(ダント 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第571話から)
というか、ここからは半分消化試合。
ブネンは自分勝手で、
舜水樹は中途半端な行動で、犬戎軍の全員が自滅行動の促進しかやってない。
いまさら城に向かってなんになる?(笑)
オチが見えてきたけど冷静に読むと、
“楊端和が作戦で勝った”ってことがテーマにはなっていない。
実質は“誰が死ぬかな?”ってところだけが力点だった作品になっちゃった。
キングダムネタバレ-バジオウ2週目の生存確認。
颯爽と登場したシュンメンの熱い救出劇、
タジフの怒りの石球が犬戎のガン族率いる楊端和追撃部隊を一蹴します。
指揮を執っているのはシュンメン。
ココには用が無いと、森の外に離脱してダント率いるフィゴ族軍と犬戎王ロゾの率いる直下兵団との戦況が伺える場所まで移動します。
この時、たった一コマだけですが、先週、安否が不明だったバジオウの身柄が楊端和同様に、確保されているコトがわかります。
彼を保護しているのは、仮面のデザインから見て鳥牙族の戦士でしょう。
布で、自身とバジオウを胴体で結びつけ、バジオウの身体を固定。
バジオウ自身は流石に戦闘不能でしょうが、この状態であっても右手は剣を握り続けています。
剣を握り続けたまま気絶という状態ならまだ良いのですが、これからの生命状態も気にかかります。
ただ、どの道、今はバジオウの生死判定に流れを割くよりも、テンポよい決着が優先されてしかるべき。
楊端和同様、たった一コマの描写でしかないが、
少なくとも現時点でバジオウの身の安全は確保できたコトは嬉しく思う。
ネタバレ考察-今さら体のデカさだけのロゾ
谷間を埋め尽くす、犬戎軍に対して左崖の上からなだれ込む、フィゴ軍ですが、
正直、絵の割合から見て、
メチャクチャ少な!?
人目にも触れないところでトアク軍、頑張ったんだ…。一瞬思ったのですが、
絵を見る限り、どこからどこまでが、フィゴ軍なのかロゾ軍なのか分かりません。
しかし、そんな混戦必死の大軍同士の激突の中で、
アッサリと自身の居所を提示するロゾ。
もうすでに敵総大将である楊端和のコトも、
大軍であるにも関わらず部隊形成や陣形すら関係なく、
単純に目先のフィゴ族の戦士と打ち合って、
「遊んでやるわ裸族共」とか言ってはしゃいでいます。
「でかい!ダント様よりさらに二回りよりは…。」などとフィゴ族の戦士が驚いていますが、
今さら、肝明VS蒙武の合従軍最終決戦を読みとどけたキングダム歴戦の読者が、
ただ単に身体がでかいだけの敵を目にしたぐらいで、どうやって興奮出来るんだ?って話でしょう。
ネタバレ考察-キタリを連れてくるブネン
今の所、互角の大軍同士に、
シュンメンからは犬戎王の軍はまだ無傷なので、疲労のあるフィゴ軍は劣勢になっていくという、至極まっとうな状況が語られ、
予定調和でブネンが登場です。
キングダムネタバレ-最後にオイシイ壁
いまさら誰も期待できない。
というか、人気キャラのバジオウの安否でアレだけ盛り上がった後に、
キングダム遼陽戦の〆として登場してきたのが壁。
この時点での再登場も順番的に誰もが予想しえたコトもあり、意外性もゼロ。
正直、ココからが決着といっても、
緊張感の糸が先週で切れてしまった感があります。
キングダム552話で楊端和の天幕で誓った挽回のチャンスの伏線回収がココだって言っても、原先生…、長いっすよ。(泣)
ネタバレ考察-全てのピンチは壁の為
しかし、今回、そんな分かり切った状況で登場した壁ですが、
キタリが、ハキハキと状況説明してくれて、
なおかつ、優柔不断な壁に対して、進むべき戦いを示してくれたおかげで、援軍としての展開方針がスグに決まったのは非常よい展開です。
ブネン軍が、ロゾ軍支援と楊端和捕獲に分かれた瞬間に突撃し分断したタイミングの良さといい、
手勢僅か8騎以上~200機未満のブネン軍、いやブネン隊と言ってもいいぐらいの敵相手なら、キタリとメラ族全員でも多いぐらいです。
壁を筆頭に、援軍の大多数をロゾ本軍への突撃に向かわせるという選択は、非常に正しい判断でしょう。
何気に、面白かったのは、キタリが、壁に向かって話している内容を、
通訳のポナンが端的に、
「お前は兵糧を焼かれたクズだ」とか、
「挽回して男をみせろ」などと壁に端折って伝えていた部分が良かったです。
戦闘中なので、ホントに必要な意訳の部分だけを壁に伝えたと捉えるコトのできる、細かい描写として私は受け取りました。
キングダム考察-根本的なテコ入れの必要な壁
ただ、それにしても壁。
将軍であるにもかかわらず、
「へっ!?」あるいは「え”」などと、
いちいち大げさに驚いたり、
わざわざマヌケさを必要以上に際立たせるような、台詞の言い回しをさせるなどは、もう止めてやったほうがいいんじゃないかとも思う。
今は規格外の山の民に随伴する形で戦っているとはいえ、
ここら辺を見ていると、蛇甘平原(キングダム5~6巻)や合従軍戦の南道での采配(キングダム30巻)を振るっていた初期、中期の壁のほうがはるかに、作戦目的を理解しながら主体性を持って戦っていたように思える。
さらに、
前回のキングダムネタバレでも記載したが、大王政と呂不韋との権力争いの中という戦場以外の背景もあり、何故、大将軍を目指すのか?という戦いの強い動機になるキャラ設定もあった。
また、そういう意味で壁は初期のキングダムに於いては、
戦場に居る信を、国内の政局とコネクトするという役目も持っていたと言える。
当然、今はそういった戦闘以外の付加価値も持っていない壁。
この変化は劣化と捉えるコトも出来るが、
別な端的な言い方に変えると、“イイ人”として描く意外に、キャラとしての賞味期限が過ぎてしまったとも言える。
壁について今戦に限って言うならば、『チートな山の民の中で頑張る普通の人』でもいいが、これから先、根本的な設定に対するテコ入れが無ければ、本当に使いづらいと思う。
キングダムネタバレ-今さら戻るの?
別に黙っていてもいいハズなのに、
楊端和の戦術目的をベラベラと喋り出すダント。
「敵も味方も楊端和の術中にはまった」と言っているが、
今回のキングダム遼陽戦に関しての、
戦略面や戦術面の程度って、
作戦などというレベルの話ではなくて、
実際には“運“と神(作者)の都合が重なっただけの話だと思う。
実際に、フィゴ軍が今現在の戦場に到達しているのはいいとして、
それまでに、フィゴ軍を牽制出来たハズのトアク残軍は居なかったような扱いである。
しかも、戦場全体に索敵の網を張っていた犬戎軍と趙軍が、全くフィゴ軍の動きを察知できなかった程のマヌケだったという補正付き。
また、ブネンによるキタリ軍の誘導に関しては、それが作戦の一部だったというより、味方の強さよりも敵のバカさ加減に運命を委ねている点で、運頼みの要素のほうが強い。
ぶっちゃけ、同じ趙軍でも李牧やら慶舎が相手だと、全く通用しない作戦運びになっただろう。
まあ、そうであれは山の民の圧倒的な正攻法のみで攻略したかもしれないが。
ネタバレ考察-行動が中途半端な舜水樹
城がガラ空きになるのはマズい。
そんなことは誰だって想像つくし、
そもそも城をガラ空きにするほうが、
全く難しいほどの動員数を誇る、
キングダム遼陽戦の犬戎と趙軍なのだが、
ここまでロゾといつも一緒していたのに(笑)
ダントの側近は、「あの銀髪、軍を率いて犬戎の城へ…。」と言っているが、
一番マヌケなのは、城の防衛を試みたが手遅れで、
もうロゾを勝たせるしかないと、また前線の犬戎軍戻ることだろう。
流石にないだろうが、その往復だと完全に時間の無駄!(笑)
ここで舜水樹が執るべき指揮は、ダント率いるフィゴ族の足止めを自ら買って出でも、ロゾ自身に早急に楊端和を確保させることだった。
とはいえ、キングダム571話の一部描写を見ている限り、
現状、城壁攻略から城に火の手が上がっているが、
遼陽城に結集した楊端和軍の戦力と、遼陽城に残存する犬戎軍がどの程度なのかは読者には伏せられている。
この点、読者に予断が残される形にはなったが、
ダントは「もしも奴(舜水樹)の軍が着くまでに、城をとれていなければどの道、別動隊にはその力が無かったというコトだ。」と位置づける。
たしかに、今さらコントロールできない他戦線の話なので、仕方がないのだが、
ここにきて現時点での遼陽城の陥落が必勝の条件ではなくなってしまっている辺り、
散々、エンポ爺という新キャラと屈強なハズの山の民の逃亡劇で伏線だと盛り上げた割には扱いが軽いぞ!?
どの道、いままでキングダム遼陽戦では、
大将が二人いて、全く持場の分担もせずに、
四六時中、バカ(ロゾ)とずっとべったり一緒だったのは仕方ないとして、
ここまで来たんだったら、やりだしたコト最後まで徹底したほうがまだマシだったのに。
キングダムネタバレ-ダントと壁
巨漢同士の一騎打ち。
肝明と蒙武、
そこに割り込んだ蒙恬、という既視感が、どうしても一番最初に浮かんでくる。(キングダム29巻)
キングダム571話のラストページを見ても、ダントとロゾが向かいあう、左奥で「犬戎王!」と遠目に叫ぶ壁。
今の所、どうみてもダントの付属品にしか見えない。
ロゾにとっては気付きすらしない。
仮に壁が、ロゾを単独討伐できても、
そんな突然のキャラチェンジ、当然読者はついてこれないだろう。
また、これまでの既出展開を鑑みると、
壁の活躍の方法としてはダントがロゾに致命傷を与える切っ掛けを作るために、重傷を負うなどのネガティブなイメージしか浮かんでこない。
ほとんど、ミュンヒハウゼン症候群(ワザとケガをして周囲の注目を集める心の病)の重症例みたいな扱いだが、
それはそれで壁のお約束として待っている読者も一定数いる事だろう。
結局、キングダム遼陽戦って、やはり戦争としての戦略とか作戦、将としての在り方が問われたわけではなく、最後まで誰が生きるか死ぬかばかりが重点の戦いだった。
オリジナルキャラの比重が大きいので仕方がないのだが。
キングダムネタバレ題571話 挽回の機 最新考察 以上
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
※皆さんのキングダムネタバレ予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。(笑)
Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)