(信 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第578話から)
今回のキングダムネタバレ予想、先ずはどうやって飛信隊と玉鳳隊が覚醒するかについて予想を進めたい。
そして、原先生が閼与攻めを捨てる予想筋もあり得る点についても論及します。
別動隊の城郭落としという戦略自体が既に惜しみなくキングダム遼陽編で使われてしまったネタバレだからです。同時に、キングダムネタバレ予想筋で、閼与城陥落ネタバレが有名になりすぎた部分も大きい。
ただその反面で、やはり閼与陥落につなげるキングダムネタバレの可能性は大筋としては否定できない。
今回のキングダムネタバレ予想としては、併せて王翦が中央陣に在陣するか否かで分かれる発生ネタバレの分析も行った。
また、キングダム499話での王翦の頼み事を描いた昌平君ポートサービスについての追考だけでなく、キングダム551話で描かれた王宮会議にて、兵糧残り5日の時点で昌平君が王翦の意図気が付いていないという問題シーンとの両立論点がどこになるかについても論及したい。
キングダム遼陽編が収束し、まだ戦闘が進んでない今だからこそ、考察を進めていきたいと思います。
11月8日ヤングジャンプ掲載予定、キングダム第579話についてネタバレ予想。
2隊の覚醒するキングダム、ここからの流れとキングダム579話以降の変化を分析します。
キングダムファンの皆様、今週もよろしくお願いします。
キングダムネタバレ第578話おさらい
詳しい考察⇒【キングダムネタバレ最新第578話明日までに 考察】
前回の予想⇒【キングダムネタバレ578李牧の攻撃、信と王賁粘る】
朱海平原線11日目が終わる。
亜光軍本体は、この日も比較的善戦。前回のキングダムネタバレ578では、彼らから秦軍右翼が痛い目を見ると踏んでいたが、これは亜光軍の皆さんのこと舐めてました。
キングダムネタバレ-李牧でなく趙峩龍が仕切る
キングダム朱海平原編の趙軍左翼では、開戦序盤から、趙峩龍が参謀的ポジションを担っていることが分かります。
12日目こそが攻撃に転じるタイミングであるということで、尭雲との会話が進んでいますが、これに馬南慈軍と岳嬰軍がうまく連動できるかは、趙軍の課題です。
ここで趙峩龍は、飢餓よる興奮状態に追い込んだ秦軍を相手にするより、その前の段階で致命的ダメージを与えることを目的としました。
李牧は何処にいるのか、ここでも情報開示はありません。このまま上位統括者の李牧がおらず、趙左翼の4軍がうまく連動できずにいるなら、まだキングダム560話で王賁が指摘した各個撃破の容易さに繋がる余地は残ります。
その一方で、肝心の飛信隊と玉鳳隊の損耗率が気になりますが、来週のキングダム579話では、この両隊の隊士一人一人の力量が問われる戦闘になるので、キングダム遼陽編みたいに、結果的に両隊が何事も無かったかのように回復されるということもあり得るでしょう。
キングダムネタバレ-11日目の晩御飯
ほぼ一握り分しかない豆干が配給され、兵糧が渡されるだけありがたいといった趣旨のナレーションが続きます。
今のところ一日分の配給といっても、キングダム内で意味される配給としては、一日一食での配分ということなのでしょうか?
二週間にわたって河了貂が何とかしようと頭を抱えていますが、考えるほど、軍略でどうにかできる状況ではないコトが明確になってきます。
ただ、こうなることは総大将の王翦にとってみれば、すでに予定の範囲内だったとは思うのですがね。
しかし、このキングダム鄴攻め編、改めて考えると、兵站の部分をテーマに描くこと自体、期待した割に少し無理があったように思えます。
信や貂は残りの兵糧を考えているだけ、旧日本軍よりもマシだと言えるかもしれませんが、こんなところで近代戦争の概念での兵站をキングダム世界に当てはめて、分かったつもりになっても全く意味がありません。
キングダムはあくまでも娯楽作品。どのキャラクターもネット情報も兵站に食料と唸ってますが、
そもそもが兵站って国力の統計と軍事力そのものと言っていい一大テーマ。
それ一つの題目で何冊も論文が生まれたり、いち研究者が多くの労力を使ってやっと過去の戦史の再評価が出来るような代物です。
私としてはキングダムという漫画は娯楽漫画として好きなわけですが、だからこそ言えば、その娯楽漫画の一つの編でそんな一大テーマの納得できる顛末を描き切ることは不可能だと思ってます。
キングダム496話でも昌平君と蒙毅が苦戦して兵站が問題であると議論していましたが、古代社会での兵站など、本来あってなかったようなもの。
後方支援からの補給という概念自体はあっても、それがキングダム第560話で信が期待したような、完璧な物資調達であったハズではないのはどの読者にも明白です。現地調達の自己完結に頼った部分の方が多かったことでしょう。
キングダム考察-騒いでいるほどの緻密さは無い。
多くの現代人が期待想像するような、緻密かつ大量動員の兵站って近代以降の発想です。それらの発想が発達したのも、産業革命以降になって可能になった鉄道による大量輸送と、その中身を制作する工場製手工業の発達が条件として必須。
そして、もう一つは、銃や弾薬などのように、需要として、そもそも現地で調達できないような複雑な製品が要求物資の大部を占めるようになったのが根本的な理由です。
結局としては上記の技術的なバックボーン無しに正確な兵站についての描写を進めたいとあっても、指揮系統の複雑さと準備の周到さが兵站の成功に繋がったか?と考えたらカナリ無理があると思います。
主人公信の理想に付き合いつつ、キングダム本編のように20万規模の軍隊となって大規模化させるとどうなるか?人的摩擦のほうがはるかに増大し、キングダムで何かロジカルな部分を描きたいと思っても、結果的に無理があったように思えます。
実際にキングダムでは約20万人いる各軍団の構成員が、何故かほぼ全員が戦闘要員であるという部分もかなり大雑把だと思う。結局いまからストーリー上の余白でいくらでも修正できるのだと思います。
多分、原先生、もう今の時点で兵站というネタでキングダムを面白くしようとは思っていません。
遼陽城を陥落させようが、閼与城を陥落させようが、食料の現地確保という意味では、全く同じレベルの話なので。
キングダムネタバレ-やっとバトルが再開
上述の河了貂が断言したように、王賁にも戦術と軍略の問題では無いと言い切らせて、この一晩で飛信隊と玉鳳隊を“覚醒”させる必要があると宣言します。
隊士の一人一人が覚醒し、隊が一気に強くなる。
発想はいかにも信の考えに近いものですが、前回のキングダム577話が王賁の心境がどういったものかについての焦点が当てられた話であったために、むしろ彼からの発案の為の導線としては前話が最低限機能したとは言えます。
実際に、信のほうが、王賁の飛躍する思考についていけず、呆れたような表情を浮かべていますが、こうしてみると、彼が信に向かって提言を施しているのも、既に、キングダム560話、561話の時点で飛信隊の退却時期を視野に入れた指揮を見せるなど、ある程度、認め合った素地はあったように思えてきます。
今までの二人を知る多くのキングダム読者からすれば一種の収穫であったと捉えた方も多いでしょう。少なからず王賁の人間的成長であったのかもしれない。まあ、それでも中学2年生が3年生(受験生)になったくらいの成長でしかありませんが。
キングダムネタバレ579覚醒の正体と全員の鬼神化
朱海平原の11日目は消耗戦で経過、ピンチ煽りの煽り回もここらで終わりなのですが、兵糧が少ないのは最初から分かっていたこと。亜光を沈黙化させる以外の部分で秦軍下げになる要素もほとんど出なかったように思えます。
ホントの戦争とは真逆だが、戦略ネタで楽しませるよりも、先にバトル要素で充足させるのはキングダムの定石。
キングダム579話から、戦闘が開始されストーリ―の進み具合が早くなると思われますが、その前に、下記の観点から578話終了時点からの分析も加え、今後のネタバレ内容の全体像、過去の伏線と余白の配置について再整理しました。
・隊覚醒の理由と、大将軍の兵
・閼与城陥落以外の戦略によるメリットとデメリット
・総大将の居場所で分かれる、発動ネタバレの分類
・王翦の依頼と昌平君の態度との整合性
キングダムネタバレ-隊覚醒する理由と、大将軍の兵
昨日のキングダムネタバレ第578話の考察で書いたコトなのですが、残りの12日目の夜食うハズの兵糧を、皆の前でサッと燃やしてワザと仲間を追い込むって話なら想像できます。
実際にキングダム578話で趙峩龍自身が、兵糧が枯渇した後の軍の異常さを警戒いている場面が描かれていますからね。
その覚醒後の結果として、本編の趙峩龍たちが語っていたとおり、秦軍右翼が完全に追い込まれる一歩手前で襲撃したつもりが、一日の時間差でテンションマックスの飛信隊、玉鳳隊と激突。趙軍のほうがダメージを受けるってのが大筋なんでしょうかね。
あと、もう一つ考えられるのは、やはり12日目開戦直前であるという部分です。これまで朱海平原11日目になるまで、兵糧枯渇待ちで防御を固める一方であったハズの趙軍が、趙峩龍が狙った通り、突如この終盤で明確な攻撃体制の布陣を見せるコトになれば、ある意味、最後の危機とチャンスが到来した瞬間が味方の衆目に一致し、最後の覚悟を高める要因となることになるのではないでしょうか?
キングダム579話で、その瞬間を捉えた信と王賁が仲間に何を語るかまでは分かりませんが、上記の兵糧燃やしにプラスして、それぞれ飛信隊で信、羌瘣の檄が飛ばされ、玉鳳隊でも王賁が「この戦で俺は父である王翦を超えてやる」的なこと言い出すなども別段、想像に難くありません。
キングダム考察-覚醒とは鬼神化を指すのか?
また、ここで言うキングダム578話で提示された“覚醒”とは、幾らなんでもこの時点から隊士を鍛えあげるという話ではないと思います。この場合の“覚醒”という言葉が意味するのは、すでに隊士の一人一人が残している潜在能力やらを何かのキッカケで開放するといった話でしょう。
これまで、信や王賁本人の活躍を描く場面は多々あったことに比べると、彼らが率いる隊士そのものの資質が問われた場面は少ないです。
言い換えれば、仲間の力を最大限引き出すという話であれば、まさしくそれは大将軍の業。原先生としては、『将軍(王騎)が先頭を切るとき王騎軍の兵は鬼神と化す』(キングダム7巻)というような、大将軍レベルの業を体現した信と王賁を描こうとしているのではないでしょうか。
キングダムネタバレ-閼与城陥落以外の戦略によるメリットとデメリット
前回のキングダムネタバレでは、逆に、閼与城攻略ネタバレが読者に知れ渡っている状況で、それでも尚、原先生が面白くキングダムを描ける自信を持たれているコトを前提に記事を書きました。
さて、ここでは本キングダムネタバレの冒頭でも言及した観点から、原先生が、現時点においてネタバレとして閼与城陥落路線を修正する余地が出てきた部分について考察を進めます。
理由としては2点。
・別動隊の城郭落としという戦略自体、既に遼陽編で使われたため。
・現段階で閼与城陥落ネタが有名になりすぎたため。
このネタバレ予想で問題になるのは、神(作者)が閼与攻略路線を放棄したとして、結局は史実ベースに代替する兵站及び趙からの脱出のルートがどうやって構築出来るかという部分でしょう。
ネタバレ考察-残る兵站線、水路の検証
キングダム世界で残る物資の大量輸送という部分を当てはめられる部分と言ったら、現実的他のネタバレ予想として考えられるのは、黄河の運用が重要だというのは理解できます。
しかし、これが、李牧にとって盲点だったとあれば、李牧って一体何が最強の三大天で、趙の宰相だというのでしょう?
西方の秦が上流域の、誰が見ても分かるようなあの大河が、李牧の無警戒地帯であったことになり、
しかも、キングダム鄴攻めの時点で既に制水圏まで奪われていたとなれば、そりゃ現趙王でなくったって李牧を斬首にしたくなるでしょう。
この李牧の落ち度ともとれる側面を覆い隠すだけの伏線や材料がないことには、黄河侵入ネタバレを表現しきるのは少し苦しいとも思える。(河が広すぎて秦軍の船が見えなかったというオチもあるか?)
ネタとしては確かに想像可能でも、オチとしては王翦が凄かったというよりも、李牧や周囲の人間がバカだったというコトになってしまうとかなり残念な話です。
また、キングダム世界において黄河の流域がどのように設定されているか不明確なので、この点のネタバレ候補としても伏線が乏しいようにも感じます。
正直なところ、現時点から、閼与方面攻略を抜きにして、現時点から戦略が再構築されると考えるほうが無理があるように思えてならない。
何より、軍の大部分が、鄴よりもはるか北西部に移動してしまっている状態であることを考えると、桓騎はともかく、朱海平原に向かった信達は戦闘後に閼与方面以外の場所から食料調達を進めても、それを受け取ることがかなり難しいでしょう。
また、秦本国からの支援ついての可能としても、キングダム551話の時点で、残り兵糧が5日分を切った時点で、昌平君が兵糧を発送する準備すらしていないのでは、水路利用の戦略を含め、閼与に代わる別方面からの戦略は、やはり仕込みの段階で不成立となる可能性のほうが高いと考えられます。
キングダネタバレ-王翦の居場所で分かれる発動ネタバレ
キングダム578話では、側近とともに王翦の顔が描かれていたため、朱海平原の中央陣にいるとも取れる描写が描かれていました。
仮に、彼がこのまま中央陣にいたとすれば、あっさり移動シーンなどは割愛して以前のキングダムネタバレでも検証したように、田里弥あたりが別動隊を指揮しているとも取れます。
もちろん、普段から仮面によって素顔を知られていない大将なだけに、最初から影武者であったというオチも考えられるのですが、それだと正直、キングダムという作品で、原先生が仕掛けるネタバレと考えてみると、戦争の規模の割にはかなり幼稚な仕込みにしかならないように思えます。
キングダム考察-中央軍の戦闘はどうなる?
私個人はネタバレ予想として、王翦はまだ中央陣にいるのではないかと考えています。
理由としては、総大将でもある彼が別動隊として行動する時間を長くかけすぎると、せっかくの水面下行動に関する情報が李牧に伝わってしますリスクが高まるからです。
ただし、その反面で、
このまま王翦が中央陣にいたとしても、王翦と李牧が野戦で直接戦っても全然面白くないとも思ってます。それも、信や尭雲たちが激突した右翼対左翼の決戦を読んだ後だとなおさらです。
趙軍陣営の中央軍をみれば、李牧の周囲を固める人材って金毛だけ。カイネ・フテイ(半人前二人)に関して言えば将軍ですらない。
このままでは中央陣同士の戦闘が始まってもあまりパッとしない可能性があることは否めない、正直言って実際に戦闘を担う役者がショボいからです。
フテイなどに関して言えば、多分趙軍にとって、死んだところで何の影響もない武将に過ぎないだろう。というか、現時点のキングダムにおいて、既に信のライバルとしては完全に実力不足。
せめて、この先のキングダム本編で、顔出し名前付きの有力武将である田里弥が再登場してくれて、予想以上の働きをしてくれるかどうかに期待するしかないのでしょうか。
しかし、そんな心配以上に、そもそも王翦って、自軍で正面切って戦うなんてコトは自分の仕事ではないと割り切っているフシすらあります。
読者の大半が期待しているのも、
李牧がいよいよ自分の陣頭指揮する出番が来たとカッコつけた途端に、直前になって王翦が李牧をバカにしたように居なくなっている。
そして、知らない間に李牧の味方が一網打尽にされて死にまくっている。という部分が概ね期待されている結果なのだと思う。
キングダム考察-王翦と李牧の行動分岐点
王翦が今現在、中央陣に滞在していると仮定して、これまでネタバレした部分から秦軍の配置を鑑みるに、幾つかの行動分岐点があったように感じます。
蒙恬、王賁、信の位置付けについてです。
総司令、昌平君がそうであったように、オウセン自身も声に出さないだけで、やはり彼らに他の将軍以上の働きを絶対条件として要求しているのだと思います。
王翦の強みというと、その軍略があげられることは間違いありませんが、キングダム鄴攻めに関してこの点を掘り下げると、彼の強みはむしろ人の使い方にあるような気がしてなりません。
ネタバレ考察-①蒙恬の活かし方
これまでの戦闘の経緯を振り返ると、まず麻紘が戦死の後の臨時将軍昇格を果たした蒙恬について見ると、キングダム543話で任命した王翦本人が、呼びつけた信に対して「蒙恬の覚醒で左は膠着する…。」と言っています。
伏線という話でもないのですが、田里弥と倉央という将軍が居るにも関わらず、蒙恬がここで将軍に昇格したのは、後に中央陣から閼与を秘密裏に攻略するための人材を確保しておきたかったという思惑につながります。
キングダムではここで“覚醒”という言葉を使い出したわけですが、蒙恬に関して言えば、彼に王翦自身と同じ盤面が見えていたという事実の確証を得たことからの“覚醒認定”だったといえるでしょう。
そして逆に、信と王賁の活躍を見るかぎり、馬南慈軍を半壊させ、尭雲軍を削減し、岳嬰を討ち取るなどの戦果をあげたものの王翦本人からの“覚醒認定”が出ることはありませんでした。
もちろん王翦が登場しないからという部分もありますが、これは額面通り、この時点での信と王賁が王翦の要求する戦果をまだ挙げていないという話であったのかと思います。
ネタバレ考察-②王賁の活かし方
次に、キングダム朱海平原の王賁の立場の変遷を見てみると、オウセンによる彼の配置は結果的にかなり合理的だったように思えてきます。
朱開平原の戦闘初日、亜光軍の後方に配置された王賁は文句たらたら…。しかしながら、ここで亜光に諭されたように、結果的に玉鳳隊の損耗が抑えられることにより、現在のキングダム578話の時点で飛信隊ともに右翼の決定打を打つ立場が任された形になります。
また、576話の時点で、王賁があえて亜光軍全体の統括者である将軍に昇格しなかったのも、王翦が王賁に期待する役目が、あくまで攻撃部隊として右翼の勝利に貢献させるのが目的であるならば、蒙恬とは違い、亜光兵の士気を繋げ止めておくための防御的発想の為に、将軍に昇格させるのは、むしろ目的からマイナスに作用するものと判断したためと分析することが出来ます。
ネタバレ考察-③信の活かし方
信に関しても、当初、趙軍から位置が全く見えない中央軍最後尾の配置から、左翼の支援を経て、飛信隊全軍での右翼投入になりました。(キングダム519話)
その後、上述のとおりの戦果を上げましたが、果たしてこれが、王翦とって満足すべき信の戦績かと問われれば明らかに否。
総大将として部下が援軍や将軍交代を主張してくる以前に、単純に信と王賁の実力が出し尽くされていないと判断した部分のほうが非常に大きい。
この王翦の態度を見て、都合がいい運頼みと捉える読者もいるかもしれないが、多分、原先生としてはそうではないのだと思う。
信の武将としての実力を振り返るとわかるのですが、
信はまだ少年の年頃であった百将の時点で、2万人規模の部隊を指揮する将軍フウキを討ち取り、(キングダム12巻)部隊長としても半人前以下でしかなかった三百将の時点で、将軍としては本来、尭雲と同格に近い立場の輪虎を討ち果たしているような男です。(キングダム12巻)
合従軍編の論功行賞でも桓騎とともに信のコトを一瞥する所作も見せており、当然、人材コレクターとしても有名な王翦が、この信の実力を捉え損なっているということも考えにくい。(キングダム355話)
むしろ王翦の強みは白老蒙驁に負けないだけの人選眼にあると捉えれば、人選の時点でオウセンは、信と王賁が尭雲と趙峩龍を超越する将として、この二人の自身の覚醒を予定調和として織り込んでいたと捉えるほうが自然だと思います。
④そのほかの人材
上述の田里弥の動きには個人的に期待が残るところではあります。
手駒を上手く使って戦争の攻略を進めるのであれば、王翦なんかは座りっぱなしで、実際に閼与城を陥落させるコトなども、彼のような残した手駒の将軍が秘密裏に済ませているでもおかしくない。
いや、別によく考えてみたらネタバレとしても、キングダム遼陽城のように、必ずしも閼与にある城を陥落させるコトにこだわる必要も無い。
左翼が敗北することで、朱海平原で退けられた李牧が敗走するさなか、山中で王翦お得意の待ち伏せを食らわせるとかでもいい。
この点のネタバレ予想は、朱海平原での右翼の戦闘で情報を集めつつ、李牧の反応を見ながら考察を進めていきたいと思います。
キングダムネタバレ-王翦の依頼と551話の昌平君の態度との整合性
今の時点で、キングダム499話にて王翦に頼み事を託された昌平君が、前線への戦闘支援として何かしているかと考えてみれば、結局、何もしていないとしか言いようがない。
託された依頼とは何か?このネタバレを追及すると、そもそもこの業攻めとは直接関係ない可能性もあるかもしれない。
キングダム考察-これまでの分析
王翦が窮状に関して本国からの支援を頼んでいたと仮定したとして、以前の【キングダムネタバレ576】にて、SSS(昌平君サポートサービス)と呼称したが、結局はその昌平君が何か施策を施したような伏線や形跡が見られない。
キングダム551話で、王宮での戦争進捗に関する経過検証場面で昌平君が考察する場面かれたが、出陣直前の王翦に何か依頼されていたはずの昌平君が、兵糧残り5日の時点で、その意図に全く気が付いていない様子であったために、現状のキングダム本編が進行している時点で、何か昌平君からの戦地支援が完了しているとは思えないからです。
一応、依頼が昌平君に託されたキングダム449話の時点で、その直前に昌平君本人の口から、「授けた鄴攻めの戦略は流れによっては捨てていい」と明言されているぐらいなので、文面通り読み込めば、やはりこの時点で王翦の頭の中にあった鄴攻めについて関係する依頼であったのではないかと読むことはできます。
ネタバレ考察-551話でのフィルター
しかしながら、その依頼の正体の推測に、キングダム551話で昌平君が示した態度をフィルターにかけると、SSS(昌平君サポートサービス)のネタバレ内容に、以下の構成条件が加わることが整理できます。
・少なくとも直接的に兵糧の運搬や、兵站の再構築にかかわるような依頼であった可能性は低いというコト。
・列尾封鎖による本国と王翦の連絡が不能の状態で履行が可能なもの。
こうなってくると、王翦本人としても、現状で昌平君への依頼の成果物が戦地から確認できるようなモノでは無いことが分かってきます。
そのために上述のように、キングダムネタバレにおける依頼の正体とは、そもそもこの鄴攻めには直接関係するのもではなく、凱旋後の王家に立場の確認であるとか、恩賞にかかわるような話、あるいは秦国内に王翦が抱える領土に関する問題である可能性も高いことがあげられます。
キングダムネタバレ579覚醒の正体と全員の鬼神化 以上
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
※皆さんのキングダムネタバレ予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。(笑)
Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)