(王賁 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第560話から)
信とキングダム名物千人将の亜花錦の活躍で、
秦軍の劣勢はここで終わるか?
亜光の様子を見る限りでは、キングダム555話で立案された各個撃破の作戦は継続不可能。
キングダム鄴攻め編、各地の戦闘はまだ荒れる。
そして、ヤングジャンプ6月7日のキングダムは予告なしのまさかの休載。
単行本作業とのコト。
急な体調不良とかではなくてよかったです。(笑)
6月14日ヤングジャンプ掲載予定、キングダム第561話についてネタバレ予想しました。
キングダムネタバレ第560話おさらい
5月31日ヤングジャンプ25号掲載キングダム。
本バレの詳しい考察はコチラ【キングダムネタバレ第560話 信の間合い 考察】
亜光を背負って逃げる亜花錦。
執拗に追い続ける馬南慈と尭雲だったが王賁が救援に駆けつけた。
尭雲に“龍巣”を放つも、馬南慈が応酬してくる。
王賁一人で馬南慈と尭雲を打ち取るワケにもいかず、
玉鳳隊が亜光と馬南慈達の間に入って距離を保つしかない。
敵に背を向ける形になった玉鳳隊は攻撃を喰ら一方だが、ここで亜光軍の中隊が右方から姿を現す。
亜花錦が仕掛けた“断道の計”
自分を囮に馬南慈と尭雲の後方を絶ち、孤立させる攻撃的防御で、
亜花錦としては馬南慈と尭雲を討てずとも、連中の退散を狙って仕掛けた策です。
亜花錦の実力は余裕で千人将の枠を越えています。
キングダムには多数の千人将が登場しすが、実力差と特徴のラエティーに富む部分もキングダムの見どころです。
そして、
亜光軍後退の状況から、王賁は関常に伝令を飛ばします。
最前線に張り付いている飛信隊と共に孤立化しないよう、退却の機会を逃さぬよう注意を促すものでした。
亜光軍の離脱は成功しそうになってきている状況です。
しかしその反面で、
ここまで亜光を追い詰めておきながら、結局二人がかりで取り逃がしている、馬南慈と尭雲が滑稽にも見えます。(笑)
李牧の「亜光の首を打ち取ることができなかったのですか!?」というような、
驚いた様子も見れるかもしれません。
(キングダム555話での李牧の直接の狙いは亜光の首だった。)
一方、亜光軍全体の後退に気づいた河了貂ですが、
その事態の意味するところを早急に察知します。
前線で孤立した飛信隊に、馬南慈、尭雲、趙我龍の三軍が一気に飛信隊に向かってくる事態を想定し、すぐさま羌瘣に後退の準備に入るよう伝令を飛ばします。
しかし、信にどういった指示を出すべきか?
河了貂もここで信が岳嬰を討たずに引き返してしまったら、もう右翼は勝てなくなることを重々承知です。
すでに、飛信隊に向かって転進してきている趙軍もいます、とにかく時間が無いのが最大の難点です。
全ては信の一騎打ちの結果次第、
しかも超短期決戦の戦果が必要な状況に追い込まれました。
瞑想するように深く脱力し目を閉じる信に対して、
岳嬰が先に仕掛けました。
脳裏に王騎将軍が現れて、信は矛の使い方を開眼。
ラストの見開きでは、それまでの矛の振り遅れどころか、
いつも王騎将軍が見せていたような、
完璧なノーモーションからの振り抜き様が描かれています。
周囲が気づいたころには、すでに矛が相手を両断しているという、
あの王騎将軍の太刀筋です。
神回であったキングダム第560話でした。
キングダムネタバレ信の岳嬰戦後の動き
コレで秦軍の攻勢ターンに入れる!
キングダム560話を見て、そう考えた読者もいるかもしれません。
しかし状況はそう甘くないでしょう。
ネタバレ-飛信隊の退却
信が一矢報いたことは確かですが、飛信隊もまた即座に退却をしなければなりません。
岳嬰を討ち果たした後、そのまま岳嬰軍を掃討してしまい、余剰化した飛信隊と玉鳳隊で次の趙将を狙うのは、亜光軍が健在であってこその策です。(キングダム555話 参照)
現状、亜光軍は健在どころか退却を余儀なくされ、
全体で見れば飛信隊が孤立化するのを防ぐため、まずは現在の戦地を離脱することが急務になります。
馬南慈、尭雲は亜花錦方面に集中しているため、
趙我龍の追跡からは最大限注意しつつ、最大速度で後退しなければなりません。
前線からの離脱を指揮するのは羌瘣でしょうか?
また、残存する岳兵軍も大将を討たれた岳嬰軍の兵士たちに殉死の精神が宿り、怒りに任せて猛追してくるか?
それとも、一気に意気消沈してしまうような連中であるかについても、退却の様相が大きく変わります。(キングダム16巻、キングダム30巻 参照)
この点はどちらかと言うと、後者のような気がします。
多分に岳嬰本人含めて、岳嬰軍を構成する多くの兵卒は岳嬰の為に戦っていたワケではないです。
岳兵を筆頭に慶舎の仇の為に戦っていたため、それを現実的に果たせる大将が討たれたことで、軍としての戦力は半減するでしょう。
ストーリー的なネタバレでも、岳嬰軍はすべて出し尽くしたと見ていいと思います。
というか、
王騎将軍やヒョウ公将軍みたいに、
死んでしまったコトで兵に殉死の精神が宿ってしまうなんていう、大将軍クラスの現象が起こってしまうなんて、岳嬰にはもったいないです。
信をピンチで飛躍させるという役割を果たした岳嬰ですから、キングダム560話で岳嬰はその存在意義をきちんと示せたと思います。
最初はなんか、なんで岳嬰なんか目立たせてるの?とか思っていましたが、役どころとしては信が王騎将軍の矛に開眼するための存在だったと考えれば十分でしょう。
朱海平原9日目以降、信と飛信隊が現状を無事に離脱した後にはなると思いますが、
尭雲が次に信と対戦するころには、全くの別人が相手になると覚悟するべきです。
これからのキングダム鄴攻め編内での尭雲との決着は、多くの読者が期待しているところでしょう。
キングダムネタバレ王賁が右翼全軍を統括する。
秦軍右翼の動きを大筋でネタバレ予想すると、
キングダム朱海平原9日目でこれ以上の延戦は無いと思います。
秦軍のダメージは言うに及ばず、趙軍もまた大きな損失が発生しました。
考察-趙軍のダメージ
まず先に趙軍の軍容から整理すれば、
大将を失い残存した岳嬰軍には、現在、指揮系統が機能しません、
おそらく撤収の後、キングダム561話あたりで再編成する必要性が発生しています。
亜光を深追いした馬南慈と尭雲も、飛信隊が追い付いてくる前に退却を図るでしょう。
趙我龍は調整的な役割をしている為、飛信隊を追跡するにしても深く追ってくる可能性は低いと考えられます。
頃合を見て、馬南慈と尭雲が追跡を止めたあたりで朱海平原9日目が終わりを迎えるのではないかと考えられます。
考察-秦軍のダメージ
今のところ比較的元気なのは飛信隊と玉鳳隊だけ。
(飛信隊も結局、キングダム548話で尭雲軍と打ち合ってかなり損耗が発生しているハズだが…。)
兵数の上で亜光軍がどれだけ軍容を保っていられるかも重要ですが、
まずは何より亜光自身が生きているかを確認したいトコロです。
ネタバレ-王賁が実質的に将軍の役割を果たしつつある。
仮にこのまま亜光が生きていれば軍全体の士気は保たれるでしょう。
しかし、亜光が今後、戦線復帰できるかどうかは全く別の問題です。
そのため、今後亜光が生存を果たしても、誰が亜光軍を取りまとめるのかが問題になります。
麻紘軍と亜光軍を見る限り、両軍とも将軍と兵士の精神的な繋がりが非常に深い軍であるため、急造で別の将軍を指揮にあてがっても上手く機能するはずがありません。
進行中のキングダム本編で蒙恬が麻紘軍を現在指揮出来ているのは、単に王箭に任命されたからではありません。
実際に麻紘軍の窮地を実際に救ったという実績と、
まったくの部外者である蒙恬が何の摩擦もなく麻紘軍本陣の指揮権をあっさり手中に入れられるキャラ特有の特殊スキルという二つの要因が重なりあっている例外と言えるでしょう。
そして、この特殊スキルも一朝一夕で出来たものでもありません。
蒙家嫡男という立場であったり、キングダム20巻で飛信隊と玉鳳隊の連合隊を指揮するなどの過去の蓄積した実績の裏付けがあってのモノです。
そのため、私は以前のキングダムネタバレで、亜光の生死が分かれる局面については、代わりになる人材がいない事と、その後の戦争継続の可能性から推測して、亜光生存説を採用してネタバレ予想を進めていました。
ストーリー上も王賁まで将軍に臨時昇格しても蒙恬の二番煎じで面白く無いことと、
肝心の任命者である王箭と王賁の間に信頼関係が全く存在しない事も理由になり、
ネタバレを分析をしていくと、亜光軍の中で王賁が何の裏付けも無く、亜光の代わりを果たすのは正直難しいと考えたからです。
しかし、ここにきて、王箭が完全に亜光軍に数日間まったく関与していないことと、蒙恬ほどの劇的な復活劇ではないにしろ、王賁が見事に亜光軍全体の後退を重要部分を担っていること、
さらに全体を見て飛信隊の退却の目途まで促ししてることからも、
実質的には王賁が亜光軍全体の取り纏めの役割を担いつつあるように思えてなりません。
おそらく、亜光は完全復帰をするコトはできないまでも、兵士の精神的な支柱として士気を保たせつつ、
王賁が実質的が指揮を担い、王賁と亜光軍全体との距離を縮めていくという構図が出来上がりつつあるのではないでしょうか?
王箭の息子である王賁という立場に対しては、
あえて王箭を登場させないコトで、実質的な王賁の将軍実務を積ませることで、結果的に王賁が次の将軍へと進む道筋が描かれることになります。
そして何故、王箭が登場しないかも、以前から記述しているように、閼与陥落の布石としての描写に繋がることにも重なっていき、鄴攻めも秦軍右翼の規模を離れて、キングダム鄴攻めも新しい作戦段階に入っていくことが予想されます。
キングダムネタバレ楊端和の遼陽戦線再び
いよいよ、キングダム本編で王箭が登場する頃合いかと思われますが、
その前に、秦軍右翼の状況整理で、キングダム555話で提案された各個撃破の作戦がもう使えないコトが分かり、
9日目は何とか戦果を残すことになったものの、攻め手が減ったコトで決定打が出せない秦軍右翼の課題が明示されるでしょう。
王箭の閼与攻めというキングダム鄴攻め編での最大のトリックが明かされるまでを逆算しても、朱海平原方面軍の兵糧は9日目時点で5日あることが分かり、
原先生が読者を焦らすネタはまだまだ残っていると考えても良さそうです。(笑)
来週のキングダム561話では一旦落ち着きを取り戻すため、秦軍右翼の退却以降は、再び朱海平原、秦軍右翼の陣営内と作戦シーンが描かれるかもしれません。
しかし同時並行する戦場では、朱海平原以上に兵糧で困窮する遼陽戦線こそ、状況が進みだしてもおかしくない戦場です。
キングダム554話以来、もう2か月以上遼陽の9日目の途中からが描かれていません。周期的な観点から次のネタバレとしても、そろそろ楊端和の出番が描かれるでしょう。
ネタバレ-三軍同時撃破の大筋
フィゴ族の王であるダントが、
キングダム本編で再登場するなりいきなり死亡。
もし9日目の遼陽戦線で煽るとするなら、まずこれでしょう。
おさらいにコレまでのキングダム本編の遼陽方面でのポイントを整理すと。
楊端和の作戦はフィゴ族軍、バジオウ軍、壁軍(メラ族が主力の連合軍)による三軍同時撃破によるものですが、
兵糧限界の残された3日間の第1の目的は、初めの1日でゴバ、ブネン、トアクの三兄弟を抹殺することでした。
そして、忘れてはならないのが、何らかの布石の為に猿手族の族長であるエンポ爺が楊端和に何か頼み事をされていた点ですね。
敵軍の犬戎軍、舜水樹と犬戎王ロゾとしては兵糧残存の先の見えている楊端和軍が強襲に出ることは見越していて、総数戦力でコレを迎え撃ちます。
正直、主戦力の三兄弟を後方に配置して、消極戦に出られてしまうよりは全然マシなんですが、同等の個々の兵の強さに加えて、地の利と兵数では圧倒的有利に立つ犬戎軍との打ち合いが、楊端和軍の優勢につながるとは思えません。
結局、フィゴ族軍、バジオウ軍、壁軍のいずれかの軍で大きな損耗が発生し、遼陽戦線も10日目以降さらに現場は縺れることになると思います。
コレまでのキングダムでの遼陽方面の経過を見る限り、
まず、壁軍のいる対ブネン戦では、ブネンの慎重かつ好戦的な性格から、いまだブネン本人は主攻撃として出てきてはいないものの、騎馬隊、歩兵部隊と順序よく壁軍に向かって攻め手を寄せ続けていることが分かります。(キングダム554話 参照)
続いて対ゴバ戦のバジオウ軍ではどうでしょうか?
バジオウが騎馬を主体にゴバ軍に早くも突撃を見せていますが、ゴバ自身の指揮や動きは見られません。
しかし、キングダム第535話で既にサシでバジオウと一戦交えているゴバ自身が、バジオウとの直接の再戦を狙っているフシが伺えます。
「その面(つら)…、覚えておくぞ。」と言って、弟たちに呼ばれて去っていったのが印象的でしたが、
このシーンではゴバがバジオウと同じ獲物である双剣使いであるコトと、両軍の三軍の中でも筆頭の地位であるコトがこれまでのキングダム本編から判明しています。
もし、これまでのキングダムの状況に例えるなら、合従軍編の蒙武と汗明による最高武力同士の一騎打ちと同じ位置づけでしょう、
つまり、バジオウの持場は明らかに他のフィゴ族と壁軍の持場よりも遥かに重要であることが分かります。
そういった意味でネタバレ予想を進めると、キングダム554話で、
楊端和は敵三将の同時抹殺を指示していますが、必ずしも敵三将の首が一律同価値であると考える必要はないと思います。
ネタバレ-フィゴ王ダントが死んでしまう
そこから導き出される大筋のキングダムネタバレとしては、
上述のとおり、フィゴ軍で負けるか相打ちで妥協、
次に右翼の壁軍が辛勝、
中央のバジオウがゴバ軍の大虐殺を行い、フィゴ族を抑えたトアク軍まで蹂躙するという流れが順当というか定石でしょうか。
以前から重ね重ね申しているように、
バジオウには切り札である、“野獣モード“による本気バトルがまだ残されています。(キングダム王都奪還編 参照)
また、シュンメンの戦線復帰とランカイの再登板というカードも残っています。(シュンメンはキングダム528話から生存不明、ランカイはキングダム合従軍編に登場)
それに対して、
対トアクであるフィゴ族が最も危険な位置にあるコトは、キングダム554話でその導入的な様子が既に明らかにされています。
まず、ストーリー上のフラグとして、フィゴ王のダントが敵を軽んずるような発言をして一見序盤から優勢でいることが分かります。ネタバレというか、直感的に危険だと感じた読者も多いでしょう。
次にトアクから見ても、
戦術的に楊端和軍は短期決戦が狙いであるコトが分かっているため、敵を焦らせて誘い込み、地形と兵数で勝る状況を活かして包囲陣形で迎え打つほうが遥かに合理的であるのが明白です。
実際にトアク自身が“待ち”使う戦術の態度をキングダム554話の1コマで示しています。
第561話以降ではこれらの布石が回収されるか?
先のキングダムネタバレ予想を張る上で、まずは朱海平原9日目の収束を待ちたいと思います。
キングダムネタバレ561王賁の采配と楊端和の遼陽 以上
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
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最深の予想記事⇒【キングダムネタバレ568決着と次の展開の楊端和軍】