にも、同様の“虚脱”による対処が働いているのでしょうか?

ただ、いずれにせよ、前回の興味深い上空描写からも分かるように、李軍としては、一旦は、田里弥の兵の突撃を緩衝しつつゆっくり引き込んでいるように捉えることが出来る形態になっていることは分かるので、冒頭の記述のように、陣形変更の当初は攻撃的布陣と語っておきながら実態としては、敵の攻撃が先行してからの後の先を獲ることを積み重ねる戦術なのは間違いがないようです。

ネタバレ③-探りの目的は達成

さて、上述のとおり、李牧の戦術の正体そのものに迫る以前に、一旦は李牧の戦術の効果と目的が明らかになったところで、逆算して李牧の戦術の正体がわかってくるように思えます。

また、上記のとおり秦軍側としても糸凌などの攻撃方法をみればカナリ粗い攻め方としているとは言え、王翦のここでの目的は戦果ではなくあくまでも探りです。

結果的には「ほう、そういうことか。」と言えるだけの結論に行き着いたことから結果オーライです。

「絶対に謎が解けるハズがない!」とか聞かれてもいないのに一人で断言しているフテイが滑稽です。

別に李牧も彼に自分のコトを持ち上げくれなんて一言も頼んでいるワケでもないでしょうに。

それを勝手に読者を前に部下に持ち上げられて、結果、王翦に落とされることになるわけで相変わらず李牧の道化っぷりがハンパないです。

また、並行して、田里弥軍もまた急いで攻略しなければならないことは分かっていながらも、一旦、ここで乱戦を解除して仕切り直しを宣言していることも、良好な結果につながるかと思われます。田里弥としても期せずして王翦本人の直下軍が稼働しだし、お手本を見せに掛かってきたからです。

敵の李牧陣営だけではなく、これには味方の倉央、田里弥も予想だにしていなかったこと。

しかしながら、探りを入れて解析結果を戦闘方法に落とし込み、即座に実行に移すまでの意思決定のスピードがアドリブの中でもこれほど早いのも王翦の凄いところです。

この点でも、李牧の陣形が…。李牧の戦術が…。李牧の陣形の秘密は…。などといっては三週間も結論を引っ張り倒した神(作者)とも大違いです。

黙っているときは姿さえ現さない王翦ですが、自分の役目が必要とされるトキの決断と行動が誰よりも早いというのも王翦の強みと言えるでしょう。

どのような作戦と陣形で王翦が相対する雷伯指揮する敵軍と激突するのか?一同が注目するなか王翦がとった行動は、布陣なしの単純前進でした。

これって、まさしく上述の分析の反省を活かした立派な戦法になっているかと思います。糸凌のように自軍の誰も突出させないがために、結果、自軍に隙も作らない立派な方陣でもあるワケなのです。

キングダムネタバレ606李牧軍の仕掛けの正体




今回のキングダム。

ラストのページで、李牧がなんかヤバそうにビックリしている様子が描かれています。

もう漫画だから仕方がないコトなのですが、よくよくキングダムを振り返ってみれば、作中の李牧って想定外の出来事にはアドリブが効かずに負けてしまうような描写がカナリ多いです。

それに反して王翦などは全くの逆で、言質の上では「絶対に勝つ戦にしか興味が無い。」などと言っているにも関わらず、実は戦の流れの変化に誰よりも臨機応変に対処して勝利するという結果を多く残しています。

このように結果的に、王翦本人は知能型がベースでありながらも、実は本能型武将のような戦闘演出もできるキャラに仕上がっている辺り、そのキャラ付けの万能感がハンパないです。

今回の単純方陣による微速前進の結果だけ論ずると、李牧が後出しジャンケンで細かく包んで細かく消化してくるのが狙いなら、こちらからは何も取っ掛かりを与えずに前進。

さらに李牧軍が布陣の為に軍を小分けにしているのなら、小細工を発動する瞬間を与えないまま、面で圧力を与えた方が賢明だと考えた結果だと思います。

実際には、李牧軍のほうが2万人も余剰兵力があり、設定上の良質な騎馬隊の兵量に加え、開けた平地という地理も加味すると、李牧のほうこそ外周の機動包囲を進めつつ、王翦本軍などは遊兵化させてサッサと詰みにしてしまえば良さそうなものなので、倉央にしても“鶴翼”つかいそうなのは李牧のほうなんじゃないの?とかツッコミたくなる部分もあったのですが。

やけに今回のキングダムでは小隊単位の視点に拘って、モブ兵の“虚脱”に始まり個人の兵の戦技の積み重ねから始まって、局地的な縦深戦術と分断包囲を積み重ねたミクロ戦術の集合体みたいな戦闘方法で戦局が進んでいきます。

「後の先を殺る」と言えば聞こえがいいですが、読んでいて息が詰まりそうです…。それ以上に、鄴を助けるために急いでいるワリには李牧の仕事が非常にのんびり過ぎて笑えます。

これを玄峰爺さまが見れば、「悠長すぎる、アホじゃ。」と、桓騎に対するのと同様に手厳しいコメントを残したに違いありません。

どこまで趙季伯さんに賢人っぷりを求めるつもりでしょうか?

早くしないと趙季伯さんが、桓騎ではなくバカな住民たちに惨殺されてしまいますよ?

城を取り囲んでいるのは残虐桓騎とは言え、一度は王翦に甘やかされた城の住民達だから、日本国民みたいに頭お花畑で、今度も命だけは助けてくるさ。とばかりに利敵行為に走る可能性も捨てきれません。

実際に桓騎軍も鄴を包囲する以前に、一度は本来の残虐さを抑えて、数個の城の城で住民には手を付けずに解放してきたのですから、そこを勘違いした住民たちの中からストックホルム症候群みたいに、秦軍にシンパシー感じる愚民が出てきてもおかしくありません。

ここからはキングダムを以下の論点に集約して、考察を進めたいと思います。

キングダムネタバレ-大鶴の陣の正体




前々回の当キングダムネタバレでは、せっかく李牧が攻撃布陣にシフトしたものの、結果的に朱海平原の中央軍同士の激突で勝利を収めるためには、その戦闘で勝利を収めるための独立した作戦が必要になりコトについて論究しました。

結論としては、李牧が攻撃型陣形にシフトした後も、戦闘に活用できる要因としての兵種や地形、さらには決定的には単純兵力としても李軍が普通に戦ったほうが王翦軍などよりも遥かに有利な状況になっていることに至りました。

そして、ここからの問題は、どうやってそんな趙軍有利の状況で王翦が勝てる状況を作りだすのか?ということなのですが、この点、神(作者)の導出した結論は至ってシンプルな答えだったように思えます。

それはつまり、前述の李牧軍のハードの有利さを描かない。これに尽きることだったのかと思います。

言い換えれば、劇作としてキャラクターの面白さを目立たせるために、持っている軍のリソースをうまく活用する軍師として李牧を描くことよりも、奇想天外な発想で窮地を戦い抜く軍師としての李牧像を追求してしまった感があります。

人情炸裂の秦軍右翼VS趙軍左翼とは違って、純粋な作戦勝負としての中央軍同士の激突をと期待したのですが、この点は少々肩透かしを喰らった感も否めません。

キングダム分析①-敵の戦果から

さて、先ず気になるのは李牧としては攻撃型布陣にシフトしたとの概略が判明した前回のキングダムですが、今週の本編の振り返りでも分かる通り、基本、共伯軍で田里弥と倉央の攻撃への対処として繰り出されている戦い方は、田里弥、倉央から先行される攻撃や作戦の裏目を獲る、いわば後の先をとる小規模戦闘結果の積み重ねであるコトが分かります。

同じキングダムの作中でも、劇辛の過去編で登場した楽毅が残した名言の中に『劣勢の時こそ敵の姿を知る好機』というセリフがありましたが、この楽毅の思想原理を今回のキングダムで適用してみればどうでしょう?(252話参照)

李牧の作戦の概要とその設計思想が徐々に浮彫になってくるように思えます。

❐先ずは防御ありき




前回までに予想していたように、局地的な包囲網を形成するのが李牧の作戦の積み重ねなのですが、今回の本編掲載ではこの点でも予想したように縦深戦術も組み合わせて、敵の先端を深く誘導する局面も表現されていました。

糸凌に向かって施されていたように、田里弥の兵に対しても“虚脱”による合わせが使われていたかどうかまでは分かりませんが、田里弥の兵が個々においても異様に強いと表記されていたことからも、李牧が今回、形成する“大鶴の陣”は個人武力を強みとする敵との打ち合いを想定して設計された陣形ともいえるでしょう。

また、カイネが「相手の武に合わせる」といった抑えドコロを口からこぼしている点を顧みても、糸凌への対処で躍り出た盾兵としても、あくまで防御のみに集中して間合いとタイミングを合わせていることからも、攻撃的布陣とは表現されながらも、先ずは味方の防御ありきの戦法であることが分かります。

キングダム分析②-倉央の反応から

次にこれも李牧軍からの動きで読者に与えられたヒントになってきますが、これが最も顕著に描かれていたのが、まさしく倉央が糸凌に向かって50騎の援軍を発した瞬間に、間髪入れず敵の趙兵が、50騎が出た所にピンポイントで現れたというところです。

まるで倉央がこの瞬間に50騎の援軍を繰り出すのを予想していたかのような動きに「何だ、今のは…。」と敵軍の反応の異質さに驚愕します。

開きなおって極端を言うと、モブ兵まで李牧・ワープを使いだしているとかもあり得るのですが、さすがにそれが本編の解説で表現されることはないでしょう。

倉央も田里弥の受けている感覚とも通じるよに、明らかに何かの違和感を察しています。

ここで思い返されるのが、キングダム252話の対劇辛戦で描かれた“右から目線戦術”で描かれていた視点の違いによる違和感とキングダム322話で描かれた流動力術を展開する“地上目線で全体像を見る李牧”です。

さらに以前のキングダムネタバレでも振り返ってみた通り、近年の神(作者)は陣形戦術の構築において、ほぼ必ず甲質化の高い防御特化した部隊の作り分けと、それらの部隊間の動きを補完するための補助部隊(緩衝、誘導、局地包囲)の描き分けが非常に多数出てきており、おそらく最近の戦術描写における神(作者)トレンドだったりするのでは無いか?と考えるワケです。【参照先:対ブネン戦の壁(554話)・亜光軍の節(557)・点止陣(603話)】

キングダム分析③-共伯、雷伯の急造感

また、フテイとカイネの会話から共伯、雷伯の二人と李牧の関係性を捉えてみると、長年李牧の戦術を叩き込まれた連中であることが分かることからも、全く新機軸の戦術をいまの段階で急造感しかないこの二人で演出するなどといったリスクを冒すよりも、過去実績に即した李牧像を通して再現したほうが、ある程度読者に対する説得力が残るようにも思えます。

そして、結果的に上記までの考察を総合すると、李牧の戦術のツボになる部分って、防御とか包囲するとかそういった現象とか結果の部分を指すワケでは無くて、“大鶴の陣”ってただ単に“大きな鶴”のように上から敵の動きを俯瞰してます。とかいった戦法のコトなんじゃないのか?

といったような、冒頭記載の結論に至ったわけです。

そして、田里弥と倉央あたりは、断片的に敵の戦運びについて違和感を察知するに留まっていますが、この点、王翦は探りの一手で、対処法まで導出しているのは流石です。

キングダムネタバレ-1周回って策に溺れるというオチ




ここまでの考察と分析の積み重ねにおいて分かってきたことは、李牧軍の作戦は王翦のそれとは違い、兵の持ち場レベルの訓練と共伯と雷伯を中心とした将軍に李牧水準の戦場認識能力を付与することに重点があったと思われます。

まさに、一人で全ての情報を吟味して、一人で重要な決断を下す王翦のキャラクター性とも全く反する戦い方とも好対照のように思えます。

ただ、この好対照をさらに分析すると王翦はマクロからの視点が思考の出発点であることが顕著であるのに対して、李牧のそれは常に現場レベルからの積み重ねであるコトも分かります。

ただ、この点で悪い言い方をすれば、李牧の作戦の作り方などは、どこか手が込みすぎている感が否めません。有体にいえばただ単に小細工の積み重ねだったりするのではないかといえば言い過ぎでしょうか?

先ず、これでは王翦軍に対して5万対3万で兵力にして40%も過剰に保有する兵力が遊びになってしまっています。

敢えてこの2万人が予備軍と言ってもいいかもしれませんが、それだと逆に、李牧って今は戦果を急ぐ必要があるのでは?という部分がイマイチ際立ちません。

ただ、その部分を差っ引いても、今回のキングダムでは開戦早々に王翦本人が全面に出てきたという意味では急転回の演出でもあります。

一見、無防備に見える布陣しない王翦本軍ですが、下手に戦力を小出しにしないという意味ではこれもまた立派な方陣と見立てることのできるのではないか?と考えられます。

結果、李牧陣営の先に“打たせて取る“為に錬成された盾兵の実力もこれでは十二分に発揮することが出来ないために、それこそ李牧軍としても“相手の武に合わせて”絡めとるといった“後の先”戦術が発動できません。

ただ、難点を挙げるとすれば、王翦としてもこのままの前進で敵に軍に大ダメージを与える突撃になるとも思えないことが気にかかります。

当然、王翦としても、逆にこれで李牧が王翦軍の全体包囲に打ってでる行動にでれば、完全に全軍包囲されて方陣中央の兵力が完全に遊兵化して詰んでしまうのですが、何故か趙側にそのような予備的行動もありません。

そして、もう一つ分析を進めるとすれば、この策で戦う代表格のキャラクターである王翦に、一見、あしたのジョーのような、両手ぶらりノーガード戦法で敵に近接させるのは、ここにきて知能戦で作品を盛り上げる限界を察した神(作者)がいったん高度化した知略戦をデフォルトに引き下げるための回帰策でもあったのかもしれません。

神(作者)としても最初と違って、作戦とかに頭使うのダルい…。もしかしたら、これが一番の背景のようにも思えてきます。

キングダムネタバレ606李牧軍の仕掛けの正体 以上

次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。

皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。

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