( 桓騎の陣形:原泰久先生 作 キングダム第724話)
才能だけで戦っている。
まあそれはそれでスゴイです桓騎。
純粋才能だけの凄さを誇る桓騎と、地道な努力をモットーとする壁さんが組んだらもの凄いコンビになりそうな気がするのですが、どうやら先に壁軍が崩壊してしまいそうです。
それにしても、李牧の宣言した桓騎の弱点、当ブログをご覧の皆様と一緒に予想した通りでしたね。
しかし、分かって見たところで趙軍も趙軍で、なんで李牧以外の奴は桓騎を見ていて誰も同じように考えなかったのか、不思議でならないくらいです。(笑)
李牧も李牧で、黒羊戦でとっくに桓騎の弱点が分かっていたなら、それこそコチョウさんに教えてやれよ!?と思った読者様も多いのではないでしょうか??
はい、虎白公もそこ、李牧にツッコミ所として、キレたらある意味で神回でしたよ。
李牧『奇策以外の手段をしらないという、桓騎の大いなる弱点ですッ!』キリッ(・`д・´)
虎白『それ、鄴攻めのトキに教えろォォォ!!』
うーん?
確かにそう考えたら、ただでさえ桓騎軍は、鄴包囲のトキに相当数の趙軍に囲まれていたので、李牧も鄴攻めのトキに王翦軍を鄴から北方に引出した後に、狙いを桓騎に切り替えていたなら、鄴防衛も成功したかもしれない。
やはり、度重なる李牧の失敗という幸運に支えられた秦軍。
多分、これからもそうなんだろう。
李牧の云うとおり、桓騎は確かに正攻法が苦手なのかもしれないが、それ以上に、李牧が絶対大丈夫と思っている局面でも、奇策を見出してしまうのが桓騎という男なのだろう。
李僕も李牧で、勝負の決め所を見逃しているような気がする。
ではでは、今週もキングダム本編を振り返っていきましょう。
キングダムネタバレ-対桓騎の過去分析
楽華軍と飛信隊、大きなダメージを負いながらも一旦は戦場離脱。
で、その様子を背後から見ていた桓騎軍、若干、パニックです。
黒桜さんやリン玉さん始め、桓騎軍幹部の面々まで、こんな状態になっても何もしない桓騎に対して、不安感を強めます。
何で何もせんのや?と。
そうこうしているうちに、どうやら飛信隊が明けた楽彰軍の穴も、李牧的に修復してしまったのでしょうか??
モブ趙将『よーし、両翼は消えたぞ~w』とばかりに、残るは桓騎本軍のみと、より包囲を固めます。
まあ??
李牧以下、趙軍のみなさんが、楽彰・上和龍軍の損失をカバーするのが、めちゃくちゃ早かったのか??
それとも、単純に桓騎軍の皆さんが、ノンビリと飛信隊の開けた穴が埋まるのを、待っていたダケなのかは分かりません。
楽華軍と飛信隊があれだけ頑張っていたにも関わらず、まァ、とりあえず趙軍の包囲は、今まで以上に完璧という状態らしいです。
そして、相変わらず防戦を頑張る壁さん。
軍はもうすでに崩壊寸前ですが、ナジャラ族の奮闘により、どうにか彼の命は助かっているようです。
しかし、壁軍崩壊の様子は、本陣の摩論にも見て分かります。
摩論『お頭!?いい加減に何か動きを。』
桓騎『まだいい、右で少し余っている北東軍の予備隊を前に当てろ…。』
摩論『ッ…!?』
それから何か焦って桓騎の前で喚く摩論。
ここまで李牧が確りと包囲している状態だと、彼も脱走する訳にも行かないようです。
とは言え、桓騎は余裕ぶっこいいる様子なのですがね。(笑)
そんな桓騎の様子とは裏腹に、、、。
どうやら李牧としては、桓騎が何もしない反応は、全て計算どうりと言ったところでしょうか?
李牧『動きたくても動けないのですよ、桓騎は。』
モブ趙将『ええッ!?』
ここ
ココから軍師李牧の解説が始まります。
まァ、李牧もいろいろと説明を尽くしましたが、桓騎が参戦した山陽戦、合従軍戦、黒羊戦、平陽戦を振り返ってみて、奇襲でしか勝利してなくて、正攻法のバトルが一個も無いという事が語られていきます。
特に黒羊戦で中央丘挟撃を放棄した賭けはあまりにも不自然であり―、
その理由の背景にも、正攻法で攻めようにも、“攻め方が分からなかった。”という仮説を李牧は打ち出します。
野盗上がりの桓騎は、突然、蒙驁の片腕となり、基本戦術を学ぶ間も無く戦場に登場した。
そしてそのまま才能だけで戦ってきてしまった。
確かに、先読みと心理戦の天才であり、化け物と言えるのが桓騎だが、その強さの下に隠れていたのが―、
『奇策以外の手段を知らぬという桓騎の大いなる弱点です。』
李牧はそう喝破します。
故に、この状況でも桓騎は動かない、いや、何をしていいのか分からない。
敢えて趙軍が気を付けるべき点は、コチョウの様に大きく動き過ぎないようにする。
その為にも、馬南慈らの強軍を今現在も投入しないで、数の力でジワジワと桓騎軍を減らしていく戦法を採用していると李牧は説明します。
何気に馬南慈らに並んで、フテイと虎白公も強軍扱いされているのが『ん?』と引っ掛かります。
また、真面目な話からも、一見、完璧に見えるような李牧の作戦ですが、、。
どこか悠長すぎる点に引っ掛かりを覚えます。
李牧の意見に反するようですが、実際のところ李牧は彼本人のいる本陣さえ、桓騎の奇襲から守ればそれでいいだけです。
なので、コチョウさんと違って、軍の前進に合わせて、本陣が孤立しないように一緒に移動させればいいだけです。
そして、楽華軍と飛信隊が離れた時点で、実は馬南慈軍を始め、強軍を一気包囲に投入して、猶更、桓騎が何かしたくても出来ない様にした方が良かったのではないかと思えてきます。
ジワジワと数の力だけで、決定打を加えないなら、それはそれで桓騎に時間を与えているのと同じことになるからです。
そして桓騎―、
摩論の進言に事あるごとに『まだ早い。』と余裕の態度で臨んでいるあたり、読者目線では、明らかに“何かを待っている”ように見えてきます。
ココは李牧からは見えない視点であり、彼の想定を超える桓騎の行動につながるに違いありません。
では、桓騎は一体何を待っていたのか?
再度、桓騎に支持を乞う摩論。
振りむいた先の桓騎は、ただ天を仰ぐばかり…、に、見えますが…。。。
読者にだけは分かるように描かれる桓騎の不敵な笑み。
おそらく、何か天候の変化、その予兆を見て取ったのかもしれません。
ここでようやく桓騎からの指示が発せられます。
桓騎『伝令だ、桓騎軍でそれぞれ頭張っている、全頭たちにだ―。』
野盗とは言え、桓騎が中央にシッカリと据えている時は統率の取れている連中。
中間に立った摩論の指示のもと、各一家の頭に伝令が下されます。
李牧『もし、桓騎本軍が何かやるとしたら今しかない…。』
一応の警戒を持って監視する李牧ですが…、
李牧『ん?』
ここに来て、本当に桓騎本軍に動きが確認されました。
ただ黙って見守る李牧。
どうやら、桓騎は何か陣形を構築しているようです。
しかし、李牧を囲む側近達には、それが一体何を意図するものなのか??
同時に、桓騎本陣の摩論達でさえも、その陣形が何なのか理解できていません。
その陣形、離れた李牧本陣からは、まるで風車の様な形をしています。
これは想定外の李牧。
始めて今戦で驚きを見せた李牧ですが、これが桓騎の正攻法なのか?
それとも、奇策を封じた先にある、さらなる奇策なのか??
うーん?
やっぱり李牧、桓騎に何かする時間を与え過ぎたんじゃないのかな??と私はそう考えます。
少なくとも、楽華軍と飛信隊が抜けた直後に、李牧は勝負をかけるべきだったのではないかと…。
ぶっちゃけ、桓騎の弱点が分かったトコロで、その勝負所を空振りしたら意味ないよね…?
李牧にしたって、このままミスしたら慶舎泣くよ?
― キングダムネタバレ最新724話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
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