( 録嗚未 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第639話 )
今週はご飯ムシャムシャの話。
だけではなく、前回キングダムネタバレから予想していたように、いよいよ拠点占拠から領土制圧にフェーズシフトして行く方向に話が進んできました。
李牧が『秦は全力で列尾を取りに来る』ともっともな心配を示していますが、李牧以外に、今の趙国の状況を理解している連中はいるのでしょうか?
本営から送られてきた兵力が介億軍が約1万他に加えた偽装荷駄隊とは(第637話)、釣りにしてもやけに少ない…。とは思っていましたが、
ここにきて対魏国へ張っていた騰の軍団を全力投入に踏み切ってきたのは完全に予想外でした。
あっ!先に言っておきますと、多分っつーか絶対に、録嗚未がまた騰に死亡者扱いされますよね。
確実に!!
騰『飛信隊、お前たちを助ける為に録嗚未が犠牲になったが、列尾の封鎖を突破することが出来た。』とか、絶対に言いそうですやん!!(笑)
ギョウ攻め開戦当初から呉鳳明が前線へ攻撃準備を増強していた状況ですが、昌平君としても、当然、対魏戦線においての一定の犠牲を覚悟した上での投入かと思われます。
少なくとも、多少、対魏国戦線を退いたとしても、ここで列尾を抜いてギョウ+遼陽を完全に抑えるほうが遥かに国益がデカいということなのでしょう。
ってゆうか、それだったら昌平君が行けばいいのに。とも思うのですが、どうやらその点を踏まえても何故か秦には“予備兵力”が全く存在しないのか?
または“軍略の天才である自分”が出向くほどの局面でもないと、昌平君本人が判断しているかもしれません。
まぁ、実際に距離的なことを考えると、咸陽から昌平君が出てくるよりも、現場が近い騰の方が迅速に対応できるメリットが大きかったのかもしれませんね。
それでは、さっそく今週のキングダム第639話本編を振りかえっていきたいと思います。
キングダムネタバレ-戦勝確定の一同
ネタバレ検証-お腹いっぱいの秦軍
今週のキングダムは料理漫画…、主人公は竜有!
というワケではありませんよね。
冒頭、再び登場した斉国 王建王…!と、その大臣。
王建王『思う存分喰らうがいい、秦国兵どもよ。斉の食材うまいぞ!』
大臣 『もちのロンです♪』
はい、完全に滑っているので、もう一度繰り返します。
大臣 『もちのロンです♪』
先週から王建王のキャラが際立っているだけに、ここでのモブ大臣の滑り具合がヤケに却って目につきます。
王建王の期待通りにギョウでの飛信隊のメンツと…、食品の山!!
最初、個人的には兵糧とか言っているくらいなので、とりあえず穀物を運搬しやすくまとめたものばかりかと思っていましたが、今週の描写を見ている限り、いろいろな食材が溢れています。
先ず飛信隊の皆が手を伸ばした先には肉まんがありますね。
おそらく、肉まんに加工するまでの工程は斉で行われていたのだと思いたいのですが、この短時間で竜有たちが皮とタネを仕込んでイチから作っていたのなら神技です。
どうでもいいですが“肉まん”が中華世界に始めて登場するのは三国時代に諸葛亮が出てきてからという説が頭をよぎりましたが、今はそんな野暮は言いません。
食材にエビなんかが描かれていて、それと同時に竜有曰く「海のある斉国の塩はキレイだぞ!」と言っているあたり、
上手く斉の国柄が出ているのはちょっとした見どころだったような気がします。
とりあえず、肉と炭水化物には不足はなさそうなので安心です。
前回キングダムネタバレで、個人的に飢餓状態の人間が一度に食料を口にしたことによって死亡する、リフィーデング症候群が気になっていましたが…、
秀吉の鳥取城、三木城攻めみたいな顛末にならなくてよかったです。
とりあえず河了貂だけが「ゆっくり食べて!」と言ってますが、ほぼ全員そんなコトお構いなしですね。(笑)
食料を食みながら、尾平が痙攣していますが、喉を詰めてしまったのでしょうか?
『他の奴らにも食料を!』と流石の副官渕さん、両手に肉やら何らやらを持っていては説得力がありません。(笑)
竜有が料理人の血が騒ぐと言って、なにやら戦場よりも生き生きとしています。
惇兄弟もモノを食しながらの『ブヒィ』といななきながら食べているあたり、ついに豚兄弟としての本領発揮です。
食糧が皆に行き渡るよう、手配に立ち回る河了貂ですが、信がやってきて彼女にも「お前がちゃんと食えよ。」とイキナリ肉まんを捻じ込んできました。(笑)
ついでに「お前だってまーまーケガ人だろうが。」とか信に気を使わせていますが、彼女の場合、右肩を思っくそ矢で貫通していたぐらいなので、“まーまー”どころの傷じゃなかったような気がします。
ようやく緊張感が解けて座り込む彼女に、信が今になって急遽食料が斉から運ばれてきた事を顛末を話ます。
ネタバレ検証-補給の量
また、ここで特に重要な情報がもたらされました。
蒙恬経由で信が聞いてきたように、ギョウに補充された食料は“約半年分”もあるという事実です。
半年という期限があるにしても、今まで10日分とか言っていた規模にしてみたらエライ分量です。
しかも、こんどは鄴と遼陽という大拠点付きで。
つまり、王翦軍側としては、鄴の“攻め落とせない城”としての強固な防御力とも相まって、食料ととも籠れば趙に撃破されず、同時に、兵の体力が戻り次第、ギョウ周辺の敵兵力の撃破掃討に繰り出すも可能です。
後述するように、李牧は『列尾が抜かれて鄴と遼陽が結ばれたら、趙は王都圏の南半分が奪われる。』とか言っていましたが…、
もしかしたら、先に遼陽の楊端和軍と連携体制を取られるほうが早いかもしれません。
鄴を陥落させて、半年分の食料が確保できて、ココにて来てついに、全員が不可能と言われたギョウ陥落が名実ともに成ったを事実を噛み締めます。
各部隊の様子が描かれている見開きページは見ものでしたね。
個人的に気になったのは、いつでも一番食べ盛りの羌瘣がスヤスヤ寝ているので、彼女にしたらチョット残念だったかもしれません。
楚水はスルーしているようですが、郭備隊伝統の裸踊りはまだ健在の様です。
亜花錦が兜を脱いでいて、よく分からない表情で肉を食っているのも印象的です。
その横で泣いているのは多分、段茶さんなのでしょうが「何もしなかった奴がメシだけ食っている」とか言ってはいけません。(笑)
また亜花錦だけでなく、普段は兜被っている場面しかないような連中も殆ど、素顔になっているのでレアな絵が多いのも特徴的ですね。
田里弥は何故か耳が尖っていて宇宙人のようです。
関常の横で、半泣きで汁を飲んでいるのはもしかして松拓でしょうか?めっちゃ童顔やんけ。(笑)
また、糸凌と黒桜さんが女の顔、女の目になっていますね。
恐らく糸凌と倉央だけが、この軍の中で食後にもう一戦控えている連中といったところでしょうか。
ウゥゥゥゥゥゥゥン!
まあ、そんなこんなの王翦軍と桓騎軍の一同ですが、王翦だけはこんなトキであっても表情を変えないのは流石ですね。
ネタバレ検証-政にも吉報
信たちがやっと、補給に有りつけた翌朝、咸陽では王翦軍と桓騎軍に食料が届き、鄴陥落が名実ともに成立した報告が届きます。
昌文君と蒙毅は驚愕。
昌平君だけは、王翦との談議があったので表情は崩していません。
おそらく、斉王に対して、外交上の儀礼を尽くすために、斉国への食料支援を申し出るためにも、さすがに政は王翦と昌平君の間の秘策を知っていたとは思います。
しかし、実際に勝利が確定するまでの報告を聞くまでは気が気でなかったことでしょう。
昌平君から初めて鄴攻めを献策されてから、派遣する軍の全滅をも視野に入れた攻略劇。
それらを反芻して、ようやく胸中で皆と信へ感謝を吐露します。
キングダムネタバレ-朝廷で孤立する李牧
一方、王都に召還された李牧はどうでしょう…。
王都の地下獄に繋がれています。
そして、郭開が降りてきて嫌がらせを言いに来ています。
近く、李牧が公開斬首の刑であることまで告げてきます。
さて、そんな李牧ですが、獄に繋がれて猶、憂うのは趙国の未来です。
『断罪は甘んじて受けるが、一度出して欲しい。』と李牧は言います。
同時に、鄴の戦いはまだ終わっていないと進言。
理由は、まだ列尾が再度抜かせず、鄴周辺を陸の孤島にしておけば、秦は一帯を結局のトコロは領土化できないコトになるからです。
李牧が想定するのは秦が新たな軍力を興して、列尾を再度突破するコト。
その為に、趙北軍を南下させるために燕と和睦を結び、同時に魏へも秦軍の行動を妨害してくれるよう支援を求める外交が必要になってきます。
そのことをせめて、部下の馬南慈と雷伯たちに伝えて欲しいと郭開に頼む李牧ですが…。
このオッサンの何を見て、そんな重要メッセージを託せると思ったのでしょうか?(泣)
そりゃ、もう他に話す相手が居なかったってのは分かるんですがね。
『だが、郭開は誰にも話さなかった。』とゆうナレーション読んで、全員の読者が『そりゃそうだろうよ。』と思ったコトでしょう。
ネタバレ検証-不自然なほど政治的に弱い立場の李牧
キングダムの李牧は対外的な戦争には滅法(?)強くても、内部に向けた政治闘争には全然向いていないという設定なのでしょうか。
単純に、神(作者)としては源義経みたいに、バトルで活躍しても政治的感覚はカラッキシみたいな悲劇のヒーロー的な立ち場で李牧を描きたいのかもしれませんが…、
実際のところ三大天にまでなっている李牧に、中央で全く誰もシンパが居ないのも却って不自然すぎるような気がします。
そうでなければ、逆に李牧がどうやって、ここまで出世してきのか説明が付かないからです。
ただ、他も三大天(候補)がどんな奴だったかを振り返ると、もう一人の龐煖が実質的には浮浪者兼通り魔で、残る司馬尚は引きこもりです…。
この点を考えれば、ホントに趙では“三大天”ってただの名誉職に過ぎないのであって、
実質的な権力が伴った職責でも何でもないような気がしてきてなりません。
もともと廉頗や藺相如が現役だった頃からそうだったのか?
それとも李牧の代で、“三大天”がこんな役回りになってしまったのかどうかは謎です。
ただ、それを差し引いても、李牧は曲がりなりにも三大天という大将軍職とは別に宰相としても立場もあったわけです。
にも拘らず、今の李牧の存在を逆説的に考えればどうでしょう?
明らかに郭開のような政敵がいることに対して何の危機感も持たず、
宮廷工作について何も手を打っていなかった間抜けな奴。という見方も出来るかと思います。
単純なモノの見方をすれば可哀想な李牧なのですが、そもそもこの時代には李牧がまだ表舞台に出てきていないので、
ネタバレ以前に歴史として、個人的にはどうせ助かるのが分かり切っている、三文芝居を見ているような気持ちの方が強かったりします。
キングダムネタバレ-騰軍参戦
李牧の懸念はネタバレを次に待つことなく、秦では即座に昌平君が実行。
水上補給路の出汁につかわれた介億師匠がどうなっているのか気になるトコロですが、魏西部攻略中のある秦軍が、大挙して北上を開始。
ネタバレ検証-見どころはアイツの死
この点でも次回にネタバレを残すことなく、北上した秦軍は騰の軍勢であることが明らかになりました。
魏の呉鳳明からの侵攻も気になりますが、明らかに優先順位は趙国列尾の突破です。
久々の騰の戦が拝めます。
そして、ネタバレ筋として、録嗚未も今度はどんな風に戦死者扱いされるのか?
もう何も半モブ武将しか残っていなくて何もできなさそうな趙がどこまで抵抗できるのか?
次回もネタバレ予想してみたいと思います。
次週のキングダム公開まで…。
さて、ここからは来週までの暇つぶしの話です。
毎週毎週、我々はキングダムを読むためにヤンジャンを買うので他の漫画や娯楽に金をかける気が起きません…。(笑)
次週、キングダム第639話が公表されるまで、とりあえず他の何かで暇つぶしがしたい人には、
映画、ドラマ、アニメなど充実してて、マンガ、ラノベ、書籍、雑誌なども豊富で見放題のU-NEXTで待機するもいいんじゃないでしょうか。
作画がカナリ微妙なキングダムアニメ第1期や…、
逆に一気に絵が良くなってけっこう見れるアニメ第2期なんかも、レンタルで金をかけずにここで見てしまうもアリ。
映画版もワザワザ映画館まで行ってまで見る気がしなかったケド、やはりファンとして義務的に見ておかなくてはアカンかな…、
とか悩んでいる人もココで無料期間のウチにサクッと見てまうでいいと思います。
― キングダムネタバレ最新639話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。
Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)
先週の本編⇒キングダムネタバレ最新第638話 水路 考察 昌平君への依頼判明