( 地図 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム804話)
いち早く、秦軍、玉鳳の接近を報告で得た魏の呉鳳明。
玉鳳の軍容は兵力5万ですが、標的とする洛紫の規模、軍力…、そしてこれから魏国本体から動員されてくる軍容は全くの未知数。。。
王賁らは、なんとか洛紫を占領するまでは持っていくのでしょうが、この点、“城を拠点化することで、兵力5万の規模で何とかしろよ!”と云うのが、昌平君の意図なのかもしれません。
それならば、これから王賁たちが攻める洛紫って、敵の進軍を阻むうえでめちゃクチャ強い城といえそうです。
しかし、逆を云えば、そんなに拠点として強い城なら、渡河上陸したばかりの玉鳳軍5万単軍で、そんなに簡単に落城できるのか?
普通に考えると、これはカナリ難易度高いんじゃないでしょうか??
現状の洛紫の情報が何も入っていませんが、現場を任される玉鳳には、どの程度の情報が入っているのでしょうか?
この点、王都にいる鳳明からの伝令で、ようやく反応すし始めるであろう洛紫の様子が描かれていましたが、比較的、今のところ魏が後手に回った対応になっております点で、秦軍の強みが生きてくるのかもしれません。
また、秦軍としては洛紫だけでなく、対趙方面の黄都に入る楽華軍の趙軍遮断も勝利条件を満たす上で重要課題になります。
魏の鳳明も後手に回りましたが、今回ばかりは、李牧さんの反応もやたら鈍いです。
『どうやって秦軍が秦兵力30万を動員したのか分からない。』
その疑念を頂く気持ちは分かるのですが…、
だからと言ってフリーズしている李牧さんの態度は非常にマズいです。
何故ならば、“どうやって秦軍が30万を再動員したのか”等の謎解きなんて後でいいので、今は事実、秦の大軍が、既に各最前線に派兵されているのは事実なんですから、先ずは、起こった事実を受け止めて、迅速な事実状態への対応を急ぐべきだからです。
しかも、とっくに戦場・標的地として秦軍が撤収しきった後の番吾に、いつまで拠点を構えているのでしょうか?
李牧さんもここは武安等に南方に移動して、より王翦に圧力をかけ、延いては秦軍全体の行動に制限を掛けるべき時期なのに、番吾で大勝を飾った割には、その勝利状況を全く上手く利用できていない李牧さん。。
早く、雁門に帰って、カイネを相手に中年童貞を捨てたい。。。
その気持ちは分からないでもないのですが、正式に趙軍を辞任するまでは、一応は三大天なのですから、今は確り仕事しましょうよ?
李牧『マズいですね。性欲が溜まって、戦略を考えるのに全く集中できません。コレは一刻も早く、パコパコして、スッキリしなければなりませんね。』
いや?でも、よく考えたら、別に雁門に帰らなくても、カイネとだったらいつでもパコパコできるじゃないですか??
先ずは、仕事に集中するためにも、カイネを誘って、早めにパコパコすればいいのですが、李牧さんがこの重大なポイントに気が付いて、長年溜まった性欲をスッキリさせて覚醒した状態で仕事するか?
それとも性欲が溜まったままで、集中力が無い、今の低い労働生産性の状態の李牧さんが、秦軍への対処を誤ってしまうか??
韓と趙の運命は、すべてこの一点に掛かっている状態なのが、聡明なキングダム読者である諸兄からしてみれば、容易に推察することができるかと存じます。
しかし―、
当の李牧さんが全く気付いて居られないのが、李牧さん推しの私としては非常に悔やまれるところでございます。
そんな李牧さん率いる趙方面の、援軍遮断を任された蒙恬と楽華軍。
彼らの援軍遮断が成功するか否かも、予想の論点としては非常に重要です。
ようやくバトルがされましたキングダム。
とは言えですね、、いやー?
キングダム、来週は休載らしいんですよ。
まあでも、自分のペースで、今回も予想を進めて行きます。
キングダムネタバレー対魏戦線の初動と作戦
さて、王賁率いる対魏戦線ですが、守備よく洛紫の対岸に輸送船団を結集することが出来ている時点で、作戦の首尾は良いのではないでしょうか??
今回、予想が立てられるようになったのは、本編で洛紫なる魏の拠点が、どこに在るのか、明確になったことが非常に大きいです。
現地である、対岸の洛紫から視察状況が、魏の王都大梁に報告されて、そこからようやく鳳明が、現地の洛紫に向けて迎撃を発しているような状況なので、時間的・物理的に秦軍の上陸作戦が展開されるほうが、早いのではないかと考えられます。
洛紫サイドでは、玉鳳軍を渡河の水際までに阻止できるのか?
渡河後、城に近づけさせないように出来るか?
更には、玉鳳が攻城戦を展開したとして、落城をどうにか防ぐか?
それぞれの段階と作戦目的で、出来る事、するべき事が変わってくるのですが…、
ともかく秦軍、王賁側の行動指針としては、洛紫が強固な抵抗体制に移るまでに、最低限、洛紫の陥落と拠点制圧までが、最低限の第一段階なのだと考えられます。
この点、ややもすれば、渭水(黄河)を隔てて鄴を抑えた秦軍は、仮想敵でありながらも、直近まで、秦魏同盟を組んでいたという意味で、韓を飛び越えて、洛紫を抑えに来るとまでは想定していなかったという背景があり、現状、城の防衛リソースが充実していない等、秦軍側に有利な状況が設定されているのかもしれません。
とは言え、魏としては、韓と秦の両国接している城ということを鑑みると、拠点としては決して小さい規模の城であるという事までは、考えられません。
王賁、昌平君の支店としても、奪った後は、最低でも玉鳳軍5万の規模で、一定期間、防衛拠点として活動レベルの基地として、稼働させることが出来るキャパの城でなければならない事を考えると…、
韓が陥落した後は、何気に、そのまま魏国攻略の足掛かりとして、機能する事さえ可能な城であることまで予想できます。。
また、陥落後は、渭水(黄河)の上流から、連続的に補給が可能なのも、非常に秦軍にとって優位なポジションだと云えます。
なので―、
魏からしてみれば…、対韓戦線への遮断目的とか以前に、洛紫は、シンプル魏国防衛という観点からみても、絶対に秦軍に取らせてはならない城であると考える事が可能です。
そうとなれば、完全にコレは、魏軍として、火龍出動案件となるのでは無いでしょうか??
呉鳳明としても、現状こそ、現地の洛紫に対沿岸防衛に関する指示しか出していませんが、至急、韓援軍の目的も兼ねた、洛紫防衛戦力の派遣を決定すべきだと予想できます。
と言うかですね?
今回の魏の動きがやたら緩慢だと感じるのは…、
秦の目的が、韓で在ったとしても、事実、魏の領土である洛紫が狙われていること自体が既に明白なのですから、サッサと動けよって話しなんだと思います。
鳳明らとして、一体何を“攻められるのは韓”みたいな感じで、他人事でいられるのでしょうか?
魏にとっては最悪に自体となるのは、韓がロクに秦軍に抵抗もせずに、降伏する可能性だって、本来、考慮に入れるべきなのに、やっぱり、どこか“ノンビリやっているな~。”みたいな雰囲気が、魏国王都の大梁から伝わってきます。
この緊張感の程度から言って、普通に、魏軍の皆さん、韓援軍派遣に失敗するんじゃないでしょうかね?
何故なら、王賁の洛紫攻略を失敗させた上で、韓に介入するのと…、
王賁が洛紫を、秦軍拠点掌握してから、韓に介入するのとでは、全く、消費する軍力リソースが異なってきます。
どう考えても、コレは当然の事なんですよね。
しかも、秦軍は対岸にある大都市鄴を既に手懐けていて、上記の通り、地理的にも渭水(黄河)上流から制川圏を活かしまして、ドゥンドゥン物資供給することも可能です。
でなんで、今の時点でガイモウ&荀早の出動は当然の事で、呉鳳明直下軍が急行してたっておかしくない訳なんです。
というか、秦が鄴を制圧した時点で、拠点強化を施しておいて、当然なくらいの話だったと思います。
キングダムネタバレー秦軍側の問題。
じゃあ、後手に回った魏軍は、王賁率いる玉鳳軍に成すすべもなく負けるのか?と言ったら、どうやらそうでもないんですよ。。
洛紫の位置が明確になった事で、どうやら秦軍、それも、作戦を立てた昌平君自身が、めちゃクチャ間違えた手順で作戦を構築しているのが明白になったからです。
結論を云えば、兵力を新規補充したところで、秦軍サイドの兵力割り振りと、韓王都である新鄭への進軍ルートが効率悪すぎて、これからの魏と韓、そして趙の動き方次第で、秦の韓攻略を阻止することが可能だからです。
先ず、秦軍側のミスなのですが、無駄に兵力分散し過ぎです。
蒙恬に5万預けるのは良いにしても、既に鄴と遼陽を抑えて、趙と韓を分断しているので、趙軍援軍の抑えに楽華軍を出す必要は在りません。
趙からの援軍が心配でも、楊端和と王翦に、それこそ文字通りに“首を賭けて”阻止させれば済む話です。
逆に、コレ、楊端和と王翦がミスったら、マジで死刑でいいでしょう。
前回の話で、王翦軍に北方ルートから8万増援が叶っているので、むしろ出来なきゃおかしいです。
王翦軍に武将の数が足りんなら、王翦自身が楊端和の監督下にでも下がって、閼与で頑張りなさいよってだけの話じゃないですか。。
また、ただでさえ、李牧さんは“李牧の壁”で、武城と平陽の通行ルートを自ら遮断している状態なので、閼与から李牧軍を監視するのは、どう考えても、圧倒的に楽なんですよ。
楊端和軍だって、番吾戦では消化不良とか言ってたぐらいです。
李牧軍の南下阻止とか、楽華軍無しで、キチンと仕事しましょうよ?と言いたくなります。
それこそ、李牧さんが自分で作った李牧の壁が邪魔だからと言って、山岳戦がお得意の雁門騎馬軍団で、太行山脈ルートで南下を図っても、もっと凶悪な犬戎軍団が居りますやん?
宜安、番吾で負けたからと言って、対趙での援軍遮断に対して、王翦8万+蒙恬5万の計13万。。
すなわち本戦で使用する騰軍10万+飛信隊6万の計16万の本軍に匹敵する兵力を、趙軍が韓に介入するにしても、明らか地理的に無理な方面に、昌平君は投入しようとしている訳です。
これ…、絶対に無駄of無駄でしょ。
せめて、損耗した王翦軍に8万を投入するのは良いにしても…、蒙恬まで援軍遮断に動員するのは、ヤハリ無駄だと思います。
繰り返しますが、趙の援軍遮断は、王翦と楊端和に責任もってやらせましょう。
蒙恬が派遣される黄都が戦略上、どこの地理に所在するかまでは、本編で明かされておりませんが、前項で確認した通り、洛紫の位置が、余りに重要すぎるので、こんなの、最初から全力で洛紫取ってガチガチに拠点として固めてしまえよ!って話しなんですよ。
なので、呉鳳明から見れば…、
鳳明『あれ?洛紫に来たのは、玉鳳単軍で5万だけ?他はどう動いている??』とでも気でけば、自ずと対策は見えてきます。
仮に玉鳳軍だけに洛紫が陥落されそうになっても全く問題ありません。
先ずは、洛紫内の物資を焼き払い、秦軍にとってお荷物になる住民を残したまま、玉鳳に占領させる。その後、再度、玉鳳の入った洛紫そのものを包囲して、同時に沿岸部も封鎖。
対岸である鄴からの物資が、一切入らないようにすれば、それで秦軍は試合終了です。
王賁は『何十万と来ても全て返り討ち討ちにしてやる。』と息巻いていますが…。
コレも鳳明からすれば、『中途半端な暫時投入しやがって。河川渡らせた後は、沿岸部封鎖しよww』と指示を出して、大半以上が新兵に過ぎない玉鳳軍に補給遮断を仕掛ければ、マジ玉鳳軍はパニックを起こして詰みます。
何故なら、王賁・玉鳳的には…、
①渭水(黄河)沿岸部の補給線の維持。
②洛紫城陥落+陥落後の占領維持。
③民生上も洛紫住民を手懐け続ける。
それら上で、ようやく④の行程として、魏軍を跳ね返し続ける事になるワケですから、5万の全軍リソースを、全て戦闘に使う事など、当然、出来るワケが無いからです。
王賁や亜花錦らの直下指揮する強軍が上陸沿岸部を去って、洛紫城攻略に取り掛かった直後に、秦上陸の沿岸部基地をガイモウさんらで強襲されたら、王賁たちは、最早、どうしようもありません。
しかし―、
この点、逆に、秦軍が最初から、玉鳳+楽華の10万規模の地域制圧戦で、洛紫だけでなく、補給基地となる沿岸部一帯までを同時制圧する勢いで来ていたら、魏軍の方が完全に詰んでたことでしょう。
(勿論、兵の大半が新兵なので、戦闘の大半は、玉鳳と楽華の精鋭団が先行しつつ、責任を持って進めなくてはなりません。)
何故なら、これも上記のとおり、そこまでの規模で、洛紫を抑えられたら、最早、魏軍は韓への援軍どころか、自国および首都大梁さえ脅かされる危険が生じるからです。
何だったら、秦軍側としては、玉鳳軍と楽華軍だけでなく、洛紫陥落後は、鄴から可能なかぎり、有能な行政官と、商人まで連れて来て、洛紫の新兵ドコロか住民たちにまで『秦軍に統治された方が全然ええやんww』と云わせるぐらいまで徹底するべきだと考えます。
なお…、
秦軍が新たに30万人の動員を可能にしたからと言って、その30万人規模の新規軍隊を維持するだけの、資金と物資がどこから調達されているかについては、本編では完全に謎。。
これは、コメントでも他の読者様から指摘されているのですが、結果的にモブである限り、人員も物資も空気中から大量精製されるのは、結局、秦軍も趙軍も同じであることが、コレで判明した思いがします。
キングダムネタバレ-秦軍の新鄭攻略ルート
そして、これまた、神(作者)様が洛紫の位置を、どんでもないレベルで韓と秦の国境境に設置したものですから…、
これならいっそ、この洛紫を拠点に新鄭狙った方が早くない?という状況まで出来上がってしまいます。
下記の図を見ると、恐らく秦から距離をとって、魏方面に所在する新鄭。
( 韓と魏一帯の地図 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム804話)
これならもう、普通に最短距離で、どうせ陥落する予定の洛紫から新鄭を狙えますよね??
そして―、
最大戦力で最速最短で、新鄭を落として、最悪、王安王を取り逃がしても、複数、公族王族を取っ捕まえたら、その後の韓の分断と、実効支配は余裕で可能です。
更に、新鄭以外の韓の地域は、ほぼ無傷で手に入るので、当初の目的である韓の国力を丸々奪うことも可能になります。
なので、韓非子先生編で、騰と李信が韓王都まで歩んだ、案内ルート等関係ナシに、騰本軍と飛信隊の全軍16万も、そのまま渭水(黄河)・鄴ルートで、洛紫に入り、そのまま拠点にして西進するように新鄭を狙えば、良いと考えます。
(※なんなら騰本軍と飛信隊は、洛紫にすら入らず、より安定した拠点である鄴・列尾から、直接、韓沿岸部に拠点を築き、新鄭への主要通商ルートを遮断すれば、最早、大規模は戦闘など戦わなくても、新鄭政府は降伏してきます。)
シンプルに考えて、楽華軍5万、玉鳳軍5万、飛信隊6万、騰軍10万の合計、26万で新鄭までの最短距離突いたほうが早くないですか?
また、現在の秦軍は、兵力の大半が、この数カ月で無理やり兵隊にさせられた新兵ばかりなので、大規模は会戦戦闘は避けるべきです。
この点だけは、兵力が多いと言っても秦軍側は注意するべきでしょう。
移動、集合するだけで、無駄に時間がかかる上に、おそらく中隊行動以上の作戦となると、まず連携が成り立たないと考えられます。
ルートを絞った上で、精鋭兵団の支援が活きる、局地的な拠点制圧で、複数の勝利を重ねて、兵に自信と経験を付けさせてやりつつ、同時に、敵国の交通網を遮断して、韓の国力自体を弱らせるほうが得策です。
あと―、
ただでさえ、兵の大半が新兵である以上に、実質的な他国民と異民族が多いのが今の秦軍でも在るので、拠点活用になる洛紫以外の、侵攻ルート都市に関しては、“略奪ぐらいはOK”にしといてやるのも、重要です。これだけで、韓の国はパニックになります。
しかし―、
キングダムでは決してそうはならないでしょう。
それが例え…、
洛紫という、魏の見落としていた三国国境拠点が在っても、鄴という三国志の時代でも通用した程の中原の最大軍事都市が在っても、さらに渭水(黄河)の流水が在って列国に水運で勝っていたとしても…、
騰と李信が、ワザワザ“苦労して韓を落とした”というストーリーを演出する為に、ワザワザ不効率に、韓の西端から、無駄な戦闘を何度も重ねて王都新鄭に至るのではないかと予想します。
昌平君…、
絶対に地図とか、見てねーだろ。
- キングダムネタバレ最新805話 以上
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。