( 李信 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第770話)
飛信隊の兵力加増、3万の規模の軍隊を指揮することなど、いままで李信も河了貂も無かったワケで、これはなかなか大変な大仕事になってくると思われます。
今回、発令された任務も、飛信隊を中心に、敵の大きな拠点の一つである、狼孟城を陥落させることで、城攻めという事になります。
769話のラスト、狼孟城の連中が討って出てきているでなしに、ソッコーで攻城戦に取り掛かっているあたり、確かに狼孟城の戦力は、趙軍にとって極めて限定的な戦力しか残していなかったように見て取れます。
秦軍的には、こうして支城を助けずに放棄した李牧として、河了貂が言うように、内地に戦力を結集して待ち望んでいる。
つまり、再度、秦軍は誘い込みを受けているという認識で合ってはいるのですが、このままノコノコ進軍していくのが、昌平君と王翦の選択した、戦い方なのでしょうか??
初手で、狼孟城を落としておくのはイイと思うのですが、秦軍側の戦略全体像がまだ、明らかになっていないのが気にかかります。
秦軍としては、李牧が内地で、戦力を結集して待ち構えているのは分かり切ったことなのですから、真っ向勝負以外にやり方はあるでしょう。
例えば、番吾以外の地域をガンガン攻撃して、『李牧は、邯鄲や番吾、武安など、自分の領土しか守らない嫌な奴なんだよ?(事実)』と、領土の信用を下げまくる戦いを仕掛ければ、李牧の方が、対応に動かざるを得ない状況になります。
昌平君も王翦も、真っ向勝負を仕掛ける前に、試すことはたくさんあるハズです。
李牧の所在含め、青歌軍の情報もどこまで正確に吸い上げているのやら??
姚賈も『俺は軍の密偵じゃない!』とか責任放棄しているし、二度目騙されても仕方がない状況を李斯が作っちゃってるし、昌平君&王翦の二度コケがどのように展開されるのか?
李牧が知恵と策略で勝つ!と云うよりかは、秦軍が何処で何のミスをしでかしてしまうのが、物語の急所になることは間違いないでしょう。
ではでは、ここから先のキングダムネタバレの予想を進めていきたいと思います。
キングダムネタバレ-趙軍の大兵力を活かせない李牧
宜安戦の趙軍戦力は、会戦戦力で31万人。
しかし、それだけではなくて、内地に誘い込んだ桓騎軍と秦国国境から断絶させるための、国境戦力も想像すると、趙軍、一体どれだけの兵力を保有してたんだよ?って話です。
王翦軍が全く入っていけなかったのは、その国境防備の兵力の数すら分からなかったという、話なのですが、倉央が強行偵察(※多分、一度や二度程度ではないハズ)を実施しても、全然先に進めなかった辺りを見れば、もう、其れだけで相当数の予備兵力が存在していたワケですよね。。
バトル局面が再展開されるにあたり、先ず、キングダムの戦争の読み方として、おさらいしておくべきは、先ずこの点です。
とにかく敵は大兵力であるという前提に立たないと、主人公側の話が成り立たないという、フィクションと歴史で矛盾する部分を抱えているという点です。
相も変わらず漫画とは言え、『趙の人口どうなってんだ?』という状況なのですが、、、。
あくまでもキングダム世界の事なので、兎に角、秦国としては、『(何故か)趙の人口は桁外れに多い。』という大前提に立って作戦を構築せねばなりません。
軍力の事なんかより、その軍を支える大量の人口がどうやって趙で維持されているのか?
どうして領土の減っている趙なのに人口が減らないのか??
その謎を究明する方が先決だとおもうのですが、本当に、李斯と姚賈は何をやっているのでしょう??
まあ、そこを上記の二人が疑問を持っても無駄でしょう。。
趙の保有する耕作地や水源の及ぶ範囲を吟味すれば、秦とて、李牧がどれだけ情報封鎖しようとしても、自ずとどの程度の兵力動員が可能なのか、逆算することは可能なのですが…、、、
名前付きのキャラクターと違って、モブ兵隊は“数値”さえ不明確にさえすれば、いくらでも増員可能です。
この場合、趙軍に関しては言えば、飛信隊と違って増員ではなく、最早、増殖と表現した方がいいかもしれません。
李牧も李牧で、史実みたいに寡兵で以って秦軍の虚を突いて、打撃を与えたという顛末であれば、“李牧スゲー”となるハズなのですが、『こんだけ大兵力持ってるなら戦争に勝って当たり前やろ。』となるのは仕方がないと思います。
なので結論、身も蓋もないのですが、趙軍の最大の強みは、あくまでも無限増殖し続ける大兵力なのであって、“李牧が賢い“とか“司馬尚が強い”って、正味、オマケ程度の話なワケです。
しかも、李牧に至っては、賢いどころか、その巨大な兵力を全然活かしきれておりません。
事実、宜安戦では、一万程度まで減少した桓騎軍相手に、31万人がアッチ行ったりコッチに走らされたり、挙句、何故か本陣丸出しで奔走する李牧がピンポイントで急襲されるという、発生するハズのない事態で死にかけていました。
この点で、つまり、李牧は“大軍を大軍として活かしきれていない”という、彼最大の欠点で、番吾の戦いの序盤の秦軍は大いに確約するでしょう。
キングダムネタバレ-相も変わらず真っ向から攻める秦軍
毎度毎度のことながら、秦軍が李牧に対してバカなのは、李牧が意図して待ち構えているトコロに飛び込んでいくからです。
鄴攻めが上手くいったのも、そも、李牧に標的をギリギリまで悟らせなかったのが、良い点だったのですが、どれだけ準備万端を施したとして、李牧側から見て、来ると分かっている攻撃に備えるとなると、当然、守りが強固なになるのは当然です。
しかも―、
キングダム秦軍は史実秦軍とちがい、随分と前から李牧という人物が表舞台に出てきており、その得意とする戦い方や、主要指揮官の構成まで分かって分かっているのですから、対策などもっと容易に立てる事ができて然るべきです。
キングダム第769話では、李信と河了貂の会話から、既に、初手の攻撃目標である、狼孟城からは、脅威であった、青歌の強軍であるカン・サロ軍が撤収している事が王翦軍の密偵により、明らかになっております。
この点、河了貂がつづけて語っている通り、李牧もまた、秦軍の侵入経路を予測して、最終攻撃目標付近で戦力を結集していて、待ち構えているであろうという点を予想しています。
なので―、
李信や河了貂に言わせると、『今度は李牧が秦軍を待ち構えている事が事前に分かっているから、それを上回る陣容で、確りと準備して攻め込めば勝てるよね。』という心積もりに至るのは、良く分かります。
そして―、
秦軍本営である嬴政も、昌平君、現地の大将軍王翦も、その心算で十分に準備をして軍編成を進めたことかと思います。
(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪
進軍の皆さん、今回は真面目に頑張っているようですね……、、、、、、
そう、真面目に…。
いや?
敵を翻弄する作戦も立てないで、戦争を真面目になんかやってどうすんですか?
河了貂や昌平君が考えているのは、あくまでも戦争じゃなくて、戦闘の事だけなのが、やっぱりイタイです。
上記に書きましたが、敵が攻めてくると覚悟して待ち構えている相手に、真っ向勝負を挑むバカが何処にいますか? 秦軍。
喧嘩のカッコよさを描く、ヤンキー漫画ではないのですから、そこは敵が自ら崩れていくような、陽動とか揺さぶりとか、仕掛ける前の情報戦と資源戦があって当然でしょうよ。
この点、秦軍が李牧軍サイドに、何も仕掛けを施さずに、愚直に進軍していくだけの様が、アリアリと予想できます
キングダムネタバレ-李牧を誘導を仕掛けない進軍
敵が大軍であることを既に予想というか、明確になっているなら、秦軍がやることは極めて明確です。
まずは、秦軍側が、焦って敵の最終防衛戦を叩く必要などなく、趙軍の方を、動かして疲弊させてやればいいだけです。
史実の李牧が、連戦に連戦を重ねて疲れ切った桓騎軍を討ったように。
上記のように、真っ向から宜安や番吾を攻めるのはでは無しに、李牧が番吾周辺に迎撃戦力を固めているのが分かっているなら、サッサと、他の支城を蹂躙しまくればいいだけの話なのですが、この状況を秦軍が上手く活かしきれるかが問題です。
ただ、そうは書いてみたものの…、
多分というか絶対に、結局、焦って番吾を攻撃して、秦軍は負けてしまうことになりますが。
キングダムネタバレ-兵力が多いのに狼孟城を捨てる李牧
しかし―、
この点、実は、秦軍だけでは無しに、李牧さんも既に失敗ちゃってるんですよ。
それは、本拠地に戦力を結集させるあまり、狼孟城を捨てちゃっている点です。
上記で書いた通り、キングダムの趙は非常に人口が多く、それだけの分母を保有するだけあって、異常にまで兵数が多い国です。
コレを、これは物語の状況に即して考えるとわかると思います。
キングダムとしては、鄴一帯を始め、すでに数年前まで、保有していたハズの太行山脈以西の領土を全て失ったうえに、温存した兵士を全て王都圏に避難結集させて軍団密度を上げているとの説明がなされていますが、これはどういう事でしょうか??
失った領土の領民や兵力を残りの北方領域と王都圏で養っているという話だとしたら、もともとの王都圏と北方領域の民生資源の生産力が異常なまでに高い地域であったという事になります。
しかし、常識的に考えて、そんな訳がありません。
せいぜい紀元前の農業技術で、大量の兵士と人口を養う事を考えたら、普通に考えて、それだけ広大な領土が必要なワケですよね。。
逆を云えば、李牧。。
これ以上は、何処の土地であろうと、ビタ一文として秦軍に与えてやる訳にはいかないワケです。
つまり―、
限定的な領土の中に、自ら過剰な密集人口を抱え込んだ李牧は、鄴攻め編の籠城作戦以上に、王翦や飛信隊がどんどん周辺の支城をつぶして、難民共を、邯鄲やら番吾やらの本拠地に送り込みさえすれば、趙は勝手に自滅することが分かります。
そして、李牧が『これ以上、領土を取られるわけにはいかない!』と考え、得意の待ち構えを捨てて討って出てきたら、よっぽどのヘマをしない限り、秦軍の勝ちです。
なので―、
飛信隊が狼孟を攻撃して、陥落させるまでは、李牧が自分から友軍の城を敢えて見捨てたという事実も乗じるので、ここまでは快進撃が生まれます。
そして―、
結論として、その先の予想をまとめると、飛信隊が狼孟を落とすトコロで秦軍は真っ向から番吾を狙うのをストップして、王翦軍は、周辺地域を蹂躙しつつ、下記のように流言飛語を広めて下さい。そうすれば、秦軍は勝てます。
『李牧も趙王も、貴様ら領民を守る心算は全くないのだ。邯鄲、番吾、武安など、自分の領土さえ守れれば良く、秦がそれ以外の支城を攻めてきても、事実、全く援軍を送って来ないではないか。』と。
当然、李牧は既に結集した戦力を、簡単に支城救出に動かすことはできないので、下記のような誘導圧力を秦軍は李牧に科すことが出来るわけです。
①番吾の戦力結集を維持したまま、流言飛語の通りに、支城の侵略を見捨てる。
②支城を助けるために、逐次援軍を派遣投入する。
③番吾が手薄になっても、各支城の保護に向かう。
そうなれば後はラクショーです。
李牧が判断に迷いつつ、待伏せに徹している間に、周辺の領主に、王翦自らが『私は慈悲深い、降伏すなら…、』を繰り返せば、大したなど戦闘もせずとも秦軍は趙に勝てますww
しかし―、
秦軍は、そういった工夫もしないし、狼孟を落とした後は馬鹿正直に李牧軍の結集拠点に、真っ勝負を挑みに向かうでしょう。
そして負ける。
昌平君も王翦も、今は、きっと頭がどうかしている状態なので。
― キングダムネタバレそれ最新770話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。