( 李信 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第810話)
南陽に対しては無血開城であった秦軍。。
ここから、秦軍と韓軍の激しいバトルが展開されていくものと期待したいトコロなのですが、コレ全部、南陽を放棄して、秦軍の兵士を訓練する時間と拠点を与えてしまった事で、めちゃクチャ秦軍への有利補正が発生してしまい、最早、騰や李信にとっても、ヌルゲー同然の戦になってしまいました。
ぶっちゃけ云うと、韓軍からしてみれば、飛信隊、騰軍双方の全軍が、ロクに訓練もしておらず。。
戦闘ドコロか集団行動すらままならない、お荷物軍隊であったタイミングで、野戦に強いと宣っていた博王谷率いる南陽軍を中心に、新鄭本軍で増援バックアップ+深縦戦術を組み合わせて行けば…、
数を揃えただけの、何も訓練せずに送り出された現行秦軍など、速攻で叩き潰せたのではないでしょうか?
洛亜完やヨコヨコらにしても、別に、騰や李信、録嗚未が直接指揮している様な部隊などとは戦う必要もないわけです。
秦軍に拠点を与えずに、野戦でひたすら末端部隊狩りを繰り返し、16万人を直接指揮する小隊長、中隊長クラスの指揮官を屠りまくれば、騰も李信も何も出来ずに撤退するしかなくなったでしょう。
いや??
寧ろ、今回の秦軍。
洛亜完将軍たちが、先に先制攻撃を成功させれば、間違いなく撤退すらままならない状態になったハズです。
何故なら、訓練未実施の人間の集まりなど、単純な集団行動すら実現できないからです。
悪いのは、列国最強の情報大国韓とか、自分たちで言っておきながら、秦軍の実情をロクに調べもしないで、南陽放棄を決め込んだ、張宰相と韓王の二人なのですが…、
南陽放棄によって、韓軍を温存して秦軍激突までの時間を稼いだと捉えると仮定したとしても、その時間を使って魏と趙の援軍要請を出す等の外交努力もしていないあたり、洛亜完将軍らの足を引っ張ることしかしていません。
韓の国は、秦軍の一番大きな弱点であった弱兵揃いという点に、訓練時間を与えてしまった挙句、南陽という新鄭を直撃する拠点まで与えてしまい、その間も、一切、連合国に対して軍の救援要請すら出さないという謎の自殺行為を繰り返している訳なのですが…。
それらの負荷を全て受け止める、洛亜完将軍らが率いる韓軍にとってみれば、これは相当大変な戦になってしまうワケです。
ただしかし―、
飛信隊にしても、騰軍にしても、新鄭攻略まで2年以内という限られた時間の中で、南陽城の統治、本来、剛京さんらに任せておけばする話である行政仕事を片手間にやりながらの訓練で、果たしていつもと同じような錬兵の成果は手に入るのでしょうか??
しかも―、
洛亜完将軍たちは韓軍を相当仕上がった状態で、迎撃してくるのは間違いないにしても、秦軍は、ただ練兵すれば良いだけでは無しに、戦勝後に更に趙との戦争に戻る為に、いつも以上に損耗を抑える状態で新鄭陥落を目指さなければならない制限があります。
この点で、騰にしても河了貂にしても、通常の訓練とは、また違った観点で、軍の訓練と編成をすすめてきたのではないでしょうか??
なんとなくですが、ここら辺で秦軍韓軍双方の戦力レギュレーションが施されているような気がします。
ではでは、今回は秦軍の戦力、河了貂らの発表する飛信隊の新編成について、予想をすすめて行きます。
キングダムネタバレ-両軍全体の攻撃・迎撃方針
先ず、騰としては、南陽を捨てた韓軍が、本拠地である新鄭を守る上で、どういった態勢で迎撃して来るかぐらいの事は想定していると思います。
この点、本篇の描写からは、まだよく分からないのですが、南陽以東からは、既に韓の主立った城は、新鄭しかないのか?
それとも、他に新鄭を支援することが可能な規模の城や拠点があるのかどうかで、話は全く変わってきます。
それに加えて、もう一点、韓首脳はまるで全く魏と趙の援軍をアテにしている様子はないのですが、旧六将時代から、魏と趙の援軍を頼りに秦軍を迎撃してきた事実と実績があることことからも、他国の援軍が新鄭の救援に来る事ができるように…、
複数の大軍が新鄭にまで来る事が出来る規模の、通行ルートも、複数準備されてる事も予想できます。
此の事は何を意味するのか?
恐らく騰も洛亜完も、互いに複数の斥候団、先遣隊等を派遣して、進軍・迎撃ルートをクリアにしていくことだとは思いますが、両軍共に、少しでも自軍に有利な場所で戦闘に備えたいと考えている事は間違いありません。
この点、今回は特に、秦軍も韓軍も両軍味方のリソース(※特に秦軍は韓軍まで損耗させたくない。)を減らさないようにして、相手の降伏もしくは撤退を要求していかなければならないので…、
正攻法で予想すれば、互いに、大軍の動員をする必要のない、もしくは、地形的に大軍の展開が不可能な要所や拠点の制圧を進めて行って…、
秦軍としては、新鄭が周囲の支城と援軍ルートから孤立してしまい、降伏せざるを得ない状況を作り出すか。。
韓軍としては、秦軍が侵攻を諦めるか、進行が長期化し過ぎて当初の目的達成が出来ないようにするかの状況を作り出す事が、両軍の戦局帰結になりそうです。
しかし―、
残念ながら、本編では、この辺りの詳細な地域や地形のデータ描かれていないので、予想を進める事は非常に困難です。
ただ、少なくとも、地形や地域戦略という点で、ホームで迎撃する洛亜完たちが、秦軍に対して後れをとることは考えにくいです。
一昨年に、騰、録嗚未と李信が、韓非子外交で韓の国内を通行していたとしても、いくら何でもワザワザ韓側が、当時の案内の際に、大軍が通れるような交通ルートを案内していた等とは到底考えられません。(※だったとしたらアホ過ぎる。)
恐らく、洛亜完たちとしては、新鄭および周囲の複数支城から、有効支援を受けれる事が可能な距離。
自軍17万の大軍が動員可能な平地の有無と、同時に、その反面で、少ない兵力でも秦軍の進行を阻止することが出来そうな地域や拠点が無いか等を全て把握した上で、秦軍の迎撃ポイントや、会戦地域を検討している頃でしょう。
だが、しかし!!!
洛亜完たちがそうやって努力しているにもかかわらず、今回のキングダムは、秦軍が新艇に迫らなくては、舜水樹と呉鳳明が援軍を動かさないという設定になってしまっているので…、(アホ過ぎる程にノンビリ屋だと思う。)
悲しいことに、韓軍にとっての戦略性はゼロの状態で、(毎度のことながら)地域戦略や地形分析等も無しのまま、何の前哨戦(例:韓軍側の斥候掃討や秦軍側の拠点制圧)も無いまま、秦軍が極めて新鄭にまで迫った地域で、いきなり会戦が始まってしまう事になるのではないか予想します。。
この点、最悪、またまた張宰相と韓王が、韓軍の足を引っ張りそうな気がします。
張宰相、まだ戦闘すら始まってもいないのに『全員で籠城じゃ!!』とか言いださないか心配です。
ただ、流石に、秦軍がいきなり攻城戦とか、城の包囲が完成した状態で会戦したらしたで、秦軍の大半までが、待機、遊兵状態になってしまい、キャラクターの活躍が描かれなくなってしまうので、ヤハリココは神(作者)様も、平野での会戦を選択するのではないでしょうか??
キングダムネタバレ-飛信隊の新編成
さて、上記の項で、戦闘の外殻となる、戦況設定について開戦迄の状況を予想してみたのですが、ココから主人公陣営の飛信隊についての新編成について予想していきます。。
しかし、その前に。。
今週では、飛信隊。。
実質的に新徴兵された軍団として、新しい山民族やら屈強一団(邪毛族、ケン馬族、凡冥)が紹介されたワケですが。。
この点、こんな事言ったら神(作者)様には悪いんですが、、。。
こんな、中途半端な中途採用キャラたちを前面に出すくらいなら、それこそ山の民軍とか、飛信隊内で埋もれてしまっている、弓矢兄弟やら青石族に出番を与えてやれよと私は言いたい。。(汗)
なんだろう?
邪毛族は、身長高くて、戦場を遠くまで見通せるとか、ありそうだけど、そんなん高台でも用意したら済む話だし。神(作者)様は何を描きたいのだろう?
そしても、コレも本人達には大変申し訳ないが、ケン馬族と凡冥に関して言えば、それぞれ山の民軍のシュンメン率いる鳥牙族と、ゼノウ一家の超下位互換にしか見えてこない。。
しかも、この凡冥のリーダーの顔、、。
関係は無いハズなのだが、髭面のゴツイ強ユニットと来れば、俺の中では岳雷さんだったのだが、岳雷さんらの旧ヒョウ兵一団の存在を削って、こんな連中の力を頼りにせねばならん飛信隊って、いくら何でも弱体化酷すぎないか??
ゼノウ一家や岳雷さん削ってまで、本当に神(作者)様が描く動機のあるキャラクターだったとは、どうしても思えないのだ。。
しかも、干斗なんて、本来の立ち位置で云えば、松左の槍を受け継いだ男なのに、なんで、こんぱポッと出の凡冥なる連中の同じレベルで喧嘩している程度の男で留まっているのか、俺はめちゃクチャ悲しいです。。
しかも、干斗達は、今回の粗雑な戸籍招集とは違い、志願者選抜試験の振るいをくぐり抜けて飛信隊登用を果たした者たちです。
原先生ご自身が、松左の最後を忘れてしまわれたのかと思うと、これはやりきれないですよ。。
強いて、前回811話の凡冥の登場場面に関して云えば、干斗らが登場した際に、イキって崇原にボコボコにされてた事を振り返りつつ、『隊長たちに会わせろ。』と言っている凡冥等を相手に…、
干斗『いいぜ。俺に参ったと云わせたら次は隊長だ。』と言った後に、凡冥等ボコボコにして、少しでも干斗が崇原や松左の立場に近づいている実力くらい示せないと、ダメだと思います。。
干斗の例をとっても、今の飛信隊、何が危ういかというと、上層は強ユニットが揃っていても、中間のポジションで、キャラクターが育ってないんや。。
この点、非常に気になる描写がありまして、それが、第811話の最後に描かれました河了貂です。
彼女は、新軍編成について百将以上の者と、今から読み上げる者の招集を呼びかけています。
河了貂は、六万人もいる軍団に対しては、百将の規模まで指揮官を把握している様子が前回の最後に描かれましたが、これは、6万規模の軍隊である、飛信隊を百将で割って、600部隊規模で彼女は掌握しているという事なのでしょうか??
だったとしたら、記録媒体も限られているであろう当時、河了貂の事務処理能力は、なかなかのモノで在ろうと思うのですが、気になるのは、其処では無しに、そもそも伍長や什長の規模ならまだともかく、百将以上、それこそ三百将(200人)、千人将クラス(60人)の中核指揮官をどうやってそろえたのかが謎です。当然、それぞれの中小部隊にも副官や保佐が必要です。。
五千将だって、それこそ楚水さんと渕さんの二名だけでは、最早足りませんし。
それこそ、弓矢兄弟をいつまでも単独のスナイパー扱いにしておかず、彼らの親父蒼原さんがそうであったように、弓大隊を弓騎兵部隊作ってないとか、明らかに中堅キャラクターの引き上げが足りてないのですよ、。
そう、それこそ干斗や惇兄弟あたりは、そろそろ百将や三百将くらいになってないとオカシイです。新人と同レベルで喧嘩している場合じゃないのだ。。
まったく。
流石に、飛信隊って、普通に改善の余地ってめちゃクチャあるのだから、ここら辺が、来週少しでも反映されているのではないでしょうか??
昂クンなんて、それこそ、いつまでも尾平の補佐で終わる男では無いことくらい、全キングダム読者の目にも明白です。
なので、次回は、飛信隊総勢6万人から、選抜された隊内巨根精鋭集団が創設されるでしょう。
百人将 昂クンが率いる独立遊撃戦隊—、
中華が震撼するその部隊の名は。
珍百茎(ちんひゃっけい)
(珍百景× 珍百茎○:茎(けい):くきとも読む。元は植物の本体を支える強固な芯や基幹を意味する。人間の身体に当てはまると陰茎、男茎を意味する)
- キングダムネタバレ最新812話 以上
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。